2013/10/01 - 2013/10/01
2位(同エリア4件中)
アリヤンさん
目を覚ますと窓の外は無情にもしとしと雨。
最近は早朝雨のちくもり、昼から良いお天気というパターンが続いているので、今日もそのパターンでいずれは止むだろう、、、
天に期待して、今日はついにヒマラヤを遠くに一望できるカカニの丘行きを決行する。
まさに運を天にまかせて、、、
ナーガルコットの丘、ドゥリケルの丘とならんで、カトマンドゥ盆地3大ヒマラヤ眺望の丘のひとつだ。
みんな事前の調べはついているし、バスの乗り場もチェックしてある。
万事、あい、整いました。。。。。
*緊急避難ページ⇒
http://www.geocities.jp/dsytc196/2013eightth_040.html
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
夕べからの雨で道路はドロドロ状態。
でも庶民の生活はいつもと変わらず始まっている。
ワタクシたちも足を登山靴に固めて、勇躍歩をバス・パークへ進めた。 -
バスTチェック時の道より近いハズと思った東よりの道をとった。
しかし思いとは裏腹にずっと遠かった。
バスTまで1時間はかかった。
パートナーのご機嫌は雨模様だった。
でも、曲がりなりにもバス・チケット売り場にたどり着いた。
FUJIFILMのポスターのあるビルの下だ。 -
午前8時ころ。
チケット売り場は黒山の人だかりだ。
バスTへ遠回りしてしまって出遅れた。
トリスリ行きチケットはもうなくなっていて、あとはバスの中で買えと言われた。
運賃はなぜか10ルピー安い50ルピーだという。 -
前回チェック時の60ルピーより10ルピー安く乗れる、と気をよくして乗車。
すでに殆ど満杯。
ひとつだけ席が空いていたのでパートナーを座らせた。
あとは誰かが荷物を置いていた席があったので、それに座ろう、、、と思ったときに兄ちゃんが乗ってきて荷物席に座った。
その隣も荷物席だったが、そこに座って、兄ちゃんの席とパートナーの席を交換すれば、ワレワ レ隣同士で座れる。
兄ちゃんに席の交換を申し込んで快諾を得た。
喜んだその刹那、オッチャンが荷物席に戻ってきた。
「ココハ、オレのセキダ!」と突っぱねたが 、オッチャンはチケットをかざして「オマエ、チケットは?席の番号は?」
ン?コレハ指定席制?まさかインドでも指定席制は無かった。
だからネパールでも指定席制はない、と思い込んでいた。
完敗ダ!
仕方なく席を空け、パートナーの席にもヒトが来て席を空け、座る所が無くなった。
運転席の後ろ中央に細い板を渡した狭い場所があり、そこに皆さんが座らさせてくれた。 -
南インドと同様に、荷物を置いた席を分捕ろうという野心は砕かれた。
窮屈で、進行方向とは逆向きの窮屈な席に座らされたワレワレは
「これで1時間くらいは過ごさねば、」
と諦めの胸中だった。 -
乗車率150%のトリスリ行きオンボロ・バスは走り出した。
途中人を拾いながら、ドンドン急峻な坂を登っていく。
道はガタガッタ、車はボロボッロ。 -
イチオシ
九十九折の狭く非舗装道路を右にグイッ、左にグイーッと曲がるのを繰り返し、車体はグングン上昇して行きます。
あまりの揺られに車に強いワタクシも気分が悪くなりそうです。
しかし、なんとこんな所に棚田があるのです。 -
狭い特別席では思うように写真が撮れないので、床面にあった荷物の上に座り込んで、人の座っている席越しにカメラを構えた。
ところが、上下左右に激しく揺れるので、中々うまく写真が 撮れない。
しかもバスの窓から離れた場所からのショットだけに、目で見た棚田のすばらしさが写し込めない。 -
トリスリ行きローカル・バス車内。
-
バス車外。雲の上にやって来た。
-
揺れが激しいのでどこかに掴まってないと、体がどっかにもって行かれる。
-
ここは遥かなる山の国である。
-
約1時間、前後左右上下に激しく揺られた。
乗車賃を払うのに500ルピー札を崩そうと思い車掌のニイチャンに渡すと、釣りがないといって釣りを中々くれない。
顔を合わせる度に手を出すと釣りをくれるが十分でない。
もらった釣りを返してはまた釣りをもらう。
繰り返すたびに釣りは多くなるが不足している。
また返す。
最後、380ルピー返ってきたトコロで、ヨシとした。
席なしだったから1人50ルピーでお釣りは400ルピーであるべきだが、まあ、イイか。 -
とある小さな集落に停まった。
ここがカカニの丘への入り口だとのこと。
事前の情報では警察署があるはずだが、見えない。
ま、事実は人の情報とは違うことがママある。
周辺の乗客にも確かめたが、皆さん「カカニ、ウン、カカニ」とうなづく。
だまされたつもりで、降りる。
降りた先を見ると、ポリスらしきところが見えたので、ここで「間違いない」との確信を持つ。 -
周辺の住民皆さん、この道を上に上がっていくと、カカニだと仰る。
これから約3km、登り始めました。 -
遠くの高い山には暗雲立ち込める。
しかし、ヒマラヤ山脈は雲の上だから、カカニの丘に立てばヒマラヤは遠くに見えるだろう、と希望を持つ。
(カカニの丘は雲より高くないのだから、雲より高いヒマラヤは見えない、と科学的見地にはもう立っていない。
ただのアテのない希望だけによっかっているカワイソウな老夫婦ではある) -
緩やかなこんな道を、ワタクシの希望を載せてゆっくりと歩を進める。
-
遠くの山を見るたびに希望はくじけそうになる。
しかしワレワレは希望を捨てない! -
ホテル?
綺麗な建物が見える。
これはホテルではなく「麻薬患者更生施設」らしい。
この建物の横に立っていた看板からそう読める。
しかも国連か何かの援助で出来た建物だった。
約45年前のユーラシア横断ヒッピー・ロード旅行中、大麻・マリワナ中毒のような連中を数多く見た。
中には危険な麻薬に手を出す者もいたのを目撃している。
ワタクシと同じ世代の中毒患者もココに居るかも知れない。
数少ないだろうが、日本人もここに収容されているかもしれない。
あの覚醒作用ある大麻を吸う日本の若者がまだネパールには居るらしいとは聞くが、会う機会があれば「止めときなさい!アレはヒッピーとともに去った」と言ってやりたい。 -
遠くを見るたびに絶望的になるが、丘に立つまでは一縷の望みがある。
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雲か霧か、すぐ近くまで浸食してくる。
-
道ずれは、おとなしい野良公のみ。
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ヒマラヤを眺めながら育っただろう、大きなウシさんがゆったりと反芻活動。
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イチオシ
ヒマラヤが見えない山中でひときわ目を引いたのが、黄色い菜の花畑。
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ポツポツとホテルらしき建物が見え始めるも、観光客の姿は皆無。
-
イチオシ
山羊飼いのおじいさん。
「ナマステー」
「ナマステー」 -
イチオシ
近くを通りがかったお嬢チャンも「ナマチュテー」。
-
ゲストハウスもあるが、誰かが泊まっている様子はない。
やっぱりヒマラヤを見る季節はまだなのか? 、、、 -
ニワトリの親子はヒマラヤが見えようが、見えまいが、関係なくエサをついばむ。
-
ここは本当にカカニなのか?
心配になって近所に座っていたおじいさんに 聞いて見た。
「ココ、カカニ?」
「ウン、ウン、カカニ」
とある寂れたホテルがあった。
大きな裏庭が見えたので、そこからの眺望を見て見ようとなった。 -
山は全く見えないのでは?という不安を抱きながら、遠くを見回した。
ヒマラヤの山々はお隠れあそばしておられる。 -
ホテルの従業員がやって来た。
ここは政府公営のホテルだという。
「天気のいいときは、左からマナスル、ガネーシュ、ナンタラ、カンタラがぜ~んぶ見えるんだが、今日はま~ったくな~んにも見えない」と仰る。
残念、残念!
計画を立てていた時は、こんなハズじゃな かったノニ、、、
まあ、時間がたてば、ひょっとして、チラっと見えたりして」というかすかな望みを持って、ここで居座る覚悟をした。 -
マサラティーを飲みながら、じっと待つ。
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山を見るお仕事がないのでカメラも手持ち無沙汰。
タイマーにして自画像をとって見る。
むなしい饗宴です。 -
イチオシ
まわりで一番きれいな菜の花畑をまた撮影。
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コスモスもきれいだから、、、
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1時間も待ったが、ガスはますます濃くなり 、近くの景色までもかき消すようになってきました。
もう、ヒマラヤ眺望はあきらめて、帰ります !
せっかく来たのに、なんたる悲劇!
残念で仕方ないが、なんせお天気のことですから、ここはインシャーラー(「神のみぞ知る」というアラビア語)とあきらめましょう。 -
悔しがるワタクシたちをあざ笑うかのように、牛さんたちはジロリと打ちひしがれた可哀相なヨレヨレ・シニア・ジャパニーズ・カップルを見やります。
さようなら、牛さんたち。
さようならカカニの丘、さようならヒマラヤの山々よ、、、 -
牛達に話を聞いて欲しい。
「ワテら、えらいバス停からえらいバスに乗って、あんたはんらがいつも見ているヒマラヤをわざわざ見に来たんでっせ!
ほんでも、まあ、アンタ、な~んにも見えまへん。ホンマ、さっぱりワヤヤ!ですワ!」 -
ひょっとして?
と見上げるも、、、、 -
肩を落として山道を降りていくしかありません。
山は難しい。 -
霞む足元の山々。
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イチオシ
山の子ども達。
学校帰りに連れ立って山道を行く。 -
山羊小屋では子ヤギたちがぶら下がったエサの草に食いついていた。
ネパールの山里はどこまでも穏やかです。 -
ローカルバス、カカニ・ストップの看板。
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カカニ村商店街。GHもあった。
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トリスリ方面にポリス・ステーションあり。
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イチオシ
バスストップの小さな市場で英語を勉強する小さな女の子。
3歳くらいだが、はやからアルファベットが書ける。
英語教育進んでいます 。 -
こ1時間ほど待つと、カトマンドゥ行きバスがやって来て乗車。
今度は座る席があったので、ワタクシは窓際席に陣取る。 -
くるときのバスでは途中の棚田を思うように撮れなかったので、今度は張り切る。
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雲南省緑春⇒江城で見た天空回廊の棚田に匹敵するほどの、すばらしい棚田です。
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こんなすばらしい山里風景も滅多に見られるわけではない。
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イチオシ
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背負子を背負う女性がカラフルな民族衣装を着ていたら、ここは雲南省の山の中となるでしょう。
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バスやトラックがすれ違う時は、このようにスレスレとなる。
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美しい光景の前では人間はだれでも寡黙だ 。
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カトマンドゥが近くなるにつれ、乗ってくる人より荷物のほうが多くなってくる。
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下りは30分ほどでカトマンドゥ着。
各60ルピーを支払い、下界に降り立つ。 -
ヒマラヤは見えなかったが、すばらしい棚田を見せてもらったので、それはそれで良かった。
しかし、このような天気続きではナーガルコットやドゥリケリに行ってもヒマラヤは見れないだろう。
もうカトマンドゥ滞在は考え直さねばなるまい。 -
本日の行程。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9910n/KakaniMap12.jpg
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