グアテマラ旅行記 7.　グアテマラホテル事情

2014/01/16 - 2014/01/16

1998年のグアテマラ旅行では、時間不足で行けなかった町にも、今回は 行ってみたく、グアテマラ第二の町、Quetzaltenango、別名シェラを目指しました。

グアテマラの首都の空港から、一気にアンテイグアに入り、最初の三日間は、スペイン語学校や、ホテルを探して、セカンドコールの長い目滞在のホテルを物色しました。シェラから、田舎町を回ったあとに、アンテイグアに二週間、じっくりと滞在する計画でした。

グアテマラのほとんどのホテルは、コロニアル・スタイルで、この言葉は、情緒がありますが、たいてい、部屋が小さく暗く、あまり好きではありません。
メキシコでも、コロニアル式は避けて、高層のホテルの上に宿を取るのが好きです。
アンテイグアでは、ホテルを探し回って、たった一つの二階部分の部屋を、長い目滞在割引で、ゲットしました。

グアテマラのホテル、1998年の旅のメモと比べると、ホテルなどは、ドル立て金額で、二倍ぐらいに上がってます。前に40ドルでゲットできたレベルが、今はアンテイグアでは80ドル、シェラなら50ドルぐらいでしょうか。(ツインの部屋が多いので、2人利用なら、安いですが )

そして、観光物価が上がった割には、質の改善が見られないので、けっこう割高です。ひとつには、長期滞在者がホームステイしちゃうので、ホテル利用は、短期滞在か、ツアー客が中心で、ホテル文化が発展しないのかも。

まず、三つ星ではしかたないものの、一度だけ利用した、五つ星でさえ、冷蔵庫がありません。そして、セーフティボックスも、星にかかわらず、未だに、封筒に入れて、フロントに預ける式のが、二箇所にありました。
一つのホテルは、セーフティボックス有りゆえに選んだのですが、部屋の引き出しの一つに、鍵をつけてのセーフを見た時には、笑えました。フロントや事務所内に、鍵つきの、セーフを設置することは、思いつかないようです。

水は、昔のメキシコのように、ピッチャーに、飲料可の水を入れてくれたり、敷地内に設置された、飲料水の給水器で勝手にくんだり・・・

最初に入ったホテルは、伝統あるコロニアル式のホテルで、悪くはなかったのですが、観光化ゆえに、スタッフに情熱がなく、セーフティボックスの扱いで、ショックを受けたのでした。

パスポートやカードを入れたポーチを預けたら、ただ、それを受け取り、事務所のセーフに入れたのはいいのですが、手続きもなく、封筒に入れて、目の前で封印することもなく、「まあ、いいか」と、彼らのペースに任せましたが、引き取るときは、封筒を渡されて、部屋で開けると、私のではなく、他人のポーチでした。
大慌てで、フロントに行き、私のポーチを要求すると、フロントが勝手に封筒に入れたらしく、その部屋番号が間違っていたために、なかなか見つからず、焦りました。

まあ、悪気はなく、事務所の金庫はきちんと管理されていたので、事なきを得ましたが、スタッフの気の緩みを感じたので、ホテルを変えることにしました。

冷蔵庫やセーフティボックスは、まだしも、もっと驚いたのは、零下にもなる、シェラの町のホテルに、暖房が無いことでした。
「まさか・・・」と、思ってましたが、本当に暖房が無いと知った時には、ショックでした。
暖炉がありますが、昔のメキシコで、煙くて困り果てたので、暖炉にマキをくべるチョイスは、選択しませんでした。

一年の3分の2が冬の寒さ、という町に、今の今まで、「暖房器具を持つのは、一部の金持ちだけ」と考えるのには、呆れ果てました。
幸い、長期滞在の強みで、ホテルにお願いして、小さな電気ストーブをもらったので、なんとか快適に過ごすことができました。

恐るべし、グアテマラ。
日本の常識、いや、30年前のメキシコでさえ、常識的な基準だと思える、「暖房器具」さえ無しで行く、頑固な独自基準です。

グアテマラの、あちこちに、30年前のメキシコの、ノスタルジーを感じましたが、メキシコの三つ星ホテルは、あの頃から、暖房も、セーフティボックスも、時には冷蔵庫さえあったので、グアテマラは、グアテマラの歴史を歩むのね、とも思いました。

でも、新しいものを、取り入れようとしない「頑固さ」が、メキシコでは消えてしまった、「先住民の民族衣装を着る習慣」を、頑固に守り続ける、そのことが、グアテマラの観光資源になっているのだとも、思いました。


(今回の旅行記は、現地で文章での旅行記を書いていたので、ここではそれに合わせた写真を入れていきます。と、最初の総括的な話題の時は、ぴったりの写真がなく、イメージ写真的に選別しております。後半の地名別の旅行記では、その地を訪問した時の時系列的な写真を入れていきます。)

エリア ケツァルテナンゴ(グアテマラ)

コロニアル式のホテルは、真ん中にパティオがあり、庭のように植栽の手入れがされていることが多いです。
庭を取り巻く廊下に、部屋の入り口があります。古い建物が多く、部屋の窓が小さく、部屋が狭く暗い目、というのが辛いですが、外には自然があり美しいです。

町にはアートが増えていました。

コロニアル式のホテルは、廊下に椅子を並べて、そこも含めてのくつろぎの場を演出しています。

とあるホテルのウェルカムドリンク。

こういう高層のホテルは、少ないですが、部屋の明るさで、私はこちらが好みです。

インテリアは、ホテルの由緒に合わせて、骨董品のようなのが使われてました。飾られている絵も、イコンのような古い宗教画でした。
しかし、この太鼓を使ったテーブルは使いにくかったです。

暖炉があるんですよね。
寒かったら、呼ぶと薪をくべてくれる、というのですが、煙が心配で、呼べませんでした。

これはレストラン

これは、とても泊まれない高級ホテル

部屋のWIFIがほとんど使い物にならず、庭のテーブルでネットです。

植物を多用しているのはいいのてすが、噴水の水たまりなどで蚊が発生するようです。

二階の部屋をゲットしたのはいいのですが、トイレだけ一階なんて、そんなぁ・・・
まあ、筋トレになる、と割り切って、せっせと上がったり下がったり。
トイレが近い体質が恨めしかったです。

二階建てが少ないので、二階の部屋をゲットすると、景色はバッチリでした。

アンティグアの象徴の火山が、自分の部屋から見えるのは、最高でした。

こちらも、泊まれない高級ホテルです。200ドル近いと聞きましたが、部屋自体は、たぶんその価値はないと思います。
が、パブリックスペースに、博物館や遺跡やらがあり、見学やレストラン利用には良さそうです。