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■スモレンスクのフォーク・フェスティバル<br /><br /> 5月の初めに、スモレンスクのフォーク・フェスティバルに行ってきました。<br /><br /> スモレンスク市(Смоленск)は西ロシアの古都です。モスクワから西へ約360キロ、 モスクワとベラルーシの首都・ミンスクのちょうど中間に位置します。ドニエプル川に沿って建つ赤いクレムリンの城壁と美しい青と白のウスペンスキー寺院がスモレンスクの一番有名な景色です。<br /><br /> ご存知の通りクレムリンは城塞の意味で、一番有名なのはモスクワのクレムリンですが、ロシア各地の古い町にもクレムリンやその旧跡があります。スモレンスクはその中のひとつです。<br /><br /> スモレンスクは西ヨーロッパからモスクワへの通り道にあたるため、歴史上ロシアに侵攻する外敵は必ずここを通り、スモレンスク周辺は度々戦場になりました。17世紀初めのロシア・ポーランド戦争もそうですし、19世紀のナポレオン戦争もそうでした。そして、第二次世界大戦中の1941年夏にドイツが開始したソ連侵攻(電撃作戦)でも激戦が行われました。ソ連軍の抵抗によってスモレンスクの戦いが2ヶ月間もかかったことが、ドイツ軍の電撃戦の障害となりました。その意味で、スモレンスクはモスクワの守り手と目されてきました。<br /><br /> スモレンスクで一番有名で美しい寺院はウスペンスキー寺院です。17世紀末に建設された寺院の中にはスモレンスク聖母のイコンが安置されていました(第二次大戦中に行方不明)。ナポレオンは寺院の美しさに感動して、入口に衛兵を置いたと伝えられています。

まちを歩いてみれば(8)

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2013/05/01 - 2013/05/10

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

■スモレンスクのフォーク・フェスティバル

 5月の初めに、スモレンスクのフォーク・フェスティバルに行ってきました。

 スモレンスク市(Смоленск)は西ロシアの古都です。モスクワから西へ約360キロ、 モスクワとベラルーシの首都・ミンスクのちょうど中間に位置します。ドニエプル川に沿って建つ赤いクレムリンの城壁と美しい青と白のウスペンスキー寺院がスモレンスクの一番有名な景色です。

 ご存知の通りクレムリンは城塞の意味で、一番有名なのはモスクワのクレムリンですが、ロシア各地の古い町にもクレムリンやその旧跡があります。スモレンスクはその中のひとつです。

 スモレンスクは西ヨーロッパからモスクワへの通り道にあたるため、歴史上ロシアに侵攻する外敵は必ずここを通り、スモレンスク周辺は度々戦場になりました。17世紀初めのロシア・ポーランド戦争もそうですし、19世紀のナポレオン戦争もそうでした。そして、第二次世界大戦中の1941年夏にドイツが開始したソ連侵攻(電撃作戦)でも激戦が行われました。ソ連軍の抵抗によってスモレンスクの戦いが2ヶ月間もかかったことが、ドイツ軍の電撃戦の障害となりました。その意味で、スモレンスクはモスクワの守り手と目されてきました。

 スモレンスクで一番有名で美しい寺院はウスペンスキー寺院です。17世紀末に建設された寺院の中にはスモレンスク聖母のイコンが安置されていました(第二次大戦中に行方不明)。ナポレオンは寺院の美しさに感動して、入口に衛兵を置いたと伝えられています。

  • ■フォーク・フェスティバル 「心にロシアを」<br /><br /> さて、私たちが参加したのは「心にロシアを」という名のフェスティバルです。いろいろな国に住むロシア人のフォークアンサンブルがスモレンスクに集って演奏しました。フェスティバルの費用を負担したのはロシア政府でした。今回の参加者は、フィンランド、エストニア、ラトビア、モルドバ、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンから集まりました。<br /><br /> フェスティバルは5月5日から10日まで行われました。私たちのアンサンブルは13人の歌手と11人の演奏者で構成されていました。初日にスモレンスクのフィルハーモニアで記者会見とオディーションが行われ、次の7日と8日には各アンサンブルがスモレンスク州のあちこちの町に行って、ソロ・コンサートを行いました。私たちは、7日にロスラブリ(Рославль)、8日はベーリジ(Велиж)という町の文化会館で演奏しました。両方ともとても小さな町で、ベーリジのコンサートのポスターは印刷でなく手書きだったのでびっくりしました。しかし、現地のお客さんたちは大歓迎で、とても手厚くもてなしてくれました。<br /><br /> 5月9日はロシアの戦勝記念日で祝日です。この日、私たちはスモレンスク劇場の舞台でガラコンサートに参加しました。各アンサンブルが2曲ずつ演奏し、コンサート終了後は「友好の夕べ」(パーティ)がホテルで開かれました。ロシア以外のいろんな国に住んでいるロシア人と交流したのは、とても面白い経験になりました。世界各地に散らばっているロシア人の関係が強まれば、ロシアの文化はもっと発展すると思います。<br /><br /> *スモレンスクに行きたい方は、モスクワ(ベロルースキー駅)から夜行列車で、またペテルブルグ(ビテブスキー駅)やミンスクからも列車で行くことができます。<br /><br />(つづく)

    ■フォーク・フェスティバル 「心にロシアを」

     さて、私たちが参加したのは「心にロシアを」という名のフェスティバルです。いろいろな国に住むロシア人のフォークアンサンブルがスモレンスクに集って演奏しました。フェスティバルの費用を負担したのはロシア政府でした。今回の参加者は、フィンランド、エストニア、ラトビア、モルドバ、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンから集まりました。

     フェスティバルは5月5日から10日まで行われました。私たちのアンサンブルは13人の歌手と11人の演奏者で構成されていました。初日にスモレンスクのフィルハーモニアで記者会見とオディーションが行われ、次の7日と8日には各アンサンブルがスモレンスク州のあちこちの町に行って、ソロ・コンサートを行いました。私たちは、7日にロスラブリ(Рославль)、8日はベーリジ(Велиж)という町の文化会館で演奏しました。両方ともとても小さな町で、ベーリジのコンサートのポスターは印刷でなく手書きだったのでびっくりしました。しかし、現地のお客さんたちは大歓迎で、とても手厚くもてなしてくれました。

     5月9日はロシアの戦勝記念日で祝日です。この日、私たちはスモレンスク劇場の舞台でガラコンサートに参加しました。各アンサンブルが2曲ずつ演奏し、コンサート終了後は「友好の夕べ」(パーティ)がホテルで開かれました。ロシア以外のいろんな国に住んでいるロシア人と交流したのは、とても面白い経験になりました。世界各地に散らばっているロシア人の関係が強まれば、ロシアの文化はもっと発展すると思います。

     *スモレンスクに行きたい方は、モスクワ(ベロルースキー駅)から夜行列車で、またペテルブルグ(ビテブスキー駅)やミンスクからも列車で行くことができます。

    (つづく)

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