2014/04/25 - 2014/04/26
649位(同エリア1228件中)
tacoさん
秋の娘の誕生から7ヶ月。
どうにもそろそろ・・ムズ。
家は家で快適なのだがやはり・・・ムズムズ。
飛行機も乗ってないな・・・ムズムズムズ。
のんびり風呂にも浸かりたいし、外界の空気も吸いたいし。
行っちゃうか!とも思ったが、あいにく娘のパスポートはまだ無い。
それならばと探し始めたのは、赤ちゃん連れでも迷惑とならないところ。
部屋に露天風呂が付いていて、スパとかあって、おいしいご飯が食べられて、お酒も楽しめて、でっ、静かな宿。こんな宿あるのか?
これがあった。沼津の千本松原に佇む趣き深き別荘地に。
100年を超える数寄屋造りの和風建築と黒松に苔むす日本庭園、そこに故・渡辺明氏の設計による和風モダンな宿泊棟。
富士の湧き水を楽しめる露天風呂があって、オーストリアから運んだ岩盤浴があって、レストランは静岡でも三本の指に入ると言われるフレンチVERJUS。
それでいて最高の気配りができるスタッフがいて。
この沼津倶楽部とはかなり凄いところだった。。。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 一休.com
-
用賀インターから東名に乗る事1時間ちょっと。御殿場をすぎて今回は新東名をドライブ。
長泉沼津から富士山の裾野を転げるように海へと向かうと、20分程で立派な黒松が生い茂る千本松原に到着、初夏の光が松葉を透いて清々しい。
とかく立派なお屋敷が立ち並ぶことに驚きつつも進んでいくと、若山牧水記念館の正面に、沼津倶楽部が見えてきた。 -
駐車場の入口からすでに手入れの良さが伝わってくる、これは期待が高まる。
車を降りると爽やかだけど出しゃばらない好印象なスタッフが現れ、荷物を運んでくれた。
庭園は多種多様な花が咲き乱れているが、自然の中にも絶妙に計算された美しさを感じることができる。これは相当手入れされているのではなかろうか。。
ちなみに、この数日前に3代続いたGRデジタルは卒業し(思い出深いCONTAX、Planar、Distagonも一緒に売却)、念願のRX1(無印)を入手。ムフフッ。
すべてjpeg撮って出しだが、フルサイズのボケ感と発色の良さ、空気感はすばらしい。ただし、開放時の深度などまだまだ使いこなすには難しそうだ。。 -
清らかな富士の湧き水が流れ、鯉が泳ぐ。
見渡す限り今の日本庭園は万緑だ。 -
存在感のあるかやぶきの長屋門だが、立派な黒松とすっかり溶込んでいる。
積み重ねた歳月もさることながら、凛とした空気感が心地よい。
和の透明感とでもいうのか、丁寧な管理が伝わってくる。 -
緑に包まれた日本庭園をしばらく進むと、ホテルのエントランスが見えてくる。
土色の壁は版築という工法で作られており、板枠の中に土や石を流し込み突き固めながら層を作る手間のかかる日本古来の佐官技だそうだ。
どおりで直線が作る現代的な骨格にして、辺りと調和の取れた自然なこと。
ふ〜ん、見所は多い。 -
エントランスと客室等はL字型となっており、合間にはきらきら輝く水盤が見える。
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富士の水を湛えた水盤だが、世界文化遺産の湧き水と思うとなにかご利益がありそうだから不思議。
ちなみに1階の客室はこの水盤を最大限楽しめるように設計されているそうだ。
光と影が美しい。 -
エントランスの中はロビーとして開放的な空間となっていた。
ついつい美術品や装飾品など多分に置きがちだが、どこから見ても美しいように空間を作り上げる渡辺氏の意匠が感じられる。
また、時間を経てなおしっかり管理されていることにスタッフのすばらしさを感じる。 -
きらめく水盤と鳥のさえずり。遠くから波の音が時たま聞こえてくる。
とても静かな空間だ。 -
扉の大きさもさることながら、天井の高さにも驚く。
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今回の部屋は2階のダブルルーム。
中は清々しい木の香りに包まれていた。
玄関で靴を脱ぎ、入ると左手にダブルベットがあり、右手にカウンターとソファー、露天風呂が配されており、スペースの割に広く感じられる。
カウンター下の冷蔵庫には地ビールやミネラルウォーターが冷えており、自由にどうぞとの事。
最近この手のサービスが増えてきたように感じるが、コンビニで買って持ち込むのもいささか気が引けるし、なにより野暮だからこれは助かる。 -
よしず障子の中でも現代的な印象。
開ければ開放感たっぷり、占めるとしっとり。これぞまさしく機能美。
さらに窓と障子の間には自動昇降式のブラインドが隠されており、真っ暗じゃないと寝れない人にも安心。 -
さりげなく置かれた珈琲はドリップ式。
早速いただいてみると、ことのほか美味しいではないか!
後日、支配人に聞いてみると、沼津の駅前に客の好み毎に豆をローストしている珈琲屋?焙煎所?があるのだそうだ。
そこで沼津倶楽部用に作ってもらっているドリップ式珈琲ということ。
う〜ん。地ビールといい珈琲といい、さり気なく地物との高品質な品を提供してくれているなんて、すばらしい。 -
布団はドイツ製の羽毛布団でふっかふか。眼下には水盤のきらめきと日本庭園の若葉の陰。なんとも上質な空間だ。
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今回の旅は結婚11周年ということもあり、ささやかながらケーキとモエで乾杯。
娘も一緒に乾杯出来るのは、あと19年と5ヶ月か。。 -
ケーキはホテルに頼んだのだが、粋な計らい。
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ベランダから見下ろすと、水盤とロビーが夕日に照らされていた。
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早速、露天風呂にお湯をはる。
こちらは富士山の湧き水をくみ上げて給湯器で加温しているので、部屋にあるコントローラーで好みの温度に設定できる。温泉にはできないこのあたりは子供連れにも嬉しいのではないだろうか。
ちなみに追い炊きも出来るので露天でも冷めずに長湯ができる。 -
娘はママと一緒に入れてご満悦。
お気に入りのスイマーバで露天風呂を満喫していた。 -
部屋のお風呂とは別にSPAも利用できる。
こちらは男女別れているが、平日など空いている時には時間で貸しきることも出来るようだ。
8室という小規模ホテルにして低温・高温のサウナ、岩盤浴、水風呂、そして大浴場を備えているのだからすごい。 -
ガウンや大小タオル、岩盤浴時に敷く大判タオルと、どれもふっかふか。
エビアンが冷えているかと思えば、気の効いたラウンジ?休憩スペースもあるので、ここもかなり居心地が良い。
風呂好きにはたまらない。 -
綺麗な岩盤浴場はオーストリアのバドガシュタイン鉱石とやらを運んできたらしい、むこうの湯治場の中でも特に有名なところらしい。
ふっかふかのタオルを1枚敷いて寝そべること数分・・・毛穴からいろんなモノが湧き出てくる、汚れや、疲れや、暴飲暴食の記憶とか。。 -
大浴場も露天。写真で見ると小さく見えるが実際には広い。
あたりを囲むような塀があり、天井だけが抜けている。 -
今日は星空が綺麗だ。
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ゆっくり汗を流して食事は20時にして頂いた。
昼間は清々しい緑に染まっていた長屋門も、今はしっとり闇に包まれる。
どこからともなく虫の音が響き、うっすら波音が聞こえてくる静けさ。 -
明治末期に立てられた数寄屋造りの「松席園」の一部がフレンチレストランVERJUSとして営業しており、ホテルのメインダイニングも兼ねている。
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漆黒の日本庭園の中で、こぼれる妖艶な光と時おり聞こえる笑い声に、美食の雰囲気がぷんぷん伝わってくる。
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やはり、この大人達の宴に子供は無粋というものだろう。
個室を準備してくれたスタッフに感謝しつつ、案内されて奥へと進むと二間続きの和室に通された。
その奥の中心にあるテーブルは、ドラマのセットと見紛うばかりの、のりの効いた真っ白なテーブルクロスと、このディナーを物語るカトラリーの数々。
そしてそれと寄り添うように、肘付きの椅子を向かい合わせたベビーベット。
特にこうして欲しいとお願いしていたわけでもなく、スタッフの方は有り合わせで恐縮ですが・・とご謙遜される。
あぁ〜なんて素敵なサプライズだろう。こうした気配りが出来るお店は料理も絶対に美味しいはずだ。 -
旧館の中でも、ここは昔のままの波打つ板ガラスがそのまま残り、縁側の床板は漆黒に輝いていたり、ところどころに積み重ねた歳月を感じる事ができる。
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濃厚グリンピースの冷製スープにコンソメジュレをのせて。
今日のお酒はグラスで軽めにする。
濃厚な春の味にはBOURGOGNEの白、POUILLY-FUISSE 2012。
複雑な香りとボディー感のある美味しいワインだ。 -
皿が運ばれてきた側から、鼻がヒクヒク。
トリュフオイルにまみれたホタテのカルパッチョ。 -
サーモンと山芋のタルタル 鱒の卵を添えられており濃厚だ。
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塩漬け葡萄の葉で包み蒸しした豚(イベリコ?)に炭塩を添えて。
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金目鯛のフリットサラダ。
セルバチコの濃い風味とアンチョビのソースが美味い。 -
テンポ良く供される食事でも、宴は赤ちゃんには辛い。
ちょいちょいぐずってはいたが、ついには夢の中へ・・・
しめしめ。 -
そしてディナーはまだ続く(笑)
フォアグラのソテー、大根と茗荷のソース。
この辺りで赤のグラスを頂いたが、確かHAUT-MEDOCの2009だったと思う。。ずいぶん良質なワインがしかもグラスで出てくるなと感心する。 -
ハタのタケノコ巻き。
付け合わせの空豆も春。 -
豚のロースト。
あぁ〜また豚が出てきたのはとても悔やまれる。
ここは鴨ローストかラムだと良かったのだが残念。
※後日、なんとこれは仔牛だったことが判明‼ -
バラのジュレ フルーツとバニラアイス添え
イスバハンのような香り高さでお口さっぱり。 -
食後の珈琲と小菓子。
すでにお腹はいっぱいだが、この焼き菓子がまた美味しい。
とにかく最初から輪郭のしっかりしたお料理で、ワイン好きにはたまらないコースだ。それもそのはず・・・シェフは六本木のエスペランス出身という事で、それはワインも美味しいはずだと納得。
ここは是非またとハチキレそうなお腹をさすりながら思う。 -
重いお腹を抱えながら部屋へと戻る。
虫の音にうっすら響く波の音、あとは娘の寝息が聞えてきそうな静けさに、少し熱めの露天風呂。
あぁ〜極楽じゃ。 -
よしず障子からこぼれた朝日に、ふっかふかの羽毛布団で目覚める。
今日も天気は良さそうだ。
テラスに出てみると風はひんやり澄んでいるものの、日差しは暖かだ。 -
早速着替えて、朝ごはんまでの間しばし散歩。
徒歩10分の漁港では活気あるせり場を見ることも出来るそうだが、今日はお休みとの事。
せっかくなので海岸を目指して歩く。 -
千本松原の海岸からは富士山が見える。
これは冬だとくっきり、はっきり見えるらしい。
浜では投げ釣りに興じる地元民が数名、竿とクーラーボックスを運ぶ原付も何だかのどかだ。
夏は海水浴も出来るし、浜でBBQを楽しむ姿も多いとか。
意外にも古くからの避暑地なんだそうだ。 -
昨晩の興奮冷めやらぬVERJUSにて朝食。
他のお客様の邪魔になっては申し訳ないと、時間をずらしたい旨伝えておいたので、少し遅めの9時となった。 -
夜の妖艶とした雰囲気とは打って変わって、小奇麗な料亭のような出で立ち。
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なんと!?またしても嬉しいサプライズ。
昨晩同様に娘用の席をお作り頂き、本来の朝食場所ではなくレストラン部分でご用意頂く。
おかげで、気兼ねなくなんとも眺めの良い席で朝食を楽しむ事ができた。
すばらしい心遣いである。 -
朝食はトラディショナルな和風スタイルだが、こうばしく焼けた沼津の干物の他にもわさび漬けや蒲鉾、しらすなどいづれも静岡の名物がならび、実にご飯が進む。
鯵の干物はあまりにも美味しいので、どこで買えるかたずねたところ、お婆ちゃんが個人で作っている干物だそうだ。 -
総支配人の嶺井さん他、気さくなスタッフの皆さんに娘ははしゃいでおり、おかげでその間に、たらふく食事を楽しむ事ができた。
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その後、旧館の中をご案内頂く。
造りのすばらしさはもちろん、鈍く輝く床板や柱、静寂の中でしばしノスタルジーに浸る。 -
茶室にはそれぞれ庭の草花が生けてあるのだが、これがなんとも品が良い。
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スタッフの方が生けているらしい。
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まさに、わび・さびの世界観。
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この部屋では毎年、将棋の棋聖戦が行われるそうだ。
羽生名人とかの戦いの場らしい・・ -
庭園のクロマツの樹皮は黒く荒々しく分厚く、ところどころ苔が生していた。
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最後にもう一度SPAを利用すると、昨晩とはまた違った明るさと開放感が気持ちが良い。
チェックアウトの11時まで、本当にくつろぐ事ができた。 -
ホテルとはなんともバランスの難しいものだ。
ハードが良くても、スタッフの些細なことで印象は変わったり、また料理そのものだけでなく、供されるタイミングだけでも全体の印象は変わる。
まして価格も上がればハードルも高くなる。
沼津倶楽部は会員制で時より空きに応じてビジターも宿泊できるといったスタイルだが、支配人以下、スタッフの方々の仕事ぶりは実に気持ちよい。
現代的快適さと懐古感をあわせ持つ宿であり、意識の高いスタッフの気遣いを常に感じることができる。押し付けがましいものではなく、さらりと爽やかだから一層心地よい。
そんな和の美しさを感じる稀有な宿だから、きっと混雑してしまうのではないか、これだけが気がかりだ。さて、込み合う前に次の予約を入れておこう。
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