2014/08/15 - 2014/08/15
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空飛ぶ旅人さん
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奥方の実家への帰省も兼ねて山梨県へ・・・。
一応平日とあって、以前から存在は知っていても行くことが出来ていなかった発電所を見学することに。
その第一弾として?! 「県営 柚木発電所」へ行っていました。
※写真枚数が多いので分割しながら投稿させてもらいます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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-
・・・<甲州市内>・・・
早朝 自宅を出て山梨県へ。
最終の目的地は奥方の実家ですが、今日は平日。
普段は時間的な制約もあって行くに行けなかった「発電所見学」へ。
予定よりも早く市内に入ることが出来たので、時間調整も兼ねて道路わきのチェーン脱着場に愛車を停めて市内を眺めます。
左手手前にはワイナリーも見えます。 -
・・・<ぶどう畑>・・・
甲州市内では葡萄の栽培も盛んで、先の写真の様にワイナリーもありますが、観光農園もあり、葡萄狩りも出来るようです。
道路わきからも葡萄が見えます。 -
・・・<遠目に>・・・
遠目に最初の目的地「柚ノ木発電所」が見えてきました。
目的地まであと少し・・・・。 -
・・・<遠目から・・・>・・・
上の方を見上げれば、発電所の鉄管も見えてきました。 -
・・・<柚ノ木発電所 正面>・・・
柚ノ木発電所に到着しました。
正面奥の管理事務所前に外来者用の駐車枠があり、バックで駐車して事務所玄関に。
内線電話で職員を呼び出しますが、かける先の内線番号が分からないので、座席表から無人のデスクへ。
出た職員さんに「予約をした〇☓です」と伝えて担当職員さんを待つことに。 -
・・・<制御室>・・・
担当職員さんと合流して「制御室」へ。
柚ノ木発電所の管轄発電所や河川等について丁寧に説明してくれます。
管轄の発電所は柚ノ木発電所以外は無人で、遠隔操作されているとのこと。
管轄の各発電所での異常もここでも検知され、必要に応じて対応しているとのこと。
「柚ノ木発電所」では笛吹川沿いの11カ所の発電所の維持・管理を行っていて職員さんが常駐して日々管轄の発電所の管理業務をされています。 -
・・・<計器盤>・・・
制御室では管理の各発電所の稼働状態や異常検知などが出来るようになっています。
遠隔操作は別の場所で統括管理されています。 -
・・・<鉄管>・・・
水圧鉄管です。
水力発電と云えば「ダム」をイメージする方も居ますが、柚ノ木発電所では鉄管で導水路を曳いて発電機へと水を送っています。
この発電用の水は上流にある「広瀬ダム」から鉄管を曳いているとのこと。
遠目での鉄管は急斜面でしたが、角度は60度。
職員さん曰く、点検等で登るときは「ほぼ直角!!」で「怖い・・・」とのこと・・・・。
山の斜面の鉄管の角度を見れば・・・。
日々 お疲れ様です。 -
・・・<発電水>・・・
ここに辿り着いた水ですが・・・
①「広瀬ダムで取水」⇒ 7.5t/秒。
②「天科発電所」- (13,300KW)
③「柚ノ木発電所」- (17,800KW)
と・・・複数の発電所で「お仕事」をするとのこと。 -
・・・<発電機 上部>・・・
職員さんの案内で発電機室へ。
これは発電機の頭?です。 -
・・・<階下へ・・・>・・・
職員さんの案内で発電機右横の階段で階下に降りてみます。 -
イチオシ
・・・<ただ今 発電中>・・・
目の前では発電機が回転している様子を直接観ることができます。
職員さんが発電機について説明してくれますが、運転音が大きく、正直声が聞こえにくいです。
見学時は 750/(分)回転で6,600Vの電圧を発電中との事。
音や振動から「発電中」を感じます?! -
イチオシ
・・・<変電所>・・・
ここは 発電所内の変電所です。
発電機で発電された電気はここ変電所に送電され、昇圧してから送電線に送る仕事をしています。
もちろん?! フェンス外からの見学です・・・。 -
・・・<変電所の主役>・・・
変電所の主役と云えば・・・「変圧器」です。
発電機で発電された「6,600V」の電気を「66,000V」に昇圧する仕事をしています。 -
・・・<遮断機⇒計測器>・・・
変圧器で昇圧された66,000Vの電気は送電線に乗る前に遮断機と計測器を通過していきます。
遮断機は電流を止めたり、流したりするスイッチ。
計測器は電流量を測るためとのこと。
遮断機が動いて通電が止まると、連動して発電機も停止するシステムとのこと。
被雷事故など送電が停止すると、事故処理・点検後に「開閉器の復旧」⇒「発電機の始動」の手順で復旧作業を進めるとのこと。 -
・・・<遮断機ー通電中>・・・
遮断機です・・・。
イメージとしては「スイッチ」で、この機器で「開」「閉」しています。
手前の「青・赤」のランプが通電状態を示しています。
今は「赤」が点灯中。
「通電」を示しています。接続されている電線には昇圧済みの「66,000V」が流れています・・・・。
もちろんですが・・・「危険」です。 -
・・・<計測器ー通電中>・・・
こちらは「計測器」。
手前のランプが「赤」が点灯しています。
こちらも・・・「ただいま 66,000V通電中」を示しています。 -
・・・<高圧鉄塔>・・・
街中でも見かける「鉄塔」です。
発電所内の変電所から送り出された「66,000V」は東京電力に売電され、東京電力所有の送電線に合流。変電所を目指すことに。
柚ノ木発電所で発電された電気は地元の甲州市の変電所へ送られて地元で消費されているとのこと。 -
・・・<調整池>・・・
発電に使われた「水」ですが・・・。
鉄管を通じて発電に使われた水は一度、発電所敷地内にある「調整池」へ送られて貯水されます。 -
・・・<調整池>・・・
ここ<調整池>に貯水された水は夜間に放流されるとのこと。
発電所自体は「朝〜夜」の運転で、夜間は発電を停止しているので、そのままにしてしまうと、川の水が無くなってしまうことや、河川に与える影響もあり、一晩かけて放流しているとのこと。
朝には貯水池の底が見えるくらいに水位が下がるとのこと。 -
・・・<水車>・・・
交換された「フランシス水車」です。
この水車を高いところから落ちてきた水が回転させ、隣接の発電機を動かすことで発電していました。 -
・・・<ガイド弁>・・・
この「ガイド弁」一つ一つは「可動」することで「水量」を調整することが出来ます。
この「可動」で発電量を調節します。 -
・・・<ペルトン水車>・・・
こちらは「ペルトン水車」と云う名前の水車です。 -
・・・<ペルトン水車>・・・
この「お椀状」のところで、高圧の水流を受けて回転させます。
「低高差」の発電所向きの様です。 -
・・・<お役御免 水車>・・・
小屋敷第二発電所で使われていた水車です。
☆使用期間⇒ 大正15年〜平成12年 (75年間)
☆ 型 ⇒ 複流型(ダブルフロー)
☆ 種類 ⇒ 横軸フランシス
☆ 回転数 ⇒ 375rpm -
・・・<水車 全景>・・・
この「複流型(ダブルフロー)」は左右両方に水が流れるようになっていて今では珍しいとのこと。 -
・・・<流出部>・・・
水車を廻す「一仕事」を終えた水は左右に分かれてここから出てきます。 -
・・<排水口>・・・・
点検時など、内部の水を抜く時にはここから排水するとのこと。 -
・・・<水車内部も覗けます>・・・
水車内部も覗けるようになっています。 -
・・・<導水路 トンネル>・・・
小屋敷第一・第二発電所で使われていた導水路です。
大正15年に導水を開始したとのこと。 -
・・・<導水路 実物大>・・・
この中を発電に使う水が流れていました。
入ってみましたが、私でも立つことが出来る大きさです。 -
・・・<特別に>・・・
職員さんの提案で「除塵機」をみて見ることに。
管理事務所からみて調整池を挟んだ反対側にあります。
発電を終えた水は調整池から、すぐ下にある「藤木発電所」に送水されていますが、この装置でごみを取り除いています。
作動は手動でも動かせますが、ごみがあると自動でも可動するとのこと。
職員さん曰く・・・「普段の見学ではここまで来ませんよ ^^)」とのこと。
自治体や学生なども見学・視察に来るようですが、「必須事項だから仕方なく・・・」的な学生もいるようで・・・・。 -
・・・<発電を終えた水>・・・
「柚ノ木発電所」で一仕事終えた水は下の「藤木発電所」へ送られてもう一仕事待っています。
フェンスから下を覗きますが、かなりの水量があります。
職員さんの配慮に感謝です。 -
・・・<除塵機から管理事務所と変電所を望む>・・・
除塵機から貯水池を挟んで反対側の管理事務所と変電所を望みます。
この貯水池の縁を歩いて辿り着きました。 -
・・・<除塵機から鉄管を望む>・・・
こちらは鉄管を望みます。
先刻の「傾斜が60°」の言葉を思い出します。
管理事務所から始まり・・・
「変電所」⇒「発電機」⇒「鉄管」⇒「水車・導水路」⇒「除塵機」
とみてきましたが、ここで見学終了です。
時間にして1時間30分。
案内をしていただき、色々と説明していただき、詰まらない質問にも応えていただいた上、普段は行かない除塵機まで見せていただいた事に感謝です。 -
・・・<余談ながら>・・・
ここ柚ノ木発電所では・・・
※平成26年10月1日から平成27年8月31日まで分解点検工事を行うため、期間中の見学ができないとのこと。
10か月・・・長いです。
因みに・・今回の分解工事は「発電機の分解点検工事」の他にも鉄管の塗装工事なども並行して行われるとのこと。
☆発電機の分解点検⇒ 12年に1回。
☆定期点検⇒ 3年に1回。
とのこと。
工事終了後の来年・・・再び来る事を誓って柚ノ木発電所を後に次の目的地「深城ダム」へ向かいます。
※「〜深城ダム編〜」へ続きます。
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