2014/03/22 - 2014/03/22
13位(同エリア162件中)
昆虫博士さん
極北の大自然とオーロラを見るため、ユーコンに行ってきました。
4日目の午前中〜昼は、ホワイトホースから車で1時間のケンネル (犬舎)で、犬ぞり半日ツアーに参加し マッシャー (犬ぞり操縦者)をしました。犬の息づかいとソリの滑る音を聞きながら 白銀の世界を疾走し、一生に一度の素晴らしい体験になりました。
午後は、そのケンネルから車で30分南下し、カークロスという村に行きました。ここは、ユーコン・ホワイトパス鉄道の現在の終点であり、また世界最小の砂漠 “カークロス砂漠” があることで有名です。砂丘の上からは雪をかぶった山々や凍った湖が見渡せ、素晴らしかったです。
■ ユーコン 極北&オーロラ 4泊5日 ■
1日目) 準備編,往路,ホワイトホース(タキニ温泉)
http://4travel.jp/travelogue/10869984
2日目) ホワイトホース(先住民, 博物館, 蒸気船)→ クルアニ国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10870531
3日目) クルアニ国立公園 → ホワイトホース(野生動物保護区)
http://4travel.jp/travelogue/10871196
★4日目) ホワイトホース(犬ぞり)⇔ カークロス
http://4travel.jp/travelogue/10871828
5日目) ホワイトホース(オーロラ観察,ベリンジア博物館),帰路
http://4travel.jp/travelogue/10873038
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- レンタカー
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昨日に続き、この日も雲一つない快晴です。
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今日の朝食はクレープです。
お世話をしてくれたJoanne はモントリオール(ケベック)出身なので、フランス風の朝食です。
クレープの中にはフルーツが入っています。
食器も美しく、贅沢な気持ちになります。ヒドゥン バレー ベッド アンド ブレックファースト ホテル
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犬ぞりツアーに参加するため、ホワイトホースから車で1時間のところにあるケンネル(犬舎)に向かいます。
まず、ホワイトホースからアラスカ・ハイウェイを南下し、クロンダイク・ハイウェイに入ります。 -
クロンダイク・ハイウェイに入って17キロ進み、右折してAnnie Lake Road に入ります。
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Annie Lake Road は路面が凍結していますが、車がまったく通っていないので、運転は特に難しくないです。
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Alayuk Adventures の看板を発見。
ここで左折します。 -
Alayuk Adventures のケンネルに到着です。
今日はここの犬ぞり半日ツアーに参加します。
マッシャー(犬ぞり操縦者)が出来て、1人150ドル+税5%+ガイドへのチップです。
安くはありませんが、犬ぞりマッシャーは一生に一度の記念になるので お勧めします。
犬ぞりツアーの選び方は↓
http://4travel.jp/travelogue/10869984ホワイトホースで一押しの犬ぞり、ハスキー犬を率いるマッシャー体験は一生に一度の素晴らしい思い出になります by 昆虫博士さんアラユク アドベンチャー アクティビティ・乗り物体験
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このピックアップ・トラックで犬たちをレースの場所に運ぶのでしょう。
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まずは、キャビンに入り、書類へのサインと防寒着を借ります。
上から下まで必要な防寒着は全て貸してくれます。
また、使い捨てカイロもくれます。 -
この日は快晴で外は−20℃でしたが、キャビンの中は暖かく半袖でもよいくらいです。
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キャビンの中にはソリ犬でない、ペットの犬や猫もいます。
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このケンネルの女主人マルセルさんは、現役のマッシャー(犬ぞりレーサー)です。
世界最高峰の犬ぞりレース “ユーコン・クエスト” に毎年のように出場・完走しています。
そして、今年は世界最長の犬ぞりレース “アイディタロッド” に挑戦・完走し、2日前に戻ってきたばかりだそうです。
※ ユーコン・クエスト (Yukon Quest): フェアバンクス(アラスカ)とホワイトホースの間をクロンダイク・ハイウェイに沿って、1000マイル(1609キロ)走るレースです。毎年2月に行われ、外気温 −20℃〜−50℃という極寒の世界を10日前後で走ります。
※ アイディタロッド (Iditarod): アラスカのアンカレッジからノームまでの1851キロを10日前後で走ります。 -
“ユーコン・クエスト”のポスターやゼッケンが、キャビンの壁にいっぱい貼られています。
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このポスターにサインのある日本人マッシャー 本多有香さんもこの近くにケンネルを持っています。
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防寒具を装着し、犬たちを見に行きます。
リタイヤした犬も含めて、このケンネルでは50匹ちょっとの犬が飼われています。
レースに出る場合は70〜80匹飼うことが普通らしく、50匹というのは少ないそうです。 -
外見は白や茶色や黒など多彩ですが、ここのソリ犬は全てアラスカン・ハスキーです。
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もちろん、1匹ずつ名前が付いていて、マッシャーやハンドラー(犬の世話をする人)は全部覚えています。
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ソリには荷物や人を載せます。
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マッシャー(犬ぞり操縦者)は、ソリの後ろに立ちます。
操縦はそれほど難しくないです。
犬はとにかく前に走りたがるので、マッシャーのすることは下記の2点です。
① 必要なときにブレーキをかける
② カーブのときに体重移動をする
両足はソリのスキーの部分に乗せます。
軽いブレーキはスキー間の黒いシート、強いブレーキは黒いシートの前にある金属に乗ります。 -
犬の能力・体調とマッシャーの体重から、どの犬をどのソリに配置するか決め、ソリに犬を結び付けていきます。
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走りたい犬たちばかりなので、「俺を選んでくれ〜!」と一斉に叫びます。
これを英語では“歌う (sing)”と言っていました。 -
1日ツアーの犬たちは足を保護するために、犬の靴下(ブディー)を履かせます。
半日ツアーでは履かせていませんでした。 -
1日ツアーが一足先に出発します。
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その後、半日ツアーも往復15キロのコースに出発します。
ガイドはスイス出身の女性 Alex です。
彼女のこの近くにケンネルを持っていて、十数匹の犬を飼っているとのことです。
出発前に厳守するように言われたことは、下記です。
1) 走行中は少なくとも片手はハンドルを握っておく
2) 完全停止のときはブレーキに両足を乗せ、全体重をかける
3) リード犬は前のソリよりも後ろを走り、追い抜かしや並走をしない
4) 犬とソリを繋ぐロープをたるませない -
半日ツアーでは、安全のため 後ろからスノーモービルが付いて来てくれます。
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ソリ1台あたりの犬の数は、乗る人・運ぶものの重量によって決まります。
成人1人くらいであれば、4匹の犬が引っ張ります。 -
犬たちの“トイレ休憩”のため、けっこう止まります。
でも、ベテランの犬は走りながら用を足すのに驚きました。 -
かなりのスピードです。
2回足を踏み外しましたが、スピードに付いていくのが大変でした。 -
湖の上でしょうか、白銀の世界を疾走して 気持ち良いです。
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折り返し地点で小休止です。
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でも、犬たちはアドレナリンが出ていて、走りたくて仕方ありません。
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よく調教されていて、絶対に人を噛むことがありません。
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急な坂になると、犬たちが健気に振り向きます。
そういうときは、足で地面をキックして犬たちを助けます。 -
無事、ケンネルに帰ってきました。
2時間ほどのコースでした。
戻ってきた犬たちにはドッグフード入りのスープがご褒美として与えられます。
走りっぱなしでお腹が空いたのか、むしゃむしゃ食べています。 -
マッシャー認定書を頂きました。
普段使っていない筋肉を使ったため、翌日は全身が筋肉痛になりました。 -
ケンネルを後にし、クロンダイク・ハイウェイをさらに南下し、カークロスの村を目指します。
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ケンネルから40分ほどでカークロス(Carcross)に到着です。
この集落は元々はカリブー・クロッシング(Caribou Crossing)と呼ばれていて、看板にはカリブー(トナカイ)の絵が描かれています。 -
集落に面したタギシュ湖(Tagish Lake)も凍っていて、美しいです。
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ここが集落の目抜き通りです。
現在の人口は300人ほどです。 -
この辺りには先住民のカークロス/タギシュ族(Carcross/Tagish First Nation)が住んでいて、カークロスの中心部には先住民アートがあります。
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冬期なので、観光案内所やお土産店は閉まっていました。
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“カリブー・クロッシング・コーヒー(Caribou Crossing Coffee)”だけは冬期に週末のみ開いていて、住民(白人)が代わる代わる訪れていました。
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このカフェで遅い昼食です。
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カークロス駅舎ですが、冬期は閉まっています。
夏期はホワイトパス&ユーコン鉄道(White Pass & Yukon Route Railroad)が運行され、クルーズ客がスキャグウェイから電車に乗って来るので賑います。 -
この線路はブリティッシュ・コロンビア州を少し通って アラスカに入り、スキャグウェイまで伸びています。
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駅舎の横には機関車が展示されています。
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カークロスの村から北に2キロのところに、カークロス砂漠(Carcross Desert)があります。
“世界最小の砂漠” と言われ、面積は2.6平方キロです。
今は雪に覆われています。ホワイトホースから車で1時間のところにある “世界最小の砂漠”、砂丘の上から眺めが絶景です by 昆虫博士さんカークロス砂漠 砂漠・荒野
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実は、ここは “砂丘” で、真の “砂漠” ではありません。
氷河期に湖の底に溜まっていた砂です。 -
砂丘の上までは遠いので、途中で引き返そうとしましたが、遊びに来ていた地元の人に「砂丘の上は絶景だし、ソリで滑ってみたら、貸してあげるよ」と言われ、上ってみることに。
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地元の人は砂丘の上からソリで滑って、下からスノーモービルで上まで引っ張ってもらっています。
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ところどころ地面が露出していて、確かに砂です。
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確かに、砂丘の上からの眺めは素晴らしいです!
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登ってきた甲斐がありました。
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ホワイトホースに戻って、アントワネット(Antoinette's)で夕食にしました。
宿のJoanneお勧めの“G&P Steak House&Pizza”にしようと思いましたが、土曜日だったためか満席で、このレストランにしました。ホワイトホースのレストラン、味はよいのですが 量が少なく物足りなかったです by 昆虫博士さんアントワネット レストラン その他の料理
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マッシャーをしたので、ビールはもちろん“リード・ドッグ(Lead Dog)” (5ドル+税5%)。
ホワイトホースの地ビールです。 -
エスニックなピリ辛スープ (10ドル+税5%)。
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サーモンのグリル (24ドル+税5%)とポーク・リブのバーベキュー (23ドル+税5%)。
美味しかったのですが、全体的に高かったです。
夕食後、宿に戻り オーロラに備えて仮眠をとりました。
そして、未明にオーロラが見えました↓
http://4travel.jp/travelogue/10873038
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