ダナン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今回は一応お仕事という名目でベトナムのダナンに降立った。<br />とは言うものの、結果的には大人の修学旅行のような感じになってしまった。<br />食っては呑んで、観光するを繰り返した格好だ。<br /><br />徒然なる我々一行は、2月25日から28日にかけて、ベトナム中部の新興都市「ダナン」へと向った。成田からベトナム航空の直行便で、約5時間のフライトで、気温10℃の東京とは一転、真冬の2月というのに連日32℃、最低気温21℃の猛暑続きのダナン国際空港に到着する。私がベトナムの地を踏むのは、ハノイ以来、2度目だ。<br /><br />今回は現地スタッフであるベトナム人2名も随行してくれるというので、全く言語の心配することなく、気ままに観光を楽しめる手筈と相成った。<br /><br />まずは晩飯だ。我々が訪れたのはダナン名物料理を食べさせるレストラン「Tran」だ。<br />ここでは、ライスペーパーに絵葉書サイズの米粉の麺のようなものを押し付けて、さらに茹でた豚スライスに新鮮な野菜(バナナ、シソ、ミントなどの緑系野菜)を複数お好みで入れて、巻いて頂く。<br />ようは、豚と野菜のライスペーパー巻きである。<br /> <br />それに小海老のワタなどが発酵した魚醤をつけて食べるのだが、この魚醤の匂いがなんとも強烈なので、皆一瞬尻込みしてしまう。<br />色も見た目も口に入れるものというよりも、下から出るもの(失礼)のようなのである。<br />そんな心配もヨソに一口食べれば、すっかりその味の虜となる。むぅ、ベトナム料理、恐るべし。<br /><br />ここの魚醤は格別に味が良いという。この店の特長は他店よりもピリ辛だとかで、故に匂いは気にならなくなってくる。<br />お供はベトナムビール「サイゴン・スペシャル」だ。<br /> <br />ベトナムではビールに氷を入れて飲むが普通なので、我々も従うことに。<br />腹の心配をするも、「ダナンではお店で氷は作りません。氷専門業者から仕入れるので、ご心配なく」の言葉にホッと一安心。<br />後日、ダナン滞在中にはあらゆる店で氷を入れまくるも、腹には一切問題なかった。<br />締めには、ダナン名物の麺「ミー・クァン」。汁無しの平打ち太麺である。<br />辛めの出汁に砕いたピーナッツ、牛肉(水牛)、此処でも野菜はお好みでトッピング。<br />「ベトナム人は日本人の10倍野菜を摂食する」という。美味いうえにヘルシーだ、即完食となった。<br /><br />3日目には、ダナンのビーチのあるシーフードレストラン「4U」でランチをする。<br />ビーチには白人女性がTバック姿で魅了している。カップルのようだが、そんなことはどうでも良い。<br />あそこに行きたい衝動に駆られるも、我々はスーツ姿に革靴だ。<br />海水に飛び込むことは到底不可能だ。<br />仕方ない。ランチに徹しようではないか。水槽には新鮮な海老、貝、カニ、魚が並んでいる。<br />海老グリルや巻貝など頂いたあとは、メインの海鮮鍋だ。<br />具材の渡り蟹、海老、イカは一目で分かるが、どうにも魚の種類が分からない。<br />プライベートではほぼ漁師と化している某社長をもってさえも「イシモチに似ているが違う」と判別不可能。<br />ベトナム現地スタッフの女性も「これは魚です」とギブアップ。<br />まぁよい、この海鮮鍋は格別に美味いのだから。何を食しても、ここダナンは美味いのだ。<br /><br />最終夜、ダナン最後の食事は「Madam Lan」にて、ピリ辛のチャボ鍋(鳥のチャボである)を頂き、チャボ肉特有の引き締まった肉質を味わった。<br /><br />この店では、何故かワインを何本もオーダーし、店のワインが無くなってしまう事態に。<br />世界遺産のフエで呑んだベトナムワイン「ダラット」が気に入った某社長が、ベトナムワインを要望するも「この店には入荷していない」とのことだった。<br />よって、ワインリストからフランス産やチリ産などを片っ端に注文。<br />オーダー役の小生は、ワインリストの値段の高さから(チリ産68万ドン〜、フランス118万ドン〜)、この金額じゃダナンの人間で呑む人間はおそらくゼロだろうな、と直感していた。<br />ダナンで働く方の月収並みだからだ。<br /><br />予感は即的中した、<br />店のウエイトレスがワインを開けることが出来ないのだ。<br />穴だらけになったコルクを見た小生は、即バトンタッチを要請した。<br />店の女性は「なるほど、ナイフはそう使うのね」といった視線を手元に集中させていた。<br /><br />止らない注文攻撃に、閉店作業の店の女性も呆れている。<br />(ダナンの飲食店は閉店が早いです。BARでさえ、11時半を過ぎると後片付け始めます)<br />「すまん、許してくれ、お嬢さん。ご迷惑をお掛けする。この連中はダナンだから、こうなるのではない。銀座、横浜でもいつもそうなのだ」心の中でそう呟く。<br />ボロボロの酔いどれジジイ達に見えるだろうが、この10数名は全員が各々会社社長なのだ。<br />私が抵抗しようとしても、規模的に太刀打ちできないのだ。<br /><br />こうして、ベトナム食文化の探求は幕を閉めた。<br />

中部ダナン、何を食べても美味い都市

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2015/02/25 - 2015/02/28

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15

モリカツ

モリカツさん

今回は一応お仕事という名目でベトナムのダナンに降立った。
とは言うものの、結果的には大人の修学旅行のような感じになってしまった。
食っては呑んで、観光するを繰り返した格好だ。

徒然なる我々一行は、2月25日から28日にかけて、ベトナム中部の新興都市「ダナン」へと向った。成田からベトナム航空の直行便で、約5時間のフライトで、気温10℃の東京とは一転、真冬の2月というのに連日32℃、最低気温21℃の猛暑続きのダナン国際空港に到着する。私がベトナムの地を踏むのは、ハノイ以来、2度目だ。

今回は現地スタッフであるベトナム人2名も随行してくれるというので、全く言語の心配することなく、気ままに観光を楽しめる手筈と相成った。

まずは晩飯だ。我々が訪れたのはダナン名物料理を食べさせるレストラン「Tran」だ。
ここでは、ライスペーパーに絵葉書サイズの米粉の麺のようなものを押し付けて、さらに茹でた豚スライスに新鮮な野菜(バナナ、シソ、ミントなどの緑系野菜)を複数お好みで入れて、巻いて頂く。
ようは、豚と野菜のライスペーパー巻きである。

それに小海老のワタなどが発酵した魚醤をつけて食べるのだが、この魚醤の匂いがなんとも強烈なので、皆一瞬尻込みしてしまう。
色も見た目も口に入れるものというよりも、下から出るもの(失礼)のようなのである。
そんな心配もヨソに一口食べれば、すっかりその味の虜となる。むぅ、ベトナム料理、恐るべし。

ここの魚醤は格別に味が良いという。この店の特長は他店よりもピリ辛だとかで、故に匂いは気にならなくなってくる。
お供はベトナムビール「サイゴン・スペシャル」だ。

ベトナムではビールに氷を入れて飲むが普通なので、我々も従うことに。
腹の心配をするも、「ダナンではお店で氷は作りません。氷専門業者から仕入れるので、ご心配なく」の言葉にホッと一安心。
後日、ダナン滞在中にはあらゆる店で氷を入れまくるも、腹には一切問題なかった。
締めには、ダナン名物の麺「ミー・クァン」。汁無しの平打ち太麺である。
辛めの出汁に砕いたピーナッツ、牛肉(水牛)、此処でも野菜はお好みでトッピング。
「ベトナム人は日本人の10倍野菜を摂食する」という。美味いうえにヘルシーだ、即完食となった。

3日目には、ダナンのビーチのあるシーフードレストラン「4U」でランチをする。
ビーチには白人女性がTバック姿で魅了している。カップルのようだが、そんなことはどうでも良い。
あそこに行きたい衝動に駆られるも、我々はスーツ姿に革靴だ。
海水に飛び込むことは到底不可能だ。
仕方ない。ランチに徹しようではないか。水槽には新鮮な海老、貝、カニ、魚が並んでいる。
海老グリルや巻貝など頂いたあとは、メインの海鮮鍋だ。
具材の渡り蟹、海老、イカは一目で分かるが、どうにも魚の種類が分からない。
プライベートではほぼ漁師と化している某社長をもってさえも「イシモチに似ているが違う」と判別不可能。
ベトナム現地スタッフの女性も「これは魚です」とギブアップ。
まぁよい、この海鮮鍋は格別に美味いのだから。何を食しても、ここダナンは美味いのだ。

最終夜、ダナン最後の食事は「Madam Lan」にて、ピリ辛のチャボ鍋(鳥のチャボである)を頂き、チャボ肉特有の引き締まった肉質を味わった。

この店では、何故かワインを何本もオーダーし、店のワインが無くなってしまう事態に。
世界遺産のフエで呑んだベトナムワイン「ダラット」が気に入った某社長が、ベトナムワインを要望するも「この店には入荷していない」とのことだった。
よって、ワインリストからフランス産やチリ産などを片っ端に注文。
オーダー役の小生は、ワインリストの値段の高さから(チリ産68万ドン〜、フランス118万ドン〜)、この金額じゃダナンの人間で呑む人間はおそらくゼロだろうな、と直感していた。
ダナンで働く方の月収並みだからだ。

予感は即的中した、
店のウエイトレスがワインを開けることが出来ないのだ。
穴だらけになったコルクを見た小生は、即バトンタッチを要請した。
店の女性は「なるほど、ナイフはそう使うのね」といった視線を手元に集中させていた。

止らない注文攻撃に、閉店作業の店の女性も呆れている。
(ダナンの飲食店は閉店が早いです。BARでさえ、11時半を過ぎると後片付け始めます)
「すまん、許してくれ、お嬢さん。ご迷惑をお掛けする。この連中はダナンだから、こうなるのではない。銀座、横浜でもいつもそうなのだ」心の中でそう呟く。
ボロボロの酔いどれジジイ達に見えるだろうが、この10数名は全員が各々会社社長なのだ。
私が抵抗しようとしても、規模的に太刀打ちできないのだ。

こうして、ベトナム食文化の探求は幕を閉めた。

旅行の満足度
5.0
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
5.0
ショッピング
3.5
交通
4.0
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
レンタカー タクシー 徒歩
航空会社
ベトナム航空
  • レストランTran<br /><br />オープンな感じでテンションあがります

    レストランTran

    オープンな感じでテンションあがります

  • 豚は写っていませんが、ライスペーパー巻き

    豚は写っていませんが、ライスペーパー巻き

  • メニュー

    メニュー

  • サイゴン・スペシャル

    サイゴン・スペシャル

  • ホテル横のベトナムスタイルのカフェ<br />ココナツジュースもあり(2万ドン?ぐらい)

    ホテル横のベトナムスタイルのカフェ
    ココナツジュースもあり(2万ドン?ぐらい)

  • 屋台<br />これは食べませんでしたが、バイクで売りに来る「タマゴ入り肉まん」は1万ドンだった覚えあり。

    屋台
    これは食べませんでしたが、バイクで売りに来る「タマゴ入り肉まん」は1万ドンだった覚えあり。

  • ビーチ

    ビーチ

  • シーフード「4U」

    シーフード「4U」

  • 4Uの店内

    4Uの店内

  • 店の水槽

    店の水槽

  • 海鮮鍋の具

    海鮮鍋の具

  • 本当に美味しいです。あっさり味。お奨め。

    本当に美味しいです。あっさり味。お奨め。

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