片麻痺身障者の富士山ガイド？

2013/09/30 - 2013/10/04

数年前、箱根仙石原行きのバスで知り合った僕の歳の略半歳のマレーシア青年が友人だ。
今は上海のアメリカ系企業で働いている。
マレーシア人の華僑で両親兄弟はマレーシア在で、クアラルンプールの大学を出て独身の彼は一人上海に。
僕を慕ってくれ、僕のホームページをgoogleで翻訳して読んでくれて、休みが取れると日本に数日やってくる。
僕と共通語は英語と台湾と同じ漢字の筆談だけである。
温泉が好き、箱根が好き、カメラ、写真が好き、ＰＣが好き、タブレットなどを何時も持ち歩いている。
去年の秋はメールで富士山が見たいと言ってきたので、身障者の自分が案内した。僕も行ったことがないからだ。
ＳＮＳ友人の経営する貸し別荘に泊まるという珍しい経験をさせたかった。
食事は店屋物を当てにしたが、オウナーの親切なご配慮で、彼も感激した。

エリア 富士吉田(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝、東京のホテルから大きい旅行ラッゲジを持って根岸線洋光台駅まで来て大きい荷物を我が家に置き、僕と二人で横浜線八王子経由中央線で富士急の始発駅大月駅に着く。
始発快速電車街の間に、駅前に出て駅ソバで腹ごしらえと案内地図を見る。

幸い今日は晴れで車窓から富士山の間近のシルエットが。

富士山駅に到着、明日の天気予報は雨！　急遽予定を変えて富士山五合目行きのバス便を見る。大変！本日９月３０日はシーズン最終日。明日からは五合目行きのバスはシーズンオフで減便になるという。今日出るバスは１５時３０分の便と１７時台の１便のみという。

１５時台の便に乗れたが、混んでいた。しかし、５合目は晴れていた。富士山頂を見上げると青空が見えて、下方は雲海が広がっていた。

僕は石に腰を掛け、彼は自由に行動してくれるよう頼んだ。雲海の上に立つのは初めてらしく、カメラの設定にいそがしい。

僕も富士山５合目は初めて。しかし、苦労して店を歩きまわる気がしない。彼の好きに任せて歩いてもらった。
帰りのバス最終便時間も4,50分。

富士吉田駅に戻って来て、貸し別荘のオーナー氏に電話をかけて、迎えに来てもらう。
富士山駅に改名し駅舎に鳥居が付いている。噂の通り名物駅だ！

貸し別荘パインツリーは、比較的広い敷地に大小外観も大きさも異なる数軒の別荘群が点在している。
中央と思しき辺りに共用の建物などがあって春秋辺りは賑わいそうだ。

２泊過ごす計画の”わが家”である。生け垣の向こうはバーベキュウ・ウッドデッキになっている。

嬉しい事にシャワーと露天風呂温泉が付属している。
温泉好きのＣ君の嬉しがること！　滞在中何度入ったことか！

到着した９月３０日夜はオウナーのＴさんが、ご新設にも夕食にご贔屓の店に連れて行ってくれた。
残念なことにカメラを忘れて行ったので、写真が撮れなかった。

　２日目は案の定大雨で、１日中家で過ごした。
昨日町で買い物は少ししたが、ベーコンとサラダ菜位の気が利かないものばかしだったので、炊事道具は揃っているのに、ベーコンとサラダ菜のソテーばかりを繰って過ごした。
　Ｃ君は温泉とシャワーがあるので、嬉々として居て、夕方雨の中を借り傘で、歩いて街に出かけて行った。

　オウナーのＴさんから、夕方電話があり、程なく帰って来たＣさんとＴさんの車で、昨日とは違う和食の店に連れて行ってもらった。
　商売を度外視した親切なＴさんにお礼申し上げたい。
Ｔさんも地元の有名な富士山写真家で、特に黎明の富士を中心に撮って居られ、某ＳＮＳでもレポーターを務めておられる。

　Ｔさんも今を時めくタブレットパソコンを常用されておられるようで、Ｃさんのタブレットパソコンと同じ機種を使っておられる。
二人で写真を見せ合って楽しそうに単語会話が弾む。

　山国でも抱負な魚料理が出て銘酒の銘柄を選んで飲むことが出来、Ｃ君には思わずの夜の富士宮市であったろう。

　妨害の幸せ！Ｔさんありがとうございます。
僕らのような飛び込みでは味わえない地元の素敵な店が味わえるとは！
　若いＣさんは、今度マレーシアや中国の友人たちに薦めたいと張り切っている。

　おなごり惜しいがお別れの朝が来た。
貸し別荘パインツリーの事務所ハット前でオウナーのＴさんの車の前で。
　Ｃさん！マレーシアや中国の友人たちに、素敵な貸し別荘システムを薦めてね！

　Ｔさん、素敵な貸し別荘を使わせて頂きありがとうございました。魅力的なシステムで、ますます平和を楽しむ人と家庭が増えますように！
　今日は富士山駅まで送って頂き、バスで山中湖経由で御殿場に出て、今日は去年の開きに行った一の湯新館ではなく、より日本的な旅館一の湯本館に予約が取ってあります。
　露天風呂が付いている部屋です。格安の会員値段で予約が取れました。

山中湖畔のKABAバスのある停留所で途中下車し、Ｃ君には勝手に湖畔で遊んでもらい、自分は水陸両用のKABAバスが観光客を乗せて行き帰るに様子を眺めたり、間近の富士山を眺めて待っています。

　もう２０年も前に行っただけの山中湖ですが、見ない内に面白い乗り物があるもんです。
このまま陸路を行って山中湖面を走るのでしょう。
コメンを走る勇姿は見えませんが・・・・・。

　御殿場でしばらく待って、仙石原までバスで行き、仙石原で湯本行きに乗り換え、時間があるのでガラスの森美術館前で降りました。

Ｃ君が美術館を見学している２時間ばかり、会館前のベンチで待っていました。
自分は数年前見ましたから、２度目は見てもしょうがない所ですし、足が悪いピョコタンでは歩く気にもなりません。

　箱根塔ノ沢の一の湯本館が今夜の宿です。
一の湯友の会に入っているので、定期的に格安価格のイベントが有ります。
　箱根エリアに何軒かチェーン温泉宿があり、自分は殆どの宿の泊まったことがあります。

　露天風呂がついた部屋には初めて泊まりました。
裏を流れる早川？のせせらぎが聞こえる湯は最高です！

　もう２０年以上前でしたが、箱根湯本の随一の老舗一の湯旅館の旦那が、高級化により衰退する箱根湯本に合理化に依る徹底的な安値（１万円以下）設定革命を提案し、大騒ぎになったことがあります。
その時、ＮＨＫが報道特集を組み、僕もそれを見た一人です。

　今や箱根に限らず、時代の要請は厳しくなる一方です。
一の湯の志が健全に達成されることを待望しています。