2014/09/19 - 2014/09/23
56位(同エリア100件中)
ちゃおさん
大体どこの町でも時間と機会があれば博物館には立ち寄るようにしている。博物館はその街の歴史、文化、産業などが凝縮される形で集められていて、短時間で知ることのできる最も簡便な方法で、その土地に対するより親密感を覚えることができる。現在、タイには8か所の国立博物館があり、その全部を訪問する目的で、何回かタイへ足を運んでいるが、現在6か所の博物館には足を運んでいる。バンコクやチェンマイ、コンケーンの博物館などは複数回訪問している。
このボゴール植物園内にある博物館、一体どんなものが展示されているのか、興味があり、館内に足を踏み入れる。そこは主に科学館のような感じの構成で、小中学生の学習、教育の場のような感じであった。これから国が興る。子供達に健全な知識を与えよう、科学技術に慣れ親しもう、そんな感じの当局者の心意気が感じられるものだった。
中に進んでいくと、「ジャワ原人」のコーナーがある。ああ、そうだ、ネアンデルタール人よりも遥か以前の現在の人類の祖先。150万年年前、アフリカケニヤ地方の深い森を抜けだした人類の祖先は、大陸を渡り、このアジアの地にまでやって来た。北京郊外、周口店で発見された北京原人と、このジャワ島で発見されたジャワ原人とどちらがどれだけ古いのかは知らないが、30万年前と言ったら、同じような原人も日本の列島までやってきていた。ゴンドワナの世界。
ここに展示されているジャワ原人が本物か複製かは分からない。北京原人の骨ですら日中戦争のさ中、天津で行方不明になったままであるが、ジャワ原人の骨にしても貴重なものには違いない。こんな警備も疎かな博物館に本物が展示されていることは無いだろう・・。
日本人はどこから来たのか・・。北の大陸から半島伝いにやってきたのか・・、南の島から海洋を渡ってやって来たのか・。その内の何人かはこのジャワ原人の子孫が島伝いに日本にまでやってきて、定着したかも知れない。博物館を出た直ぐの場所に英語で言う処のキオスク、多分オランダ語から訛った現地語の「Kantin」があり、そこで又マンゴージュースを求め、椰子の木陰に座って、ジャワ原人、北京原人から始まるアジアの長い歴史を思った。
- 旅行の満足度
- 4.5
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