2013/11/19 - 2013/11/20
19位(同エリア85件中)
アリヤンさん
ポカラからこのダウラギリ山麓のヒマラヤ秘境温泉とも云える「シンハ・タトパニ(シンハ温泉)」にやって来て、約2週間が経とうとしています。
総選挙にあわせて実行されている公共交通機関のストが始まって以来、 約10日が経とうとしてます。
パートナーの足や肩に劇的に効くのではと毎日温泉に浸かり、この温泉郷付近のウロウロ散歩に精を出してきました。
そろそろおいとまする頃です。
*緊急避難ページ⇒
http://www.geocities.jp/ariyan9907/2013eightth-2_053.html
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今はもう秋。
朝晩の冷え込みはワタクシたちシニアには堪えます。
それにバスが不通になったのも堪えました。
テレビもネットも新聞もクルマも無い脱現代文明生活も終わりにして、ちょっとでも現代 文明のそろっているポカラに帰りたくなりました。 -
学校もこのところ休みがちで子どもたちが行き場を失い路上に集まる毎朝となっています。
それはそれで、「古き良き時代のニッポン」 の原風景が見られるので、ワタクシたちも路上に椅子を持ち出してその原風景を眺めて楽しんでいます。 -
特にハナタレちびっ子たちの路上遊びが面白いのです。
-
しかしちょっとだけ困ったことは、カースト階級の悪しき?風習が顔を出したりすることです。
ブラーマン階級の薬屋さんの子どもは近所の子どもたちと混じって遊ぶことが叶わないのです。
近所の子ども達と遊びたいのを止められている薬屋さんの子ども。
誰しもが受け入れている一種の文化のようなカースト制は住民間の軋轢とはなっていないように見えます。
ここには圧倒的なヒンズー教徒とカースト制の枠外となっている少数のチベット仏教徒やキリスト教徒も混在しているのです。
それに外人も少しは居ます。 -
遊び疲れたちびっ子が袋菓子を食べながら珍しい外人(ワタクシたち)に近寄って来ました。
ちょっと相手をしている最中に菓子を食べ終えたこの子は菓子袋をポイと路上に捨てました。
ワタクシたちはあわてて「その袋を拾ってソコにあるゴミ箱に捨てなさい!」と言いますが、 中々理解してもらえない。
気をつけて周りを見回すと、菓子袋がいくつも路上に見えるのです。 -
「ホラ、ソコのゴミ箱にソノごみを拾ってポイしなさい!」と騒いでいたら他の子どもたちもワラワラと寄ってきて菓子袋をポイポイ捨てます。
ワタクシたちがワーワー言って、やっと理解できたのか?子どもたちが面白がってごみ拾いをはじめた。
*確かごみ拾いをすべきカースト民が居て、ヘタに他のカーストにゴミを処理させるのは 問題を引き起こす可能性があるので、困っている、と言っていたJICAの人の話が頭をよぎって、しばらく近所からワレワレにクレームが来ないかと身構えていましたが、誰も何も言って来なかった。
どうも、公衆道徳を勧めることはこの田舎では受け入れられている様ではある。
でもブラーマンの子どもに「ゴミを拾え」と言ったりしたら問題だっただろう。 -
イチオシ
温泉には毎朝パートナーが入り、ワタクシは足湯をしています。
パートナーは最近では顔見知りも多くなり和気藹々としています。 -
近所の様子も今や知り尽くしているので、あいも変わらず周辺散歩は欠かしていません。
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時には温泉の東側で棚田を眺め、
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時にはつり橋の真ん中で宙を睨んだり、
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時には温泉を盗撮?したり、
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時には西側の田園風景を眺めたり、とにかく公共交通機関が通っていないので、陸の孤島では歩き回ることしか出来ません。
それでも毎日は結構楽しいです。 -
さて、総選挙は20日に実施されました。
このような用紙に支持政党の絵の上にインク付の親指を押し付けてスタンプを押すらしい。
文盲の多い国ではこうした方法が良いようです。 -
温泉で良く出会ったことのあるオバちゃんと路上で出会った。
選挙の帰りで、上にした左手に握った右手をポーンと振り下ろして「そうよ!パーンとスタンプしてきたヨ~っ!気持ちよかった~っ!!」と嬉しそうにワレワレに報告してくれた。
ヒマラヤの奥地にも民主主義の息吹が感じられた瞬間でした。 -
つい最近、王政が無くなり共産党与党の政権が誕生して、初めての本格的な総選挙でした。
今回は共産主義者が分裂して右派は選挙参加 、左派の武闘派は選挙ボイコットしたりした。
今だに国の憲法がないらしく、憲法制定民主勢力が票を伸ばしたらしく、共産党は野党に転落したらしい。
温泉滞在中時点ではこうした事情もまだ分からなかったが、ポカラに帰ってから後日、新聞のニュースで分かった。
宿のサウジアラビア出稼ぎ帰りのクマールは憲法制定議会派を応援していて、それを聞いてワタクシは「民主主義は良い!アナタは正しい選択をしている!」と言ったものです。
みんなが貧しい世の中でも自由、平等、博愛は大切です。
(ナンカ、フランスの旗みたいですが、、、)
*写真はネパールの国花=シャクナゲ -
ネパールの人たちの生活文化は「おこめ文化 」に根ざしています。
各家庭にあるムシロのゴザ。 -
おコメの茎のゴザの上で、子どもたちは遊び寝転んだりしているのです。
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土間で煮炊きをしたりしています。
ホント、昭和の時代のニッポンの田舎の生活文化と似通っているのです。
こめの文化圏はどことなくワレワレにホッとしたものを与えてくれます。 -
これは温泉のチケット販売所の壁に書かれた絵ですが、このような格好で温泉に入ってください、という意味です。
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滞在中時々温泉や通りで出会ったフランスはパリからやって来ていたおニイちゃん。
パリのIT会社に勤めるサラリーマンで、1ヶ月の休暇でやって来ており、隣村のダーバンまで歩いて行っていた。
でも現地の食事が合わず下痢をしてすぐにタトパニ村にトンボ帰りしてきて温泉で療養していた。
なかなか穏やかで静かな西洋人でした。
ソフトウェア開発の仕事に携わっているらしく、やはり人間関係のストレスが大きいらしい。
いずこも同じストレス現代社会もあるものだ。 -
その点、14年間もサウジアラビアで出稼ぎをやって今ではゲストハウス経営者のクマール一家はストレス・フリーの様子です。
クマールが珍しくパソコンを開いていた。
覗き込むと何と!フェースブックを開いていたのです。
このヒマラヤの秘境温泉郷ではネットなんぞ無い、と思い込んでいたが、な・なんとワイファイが飛んでいたのです。
飛んでいたことはワタクシのパソコンでも分かっていたが、クマールの話ではそれは近くの銀行が発信源のワイファイで、銀行関係者しか使えない、と言っていた。
でもパスワードは絶対に漏れていて、銀行の隣の電気屋のニイちゃんなんかは絶対に密かにネットを楽しんでいて、結構村中のパソコンを持ってる連中が使っていたりして、、、っと思ったりしていた。
つまり、そうだったんデス。
ワタクシに覗かれ、追求されて、ついにクマールはパスワードをワタクシに漏らしたのでした 。
もう滞在最終なので使うことは1日だけだったが、こんな辺鄙な、地球規模で言えば、ホント地の果てに近いところでもワイファイがあればネットが繋がる、のです。
クマールの名誉にかけて弁明しますが、今や彼のヒマラヤンGHでは独自のワイファイを設備しているらしい。
(最近のフェースブック で知ることになった) -
ヒマラヤン・ゲストハウスのビジネス・カード。
-
シンハ温泉の地理再確認図。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/131107Map3.jpg
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