おもてなしに律儀な中国人に感動しました。

2013/08/28 - 2013/09/06

私たちの市に在住したことのある中国人留学生、一般中国人と日本で昼食、餃子パーテイ、温泉旅行、新年会、花見等を毎年繰り返して長年の
交流がありました。ある人は帰国し中国で生活しています。市の日中友好協会の会長が瀋陽の農業大学の教授に会いにいくのに３人が同伴しました。大連２泊、瀋陽６泊、戻って大連２泊の合計１０泊のゆったりした旅でした。びっくりしたのはこんな私たちに中国の遠方から駆けつけた数人の大歓迎ぶりです。日本人では到底考えられない歓迎ぶりでした。
農業大学の教授は日本語を学ぶため会長と親しくお付き合いをしたそうです。その他の留学生、中国人は会えばお互いに中国語を教えたり、日本語を教えたりしていました。食事も割り勘（ＡＡ制）でいつも５００円、６００円ぐらいの中華料理、インドカレー等で日本人が彼らに奢ったことはあまりないようです。これが日本の習慣だと教える意味もあったそうです。私は最近の参加者で当時のお付き合いは知りません。

エリア 大連(中国)

• 旅行の満足度: 5.0

• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

８月末から９月にかけて大連、瀋陽は中国全土の国民体育祭が始まるところでした。そのため普段より人が多くホテルも満員でした。我々が泊まった大連駅前のホテルは格安で駅から徒歩２分の交通便利なところでした。３星以下でしょうかシャワーはありましたが冷蔵庫はありませんでした。

大連到着した夜は早速駆けつけてくれたＢさんが自家用車で星海広場に近いところの海鮮料理屋に案内してくれました。羊のしゃぶしゃぶ、北京ダック、串焼きその他、食べきれないほどのオーダーです。彼が全部会計して我々の支払いを拒否し
ました。その後カラオケ、足裏マサージ、餃子料理等滞在中は彼のおごりでした。駅前のホテルも早くから手配していたようです。彼は帰国後ＩＴの会社に１年ほどいて仕出し屋を開業していました。朝早く買い出しをして弁当を昼までに届けるそうです。おそらく彼の１ケ月の稼ぎの半分以上散財させてしまったようで大変申し訳ない思いでした。

大きな北京ダックは目の前で料理してくれます。

翌日大連南端の景勝地老虎灘に行くことにしました。タクシーがなかなか止まらないので止む無くオンボロの三輪自動車のタクシーに乗りました。タイヤがあまくガタンガタンの連続でカーブも危なく散々でした。料金も強気で１人１０元、４人で４０元です。

老虎灘は美しい海岸線と断崖絶壁に囲まれた大連一の景勝地とのことでした。ところが今は大遊園地に変貌２１０元（３５７０円）の高い入場料で老人割引もありません。あきらめてバス（１０元１日乗り降り自由）で帰ることにしましたが中々来ません。タクシーで降りるひとがいたのでこれに乗り込み大連駅前に戻りました。料金２０元でした。

大連には懐かしい市電が今も走っています。駅前から海岸の終点まで乗ってみました。たった１元（１７円）です。

終点は草ぼうぼうの無人駅で自販機も建物も何もありません。

翌日は大連ー瀋陽北駅までは新幹線で一時間、１８３．５元約３１００円です。
瀋陽農業大学の正門が見えました。

キャンパスは広大で建物も数十とあります。食堂、病院、スーパー、理髪店何でもあります。何万人の学生、先生、事務員がキャンパス内で生活しています。

キャンパスにはいろいろな樹木があります。Ｋ老師の専門は葡萄の品種改良で１０種類ぐらいの葡萄を研究しています。実際農園にも案内していただきました。食べ放題でよいよと言われましたがそんなに食べられるものではありません。ダンボ＾ル一杯のお土産をいただきましたが帰国まで食べきれませんでした。

翌日は二人の学生の案内で瀋陽の北陵とも呼ばれる清朝第２代皇帝ホンタイジ（太宗）の陵墓を訪れました。

昼は有名な餃子を食べました。本場だけあってボリユームたっぷりなおいしい餃子です。

やはりたべきれません。

元気な中国の若者たち、非常に親切で明るい性格です。

夕飯は海鮮料理でＢさんのおごりです。特に美味しかったのは八宝粥という少し甘い粥でした。

翌日は日本から帰国した若い女性の婚約者の彼の車で瀋陽の故宮見学です。

北京に比べてこじんまりした故宮です。

瀋陽の繁華街にあります。中国人はハンカチを持たないのかトイレのノレンで手を拭いているのでは？

そのあと彼氏が我々に小龍包とワンタンのうまい店に連れていってくれました。彼の奢りです。翌日皆に赤い網袋に赤い高級タバコとチョコレートを入れて
配っていました。結婚する人の習慣だそうです。

翌日は老師の生徒２人のガイドで東陵の見学です。女真族のハーン（大王）ヌルハチが眠る陵墓です。

昼は農業大学に戻り学食です。おそらく数十円ぐらいでしょう。結構うまいです。

瀋陽最後の日はＫ老師の計らいで午前ワゴン車を手配していただき
４個の旅行ケースは車内に置き瀋陽博物館を見学しました。

午後瀋陽北駅から新幹線で大連に戻りました。国体が開催されるので
大連飛行場、大連駅、北瀋陽駅は８月末までに新装工事が完了していて
非常に便利で綺麗でした。さしずめオリンピック効果といった感じです。

大連に戻った我々はホテル内にある旅行会社の旅順ツアーを申し込みました。客は中国人ばかりです。我々が期待していた２０２高地は寄らず
旅順の町中の記念館、土産物店に寄ったりで期待外れでした。

戦争記念館

クラシック車がたくさんありました。アメリカ車、トヨタ、日産、ホンダのオートバイ。おそらく戦前のものでしょう。

この欄を借りて中国人のおもてなしについて触れてみます。１０年以上前の話ですが私が東京のある異業種交流会に所属していたころ、メンバーに日中貿易をしている小さな商社がいました。この会社の社長は中国大使館に赴任してくる若い新任大使の卵を自宅に招き日本の家庭料理をご馳走したり泊めたりしたそうです。何人も１０数年に亘りました。この若い中国人たちが大使になり国に帰り共産党の幹部になった人が大勢いるそうです。彼らの紹介で異業種交流会と中国青年文化省に表敬訪問の話がまとまりました。１８人の訪問団を中国側は政府構内の貴賓館に省のＮｏ．２がご臨席され宮廷料理をご馳走し、全員に馬の浮彫の額を贈呈してくださいました。さらに、翌日も有名な前門の全聚徳で北京ダックまでご馳走してくださいました。社長の昔の日本の家庭料理の温かいもてなしを彼らは忘れていませんでした。

星海広場での昼弁当です。２０元を別に取られ立ち食いの様子でしたが中国人の女性が機転を利かせ先ほど彼女が買ってくれた串焼き店の椅子とテーブルを確保してくれました。彼女は武漢から１２００キロを飛行機で片道１万５０００円ぐらい払い我々のために駆けつけてくれました。瀋陽では３０才ぐらいの女性ですが長春から新幹線で駆けつけてくれました。名産のお茶をお土産に皆に配っていました。５才の長男が風邪で発熱したとの電話連絡で８時ごろ名残惜しそうに帰りましたが新幹線に乗り遅れたそうです。結局深夜バスで帰ったようです。このへんが日本人にはまねのできない律義さです。