2013/11/11 - 2013/11/11
58位(同エリア258件中)
昆虫博士さん
スコーミッシュのシャノン滝とブリタニア鉱山博物館に行ってきました。
国民哀悼の日(Remembrance Day)の休日を利用して、バンクーバーから州道99号線(Sea to Sky Highway)を北に1時間のドライブです。
シャノン・フォールズ州立公園は、高速道路からすぐのところにあり、車から降りてほんの少し歩いただけで迫力のあるシャノン滝を見ることが出来ます。
ブリタニア鉱山博物館は、鉱山跡がそのまま博物館になったものです。
小さい車両に乗って坑道に入り削岩機の音、坑道の暗さを体験したり、理科の実験のように採掘した鉱石から目的の鉱物を選鉱するのを見たりします。
特に、国定史跡に指定されている第3選鉱場は特徴がない建物の外観と無骨な内部のギャップに驚きます。
鉱山に興味がなくても大人から子供まで楽しめて、お勧めの博物館です。
バンクーバーからわずか1時間のドライブで、充実した晩秋の小旅行になりました。
※ ブリタニア鉱山博物館は厳密にはスコーミッシュでなく、隣町のブリタニアビーチにあります。
■ スコーミッシュ 訪問歴 ■
1回目) シャノン滝, ブリタニア鉱山博物館
http://4travel.jp/travelogue/10830686
2回目) ハクトウワシ越冬地(ブラッケンデール・イーグル州立公園)
http://4travel.jp/travelogue/10850462
3回目) シー・トゥー・スカイ・ゴンドラ
http://4travel.jp/travelogue/10925696
- 旅行の満足度
- 5.0
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バンクーバーから車で1時間、シャノン・フォールズ州立公園(Shannon Falls Provincial Park)に到着です。
シャノンフォールズ州立公園 広場・公園
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椅子とテーブルがありますが、この時期には使っている人は皆無です。
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キノコ発見。
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オフシーズンなので、売店・案内所も閉鎖です。
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トレイルの入り口からシャノン滝(Shannon Falls)が見えます。
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木の枝まで苔むしています。
温帯雨林の特徴的な景色です。 -
この岩山がチーフ(The Chief)というロッククライマーの間ではかなり有名な山です。
この山はスタワマス・チーフ州立公園(Stawamus Chief Provincial Park)という別の公園になっています。 -
10分くらい歩いただけで、シャノン滝に到着です。
落差は337メートルで、BC州でも有数の高さです(調べましたが、BC州で何番目の落差なのか正確にはわかりませんでした)。
かなりの迫力です。 -
シャノン滝は、ここを所有していたウィリアム・シャノン(William Shannon)から名付けられています。
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滝のすぐ近くまでは行けませんが、川には下りられます。
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ここには尾のあるカエル(Tailed Frog)が住んでいます。
この尾はオスだけにあり、この尾を使ってカエルなのに体内受精をします。
普通のカエルは体外受精なのですが、このカエルは急流の中で精子を無駄にしないために、このように進化しました。
北米の一部にしか住んでいないとても珍しいカエルです。
寿命はなんと20年です。
見ることができなかったのが、残念です。 -
その後、昼食のためにスコーミッシュ(Squamish)の町に移動です。
ウィスラー方面の雪山がきれいです。 -
ハンバーガー、ピザ、寿司くらいしか選択肢がなかったので、寿司にしました。
サムライ寿司(Samurai Sushi)です。 -
サムライ・スペシャル(9.5ドル)。
枝豆はこちらではつまみでなく、立派なおかずです。 -
スコーミッシュから少し南下して、ブリタニアビーチ(Britannia Beach)にあるブリタニア鉱山博物館(Britannia Mine Museum)に到着です。
1904年〜1974年まで操業していた鉱山で、1975年に博物館になっています。
英連邦最大の銅鉱山でした。
銅以外にも金・銀・亜鉛などを産出していました。ブリタニア鉱山博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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入場料は大人21.5ドルです。
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入場してすぐにツアーが始まる時間だったので、集合場所に急ぎます。
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ハウ海峡(Howe Sound)を望みます。
手前の道路がSea to Sky Highwayです。
ここブリタニアビーチの町は、今は寂れていて人口300人です。 -
館内ツアーでは、この黄色い列車に乗って、鉱山内に入ります。
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これが鉱山の入り口です。
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全員ヘルメットをかぶって、出発です。
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40年前まで使っていた本物の鉱山に入っていきます。
岩肌にはときどき青緑色の銅が見えます。 -
坑道を400メートルくらい車両で入った後は歩きます。
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削岩機の説明です。
旧式の削岩機は粉塵が大量に出て、労働者がじん肺(珪肺, silicosis)になって死んでいったため、「未亡人製造機(Widow Maker)」と呼ばれていたそうです。
新型の削岩機は水を利用し、粉塵の発生を抑えました。
実際に削岩機を動かしてくれますが、爆音です。
昔は1シフト8時間、耳栓なしでこの作業をしていたそうです。 -
採掘した岩石を運ぶ車両です。
この車の前方にあるシャベルで岩をすくって、後ろの貨車に入れることを実演してくれます。 -
この鉱山にはこのような坑道が全長210kmもあります。
そして、昔はロウソク1本でこのトンネルの中を行き来していたそうです。
実演してくれましたが、ロウソク1本ではとても暗いです。 -
出口に出てきました。
鉱山内にいた時間は20〜30分です。
ここには警笛があり、これも実演してくれましたが、爆音です。
緊急時には3回鳴らすことになったいたそうです。 -
ここはサンプリングした岩を保管する標本室です。
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無数の標本が標識番号とともに保管されています。
この標本を地質学者が調べました。 -
ツアーは第3選鉱場に到着です。
選鉱とは、採掘した鉱石を有用なもの(銅など)と不要なもの(ズリとも言う)に分けることです。 -
第3選鉱場の全体像です。
8階まであります。
この選鉱場は、カナダ国定史跡に指定されています。
■ 関連記事 ■
カナダの国定史跡 一覧
http://4travel.jp/traveler/tmmhtmkakr/album/10824876/ -
内部に入って、びっくり!
中は、吹き抜けの工場になっています。 -
この階段は300段以上あり、下りるのがとても恐いらしいです。
今は安全のため上れません。
映画の撮影によく使われているらしいです。 -
この第3選鉱場のなかで、ツアーガイドが銅の選鉱法を実演してくれます。
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浮遊選鉱という方法で、採掘した鉱石を細かく粉末状にして、捕集剤を加えて撹拌すると泡の部分に目的の鉱物が集まります。
ここで館内ツアーは解散です。
45分くらいですが、とても充実したツアーでした! -
第3選鉱場の外には労働者の像がありました。
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砂金掘り(Gold Panning)できる場所があります。
小さいビニール袋も用意され、金?を見つけたら持って帰れるようです。
小さい子が見つけたようでした。
水が冷たいので、私はすぐに断念しました。 -
この鉱山で使用されたものではありませんが、鉱山用のトラックも展示されています。
スケールになるものを一緒に撮ればよかったのですが、タイヤだけで2メートル以上あります。
このタイヤ1個 300万円なり。
バンクーバーからわずか1時間のドライブで、充実した晩秋の小旅行になりました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 森の番人さん 2014/01/26 03:19:24
- はじめまして〜
- いつも投票してくださってありがとうございます。
スコーミッシュの鉱山、ずっと行ってみたいなぁと思いつつ、数年経ってしまいましたが、中々面白そうですね。
中の様子がよくわかって、とっても参考になりました。
ありがとうございます。
行ってみたい場所リストへ入れておこうと思います。
また、お邪魔させていただきますね。
- 昆虫博士さん からの返信 2014/01/27 07:48:03
- RE: はじめまして〜
- 森の番人さん
はじめまして。
こちらこそ、訪問・投票いつもありがとうございます。
ブリタニア鉱山博物館、思っていた以上に面白かったです。
スティーブストンの缶詰工場もそうですが、使わなくなった施設をそっくりそのまま博物館として利用するという発想がよいです。
ぜひ一度どうぞ。
昆虫博士
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