フッガー家の栄枯盛衰を見守った町　アウグスブルグのクリスマスマルクト

2014/12/20 - 2014/12/20

アウグスブルグはドイツ観光の中でも特に人気があるロマンチック街道の中継地。
ミュンヘンからも車で1時間くらい・・・と観光で立ち寄るにはもってこいの街。
12月25日（木）にNHK　BSプレミアムでこのアウグスブルグのクリスマスマルクトが放映されることを知り
そんなに素敵なところならば！・・・と、当日朝、アウグスブルグ行を決定。
http://www4.nhk.or.jp/sekatoki/

ドイツの大富豪、フッガー家の街アウグスブルグ。その美しい街の中央広場にあるクリスマス・マルクト。どうぞお楽しみください。

エリア アウクスブルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 徒歩

14世紀、アウグスブルグのフッガー家はヴェネチアとの交易や鉱山の独占によってその富を築き、一時はフィレンツェのメディチ家もしのぐほどの巨大富豪だったそうです。
アウグスブルグの街並みは洗練されていて、高度な文化を感じます。
・・・正直、ミュンヘンよりもきれいじゃん！！って思いました。
これは郵便局の建物。

中央駅から徒歩10分くらい。クリスマスマルクトの会場です。

ミュンヘンマリエンプラッツのクリスマスマルクトの2/3くらいの大きさかな？
でもこじんまりしている分、人混みもさほどではなくていい雰囲気！

マルクトは市庁舎の前に広がっています。
内部は公開されていて「黄金の間」は必見！と物の本にはかいてありますが、この日は後で出てくる天使のコーラスのためにしまっていました。

中央クリスマスツリー。
日本のイルミネーションに飾られたツリーとはまた違った味わいの素朴さが漂いますね。

もちろん、どこのクリスマスマルクトにもキリスト生誕のクリッペが設置されています。

天使たちのオーケストラ。

かわいい〜♪でも、家だと飾るところないんだよね〜。ぜったい怪獣たちが触りまくって、壊して、私が怒って・・・ってすぐに現実的な想像をしちゃいます。

キャンドルをいれる置物。いいなあ〜ほしくなっちゃうなあ〜！

去年もですが、4te　Advent（待降節といって、クリスマスから数えて4週前からの日曜日をアドヴェントと呼び、この日は4回目のアドヴェント直前の土曜日）だというのに、雪なし、手袋なし、帽子なし・・・でも、風が強くてちょっと寒かったかな？

怪獣たち「あったかい〜！！」と焼き栗の屋台にあたります。

ここの焼き栗、お勧めです。２００ｇ5オイロと安いばかりではなく、虫食いなどの外れもなかったです。
屋台の人もとってもいい感じでした。（怪獣たちがけんかとかをすると、ちゃんといさめてくれる）

こういうはかりで計量してくれます。

おお！Feuerzangenbowleだ！！でも、やっぱりこの間のがおいしかったなあ。
ここのはキビ砂糖ではなくて、角砂糖にラムをひたして燃やしていました。

クリスマスの飾り！！こういう屋台も怪獣たちがちゃんと自分で見てくれるようになったので、今年くらいからぐっと楽しめるようになりました。
（それでも、大怪獣は迷子になりましたが・・。）

オクトーバーフェストのときにみんな首からかけるレープクーヒェン。
日本人の舌には合わないと思いますが、小怪獣はこれが大好物。

もちろん、クリッペンを売る屋台もたくさん出ています。
細工が素敵☆

ひつじさんのお尻、リアルだね。

ドイツ名物、クルミ割り人形

Riesige Wurst!!（巨大ソーセージ！！）と小怪獣が叫びます。
彼が家族の中で一番ドイツ語が堪能・・・親は家に帰り「あ、Wurstは女性名詞だからこれで正しい・・・」と辞書をめくるあたり悲しさがあります。
やっぱり幼稚園に毎日通ったほうがいいのか？？

ね？巨大でしょ？？家族で一本購入。小怪獣がいっぱい食べていました。

さて、お腹もおちついたことだし、市庁舎左隣の物見の塔ペルラッハの塔に上ります。入り口は正面左隣です。入場料は階段を上り切った最上階にあります。
ペルは昔のドイツ語で「熊」ラッハは「ダンス」とか「見世物」のことだそうです。
昔このマルクト広場でそういう見世物をすることとかがあった・・と最上階に書いてありました。名前はそれにちなんだもの。

こんな細い階段を上っていきます。

70m、260段・・・怪獣たちはがんがん登っていくのに、息が切れる、心臓が破れそう・・・えええ？私、子供たちよりも体力落ちてる？？ショック！！

ハイジが塔のてっぺんまでのぼって、アルムの山がみえなかった時はさぞ、がっかりしたことだろうよ・・・ぜいぜい・・・（あれは、フランクフルトのDom）
なお、このアウグスブルグの町からアルプスの山々が見える時はこの塔に黄色い旗が翻るそうです。

最上階の料金所。素敵な笑顔のおばさまが受付でした。

最上階はものすんごい強風。さぶい〜！さぶい〜！！
でも、夜景はとっても綺麗〜♪
これはクリスマスマルクトを上空から。

これはお隣さんの市庁舎。

再びクリスマスマルクト

Dom方面。

あんたたち、珍しくぶーたれずに上ったねえ〜！えらい、えらい！！
そういう子のところにはちゃんとサンタがくるよ。

再びクリスマスマルクトに戻り、食べ物を物色・・・。
これ、日本の肉まんみたいですが「Dampfnudel」といって、肉まんの皮だけにカスタードのクリームとかをかけて食べるのです。食べているドイツ人にきいたら「おいしい！」って言っていたけれど・・・・。あえてコメントいたしません。（10年くらいまえに、肉まんだ！って喜んで購入して食べたときの記憶がトラウマ）

アプフェルシュトゥルーデルにクワーックシュトゥルーデル。シュトゥルーデルは日本でいうパイみたいな感じですが・・・作るのがめちゃくちゃ手間なんです。
（youtubeとかでみるとちょちょいのちょいでできちゃう感じなんですけれどね。）
その昔、つくったら「似て非なるもの」と言われました。

このケーキに暖かなカスタードのスープをかけて食べるとめちゃくちゃ美味しいです。

怪獣たちはシンプルなワッフルが大好き

このクリスマスの飾り、キョンシーみたいでこわい・・・（って年齢ばれネタですか？）

クリスマスマルクトには郵便局が設置されていることがあって、ここで出すと特別な消印が教えてもらえたりとか、頼むとポストアムト（郵便局）・クリストキンド（バイエルン地方のサンタクロース）から子供に手紙やプレゼントが家に届くこともあります。

素敵な音楽が流れだした・・と思ったら、市庁舎の窓に天使が降り立ち、コーラスが始まりました。
この模様がBSプレミアムの紀行で25日夜9時から10時まで詳しく放映されるそうです。
よかったら見てください。

名残惜しさを感じつつ、家路につきます。

この旅行記へのコメント （2）

• たなひろさん 2014/12/24 20:55:05

  ドイツで一度行ってみたいところの街の一つ

  子連れ旅人さん初めまして
  
  ドイツには20〜30年ほど前、数回に分けてフランクフルトやハイデルブルグ、バーデンバーデンなど行きましたがアウグスブルグの近くでは、シュトゥットガルトしか訪れた事が無く、以前からドイツの中では未だ訪れていないベルリンと同じく、行きたいところの街の一つでした。
  
  クリスマス時期に行けるかどうかは、分りませんがますます楽しみが増えました。参考にさせて頂きます。

  子連れ旅人さん からの返信 2015/02/10 10:15:54

  RE: ドイツで一度行ってみたいところの街の一つ

  たなひろさん
  
  コメント有難うございました。
  そして返信が遅れましたこと、お詫び申し上げます。
  
  年末、フル稼働で働いていたのですが、なかなかPCの前で座る時間がとれず
  （基本、子供たちがお休みにはいると、なかなか自分の時間がもてませんね。）
  年始は旅先で主人が救急車搬送という大けがをしてしまい、その後帰ってきても入院、再手術・・・とおおわらわのニューイヤーでした。
  ようやく一心地ついて、今日など夫婦喧嘩中です。それほどまでに回復したか。。。とちょっと安心しています。
  
  > ドイツには20〜30年ほど前、数回に分けてフランクフルトやハイデルブルグ、バーデンバーデンなど行きましたがアウグスブルグの近くでは、シュトゥットガルトしか訪れた事が無く、以前からドイツの中では未だ訪れていないベルリンと同じく、行きたいところの街の一つでした。
  
  6年ほど前ですが、フランクフルトに住んでいました。ベルリンは北ですが、南ドイツは魅力あふれる都市が多いので、ぜひぜひまた機会をみつけてお越しくださいませ。（あ、ちなみに観光業にはかかわっていないのですが・・・。）でも北ドイツも旧東ドイツのドレスデンなど魅力満載な町が沢山ありますが・・。
  
  
  これからもよい旅を！！