2013/09/15 - 2013/09/15
67位(同エリア133件中)
銀の匙さん
いよいよキルケネス港から船に乗り込み、ベルゲンまで5泊6日の船旅が始まります。
今日は特にオプショナルツアーなどもないので、ノルドノルゲ号の中を探検です。
旅程は
1日目コペンハーゲン→オスロ(オスロ泊)
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10821372/
2日目オスロ→キルケネス(キルケネス泊)北極圏です
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10821742/
3日目(本日はココ)キルケネス(北回りの沿岸急行船に乗船)→
ヴァルドーVardo(船中泊)
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10821769/
4日目ノールカップ岬→ハンメルフェストHammerfest→
シェルヴォイSkjervoy→トロムソTromso(船中泊)
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10822075/
5日目ハシュタHarstad→ソートランSortland→
ストークマルクネスStokmarknes→スヴォルヴァールSvolver→
スタムスンStamsund(船中泊)
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10822447
6日目 北極圏から離れる→サンネスショーエンsandnessjoen→ブロンオイスンBronnoysund→ロルヴィークRorvik(船中泊)
7日目トロンハイムTrondheim→クリスチャンスンKristiansund
→モルデMolde(船中泊)
8日目ベルゲンで下船(ベルゲン泊)
9日目ベルゲン→コペンハーゲン(コペンハーゲン泊)
10日目コペンハーゲン(コペンハーゲン泊)
11日目ベルビュービーチへ。午後便で帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
いよいよ、フッテンルーテンで出航の日を迎えました。
ここまでの旅程は↓
1日目 http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10821372/
2日目 http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10821742/
でどうぞ!
さて、港行きのバスは朝10時にホテルの前に停まるということで、ホテルでゆっくり朝ごはんを食べ、またまたテラスでのんびり過ごしました。
ここの朝ごはんは、コックさんがその場で卵料理を作ってくれるほか、パンケーキ(お焼きみたいな感じですが)も作ってくれる、というライブ感あふれるもの。
コックさん、ウェイターさんとも朝から厨房で歌をうたってたり、踊ってたりして楽しそうです。
名残惜しくもバスに乗ると、5分くらいで港に到着です。なんと、昨日の夜に行ったスーパーのすぐそばに港がありました。
なーんだ…歩いても20分くらいじゃないですか。これで私たちの荷物は背中に背負ってるデイパックだけなので、特にバスに乗る必要もなかったのでした。
今日、この港に停泊しているのは、私たちが乗る予定の船Nordnorge(ノルドノルゲ)号1隻だけでした。 -
出航は12時45分ですが、乗船や手続きは可能とのことだったので、とりあえず乗ってみることにしました。
-
入口では、こんな敷物がお出迎えです。
-
チケットを見せて、中に入ります。乗船口からすぐの場所に、消毒液が置かれています。船内に入る前に、全員、これで手を消毒しなければなりません。
こんな工夫もあってか、船内は真新しくはなくても、とても清潔な印象です。 -
消毒液の後ろにあるレセプションカウンターで、カードキーを受け取ります(写真はこの船のキーではなく、後日見学させてもらった別の船のもの)
航海中、途中下船するときや戻ってきたときは、入口でバーコードのチェックを受けます。
このカードにクレジットカード番号を登録すると、船内の支払いはすべてこのキーでできるようになります。
穴が開いているので、ストラップを持っていくと便利です。ストラップは船の売店でも購入できます。 -
ランチは12時からとのことなので、パスポートなどをレセプションに預け、港を散歩してみることにしました。
道路標識には「ムルマンスク」とあります。お隣はロシア。
ロシア側もここと似たような風景なのでしょうか。 -
12時45分から部屋が使えるようになったので、船に戻って早速探検です。
ノルドノルゲ号(北ノルウェー、くらいの意味でしょうか)は建造年も船のつくりも、古からず新しからず、旧式でなく豪華でもなく、ちょうど標準的なもの、と聞いていたので、あまり内装に期待していませんでしたが、なかなかどうして、味のあるインテリアです。 -
階段室には、ノルウェーで出土した岩絵を模したような、古拙な図柄を描いた大きなプレートが飾られています。
船は7階建で、6階までの各階に船室があり、7階は前が展望室、後ろが屋根のないサンデッキになっています。
船内にはレストラン、カフェ、お店(お土産物を売っているショップと、ちょっとした軽食を置いている売店がある)、図書室、セミナー室、インフォメーションデスク、船尾にジャグジー2つ、屋内に小さなフィットネスルームがありました。 -
各階デッキに用意された救命具。
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5階に設置された救命ボート。
船室の前にも配置されているので、5階のキャビンは海側でも眺望がふさがれている場合があります。
また、窓の外が通路になっている部屋もあり、そうなるとカーテンは閉め切りになってしまいます。部屋を予約するときは、船内配置図をよーーくご検討ください。 -
5階からは、まだ停泊している港がこんなに遠く小さく見えます。
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私たちのキャビンは6階です。海側のツインにしてみたのですが、とてもラッキーな部屋でした。窓の外には遮るものがなにもない上、6階はすぐ1階上のデッキに出られるので、面白いことは見逃さずに済むからです。
船内にエレベーターはありますが、数人しか乗れませんし、歩くとなったら毎度いい運動になりそうです。 -
通路に飾られた写真。冬もいいなぁ…。
-
キャビンです。右側はソファにした状態、左側は畳んだ状態です。ソファの背を手前に倒すとベッドになります。
写真ではこじんまりして見えますが、2人用の寝台列車などに比べると倍くらいのスペースがあり、2人には十分な広さです。
昼間はほとんどデッキで過ごしてしまいましたが、それでも、窓がある部屋の方がおススメです。とにかく、外が一瞬たりとも見逃せない風景ばかりなので…。
小さいながらも、お手洗いとシャワー、クローゼットもあります。手前に見えているのはデスク。
シャワー室にはドライヤーと液体せっけん(シャンプー、ボディソープ兼用)があり、歯ブラシセットや着替え、スリッパなどはありません。
室内にはコンセントがあります(220V、丸2ピン)
タオルはバスタオルとフェイスタオルが用意されており、使用済みで洗濯が必要なときは床に置いておく決まりです。このお作法には、ちょっと慣れませんでした。 -
レストランの手前の通路や売店の前などは公共スペースになっており、作り付けのこんなテーブルが置かれています。
おっ、よく見るとルーン文字柄ですね! 嬉しい…!
こういったスペースでは有料らしいですが無線LANがあって、パソコンも使えるようです。 -
サンデッキの一部には、透明の風よけがあって、サンルームのようになっています。
景色を眺めながら、コーヒーなど飲んでみました。
この赤い保温マグはフッテンルーテン特製のロゴ入りで、約4000円もするんですが、レストランや売店でコーヒー、紅茶が補充し放題になります。
カップ1.5杯分くらいしか入りませんがとても重宝しましたし、小ぶりなので帰国後も活躍しています。使っていると「ステキね、どこの?」と必ず聞かれる逸品。
あまりお土産を買わなかった(正直言うと高くて手が出なかった)中では、よい記念品になりました。 -
絨毯のモチーフ。船内にはあちらこちらに、船や航海に関するモチーフが装飾として散りばめられており、探すのも楽しみの1つ。
-
毎日、インフォメーションデスクの脇に、今日の日程のプリントが用意されます。船内は基本セルフサービスなので、自分で毎夕、翌日の分を取りに行きます。
これは明日の分。8日目となっているのは、ベルゲンから一往復で1つの航海となるから。今日は私たちにとっては1日目ですが、出発地のベルゲンから乗っているお客さんにとっては、7日目にあたります。
ノルウェー語、英語、ドイツ語、フランス語の順で書かれているのですが、
最初の3つはゲルマン語系統だから似てるんだろうな、と思いきや、1番目のノルウェー語と3番目のドイツ語は確かに似ているけれど、2番目の英語は、実は4番目のフランス語が似ているケースがとても多いことに気づきました。
英語はフランス語からの借用語が多いとは聞いていましたが、こうしてみると結構日常語もフランス語由来のものが多いみたい。ノルマン征服の名残はこんなところに…。 -
出航後1時間ほどで、注意事項を伝達するミーティングが召集されました。説明役は、インフォメーション担当のハーラルさん。
ブルートゥースの由来になった、ハーラル青歯王と同じ名前だ〜!とオタクなポイントで感動していると、さすがは青歯王、まずはノルウェー語、次は英語、そしてドイツ語と、3か国語を駆使して説明をはじめました。
日程や安全についての説明とはいえ、流暢に(私に分かったのは英語だけでしたけど…)かつユーモアもふんだんに交えて話が進みます。
「さて皆さん。この船にはいろんな国からのお客さんが乗っています。ニュージーランド、スコットランド、アイルランド、スウェーデン…」
約150人ほどの乗客は少なくとも20か国くらいから来ている模様。
「そしてご安心ください。船長はノルウェー人です!…あれ? ここはウケるはずなんだけど、おかしいな。知りません?ノルウェーで船が沈没したら最初に逃げるのは船長だって話」
この話を3回する訳ですが、ノルウェー語のときは一部の人が笑い、英語のときはほぼ全員が、ドイツ語のときはすでに英語で笑っている(はず)なので、微妙な空気が流れるのでした。
ヨーロッパでは自国語のほか、もう2か国語を身に着けるのを教育目標としているとよく聞きますが、理想はともかく実地で体験すると、何するのも時間かかりそうだな〜(そして、常に話の3分の2は自分に関係ないので、皆寝ちゃいがちだな〜)というのが偽らざる感想であります。
説明が行われた部屋の隣にクラシックな部屋がありました。 -
入ってみると、そこは図書室。
船が通過する「フィンマルケン」地方の写真集や、ノルウェー語、英語、ドイツ語の本などがありました。
日本語の本も、写真集の翻訳のほか、誰かが置いて行ったのか小説が数冊ありました。 -
デッキ脇に、毎日、その日の朝刊のコピーと天気予報が貼られます。
ただ、洋上の天気は変わりやすく、1日を通して同じ天気ということはほとんどなくて、雨のち曇りのち晴れのち雨、みたいな天気ばっかりでした。 -
インフォメーションデスクで、エクスカーション(オプショナルツアー)の小冊子をいただきました。
フッテンルーテンは沿岸住民の足でもあり、貨物を運ぶ船でもあるので、船内でクルーズ客船のようなイベントはあまりありません(そこが静かでいいんだけど)。
代わりに、ほぼ毎日、停泊した港でオプショナルツアーがあります。
フッテンルーテンではエクスカーションと呼んでおり、乗船とは別料金になっています。南回り、北回り、また季節によってプログラムが違い、夏季は8月30日まで、または9月15日で終わりのものもありました。
寄港地の1つクリスチャンサンから、雄大な景色が望めるアトランティックロードを通り、古いスターヴ教会の中が見られるエクスカーションを楽しみにしていたのですが、9月15日にて終了。が〜〜〜ん。あと1週間早ければ…!!
気を取り直して、今行かれるエクスカーションを申込みました。乗船2日目の「ヨーロッパ最北端のノールカップで朝食を」というのと、トロムソでの「真夜中のコンサート」、3日目の「ヴェステローレンへの小旅行」の3つです。
もともと、1つめの「ノールカップ」は値段も高かったし(1250NOK、約2万3000円くらい)行く気は全然なかったのですが、説明会の時に青歯王が「途中の景色は何ともいえない独特のもの。ぜひにとお勧めします」とプッシュしていたので、行くことにしてみました。
今回はお客さん自体が少ないので、前日の決まった時刻までに受付をすれば特に問題ありませんでしたが、「ヴェストローレン」は早々に満員になってしまったようです。混んでいる時期は、船の予約時に申し込んでしまった方がいいかも知れません。 -
最初の寄港地、ヴァルド―に着きました。
船はベルゲンまで30以上の港に停泊します。停泊時間は15分から、長くて2時間くらいまで様々です。
寄港地では下船して自由に観光できますが、出航時間までに戻らないと置いて行かれてしまいます。
説明会で私たちも青歯王にさんざん脅かされました。
「あるドイツ人の新婚カップルですが、乗り遅れてトロムソまでタクシーで追いかけてきました。いくらかかったか分かりますね? 気をつけてください!」
港までバス5分で100NOKとられるんですから、タクシーなんて乗ったらいくらかかるか分かりゃしないって…。実話だったら、新婚さん、その後も仲良く暮らしていますように…! -
港につくと、旗を持った学生が現れて、ハーメルンの笛吹きよろしく、皆ついて行きました。何となくお金がかかるっぽかったので、わにと私は平行するルートを歩いてみました。
そしてお約束の家の写真。本当にかわいいなぁ。 -
家の中からはどう見えるかわからないけど、こんなのも可愛いです。
-
ご一行様はこの門の中へ入っていきました。やっぱり入場料を取られてた…
後で調べたら、ここは古い歴史を持つ要塞だったようです。上から見ると五稜郭のような星形をしているそうで、遠くに大砲も見えました。 -
屋根が芝土でできた建物。後ほど、ベルゲンで訪ねたグリーグの旧居でも見かけました。
土手に作られた「ホビット」の家を思い出しちゃいました。 -
帰り際に全体の様子が見えました。
逆光になったけどパチリ。 -
おうちは木造がほとんどで、皆カラフルです。海沿いなのに古びた建物もないし、よく手入れされてるなと感心しきりです。
(鈍感な私は、旅も終盤のトロンハイムで、ようやくその理由がわかったんですが…)
街が鮮やかだからか、黒ネコがよく似合います。
ノルウェーのネコは大変人懐こくて、わざわざ降りてきて、電柱でツメを研いでみせたり、地面に寝転がって見せたりと皆さん大サービスでした。
日本人に魚の匂いを嗅ぎつけたのか?! -
街は港を囲むように広がっています。
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♪かっもっめ〜の水兵さん、なっらっん〜だ水兵さん、
白…くない。 -
事務所の建物も可愛らしいです。
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唯一、武骨な建物があるな…と思ったら教会でした。
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港の中に、街の簡単な歴史を記した案内板が立っていました。
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そろそろ船に戻ります。置いていかれちゃったら大変。
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フッテンルーテンは郵便船でもあるので、POSTと書かれた旗を掲げています。船体もノルウェーの旗に似た色使い。
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さて、夕食の時間です。
フッテンルーテンに通しで乗ると、食事つき。座る位置はあらかじめ決められていますが、ときどき自由席のときがあり、そうなると激しい席取り合戦が繰り広げられます。
レストランの天井にはコンパスのモチーフが。 -
1日目のスターターは豪華にもカニでした。レモンとコショウのシンプルな味付けで、素晴らしくおいしかったです。
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メインは鹿肉。
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デザートも出ます。だいたいいつも、こってり系。
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ついでに、別の日のお食事。
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船の上とはいえ、なかなか凝ったデザート。
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航海中のメニューは冊子になって配られます。今回の旅行のテーマは
「the autumn gold」らしい。
夕食はバイキングの回と、1皿ずつサーブされる回があり、朝食、昼食はバイキング形式です。 -
朝食で出るビスケット。
あまり可愛いので買って帰ろうとスーパーで探しました。 -
トロンハイムにて発見。思いのほか安かったです。800円くらいだったかな?←(日本だったら298円くらいのものだと今となっては思いますが、すでにここの物価に適応していたらしい)
-
食事の後は、用意してきた水着を着て、船尾にあるジャグジーに入ってみました。結構本格的なもので、8人くらいは入れそうなのが2つ備え付けられています。
フィヨルドを眺めながら、気分は露天風呂。こりゃ極楽極楽。
ただ、着替えるところがないので、出てから船室までたどり着くのに結構困りましたけど。
この日も北極圏内でしたので、夜はずーーーっとデッキで粘ってみました。
厚い雲の隙間になんだか光が見える(ような気がする)!
しかも光が移動している(ような気がする!)
正直、オーロラを見たことのない私たちにはなんだかよく分かりませんでした。
でも、暗い北の海の上、うねる波しぶきと、おどろおどろしい渦巻く雲を眺める夜はなかなか得難いものでした。『銀河鉄道の夜』で、ジョバンニのお父さんがラッコを捕りに行った海ってこんな感じだったのだろうか…。
続きは4日目にて!↓
http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10822075/
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