2013/06/18 - 2013/06/19
88位(同エリア180件中)
スタリモストさん
- スタリモストさんTOP
- 旅行記309冊
- クチコミ10件
- Q&A回答0件
- 300,877アクセス
- フォロワー35人
言語学者の小島剛一氏の著作「トルコのもう一つの顔」に、このオワジュク村が出てきます。小島氏を温かく歓迎し、激励し続けた人たちが住む村、その村は国立公園の一部に位置し、とても美しい景色が広がっているといいます。ディアルバクルからも近いし、グルジアに抜けるルートにもあります。今回のトルコ旅行ではぜひ立ち寄ってみたいと思っていました。
この著作にはとても感動しました。読んだのは2009年10月ですが、私のブログに読書感を以下のように書いています。少し長いですが、記載します。
・・・この本には心から感動した。一つの志を持った者がなし得た最高水準の偉業を見る思いがした。トルコに通い詰めた1人の言語学者が、クルド人などの少数民族の言語調査の際に経験した様々なことをこの本でレポートしている。どの項もどの章も重く、どれもが深い。
24歳でフランスからヒッチハイクでトルコに渡った青年が、そこで受けた親切を忘れられず、やがてトルコに17年も通い、トルコ語をマスターし、そして点在する少数民族の言語分布を究めようとする。
その作業は例えば「クルド民族は存在しない、クルド人は山岳トルコ人。」(本著書より)と言ってはばからないトルコ政府にとっては国家を転覆させようとする行為にも等しい。当局の横やりで困難を極めた作業が続くが、多くのトルコ人、クルド人、デルスィム人たちと親交を結び、調査への階段を一つ一つ構築していった姿に心打たれる。少数民族を切り捨てようとする為政者に学者の立場から冷静にそして真摯に立ち向かう勇気も賞賛に値する。
デルスィム地方で熾烈を極めた警察の取り調べを受けた際、外から聞こえてきた当地の歌「Diye,Diye」に唱和し、暖かい食事の差し入れが届いた下りには不覚にも涙した。
名著とはこういう本のことを言うのだろう。・・・
経過=イスタンブール(6/1,2,3)→ケシャン(6/4)→セルチュク「エフェス」(6/5,6) パムッカレ(6/7)→ウスパルタ(6/8)→コンヤ (6/9)→ ギョレメ「カッパドキア」(6/10,11,12)→ キャフタ「ネムルトダーゥ」(6/13)→ディアルバクル(6/14,15,16,17)→トゥンジェリ県オワジュク村(6/18,19)→エルズルム(オトガルで夜明かし)→現在ユスフェリ(6/20,21バルハル川ラフティング,22バルハルチャーチ見学とカタラシュ山山麓トレッキングツアー,23,24休養......)・・・→アルトヴィン(フェスティバルにあわせ滞在予定)→グルジア
-
ディアルバクルオトガルから、 10時半発のバス(30)でトゥンジェリに向かいます。ダー門からオトガルまでは普通のバス(1.5)を利用することになります。さて、相当遠くまで来てもオトガルらしき姿は見えません。実は、道路工事中のためオトガルに近づかないで道路の端で下車することになっていたようです。乗客にオトガルと声を出していなければ、間違いなしに乗り越していたでしょう。
トゥンジェリには午後3時半着。狭い山間の道を上がった所がオトガルです。
※ターミナル横のお店のマスターはとても陽気で世話好き。ホテルのことで色々調べてくれました。 -
さて、ここにとどまってオワジュク村へ日帰り旅行するか、それともオワジュク村に向かうか、とても悩みましたが、早朝の村の散歩は外せないと、午後5時半にスタートするドルムシュ(10)で村に向かうことにしました。あわせて、翌日午後9時半発のエルズルム行きバスも予約しておきました。
-
トゥンジェリの街
-
午後5時半スタートのドルムシュ(10)は、途中、川辺でチャイ休憩、、運転手のおごりです。こうしたユルサがたまりません。ついニッコリです。
バスは7時前に着。50キロ以上走行しました。 -
-
HOTEL DOGA(60)にチェックインし、隣のレストランで夕食です。この店はエフェスが飲めます。翌日見ましたら酒屋の数もとても多いし、女性のスカーフ着用率も低い。イスラムの世界とは異なる生活圏に入った感じがします。しかし、美味しい肉料理にビールは欠かせません。
※オワジュク村 -
※軍の装甲車が駐留する土地です。 -
朝、ピクニックに出かける前にお店に立ち寄った際、これから先の滞在すべてが決定しました。お店に入った瞬間、流ちょうな英語で挨拶してくれた男性がいたのです。a3と同じ60歳の彼が、村を案内してあげようと申し出てくれたのです。偶然の出会いが思わぬ展開に・・、ほんの少し互いの時間がずれていたらあり得なかった訳で、こうした成り行きになってとてもラッキーでした。
彼は小島氏のことを知っていたことにも、驚きました。 -
村のビューポイントを巡りながら、村の歴史についてを熱く語ります。
-
-
-
-
しかし、彼の異邦の者をもてなすホスピタリティはどこから来るのでしょう・・・美しい山河とともに彼のことが心に刻まれていきます。
-
オワジュク村遠望・・
-
-
滔々と流れるムンズル川
-
-
-
-
-
-
-
この場所に、村の苦難の歴史が刻まれているのだと・・
-
ヤギや羊の群れが近づいて来ます。
-
息を飲むほど美しい・・
-
-
-
牧羊犬は主人の指示待ち・・
-
案内してくれている彼と牧童は親戚のようです。
-
-
とても陽気な彼ら・・冗談を言ったりふざけたりして、楽しそうに、ヤギや羊を導いていました。
彼らが現れてくれたことで、美しい風景に一層彩りが加わりました。
一緒に記念写真を撮り、デイバッグに入れていたオリヅルを手渡して別れました。 -
そして、彼は村への帰りに車を捕まえくれました。小さな村なので、みんな知り合いなのでしょう。
-
ぜひ、村の奥に景勝地があるからと、続いて、案内いただいたのは、ムンズル川の水源地「イェシルヤズ」
滝が流れ、 -
渓流が泡立ち
-
枝が川面と遊ぶ。
-
-
イスタンブールから来ていた人たちにチャイとお菓子をごちそうになりました。
-
村へは、2台の車を乗り継ぎました。
2台目の車に彼が交渉している所です。
一緒に彼も乗り込むものと思っていましたが、私たちだけを後部座席に押し込め、ドアを閉めます。景勝地と村との中間点に住む住人だったのか、それとも用事があったのか定かではありません。
たくさんたくさんお礼の言葉を述べたかったのですが、突然の別れでした。
小島剛一氏に導かれて村を訪れ、そして小島氏を知る彼に村を案内していただくことになったことに、とても感謝しています。
美しい山河に囲まれたオワジュク村のことを、独自の文化や言語を持ち誇り高く陽気に生きる村の人たちを、ホスピタリティにあふれた彼のことを忘れません。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
38