最後の海外旅行、イギリス　ウェールズ地方とエディンバラ　絵日記

2013/08/05 - 2013/08/23

どんなに旅行が好きな人でも、これが最後の旅にしようと覚悟するときがいつか来るものです。
私達夫婦も16年間毎年初夏に20日間ほどのヨーロッパ旅行をしてきましたが、妻の私に、めまいが起こる様になり、ついに2013年夫80才、妻77才で最後の旅行を迎えました。
旅のプランナー役の私はこの旅を、乗り物大好き、とりわけ蒸気機関車の実物24分の1の模型作りに熱中している夫にイギリスの保存鉄道に乗る旅をプレゼントする事にしました。

エリア カナーヴォン(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

2013.8.6.　マンチェスター
スイス経由でイギリス　マンチェスター空港に着きました。
マンチェスターのタクシーは日本では考えられない様なスピードで走ります。飛行機で酔わなかった私はヘロヘロに酔ってしまいました。呉々もタクシーに乗らず、電車で移動しましょう。
マンチェスターピカデリー駅でエキスポーラーウェールズパス8日間用（64ポンド11000円）を買いました。鉄道とバスOK、観光入場料と保存鉄道は割引です。

2013.8.7.　マンチェスター
マンチェスター科学産業博物館（MOSI)（入場無料、寄付金3ポンド500円） のベテラン館員が蒸気機関車の仕組みを話した後、スイッチを入れると車輪が動きだし、皆アッと驚きましたが、車輪が宙に浮いていて大笑いになりました。

2013.8.8.　チェスター
チェスターの旧市内は木組みの家が多くて奇麗です。
ここの赤い電話ボックスは裏側に子供用、身障者用の電話があります。

2013.8.9.　ポントカサルテ
ポントカサルテ水道橋はナローボートの運河で、地上38mの橋の上の川を行き来します。この往復のツアー（5ポンド　800円）に恐る恐る乗ってみましたが、気持ち良かったです。

2013.8.9.　スランゴレン
ウェールズの山の中の保存鉄道、スランゴレン鉄道に行ってみますと、何とこの日は「機関車トーマスと一緒」の夏休みイベントで、お洒落をした親子でいっぱいでした。（この日の入場料13ポンド　2000円）
先頭にトーマスの顔をかぶせてあるだけとは、どう見ても考えられない機関車ですし、この鉄道は鉄道路線と繋がっていないので、どのようにして運んだのでしょうか。

2013.8.10.　スランディドノ
オルメス山頂（207m）まで麓からグレートオーム鉄道（6ポンド　1000円）のトラム（路面電車）が急坂の道の脇を登っています。行きの車内で前に座っていたイギリスのご夫婦が「私はF1ドライバーで秋に富士スピードウェイに行きます。私は日本がとても好きです。」と話してきました。私は突然の事で、日本語で「F1ドライバーが何でトラムなのよ」と話してしまったら単語が解ったのか大笑いになりました。彼もきっとスピードより、この心地よい乗り物にわざわざ乗りに来たのでしょう。

2013.8.10　カナーヴォン
3泊のウェールズの拠点の宿をこのカナーヴォンの中世の城壁の中のブラックボーイインに選んだのは正解でした。このホテルの朝食の暖かい一皿が、エーと驚く程の大盛りで、ベーコンはウェールズ地方独特の美味しさです。
この味が忘れられず、後日、帰国の時マンチェスターの駅のスーパーでこのベーコン4パックを買って帰ったのですが、家で開いてびっくり。豚の生ロース肉が5mm厚さで10枚入っていました。あわてて裏の注意書きをよく見るとこれはスモークでは無く、塩水浸けのベーコンで、買った日に焼いて食べるか、すぐ冷凍して下さいと書いてあり、泣く泣く破棄しました。
皆さん、塩水浸けのベーコンはおみやげには出来ません。

2013.8.11.　ブラノー フェスティニャク
カナーヴォンからウェールズハイランド鉄道でポートマドックまで2時間半（20.4ポンド3400円　Eパスで50％引き）、ポートマドックからフェスティニオグ鉄道でブラノー フェスティニャクまで1時間10分（13.6ポンド2300円　Eパスで50％引き）の二つの保存鉄道に乗って着いた駅で、機関車の前後に頭があるフェアリースタイルの機関車に出会いました。乗務員室の中央にボイラーがあり、暑くないのでしょうか。

2013.8.12.　スノードン
スノードン登山鉄道を上りだけ乗り、帰りは歩いて帰る予定でしたが、頂上に着くとみぞれ混じりの激しい雨となり、帰りも鉄道で帰る事になり、切符をオンラインで往復買っていてホッとしました。（往復38.5ポンド5300円）
客車の先頭に美しい若い車掌さんが乗り、笑顔の説明に見とれていた時、すぐ前を羊が横切り車掌さんがあわてて合図をして急停車。車掌さんが先頭に乗っている意味がよく解りました。

2013.8.13.　ヨーク
ヨーク城壁内は古い町並みが美しいです。
街のあちこちにパフォーマンスの大道芸人が出て、観光客を楽しませてくれます。

2013.8.14.　ヨーク
ヨーク国立鉄道博物館（入場無料、寄付金3ポンド500円）では、期間限定ですが蒸気機関車第1号のロケット号のレプリカに2ポンド320円で、5分間程乗せて走ってくれます。

2013.8.15.　ゴースランド
ノース・ヨークシャー・ムアーズ鉄道でピカリングから終点ウィットビーまで乗りました。（1日券シニア20ポンド3260円）
途中のゴースランド駅はあの有名なハリーポッターの魔法の学校ホグワート城の最寄りの駅として映画のロケ地となり、上下線のSLのすれ違い駅として待ち時間がありますので下車して写真が撮れます。
ピカリング発の機関車は後ろ向きについていて、これは私は我慢出来なくて前向きに描かせていただきました。

2013.8.15.　ウィットビー
イギリス中部の港町ウィットビーには657年に建てられた美しい修道院の廃墟があります。
鉄道の終点ウィットビー駅にはトイレがありません。駅前信号を渡り右へ5軒ほど行くと有料トイレがあります。

2013.8.16.　エディンバラ
長年の夢のエディンバラに来ました。早速エディンバラ城へ。オンラインで買っていた入場券でスムーズに入場です。（オーディオガイド込みで15.3ポンド2350円）
一通り見学した後、クラウン広場のティールームでトラディショナル アフタヌーンティー（一人16ポンド2600円）を注文しました。ワォー！！　しかし今ではスコンのふくらし粉の味の印象しかありません。まあ旅の思い出料でしょうか。

2013.8.17.　エディンバラ
エディンバラ城のすぐ前の織物工房に行きました。
　自分用のタータンチェックのパンツ生地を1m20cm(50ポンド8250円）で買いました。メモに1.2mと書いて見せたら、仕立て屋風のおじさんがニコニコして切ってくれて、英会話無しで商談が成立しました。

2013.8.18.　エディンバラ
エディンバラ城のミリタリー タトゥーの真夏の夜の夢を永く思い続けてきた私は、やっとその場に居る事が出来ました。
　きらびやかなパフォーマンス、響き渡る音楽のルツボ、世界の人々が集う祭典、1時間半がアッと言う間に過ぎました。（オンラインチケット購入　62,5ポンド8500円）
蛍の光の合唱と共に、私達の海外旅行も卒業です。

この旅行記へのコメント （3）

• mimicatさん 2019/07/18 14:11:05

  私も「ベーコン」に騙されました。

  来月久しぶりに英国に一時帰国します（夫が英国人なもので）。
  今回は北ウエールズのお城巡りを計画中で、美しい絵に魅かれてこちらの旅行記を拝見していました。
  実は、私も「ベーコン」にやられた事があるんですよ。
  私の場合は「豚肉スライス」だと思って生姜焼きを作り、塩辛すぎて食べられないという目にあいました。
  ウエールズでおいしいベーコン食べてきます！
  写真よりも手がかかる絵日記ですが、もっと見ていたいです。
  いつまでもお元気で、是非書き続けてください。
  

• 幸ちゃんさん 2014/10/21 23:51:25

  エディンバラ城のミリタリー タトゥー

  私も機会を作ってぜひ見に行きたいです。
  

• ぬりかべさん 2014/08/03 21:29:33

  素晴らしい絵日記ですね

  Kyoko Tabataさん、こんばんは。
  カナーヴォンへは、5年程前に訪れたことがあり、懐かしく拝見しました。
  泊まる宿として、ブラックボーイインも候補にしたのでしたが、行程の都合上、ポートマドッグ側にしたのでした。
  その頃は、まだウェールズハイランド鉄道が、ポートマドックで開通しておらず、バスで、カナーヴォンを日帰りで訪れました。カナーヴォン城は旅行記に出て来ませんでしたが、いかがでしたでしょうか？
  
  絵日記、何度眺めても楽しいですね。
  海外旅行は、これで終わりとのことですが、国内でもよいので、是非、続けて下さいね。