2013/04/27 - 2013/05/01
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ノーーウォリーズさん
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バヌアツに行ってきました。実は何年も前から行きたいと思っていて、やっと念願がかないました。バヌアツに注目していた理由は、1)世界一ハッピーな人々、2)独自文化が残っている、3)あまり観光地化されてなく秘境探検気分、4)AUSから近い、といったところでしょうか。残念ながら旅行期間はたったの5日間、これでどこまでバヌアツの素顔をみることができるのでしょうか。目をつけたのは、首都があるエファテ島のすぐ北側に浮かぶ小さな島々。ここなら短期間でもバヌアツライフを楽しめそうです。あまりきっちり予定を立ててもしょうがない、行きあたりばったにの旅に出発です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- ヒッチハイク
- 航空会社
- ヴァージン アトランティック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ブリスベンからバヌアツの首都のポートビラ(Port Vila)へは、Virgin Australiaで3時間弱、フライトの時間からすると国内旅行みたいです。でも出稼ぎ帰りのバヌアツ人に囲まれて早くも異国情緒があります。写真はバヌアツに到着してイミグレを越えた所にいたお迎えバンドです。ポートビラのイミグレは窓口がふたつしかなく、そこに200人程並び非常に時間がかかるので、なるべく早く飛行機を降りるのが良いです。到着時は生憎の雨、なぜか現地人が沢山空港に居て、通勤時の駅の様に混んでいるのに驚きました(後で知ったのですが、突然の雨で近所の人が皆雨宿りに空港に来ていた様です)。
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タクシーで市内に向かい、すぐに始める事は離島行きのバスを探すことです。バスの時刻表はないらしくて、ネットの情報でも1時から2時とか、2時から4時などアバウトでバラバラです。現在は土曜日の3時、日曜日はバスがないので、今日行けなければ離島に行くのはかなり難しくなります。ポートビラのマーケットであちこち聞き周りやっと見つけたのがご覧のトラック。マーケットで野菜を売っていたおばさま達が島に帰るトラックに乗せてもらいました(500vt)。高温多湿の気候の中、雨のため幌が被さったトラックの荷台は快適に程遠いですが、90分後にはEmua村近くの港に着きました。
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港と言ってもコンクリートの桟橋があるだけです。今日の目的地であるヌーナ島(Nguna Island ングーナ島の方が通じた)が見えました。子どもたちが海に飛び込んで遊んでいます。見慣れないアジアの顔に興味津津らしく、こちらをちらちら見ます。写真を撮ろうとすると喜ぶものの、ちょっとシャイで顔を背けたりとかわいいです。
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更に待つこと1時間ほど、その間子どもと遊んでいたので退屈しませんでした。ようやくボートがやってきました。波がないとは言え、海を渡るにはかなり頼りない小さなボート。まあ大丈夫でしょう。人口1200人の小さな島なのでボートに同乗の現地の人も皆知り合いらしく、突然やってきた観光客にも親切です。今日の宿の予約はないというと、知り合いがやっているので大丈夫とのこと。ヌーナ島までボートで30分(500vt)、もう日が暮れてしまいました。
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島に着いたのはうっすらと分かりました。島には電気がなく漆黒の闇に包まれていました。同じボートだったおばさんが、宿のオーナーを呼びに行ってくれました。もしこれがなかったら途方に暮れていたでしょう。しばらくして宿のオーナーEmmaが来ましたが顔もよく見えません。Emmaと話ながら真っ暗な道を、10分ほど歩きます。持ってきたトーチの明かりだけが頼りです。宿に着きましたが、電池式のライトが置いてあるのはキッチンのみで、これで調理したり食事をします。突然やってきたのにも関わらず、ご覧の料理をわざわざ作ってくれました。米以外は地元の幸です。素朴な味ですが、離島の自給自足生活を実感できる瞬間でした。この島にはレストランはありませんが、カバ・バーはあります(カバとはアルコールの様な現地の飲み物、詳しくは後ほど)。小さな電灯ひとつのカバ・バーは怪しさ満点ですが、出された液体を一気飲みして、宿に戻ったころには舌が痺れてほろ酔い加減です。第1日目から気分は上々です。
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翌朝になり、ようやくどのような所に来たのかがわかりました。これが昨晩泊まったUduna Cove Beach Bangalow です(1泊3500vt)。ご覧の様に外見は良く手入れが行き届いていて、Taloa村全体も予想よりずっと綺麗に整えられています。まあ建物の中はあまり期待しない方が良いというか、電気もなく、トイレは100m先、蚊帳に包まり、室内には何が潜んでいるか分からない、という感じです。リゾートホテルのレベルなどを期待しないならお勧めできます。
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朝は快晴、宿の外はすぐビーチで、海の中はすぐサンゴ礁です。この綺麗なビーチを独占です。スノーケリング一式を持参(レンタルなどありません)したので、ビーチで寝ころんで気が向いたらスノーケリングです。最高とまでは言いませんが、トロピカルフィッシュも沢山みることができます。ウミガメのサインもあるので、運が良ければ会えるでしょう。
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ビーチ沿いを当てもなく歩いていると、どの家でも、家の人が自宅の庭からのんびり海を見ていたり昼寝していたりしてくつろいでいます。手を振ると皆さん笑顔で返してくれます。こんなマイペースな生活、羨ましい。
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ピンクのかわいい教会にたどりつきました。
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今日は日曜日、沢山のひとが集まってきています。子どもにはやはり退屈なのか、入口で遊んでいます。そこへ見慣れない顔をした観光客が来れば、見逃すはずはありません。英語が通じるので、いろいろ話をしてみます。島からも出たことがないので、私のAUSや日本の話をどれだけ理解できたのかはわかりませんが、好奇心いっぱいです。
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最初はカメラにシャイでしたが、何枚かとるとだんだんとポーズもよくなって。そして自分の写真を見ると恥ずかしくて走りだしてしまう。。そんな素朴さが残っています。
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レストランがないので、食事は宿が頼りです。ランチ頃になると昼寝から起きたEmma(のお父さん)がわざわざ作ってくれました。午後は山に登ってみることにします。海沿いだけでなく、山の中にもいくつか村があり、そこも行ってみたかったからです。山に登る道は、ご覧のとおり相当荒れています。こんな先に本当に村があるのか。。ちなみにこの島には車は3台しかありません。皆さん歩いています。
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途中の村を寄りながら、標高472mのMt Marowの山頂でヌーナ島を一望しました(麓の村からガイドが同行、村への寄付金1500vt必要)。一応ここは火山ですが噴火したのは大昔の話で、山頂に窪みはあるものの火山の雰囲気はありません。頂上に着いたころに雨が降り出し、エファテ本島はすぐ近くなのに見えませんでした。この島の先端にあるTaloa村(隣の島の近く)から片道3時間位かかりました。ここまで来たのに、残念。。
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麓の村では子供たちが待っていました。つい1時間前に会ったばかりなのに戻るとご覧の様な歓迎が!ただの旅行者なのにこんなに歓迎をうけたのは初めてです。
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パソコンは村に1台、でも電気がないんで使える機会は限られています。カメラの写真を見せると、喜んだり恥ずかしがったりと反応はさまざま。自分の姿をあまり見たことがないんでしょうね。ここの子供たちも、ピュアそのものです。子供って本来こういう感じのはずなのに、いつから現代社会が変えてしまったのでしょうか。
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本当はもっと長居したかったのですが、雨が降りそうで日も暮れてしまうので、残念だけどもうお別れしなくては。。実は登っている途中Tevaのサンダルのソールが剥がれてしまい、応急処置でロープ(とはいってもガイドが見つけてきた植物の茎)で巻いているので歩きにくい。あの泥だらけの道を下山するのは大変で、5時にTaloa村に帰ったころには真っ暗でした。思ったより日が暮れるのが早い。
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今後数日間、天気は荒れ模様との予報より、翌日に予定を早めてヌーナ島を出ます。あの小さなボートなんで天候が荒れたら、島から出られなくなるのが理由です。もっと長く居て、子供たちにもいろいろ教えてあげたいという気持ちがあったのですが、今回バヌアツには短期滞在のため仕方がありません。いつかまた戻ってくると決めて、島を後にします。ここで思わぬ発見が。このボートは朝6時発と珍しく時間が決められていました。私の時計で5時半にオーナーが部屋に呼びに来て、もうボートが待っていると言います。30分も早いなんて、、と慌ててボートに乗ってから気がついた。バヌアツに着いたとき、時計を早めていなかったことを。つまり、バヌアツはAUSより1時間早くて、今は6時半だということ。ボートは30分早いのではなく30分遅れており、私のせいで更に遅れたということ。この2日間それに全く気がつかなかった。時計なんて見ないからね。昨日5時に日が暮れておかしいとは思っていたけど。。
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ポートビラに無事戻ってくるものの、強烈な雨が続く。とりあえずマーケットで時間つぶしをするものの、いつになったら外にでれるのやら。。3時間ほど過ごし、ランチ(ビーフシチュー)までここで食べてしまった。ひさびさの文明食でうまい。ポートビラで観光はまだしていないけど、そんなことはできないほどの雨は続く。
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これが噂のカバの根。マーケットで売っていました。ごぼうみたいですが、不思議な力があるのです。今晩もお世話になりました。
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雨も小ぶりになったとき、目星にいれていたホテルまで歩きます。ここでまたトラブル発生!買ったばかりのサンダルが滑ってむっちゃ歩きにくい、おまけに500mほどの距離と思っていたホテルまでの道にも迷う。ホテルに着いた時はびしょぬれ。迷ってフレンチクォーター地区に入ってしまった。ちなみにバヌアツではフランス語も公用語のひとつだけど、現在は高等教育の一部でしか使われていないとか。英語、ビズラマ語は良く分かるけど、フランス語は分からないという人がほとんど。なので突然フランス語の看板が現れた時は非常に違和感が。Alcatelというのも渋い。マーケットではフランス語を話している人を2組ほど見つけ、話てみるとどちらもお隣のニューカレドニアから来たそう。ニューカレドニア人はフランス譲りのスノッブな感じで、態度だけでもバヌアツ人との違いがよく分かる。
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雨が降っていると、観光できるのは博物館くらい。入場料が高い割に(1000vt)、現在工事中で展示は少なくて残念。地元の高校生が砂絵の勉強中でした。砂絵はバヌアツの文化で、ヌーナ島のビーチでも子供が描いて遊んでいました。
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日が暮れて、またカバ・バー(Ron's Nakamal)に出向きました。カバ・バーは国会議事堂の南側にいくつかありますが、どこも怪しい雰囲気。暗いバーの中で男たちが静かに佇む。カバを飲むと舌が痺れ、アルコールの様にぼんやりしてくるのですが、カバ・バーでは騒ぐのはご法度。みな石になった様にどんよりとカバをたしなみます。今は女性でもOKとのこと、地球温暖化のためだそう(笑。また、バヌアツの治安は非常に良く、カバ・バーに夜歩いて行けるほどです。
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一見、味噌汁の様にも見えますが、これがカバです。だいたい一杯100vt。一気飲みして、その後ガーーッ!と唾を吐くのがお約束。このカバは非常に苦くて後味が悪いのです。なので素早く事を済ませて、皆石になります。私がヌーナ島で初めて味わったカバは、確かに苦かったけど、思ったより後味が悪いとは思いませんでした。しばらくすると舌の感覚やらで、そっちの効果の方が大きいからです。しかし、ポートビラのカバは、、良くなかったです。何件かハシゴして良いカバを探しましたが、無駄に終わり4杯飲んだ悪酔いだけが残りました。Ron's Nakamalの様な有名店もです。現地の人も同じ意見の様で、機械で絞って大量生産したカバは良くないようです。カバは是非ともポートビラ以外で味わってください。
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翌日は、特に予定もなかったんで、エファテ島を一周するツアーに参加しました。最初はレンタカーを借りようかと思ったのですが思ったより高く、たまたま見つけたツアー会社で申し込みました(1名7000vt)。合計4名の小規模ツアーです。ここはEtonにあるエメラルドグリーンの池。もちろんここで泳げます。
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次に立ち寄ったEpao村は日本政府の援助で建てられた学校があります。建物や校舎の机には日の丸があるのですぐに分かります。ガイドのエマニュエル(左端)が何やら叫ぶと、生徒さんが続々と外に出てきます。
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何と、私たちのために歌を披露してくれました。4人のためにこれだけの生徒さんが、逆に恥ずかしくなりましたが。ここの子供たちも素朴と言えばそうですが、ヌーナ島と比べればそうでもなかったです。日本人ボランティアも定期的に駐在しているみたいです。それにしても、商業ツアーで学生に歌を歌わせるのって、はたして良いことなのでしょうか??
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Onesua近郊の小さな村で、村の人がバヌアツのダンスを披露してくれました。あまり迫力というのは感じませんでしたが、彼らにしては毎日の仕事であり、ツアー参加では仕方がないですね。本物が見たければフェスティバルの日に合わせていくしかなさそうです。
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他にもいくつかのビーチに寄って、スノーケリングをやったりしたのですが、まあ普通でした。雰囲気は良かったのですが、人が少なければ海中も綺麗という訳ではないですね。写真はエファテ島内一周の最後のハイライト、ポートビラを見渡すルックアウトです。ここの道はアメリカが戦時中に作って急坂で有名です。誰が作った(バヌアツ、アメリカ、日本)かで、道の性質も違うそうです。バヌアツ作成の道は穴だらけで、Corruption roadと呼ばれているそうです(笑。それでも、ここ数年でエファテ島の周回道路は整備されて、常時80km/hで走れるようになっています。
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最終日、フライトは午後なので、朝はHideaway islandへ向かいます(上の写真にも写っています)。ここは外国人ツーリストに御用達の島。国際基準のリゾートライフを楽しめます。ポートビラからタクシーで20分、そこからボート5分です(入場料 1000vt)。半日でも気軽に来れるので、私も訪れてみました。
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サンゴのかけらでできたビーチ。素足で歩くのはちょっと痛いです。さすがに国際基準というだけあり、スノーケリングはここがベストでした。水中ポストで手紙も出せます。しかし外国人ばかりで、バヌアツらしさというのは全くなく、私には面白みに欠けました。
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今日は祝日、Hideaway islandへ行く途中では現地人向けのイベントがやっていて、大勢のひとが集まって休日を楽しんでいます。こうやってピクニックを楽しむのは各国共通のようです。しかし驚いたのが、ゴミが落ちていないこと。Takeawayのフードが沢山売られているのにこんなに綺麗なんて。以前私が行ったPNGやアジアの多くの国ではこうはならないでしょう。バヌアツ人の意識の高さが伺えます。
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イベントの中心はスポーツ、特にサッカーが人気です(近隣の国と違い、ラグビーではありません)。裸足で走りまわってプレーするバヌアツの若者たち。
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最後となりましたが、こじんまりとしたポートビラ国際空港です。5日間という短い間ですが、充実した旅でした。バヌアツはアクセスに不便で、近代化された場所ではありませんが(大金をだせば国際基準のリゾートもあります)、のんびりした人情の旅を味わうのには最高の場所です。今度来る時は、わずかでもボランティアなど、現地に貢献できることがしたいと思いました。
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