2015/02/25 - 2015/02/28
462位(同エリア2285件中)
モリカツさん
今回は一応お仕事という名目でベトナムのダナンに降立った。
とは言うものの、結果的には大人の修学旅行のような感じになってしまった。
食っては呑んで、観光するを繰り返した格好だ。
徒然なる我々一行は、2月25日から28日にかけて、ベトナム中部の新興都市「ダナン」へと向った。成田からベトナム航空の直行便で、約5時間のフライトで、気温10℃の東京とは一転、真冬の2月というのに連日32℃、最低気温21℃の猛暑続きのダナン国際空港に到着する。私がベトナムの地を踏むのは、ハノイ以来、2度目だ。
今回は現地スタッフであるベトナム人2名も随行してくれるというので、全く言語の心配することなく、気ままに観光を楽しめる手筈と相成った。
まずは晩飯だ。我々が訪れたのはダナン名物料理を食べさせるレストラン「Tran」だ。
ここでは、ライスペーパーに絵葉書サイズの米粉の麺のようなものを押し付けて、さらに茹でた豚スライスに新鮮な野菜(バナナ、シソ、ミントなどの緑系野菜)を複数お好みで入れて、巻いて頂く。
ようは、豚と野菜のライスペーパー巻きである。
それに小海老のワタなどが発酵した魚醤をつけて食べるのだが、この魚醤の匂いがなんとも強烈なので、皆一瞬尻込みしてしまう。
色も見た目も口に入れるものというよりも、下から出るもの(失礼)のようなのである。
そんな心配もヨソに一口食べれば、すっかりその味の虜となる。むぅ、ベトナム料理、恐るべし。
ここの魚醤は格別に味が良いという。この店の特長は他店よりもピリ辛だとかで、故に匂いは気にならなくなってくる。
お供はベトナムビール「サイゴン・スペシャル」だ。
ベトナムではビールに氷を入れて飲むが普通なので、我々も従うことに。
腹の心配をするも、「ダナンではお店で氷は作りません。氷専門業者から仕入れるので、ご心配なく」の言葉にホッと一安心。
後日、ダナン滞在中にはあらゆる店で氷を入れまくるも、腹には一切問題なかった。
締めには、ダナン名物の麺「ミー・クァン」。汁無しの平打ち太麺である。
辛めの出汁に砕いたピーナッツ、牛肉(水牛)、此処でも野菜はお好みでトッピング。
「ベトナム人は日本人の10倍野菜を摂食する」という。美味いうえにヘルシーだ、即完食となった。
3日目には、ダナンのビーチのあるシーフードレストラン「4U」でランチをする。
ビーチには白人女性がTバック姿で魅了している。カップルのようだが、そんなことはどうでも良い。
あそこに行きたい衝動に駆られるも、我々はスーツ姿に革靴だ。
海水に飛び込むことは到底不可能だ。
仕方ない。ランチに徹しようではないか。水槽には新鮮な海老、貝、カニ、魚が並んでいる。
海老グリルや巻貝など頂いたあとは、メインの海鮮鍋だ。
具材の渡り蟹、海老、イカは一目で分かるが、どうにも魚の種類が分からない。
プライベートではほぼ漁師と化している某社長をもってさえも「イシモチに似ているが違う」と判別不可能。
ベトナム現地スタッフの女性も「これは魚です」とギブアップ。
まぁよい、この海鮮鍋は格別に美味いのだから。何を食しても、ここダナンは美味いのだ。
最終夜、ダナン最後の食事は「Madam Lan」にて、ピリ辛のチャボ鍋(鳥のチャボである)を頂き、チャボ肉特有の引き締まった肉質を味わった。
この店では、何故かワインを何本もオーダーし、店のワインが無くなってしまう事態に。
世界遺産のフエで呑んだベトナムワイン「ダラット」が気に入った某社長が、ベトナムワインを要望するも「この店には入荷していない」とのことだった。
よって、ワインリストからフランス産やチリ産などを片っ端に注文。
オーダー役の小生は、ワインリストの値段の高さから(チリ産68万ドン〜、フランス118万ドン〜)、この金額じゃダナンの人間で呑む人間はおそらくゼロだろうな、と直感していた。
ダナンで働く方の月収並みだからだ。
予感は即的中した、
店のウエイトレスがワインを開けることが出来ないのだ。
穴だらけになったコルクを見た小生は、即バトンタッチを要請した。
店の女性は「なるほど、ナイフはそう使うのね」といった視線を手元に集中させていた。
止らない注文攻撃に、閉店作業の店の女性も呆れている。
(ダナンの飲食店は閉店が早いです。BARでさえ、11時半を過ぎると後片付け始めます)
「すまん、許してくれ、お嬢さん。ご迷惑をお掛けする。この連中はダナンだから、こうなるのではない。銀座、横浜でもいつもそうなのだ」心の中でそう呟く。
ボロボロの酔いどれジジイ達に見えるだろうが、この10数名は全員が各々会社社長なのだ。
私が抵抗しようとしても、規模的に太刀打ちできないのだ。
こうして、ベトナム食文化の探求は幕を閉めた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ベトナム航空
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