アメリカ・東海岸の旅（第7編：Amtrakを経て帰路の空へ）

2014/10/16 - 2014/10/18

ニューヨーク・フィラデルフィアを中心にしたアメリカ・東海岸の旅です。そして今回の旅を通じて訪問した州が34になりました。陽気で開放的なアメリカ西部諸州の良さや楽しさを知りつつ，重厚・伝統的でありながら自由・リベラルな気風も感じる東部・ニューイングランド地方の特質の一端を味わうことができました。第7編は楽しかった9日間のアメリカ旅行（ニューイングランド・東海岸）を終え，帰途につくまでの記録です。とりわけ予想しなかったAmtrakの大幅遅延で慌てたフィラデルフィア駅での2時間は印象深いです。

各編の構成は
　　第1編：NYブルックリン橋を歩いて
　　第2編：Hop On Hop Offのダブルデッカー遊覧
　　第3編：ニューヨーク名所めぐり
　　第4編：メトロポリタン美術館を訪ねて
　　第5編：フィラデルフィア歴史地区
　　第6編：フィラデルフィア美術館を訪ねて
　　第7編：Amtrakを経て帰路の空へ
となります。

先の「アメリカ・ニューイングランドの旅」を姉妹編として用意しています。
　　http://4travel.jp/travelogue/10945336　　（PC)
　　http://i.4travel.jp/travelogue/show/10945336　　（スマホ）

エリア ボルチモア(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 飛行機

現在時刻4：40PM
何と，我々の乗る4：55PM発のNortheast Regional173号は1時間30分遅れだと案内に出ている！

最上行の2：08PMに到着しているはずのアセラ特急が，この時間になっても到着していないなんて・・・どうしよう

今日はホテルに泊まるだけだから慌てることもないのだが，これがフライト時間が後ろに迫っていたらと思うと・・・

それでもAmtrak職員に聞きたいことはヤマほどある
　なぜ遅れているのか
　遅れるとしても必ず到着するのか
　発車予定の順に到着するのか
　運行がキャンセルされたら善後策は何かあるのか　等々・・・

だけども問題になるのは英語力，たとえ片言ながら質問したとしても，込み入った答えを聞き取り理解する能力に自信がない，ハテ困った

ただじっと座っているわけにもいかず，1時間半ぐらい経った6：30PMごろに親切そうなAmtrakのオジさんから辛うじて聞き取れたことは
　WBIまで行くのなら，チケットに関係なく早く到着する電車に乗せるようにするから，
　この列の最後尾に並んで待っててください

もちろん慌ててその列の後ろについた
現在の時刻は7：00PM前，ようやく列が前に進む
列に従って進むと，ホームに到着したしたのはアセラエクスプレス

このアセラエクスプレスは2：08PM到着予定だから，5時間近く遅れたことになる
これがアセラエクスプレスか，といった感慨もなく慌てて乗り込む

ようやくフィラデルフィア駅を出発した
ホッとする間もなく乗務員の改札が始まった
少しドキドキしながらNortheast RegionalのeTicketを見せると，
　BWIまでですね
と確認されただけ

停車駅のWilmington
バタバタしていてホームに降りられなかったが，ここは33番目の訪問州のデラウェア州（Delaware）だ

約1時間の乗車で目的地のBWI Airport駅に到着

結局アセラエクスプレスは窓が少し大きいくらいで，座席シートも特別どうってこともなかった（逆に足置きなどはNorteast Regionalの方が使い易い感じがした）
我々の車両のすぐ後ろがFirst Classだったが，そこの座席はどんな具合なのだろうか

WBI Airportの正式な名称はBaltimore/Washington International Thurgood Marshall Airport
明朝にはこの空港からボストン経由で帰途につく予定だ

名称が示すように，空港へのアクセスだけが目的のため，駅周辺は雑木林しかなく，住宅地や工場すらもない寂しい場所だ

駅出口には多くのタクシーがホテルや空港までの客待ちをしていたが，実際にタクシーに乗るとその運転の荒いこと荒いこと，いかに短時間に稼ぐか競ってでもいるかのようだった

やっとの思いでホテルに到着
我に返って思い起こした，ここは34番目の訪問州のメリーランド州（Meryland)

今回のアメリカ旅行（ニューイングランド・東海岸）で利用したAmtrakの路線ルート

明けて10月17日
初めて利用するHampton Innでの朝食会場

そこでのContinantal Breakfast
朝6：00ごろだったが，空港へ向かう宿泊客が結構いた

Hilton系ということもあって，施設・サービスとも良かった
このホテルに決めたのは，何より無料シャトルサービスが24時間OKというのがその理由だ

8：40発のjetBlue Airwayに乗るべく，シャトルバスでホテルを7：00AMに出発

BWI Airportに到着
文字通りボルチモアとワシントンの間に位置する巨大国際空港で，かなりの利用客がある

jetBlue Airwayカウンタでのチェックインも終わった
気がかりだった荷物もボストンでピックアップすることなく，成田まで運んでくれるとのこと

8：00AM前だが，利用客のため殆どのショップが開いている

国内線なので特段することもなく，jetBlueゲート近くで時間をやり過ごす
もちろんFree Wi-FiもOKだった

搭乗機がアプローチしてきた

定刻どおりに搭乗開始になった
1割ぐらいの空席率だった，これから1時間半の飛行時間でボストンへ戻る

座席は前から3番目，目下搭乗中だが，この席からはコックピットも見える
しばらく前の厳重警戒ぶりとは違って何か拍子抜けする感じだ

ここの空港の朝は混雑しているようだ
離陸の待機をするSouthWest Airlines機が列を成している

BWI Airportを離陸した
眼下には空港ターミナル，ホテル群，昨日のAmtrakの駅や鉄道線路が見える

チェサピーク湾(Chesapeake Bay)上空を通過

Kent Island（メリーランド州）上空を通過し，デルマーバ（Delmarva）半島へ入ればデラウェア州

機内の位置情報モニタ

ニュージャージー州から臨む大西洋

機内でのサービス
クランベリージュースと（紫色の）ポテトチップス

ニューヨーク（マンハッタン）上空を通過
イースト川，ハドソン川に挟まれたマンハッタン島にセントラルパーク・高層ビル群が，遠くかすかに見える

ロングアイランド（ニューヨーク州）上空を通過

ケープコッド（Cape Cod）上空を通過，マサチューセッツ州に

機内の位置情報モニタ

ボストン ローガン空港へのアプローチ

10：00AM過ぎ定刻に空港到着した

ターミナルAからターミナルEへ移動中に見つけたボストン空港を管理するマサチューセッツ州港湾局（Massachusetts Port Authority）のマーク

ボストンに戻って見慣れた空港施設やバスを見ると，何かホッと気が軽くなるから不思議だ

出発便の案内
中段に表示されている1：15PM発のTOKYO Narita行きJL007便が搭乗する機だ

JALのカウンタでチェックイン，荷物はすでにBWIで済ませているので手軽

JAL職員の方に日本語で「お帰りなさい」と挨拶されると，思わず気が緩む

これから出国手続き
こうして楽しかった9日間のアメリカ（ニューイングランド・東海岸）旅行は無事閉幕となった

日付変更線を越えて，日本に帰国したのは18日3：00PM過ぎだった