中国の観光は市内バスが便利

2013/04/21 - 2013/04/21

旅行ツアーに参加する場合は、旅行社が全てを手配してくれるので、後はお財布を持ってガイドに付き従っていれば事は進みます。多少費用が増えても、これが一番手間が掛からなくて便利ですが、旅行社もビジネスなのでマイナーな観光地にツアーは組んでくれません。どうしても行きたい場合は、自分で計画することになります。
この場合、移動、宿泊の手配も自分でしなければなりません。中国は国土が広いので、うっかりするとA点からBまでの移動だけで、半日から1日を消費することもまれではありません。そこで、事前に旅行をシミュレーションして置くことが時間と費用の節約につながります。この場合、中国の都市は公共交通機関（バス）が数多くあるので、これを上手に使うのがポイントになります。では、どうすればよいのでしょう。5月の労働節に予定している中国国内旅行を例に紹介してみたいと思います。

エリア 中国

旅行先の地理確認にGoogle earth を使っていましたが、ここの所接続できません。中国政府のネットの強制チェック要求を拒否したGoogleは中国から撤退してしまいました。
弱い者は恫喝し、強いものには嫌がらせをするのは中国政府のの常套手段です。
この4月16日に中国政府は「白皮書（中国の国防白書）」を発表しています。中身は、ここのところアジアに力を強めようとしているアメリカを暗に非難しているように読み取れます。
その余波かどうかは知る由もありませんが、Google earthが使えないとなると、何らかの代替えを探す必要が出てきます。

ネットを渡り歩いて選んだのが「捜狗地図」です。

http://map.sogou.com/

右下の地図を拡大して、検討している行き先の都市を選びます。
ここでは、中国の「徐州」を選んでみます。
この時点では、徐州にどんな観光スポットがあるかは知りません。

右下の「徐州市」の文字部分をマウスでダブルクリックします。
次に、左下の枠のなかの「景点」をクリックします。

すると、「徐州市」の観光市ポットが地図上に赤い逆雨だれの記号で表示されると同時に、左下の枠にも表示されます。
ここで、赤い逆雨だれマークをマウスでクリックしてみます。地図上でも左の枠でも構いません。すると、景点の下に「公共（バス）」、「自驾（自家用車）」、「周辺」のアイコンが表示されます。
ここでは、「公共（バス）」を選んで（クリック）みます。
赤マークは「亀山漢墓」で、前漢の第六代楚王夫妻が合葬された地下墓です。

すると、さらに下に文字入力用の枠が表示されます。
この入力は、目的地「亀山漢墓」へ向かう出発地点になります。
ここでは、「火車駅」を出発点として入力してみます。
ちょっと面倒ですが簡体字での入力が必要です。

すると地図上にバスの走行経路が、左下の枠には乗車するバスの路線番号と下車駅が、乗り換えが必要であれば下車駅と乗り換えのバス路線が表示されます。同時に、出発点から下車までに通過する駅の数と所要時間が表示されます。
場所にもよりますが、市内バスの値段は１元から2元です。

引き続いて次の観光スポットに向かいたい場合は、行き先の地名をコピーして、上段の出発地に貼り付け行き先の欄でクリックすると、地図上に表示された景点が列挙されますので、次に行きたい場所を選びます。

このようにして、市内バスの乗り継ぎを検討して行くことが出来ます。
バス路線は「較快捷（最短時間）」、「少換乗（最小乗り継ぎ）」、「少歩行」で選ぶことが出来ます。

また右上に「マップ定規」機能があるので、出発地から目的地までのおおよその距離を測ることが出来ます。

路線の検討内容を、カメラで撮影しておいて現地で液晶画面で確認する、または画面をコピーして持参する、などにより現地で迷うことを防げます。

一つ欠点は、地図上の「景点」は中国人が良い景色だと思うばしょだということです。しかし、見所なので大きくずれる機会は少ないでしょう。

地図上をマウスでダブルクリップすると、主要な都市名が番号で表示されます。

旅の口コミで紹介された場所を地図でなぞってみると、また別の楽しみができるのではないかと思います。
拙いないようですが、みなさんの参考になれば幸いです。