隅田川漂流

2013/11/16 - 2013/11/16

決して前週の神田川徒行で調子に乗った訳ではない。
特別にシリ〜ズ化を図るつもりも全くない。
毎週あんな無茶な真似は出来ない。

で、今週は気楽に隅田川を遡ってみた。
とは云え我が隠れ家から荒川との分岐点まで。
隅田川全長の約半分位といったところであろうか。

午前中の遅い時間に千住汐入大橋を渡ってスタ〜ト。
出来るだけ風景を楽しもうと堤防上を歩き続ける事にした。
なのに区が変わる境界なのか何なのかフェンスが行く手雨を遮る。
その度に堤防から降ろされては一般道を遠回りさせられるので参った。

お世辞にも清流とは呼べない隅田川。
立ち並ぶ真新しいマンション郡。
伸び上がる工事のクレ〜ン。
古びた工場地帯の煙突。

そんな川にもかもめやら鯉やら命ある生物が生きづく。
人は整備された堤防で釣りを愉しみ子供達ははしゃぎ回る。
これでもあの昭和の時代より若干は綺麗になったに違いない。
腹も減り休息のため一旦川から離れ昼食とした。

再び堤防に戻ると目指す岩淵水門はすぐ出迎えてくれた。
すっかり秋づいた風景に新旧の水門は馴染み溶け込んでいる。
役割を終えている赤水門上を通り中之島公園へと渡る。
意外に美しい光景が水辺に映しだされ見入った。
心洗われる時がゆったり流れ疲れも忘れた。

そのやや下流に新たに設けられた青水門。
発見された不発弾の処理作業なのかどうもせわしない。
土手の反対側ではお馴染みの野球少年達が懸命に球を追っている。
喧騒を離れ放置されたままの背丈以上もあるススキ野原に降りてみた。
川の本来の姿がこうなのだろうと改めて思い出した。
新しいものの中に『真』を発見し妙な納得。
やがてその『真』も消失するであろう。

夕暮れの中赤羽駅を目指し帰路に就いた。

新旧どちらも真である。

いやはや辛いものがある。

エリア 赤羽(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配