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アウトドア派の皆さんようこそ。夏のイギリスはアウトドア天国。特に夏休みにはスコットランドをキャンピングカーにて探索する旅をお勧めします。<br /><br />この旅のいい点は、当地の大自然に抱かれ、湖畔やリゾートで好き放題の野営の楽しみ。自由きままな旅です。一方、装備は限られますので、ご自分のキャンプ道具を活かすわけにはいかず、車装の一式でしのぐことになります。テレビもネットも忘れて、自然と対峙し家族とゆっくりすごす旅はいかがでしょう。<br /><br />出発・到着はAberdeen(アバディーン)がよいでしょう。多くのキャンピングカー(英語 motorhome)のレンタル業者が空港周辺にあります。僕は Rennie MotorhomesのTribute 669を手配しました。トップシーズンで一ヶ月前の予約でもかろうじての手配でした。価格は土曜日から金曜日で869ポンド。レンタカーが6泊でこの値段は普通ですが、宿泊費もこれに含まれると思うと...<br /><br />http://www.motorhomesforhirescotland.co.uk/<br /><br />まずはキャンピングカーの仕組みを紹介します。<br /><br />・水道: 生活用水タンクがあり、必要に応じて給水します。シャワー、炊事、トイレに利用。僕は出発時の満タンで6日もちました。<br />・ガス: サッカーボールほどのプロパンタンクがあり。これも必要に応じて充填します。これも出発時から使いつづけ、特に充填不要で6日すごしました。<br />・電力: いわゆる駆動系、僕等の知るバッテリーとは別系統で生活用の蓄電池があります。これは一応、各キャンプ場で電力ソケット付きの場所で毎夜充電しました。<br />・排水: 水道の利用は排水となります。排水はほぼ毎日、キャンプ場で処理しました。ケミカルトイレが必ずあって、車両から排水タンクを取り出し、そこで処理します。なぜケミカルと呼ぶか。おそらく車内への匂いなどの逆流を抑えるため、タンクには特殊な薬剤を注入するためと思われます。<br /><br />車両の装備は車両によりますが、だいたいこんな感じ。<br /><br />・収納はあちこちに結構あり、衣類や小物などの利用はとても便利。往復のスーツケースはベッド下のスペースにごろん。<br />・冷蔵庫はチープで小型。冷凍物や痛みやすいものの長期保存は×。<br />・暖房は夏場ならこの程度でok。でも彼の地の朝夕の気温は結構下がる。<br />・キッチンは1DKにあるようなひじょうに簡素なもの。とはいえ、道具の運搬は飛行機経由なら制限されるため、結構困る。<br />・スライドドア側には、2mx3m程度で延長できるルーフが併設され、ちょっとしたタープ代わり。<br /><br />そんな車両を抱えての夕方はこんな感じ<br /><br />(午後4時、移動中。そろそろ今晩の目処がつくので、その周囲のキャンプ場に電話で予約を入れる。ピークとはいえfully bookedということはなかった。先方も国外人にはなれているので電話でも応対は丁寧・親切に対応してくれる)<br />・午後6時。現地到着。電力ケーブルを接続し、軒、テーブル、椅子をセット。日没までまだ3時間もある。買い出したワインを開栓し、パスタを茹でて、肉でも焼きながら子供らが走り回るのを見る。<br />・午後7時。ささやかな夕食。青々とした芝生をどこの誰だかの子供が走り回る。自転車に乗る子も多く、車両後部のキャリアで運んできたらしい。<br />・午後8時。キャンプ場のシャワーを借りる。だいぶ冷えてきたので、車内でグラスを傾ける。今日立ち寄った蒸留所のボトルを封切り。<br />・午後9時。ほろよいでトイレにいくが、日本ほど虫が少ない。蚊がいないのもあり概ねしのぎやすい。<br /><br />最後に、ご当地のキャンプ場。設備は日本のそれと大差ないが、ちょっと豪華な場所ではレストランが併設されていたり、パブがある場合もある。キャンピングカーというカテゴリが確立している一方でこの設備を「寝るだけ」と割り切るスタイルもあり、食事を設備に頼る手もあるだろう。<br /><br />加えて、北海道のvサイン同様、夏のスコットランド北部は大勢のキャンピングカーが往来し、それぞれで夏を楽しんでいる。すれ違うときには親指を立てる thumb up でお互いの旅を祈る。

キャンピングカーでスコットランドを一周

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2013/08/10 - 2013/08/16

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sqichi

sqichiさん

アウトドア派の皆さんようこそ。夏のイギリスはアウトドア天国。特に夏休みにはスコットランドをキャンピングカーにて探索する旅をお勧めします。

この旅のいい点は、当地の大自然に抱かれ、湖畔やリゾートで好き放題の野営の楽しみ。自由きままな旅です。一方、装備は限られますので、ご自分のキャンプ道具を活かすわけにはいかず、車装の一式でしのぐことになります。テレビもネットも忘れて、自然と対峙し家族とゆっくりすごす旅はいかがでしょう。

出発・到着はAberdeen(アバディーン)がよいでしょう。多くのキャンピングカー(英語 motorhome)のレンタル業者が空港周辺にあります。僕は Rennie MotorhomesのTribute 669を手配しました。トップシーズンで一ヶ月前の予約でもかろうじての手配でした。価格は土曜日から金曜日で869ポンド。レンタカーが6泊でこの値段は普通ですが、宿泊費もこれに含まれると思うと...

http://www.motorhomesforhirescotland.co.uk/

まずはキャンピングカーの仕組みを紹介します。

・水道: 生活用水タンクがあり、必要に応じて給水します。シャワー、炊事、トイレに利用。僕は出発時の満タンで6日もちました。
・ガス: サッカーボールほどのプロパンタンクがあり。これも必要に応じて充填します。これも出発時から使いつづけ、特に充填不要で6日すごしました。
・電力: いわゆる駆動系、僕等の知るバッテリーとは別系統で生活用の蓄電池があります。これは一応、各キャンプ場で電力ソケット付きの場所で毎夜充電しました。
・排水: 水道の利用は排水となります。排水はほぼ毎日、キャンプ場で処理しました。ケミカルトイレが必ずあって、車両から排水タンクを取り出し、そこで処理します。なぜケミカルと呼ぶか。おそらく車内への匂いなどの逆流を抑えるため、タンクには特殊な薬剤を注入するためと思われます。

車両の装備は車両によりますが、だいたいこんな感じ。

・収納はあちこちに結構あり、衣類や小物などの利用はとても便利。往復のスーツケースはベッド下のスペースにごろん。
・冷蔵庫はチープで小型。冷凍物や痛みやすいものの長期保存は×。
・暖房は夏場ならこの程度でok。でも彼の地の朝夕の気温は結構下がる。
・キッチンは1DKにあるようなひじょうに簡素なもの。とはいえ、道具の運搬は飛行機経由なら制限されるため、結構困る。
・スライドドア側には、2mx3m程度で延長できるルーフが併設され、ちょっとしたタープ代わり。

そんな車両を抱えての夕方はこんな感じ

(午後4時、移動中。そろそろ今晩の目処がつくので、その周囲のキャンプ場に電話で予約を入れる。ピークとはいえfully bookedということはなかった。先方も国外人にはなれているので電話でも応対は丁寧・親切に対応してくれる)
・午後6時。現地到着。電力ケーブルを接続し、軒、テーブル、椅子をセット。日没までまだ3時間もある。買い出したワインを開栓し、パスタを茹でて、肉でも焼きながら子供らが走り回るのを見る。
・午後7時。ささやかな夕食。青々とした芝生をどこの誰だかの子供が走り回る。自転車に乗る子も多く、車両後部のキャリアで運んできたらしい。
・午後8時。キャンプ場のシャワーを借りる。だいぶ冷えてきたので、車内でグラスを傾ける。今日立ち寄った蒸留所のボトルを封切り。
・午後9時。ほろよいでトイレにいくが、日本ほど虫が少ない。蚊がいないのもあり概ねしのぎやすい。

最後に、ご当地のキャンプ場。設備は日本のそれと大差ないが、ちょっと豪華な場所ではレストランが併設されていたり、パブがある場合もある。キャンピングカーというカテゴリが確立している一方でこの設備を「寝るだけ」と割り切るスタイルもあり、食事を設備に頼る手もあるだろう。

加えて、北海道のvサイン同様、夏のスコットランド北部は大勢のキャンピングカーが往来し、それぞれで夏を楽しんでいる。すれ違うときには親指を立てる thumb up でお互いの旅を祈る。

旅行の満足度
5.0
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
2.5
ショッピング
3.5
交通
5.0
同行者
家族旅行
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 筆者、キャンプ場へ連絡中。「あと一時間ほどでつきます」

    筆者、キャンプ場へ連絡中。「あと一時間ほどでつきます」

  • 北西部の海沿いは、ただただ、細い道が続くだけ。前のキャンピングカーとはもう数時間も同じ旅。

    北西部の海沿いは、ただただ、細い道が続くだけ。前のキャンピングカーとはもう数時間も同じ旅。

  • 多くのキャンピングカーが停車していますね。キャンプ場でしょうか。いやいや、実は道すがらの展望台。普通の車はあまり走っておらず、トラフィックの多くがキャンピングカーなんです。

    多くのキャンピングカーが停車していますね。キャンプ場でしょうか。いやいや、実は道すがらの展望台。普通の車はあまり走っておらず、トラフィックの多くがキャンピングカーなんです。

  • なお、8月にスコットランドにお越しでしたら、エジンバラのミリタリータトゥーをお見逃し無く。スコットランドの思い出に音と映像とで華麗に最後を飾ることでしょう。

    なお、8月にスコットランドにお越しでしたら、エジンバラのミリタリータトゥーをお見逃し無く。スコットランドの思い出に音と映像とで華麗に最後を飾ることでしょう。

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