代々木上原にイスラム教のモスク？！ローズの香りにつつまれた夢のような“東京ジャーミィー”。

2013/09/14 - 2013/09/15

◆ビルの森が生い茂る東京に、ひっそりと咲く美しいモスクの花。

　
東京　代々木上原から徒歩５分。
ここに美しいイスラーム教の礼拝堂であるモスクがあることを皆さんは知っていたでしょうか＾＾


そんな私も、夢のように美しいモスクが東京にあることなんか露知らず。
たまたま雑誌Ｐｅｎの「イスラムとは何か」を読んでいたら、
この東京ジャーミィが紹介されていて、是非行ってみたくなったのがきっかけでした。


２階の礼拝堂からはローズのいい香りがただよってきて、
私たちの心を遠いトルコの地、果ては遥かなるメッカへと誘ってくれているようでした。


女性のみ２階の礼拝堂のさらに上の階に登ることができ、
礼拝堂を上から見学することもできます！


◆持っていくもの

イスラム教の礼拝堂であるため、女性は髪の毛を隠すスカーフを身につけなければなりません。
また、手足の肌の露出もＮＧ。
入口のところで、スカーフとロングスカートの貸出しも無料でしてくださっていました。


代々木上原からほど近い場所にある神(アッラー)の家。
ぜひ、一度足を運ばれてみては？

エリア 代々木(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

◆代々木上原駅から徒歩５分。

歩いていると、東京ジャーミィが見えてきました。
１本のミナレットが高々とそびえたっています。

道路の反対側から撮影☆

◆エントランス

入口です。
木戸のうえには「東京ジャーミィは神の家」とあります。

この日はちょうど１階で“トルコ絨毯”の展示会がおこなわれていて、
美しく細密な模様のきらびやかな絨毯がしきつめられていました。

東京ジャーミイ 寺・神社・教会

◆サロン

ここで読書をするムスリムや、トルコの伝統のお茶を飲んだりしている人がいました。

青いタイルに可憐な花々がしきつめられたタイルが美しい暖炉です＾＾

◆サロンの暖炉

ここでほっと一息。

礼拝堂は２階になります。
ムスリムはお手洗いで、手足を清めてから礼拝に向かいます。
２階へと続く階段の前に男性用トイレ、地下に女性用トイレがあります。
お手洗いは清潔で気持ちよく利用させていただきました。

◆サロン

天井をみあげても絵になりますね〜。

◆いざ礼拝堂へ…！

２階へと上がる階段を登れば、ここが代々木上原であることが信じられないくらいの異国情緒ただようモスクのある風景に出会えます。

１本のミナレットを見上げて。

◆イスラーム建築のアーチ

スペインのメスキータは赤でしたが、東京ジャーミィのアーチは青でした。

東京ジャーミイ 寺・神社・教会

◆礼拝堂エントランス前の天井

礼拝堂に入る前、ふと天井を見上げるとこれまた美しい天井画に出逢えました。

◆礼拝堂入口

礼拝堂へ入る前に、みなさん靴をぬぎます。
そして、女性の方はスカーフで髪の毛をかくしてください。
露出の多い服装のときは、くわえて肌も隠します。

スカーフやロングスカートは、入口でイマーム（イスラーム教の指導者）の方が貸してくださいます。

◆夢のように美しい礼拝堂

礼拝堂に足を踏み入れた途端、もれるため息。
彩色豊かな美しい細密画、かすかにただよってくるローズの異国情緒な香り。

礼拝堂で唯一神アッラーに祈りをささげるムスリムたちをと共に、心は遠い遠いイスラーム教の国々へ旅立っていきます。

◆夢のように美しい礼拝堂

礼拝堂のドームには、アッラーをたたえるアラビア文字がえがかれています。

◆夢のように美しい礼拝堂

ここにいらっしゃった親切なムスリムの方がイスラーム教について色々と教えてくださいました。

・子どもたちには、唯一神アッラーと同じ意味の（アッラーをたたえた）名前をつける。

・何か幸せなことがおきたときは、そのことに対して直接喜ばないで、必ず「アッラーおかげでこんな幸運が舞い降りてきた！」と考える。

・ムスリムは一生に一度できるだけメッカへの巡礼が義務づけられている。

◆夢のように美しい礼拝堂

ただよってくる香りは、ローズ。
時間に合わせて香りが噴射されるそうです。

礼拝している方がいたときは、その方々の邪魔にならないようにすれば見学ＯＫだそうです。
写真もフラッシュをたかなければ許可してくださいました。

◆夢のように美しい礼拝堂

トルコ出身のイマームの方より、イスラーム教についてや東京ジャーミィについての説明を聞けることがあります。
イマームの方の日本語はスバラシイ！！！

ムスリムは１日５回メッカに向かってお祈りをします。
そして、イスラーム教に改宗することはできても、イスラーム教からキリスト教や仏教に改宗することはできないそうです。

１年に１回、この礼拝堂で無料の料理がふるまわれる日があるそうです。

東京ジャーミイ 寺・神社・教会

◆礼拝堂のおくにあるミフラーブ

礼拝堂の奥にあるのはミフラーブで、メッカのカーバ神殿の方角をしめしているそうです。

金曜日の礼拝のときには、ムスリムの方々で壁に近い方からうまるのだとか。

◆ミフラーブ

花などの装飾画も直接的な表現が禁止されているため、
チューリップやバラなども抽象的な表現で描かれているそうです。

◆夢のように美しい礼拝堂

横からのアングル。

礼拝堂の下は柔らかな絨毯です。

◆夢のように美しい礼拝堂

横から見たミフラーブ。

◆夢のように美しい礼拝堂

アラビア文字が装飾として描かれています。

◆正面にはミンバルが。

ミフラーブの右側にはイマームが説教をおこなうミンバルがあります。
預言者ムハンマドの住居にならってつくられたとのこと。

東京ジャーミィのミンバルには、美しい木に花がたわわに咲いているタイルが装飾されています！

東京ジャーミイ 寺・神社・教会

◆礼拝堂の２階にいきました

女性のみ、礼拝堂の２階へとのぼることができます。
礼拝堂をうえから眺めることができます。
「よかったら２階も行ってみてくださいね。」と笑顔のイマームの方。

女性の方で、東京ジャーミィに訪れた方は是非２階にも！

東京ジャーミイ 寺・神社・教会

◆礼拝堂の２階

また１階とは違った景色が見られます。

◆礼拝堂の２階

天井画がより近くで眺めることができます。

近くで、大学生の女の子がムスリマの可愛らしい女の子をかこってイスラーム教について教えてもらっていました。

◆礼拝堂の２階

礼拝堂２階の壁に描かれたアラビア文字です。
トルコを代表するバラとチューリップがその中に描かれていました。

◆ステンドグラス

２階の礼拝堂にて。

◆ステンドグラス

２階の礼拝堂より、少し離れているステンドグラスを撮ってみました。

◆礼拝堂の２階

一番左端から。

◆礼拝堂の２階

幻想的な青の空間の礼拝堂です。

もうかれこれ１時間以上、この世界にひたってしまっていました。

◆礼拝堂の２階

美しい…。

その一言です。

◆礼拝堂の２階

ムスリムは朝の５時から１回目の礼拝が始まるのだとか。

イマームの方がドアから出てきて、マイクを持ち１階で生でアザーンを唱えていました…。ものすごくいい声！！！

◆礼拝堂の２階

礼拝堂礼拝堂をびっしりと、うめつくす細密画。

◆礼拝堂の２階

中央右にうつっているイスラーム教のシャンデリアも綺麗です。

◆神の家「東京ジャーミィ」ありがとう！

東京ジャーミィの見学はこれで終わりです。
見学は自由で、見学料もありません（ただ、入口のところに募金あがあるので気持ち分入れます。）

イマームの方をはじめ、皆さま親切でイスラーム教のことについてわからないことを質問すると丁寧にわかりやすく説明してくださいました。
東京ジャーミィの見学を機に、もっとイスラム教のことが知りたくなりました。

皆さんも、ぜひ東京ジャーミィに見学に行かれてはいかがでしょう？
きっと、イスラーム教の教えをとおして温かな人の心に触れることができるはずです。

東京ジャーミイ 寺・神社・教会