2014/03/20 - 2014/03/20
17位(同エリア147件中)
昆虫博士さん
極北の大自然とオーロラを見るため、ユーコンに行ってきました。
2日目の午前中は、ホワイトホース市内観光として、先住民の文化センター、ユーコンの歴史と自然が学べる博物館、カナダ国定史跡の蒸気船を見学しました。
午後は、アラスカ・ハイウェイを西に向かい、世界遺産クルアニ国立公園に向かいました。ホワイトホースから2時間でヘインズ・ジャンクション、さらにアラスカ・ハイウェイを1時間北に向かい宿に到着しました。アラスカ・ハイウェイはタイガの針葉樹林と雪山が広がり素晴らしいドライブになりました。
この日泊まった“クルアニB&B”は湖のほとりにある一軒宿で、凍った湖と世界遺産の山々の絶景を独り占めできました。
ホワイトホースに行くのであれば、ぜひともクルアニ国立公園周辺まで足を伸ばして欲しいです。
■ ユーコン 極北&オーロラ 4泊5日 ■
1日目) 準備編,往路,ホワイトホース(タキニ温泉)
http://4travel.jp/travelogue/10869984
★2日目) ホワイトホース(先住民, 博物館, 蒸気船)→ クルアニ国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10870531
3日目) クルアニ国立公園 → ホワイトホース(野生動物保護区)
http://4travel.jp/travelogue/10871196
4日目) ホワイトホース(犬ぞり)⇔ カークロス
http://4travel.jp/travelogue/10871828
5日目) ホワイトホース(オーロラ観察,ベリンジア博物館),帰路
http://4travel.jp/travelogue/10873038
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- レンタカー
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部屋から外を見ると、嬉しいことに今日は天気がよいです。
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B&Bなので毎日朝食が付きます。
この日はキッシュ。
今まで食べたキッシュの中で一番美味しかったです。
お世話をしてくれたJoanneはモントリオール出身なので、フランス料理が得意です。Hidden Valley Bed and Breakfast ホテル
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20人以上が座れる食卓には色とりどりのイースター・エッグ。
来月4月がイースター(キリストの復活祭)です。
今日1泊だけクルアニ国立公園周辺に泊まるので、いったんチェックアウトです。
午前中は、ホワイトホースの市内観光に出かけました。 -
クワンリン・ダン文化センター(Kwanlin Dun Cultural Centre)。
クワンリン・ダン族という先住民(カナダではFirst Nationと呼ぶ)の文化を紹介する施設です。
入場無料です。 -
クワンリン・ダン族はユーコン最大の先住民で、現在もホワイトホース周辺に住んでいます。
“クワンリン・ダン”というのは「渓谷を流れる川の民(People of the water running through canyon)」という意味です。
写真の右は、5歳の少年が曾祖母とジリス狩りに向かうときのものです。 -
2012年に建てられたばかりで、とても新しい施設です。
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センター内にはクワンリン・ダン族のアートがたくさん飾られています。
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特に、ビーズで作られた仮面がとてもきれいです。
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このような仮面をかぶって、実際にお祭りをするのでしょう。
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かわいいブーツもあります。
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ちょうど特別展として、ユーコン先住民の織物展をしていました。
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オレンジ色がきれいなベストです。
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革のマント。
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次の博物館に行く途中に、レトロなホテルがありました(“98 Hotel”)。
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マックブライド・ユーコン歴史博物館(MacBride Museum of Yukon History)に到着です。
大人10ドルです。
冬期は火〜土曜日に開いています。マクブライド博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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入ってすぐの部屋では、ユーコン先住民の伝統的な服装などが展示されています。
温かそうな毛皮です。 -
毛皮のマントをここでも見かけました。
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1つ奥の部屋ではユーコンにいる動物の剥製がたくさん飾られています。
このうち、いくつかの動物は翌日ユーコン野生動物保護区で見ることになります。 -
ムース(Moose)。
白い方はアルビノ種のムースで、自然界では長く生きられないようです。 -
ホッキョクグマ(Polar bear)。
ユーコンでは最北端の北極海沿岸にしかいません。 -
森林バイソン(Wood bison)。
この日のB&Bで会った宿泊者が、翌日バイソン狩りに出かけて行きました。 -
グリズリーベア(Grizzly bear、ハイイログマ)。
この剥製は、7フィート(=2.1メートル)あります。 -
オオカミ(Wolf)。
一般的な犬よりも一回り大きいです。 -
ビーバー(Beaver)。
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骨や毛皮を実際に触れるコーナーもあります。
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ゴールドラッシュについての展示室もあります。
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ゴールドラッシュ時代に、金がどの川で採れたかを示した地図です。
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カナダにも「顔ハメ看板」がありました。
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ホワイトホース・イン(Whitehorse Inn)というホテルのネオンです。
Kenzaburo 'King' Yoshida という日本人が1927年に建て、「最も近代的な北のホテル」と当時呼ばれていました。
そんな時期に日本人がすでにユーコンで活躍していたなんて驚きです。 -
ホワイトバス&ユーコン鉄道(White Pass and Yukon Route: WP&YR)の機関車も展示されています。
この鉄道は、ゴールドラッシュ時代にホワイトホースとアラスカのスキャグウェイの間の人や物を運ぶために作られました。
現在も、夏期にスキャグウェイ(アラスカ)とカークロス(ユーコン)の間を観光用列車として走っています。 -
蒸気船クロンダイク号(SS Klondike)。
カナダ国定史跡に指定されています。
夏期は中も見学できますが、冬期は外からの見学のみです。
■ 関連記事 ■
総集編: カナダの国定史跡 一覧
http://4travel.jp/travelogue/10824876SS クロンダイク号 博物館・美術館・ギャラリー
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1920〜50年代まで、ホワイトホースとドーソン・シティの間のユーコン川を往復していました。
英語での接頭語のSSは、蒸気船(Steamship)を示しています。 -
「外輪船」と呼ばれ、船尾に水車型の推進装置が付いています。
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カヌーでの川下りで有名なユーコン川(Yukon River)です。
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3月で暖かくなってきたためか、中央部分では氷がなくなっています。
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本日泊まるクルアニ国立公園近くの宿とその周囲には夕食を取れる場所がないため、出発前に巨大スーパーマーケット“Superstore”で夕食の食料などを買い込みます。
リアル カナディアン スーパーストア (ホワイトホース店) スーパー・コンビニ
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いざ、クルアニ国立公園に向けて出発です。
アラスカ・ハイウェイを西に、まずはヘインズ・ジャンクションを目指します。
このアラスカ・ハイウェイは、太平洋戦争のときに日本軍のアラスカ侵攻に備えて、急いで建設されたという歴史があります。 -
タイガの針葉樹林がどこまでも続きます。
ところどころに雪山がそびえ、絶景です。 -
春休み期間なので、車が多いかと思いましたが、ほとんど通っていません。
ヘインズ・ジャンクションまでの2時間ですれ違った車は10台くらいです。
幹線道路なので完全に除雪してあり、とても走りやすいです。 -
途中、Otter Falls でコーヒー休憩です。
“Otter”とはカワウソのことです。 -
ヘインズ・ジャンクション(Haines Junction)に到着です。
この村はクルアニ国立公園に接しているので、国立公園の管理施設があります。
冬期なので、ビジターセンターなどは閉まっています。 -
ヘインズ・ジャンクションから今晩泊まるB&Bのあるクルアニ湖までアラスカ・ハイウェイを北上します。
左手はずっとクルアニ国立公園です。クルアニ国立公園 国立公園
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このクルアニ国立公園は、アラスカの2つの国立公園、カナダの1つの州立公園とともに「アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群」として世界自然遺産に指定されています。
※ 正式名は「クルエーン/ランゲル-セント・イライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー-アルセク(Kluane / Wrangell-St Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek)」という、とても長い名前です。クルアーニー/ランゲル-セント・イライアス/グレーシャー・ベイ/タッチェンシニー=アルセク(アメリカ) 国立公園
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カナダ最高峰のローガン山(5959m)はこの公園内にありますが、公園の奥深くにあるため、上空からか何日かハイキングしないと見ることはできません。
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今回は冬期なのでハイキングはせず、公園を外から眺めるだけです。
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クルアニ湖(Kluane Lake)のビューポイントに到着です。
運良く晴れてきて、素晴らしい景色です。
山の天気は変わりやすいのか、天候が猫の目のように変わります。 -
本日泊まるB&Bはクルアニ湖の湖畔にあります。
アラスカ・ハイウェイから離れ、湖に向かいます。
未舗装道だと大変かも知れないと思っていましたが、道が凍結しているので舗装の有無は関係ありませんでした。 -
このあたりはシルバー・シティ(Silver City)と呼ばれます。
100年前のゴールドラッシュの頃の建物が廃墟となっています。
現在の住民は、これから泊まるB&Bの家族5人だけです。 -
夏には廃墟のウォーキング・ツアーがあって、多くの人が訪れるようですが、今の時期は誰もいません。
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ヘインズ・ジャンクションから約1時間で、本日の宿 “クルアニB&B (Kluane Bed & Breakfast)”に到着です。
クルアニ ベッド & ブレックファスト ホテル
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着くとすぐにB&Bの女主人Cecileが出迎えてくれました。
Cecileとは何回もメールのやり取りをしました。
ツアー会社が予約をキャンセルしたため、1ヶ月前になって予約を入れることができました。
現地でCecileに聞くと、このツアー会社は ホワイトホースにある日系ツアー会社「ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ(Yamnuska Mountain Tours)」で、冬のクルアニ国立公園ツアーで毎回このB&Bを貸し切っているそうです。 -
キャビンに泊まります。
1泊143ドルです。 -
キャビンはとてもシンプルで、ベッド、小さな机、暖房器具、ライトくらいしかありません。
暖房器具は強力で、外は氷点下ですが 部屋のなかは暖かいです。 -
食卓やシャワー・トイレは共用です。
朝食は、冷蔵庫の中の卵などを使って各自が好きなものを作ります。 -
キャビンを出るとすぐにユーコンの大自然が広がります。
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向こうにクルアニ国立公園の山々、手前に凍ったクルアニ湖が広がります。
夏に使うのであろうボートも、今は雪の中です。
※ 厳密には、クルアニ湖は国立公園外です。 -
広大なので、パノラマ写真の方が全体像を伝えられます。
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砂利がありので、ここが元々の湖岸です。
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湖の上を歩きます。
凍った湖の上には雪がかなり積もっているので、スノーモービルの通った跡を歩きます。 -
かなり歩きました。
スノーモービルだと気持ち良く走れそうです。 -
隣のホワイトホース在住の一家は、スノーモービルを持参して、この日は凍った湖の上を走っていました。
翌朝バイソン狩り(Bison hunting)に行くと言うので、ワイルド過ぎて びっくり仰天しました。
ライセンスがあれば、ユーコンではバイソン・ハンティングが合法なようです。 -
夕食は、ホワイトホースで買ってきたカップラーメンです。
日清食品のものですが、スープは日本と違う味で、北米仕様でした。 -
夕暮れどきの山々も神々しいです。
この日は星が見えましたが 雲が多かったので、オーロラは諦めました。
星以外に光がない夜を久しぶりに味わいました。
翌日は、ホワイトホースに戻り、野生動物保護区で極北の動物たちを見ました↓
http://4travel.jp/travelogue/10871196
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