
2003/08/09 - 2003/08/16
6位(同エリア9件中)
鼻毛マンさん
ブータンは、少し前の鎖国政策から、少しづつ少しづつ国際化を進めている国です。
工業化を進めたネパールとは対照的であると言ってよいでしょう。
国王制を牽くこの国では、国王のことを良く言う人はだれもいません。
そして国王のことを悪く言う人もまた皆無です。
国王が人々の暮らしの中に自然に解け込みバランス良く暮らしている。
そんなことが伺い知れます。
農耕と狩猟で充分に自給自足できるこの国では、変に豊かになろうとしないのも魅力です。
「もう充分豊かなのに、これ以上豊かになってどうするんだ。」
彼らの暮らし振りからそんなことを言っているかのように見えました。
なにもかもが美しいこの国は、今後どんな風に発展してゆくのでしょうか。
5年、また10年。そのとき、この国にもう一度訪れてみたいと思います。
きっと、放し飼いの犬達が日向で体全体を地面に伏せてペタンとしている。
そんな今と変わらない町の風景がもう一度見れるのではないでしょうか。
美しい山と水と緑と、そして素朴すぎるほど純粋で親切なブータン王国。
先進国がやっと気付き始めた環境保護の必要性を、この国は初めから分かってたかのようです。
現代の桃源郷と呼ばれるこの国は、もしかすると世界で最も住み易い国なのかもしれません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
8月9日(土)バンコク
日本からブータンに行くにはいくつかルートがあるが、大半がバンコク経由になる。
この旅程も成田からバンコクに飛び、バンコクで一泊した翌朝パロに飛ぶ。
せっかくバンコクに来たのだから、ムエタイと屋台の食事を体験するためオートバイタクシーを拾う。
小さな車体が大きな通りを凄いスピードで他の車とスレスレに走り、ちょっと怖い。 -
ムエタイ会場に着くと、既にリングでは儀式の踊りが始まっていた。
ムエタイは別名「タイボクシング」とも呼ばれるタイの国技。
最初にそれぞれの型の舞いを互いに披露し、1ラウンド3分を5ラウンド制で戦う。
各ラウンドの間に2分の休憩が入り、5ラウンド戦ってKOが無ければ判定で決着。
そのため最初の1、2ラウンドは様子見のような試合運びになり、3ラウンド目あたりから壮絶な打ち合いが始まる。
パンチよりキックの方がポイントが高いのが特徴で、投げも得点に入るから安易なクリンチはできない。
パンチ、キックが相手に当たる毎に、それぞれの味方サイドから大きな歓声が上がる。
その日は12試合あり、なんと10試合がKO。判定までもつれ込んだのはたった2試合であったことからも、その壮絶さが窺い知れるだろうか。 -
屋台ディナー
1件目の屋台で焼き鳥3本(15バーツ)を買い、ラーメンの屋台で一杯ご馳走になる。
ラーメンが確か20バーツだったから合計35バーツ。
約100円のささやかな夕食は、美味しさと感動を与えてくれた。 -
バンコク歓楽街
写真だけ見るとここは日本か?と勘違いしてしまうような歓楽街。
バンコクでは観光客のみならず、ビジネス客としても日本人は大きな影響を与えていることが伺える。 -
この日は6:50に出発する飛行機に乗るため朝四時半起きして空港に駆け付けた。
夕べは暑いなか散々歩いたため、幾度か足を吊りながら寝たというのに、起きられるのはこれから訪れる期待に興奮しているからなのだろうか。
7つの目覚ましを掻い潜って遅刻するいつもの姿とは無縁だ。
ボーディングが始まりバスに乗り込むと小さくてかわいい飛行機が現れた。 -
約4時間、予定通りの飛行時間でブータンのパロの町に降り立った。
山の木々はどこまでもどこまでも緑。
そんな風景が永遠に続くかと思えるように連なる山々。
出国審査を経て空港の外に出ると、ガイドが待っててくれた。
ブータンでは必ずガイドを付けて周らなければならない。 -
ブータンの国技は「弓」。
各町の広場には弓の射的場が用意されており、チームに分かれてゲームを楽しんでいるようだ。
射的場にに近づくと、距離があまりに遠くて的がよく見えない。
「的まで130mあります。」
そんなにあるんだと感心しながら、射的の姿を見学。
「シュッ」という音とともにものすごいスピードで射られた矢は、1秒程度で
的付近まで到達する。
しかし、最初はその矢の軌跡が見えない。
目が慣れてきたのか、5度ほど見ていてやっと軌跡が見えるようになる。
それと時を合わせるかのように、次の人が的に命中させた。
130m先の直径20cmにも満たない的に当てる技量は見事。 -
サンデーバザール
お昼近くになっているため大半が閉ってしまっていたが、それでもここでは農作物は驚くほど安いことを感じることができた。
日本産だと1個5000円するマンゴーが1キロ50円で買える。
通貨も完全に普及しており、物々交換皆無と基本的なシステムは洗練されている。 -
パロの町を歩くと、町の人たちと犬たちの豊かな表情が暖かく出迎えてくれた。
もともと自給自足で充分暮らしてゆけるが故の余裕があるように感じた。 -
タクツァン僧院観光
タクツァン寺院は、国際空港のあるパロの町から20キロ程度北に位置するブータン最高位の寺院。
ブータンへのツーリストは必ず寄ると言われている観光スポットだ。
車で麓まで移動し、歩いて細く急な山道を現地の人とすれ違いながらガイドと共に登る。
標高が高く、空気が薄いため休み休み少しづつ少しづつ..
たまに雨が降ったと思ったら、すぐ止む。
それを繰り返しながら1時間登ると、タクツァン僧院への展望台が現れた。
天からこの場所に舞い降りて来たと評される程、絶壁の僅かな出っ張りにこびり付くかのように建造されたブータン様式のこの寺院は、世界的にも高い評価を得ている。
ガイドを展望台で待たせて、さらに小1時間の山登りを始める。
登る途中、こんなところにも民家があってびっくり。
ここの国の人々は、どこにでも住んでいるようだ。
そんな景色を堪能しつつ最終地点のような小屋にやっとたどり着く。
そこにはここから先に観光客が行かないため見張ってるのだろうか、少年が一人たたずんでいた。
圧倒的に近くなったタクツァン僧院を写真に収めると、遙か下に僧院への道があるのに気づく。
つたない英語で訪ねたが、ガイドが一緒でなければダメだと言う。 -
サイコロゲームに興じるガイド
ガイドが来てくれていたら行けたのかとの思いをのせて展望台まで下山すると、ガイドは現地の人とサイコロゲームをしてた。
少しだけ殺意を抱いた瞬間。 -
8月11日(月) パロからティンプーを経てプナカへ
パロのホテルを出発し、ブータンの首都ティンプーまで約3時間の移動だ。
美しいパロの町の小さな国際空港を抜けて、川沿いにティンプーへ向かって国道1号線を東に進む。
人口140万とも60万とも言われるこの国では、町を抜けても民家がポツリポツリと存在するのが不思議だ。
やがて、川と川が交わる橋がある地点に着くと、車を止めてガイドが橋を渡りだした。
「ここがティンプーとパロの県境です。」
「右がティンプーからの川、左がパロからの川です。」
「ティンプーは山の方で雨が降ってるみたいですね。」
ガイドがひとしきり解説してくれる。
川を見ると、確かにティンプーからの水の色が濁っている。
こういった自然現象で今も変わらず自然に天気を予告してるのがカッコイイ。
車が小屋の前で止まり、ドライバーがなにやらチェックを受けている。
「県境チェックです。」
あぁ、ここでは県境でもチェックが入るのかと改めて驚く。
険しい山岳地帯を有する地では、町と町との交流が少ないからなのだろうか。
無事、チェックを受け終えて、車でティンプーに向かうと1時間ほどで程なくティンプーへの入り口付近まで辿り着く。
周りの山岳とその谷にへばりつくかのようにブータン色調の家々が並ぶティンプー。
あまりにも美しい人口5万人ほどの首都は、この国の人々の思いが凝縮されているかのようだ。 -
ティンプー市街
町に入り、ランチを取り、僅かな休み時間で銀行に行く。
首都だというのに町の人には余裕が感じられる。 -
放し飼いの犬達がお昼の木洩れ日に体全体うつぶせに「ペタン」としている。
犬にもまったくストレスが無いのだろうか、好きな時に好きなだけ移動する。
町の人もそんな犬達をさも当然の権利かのように見守るその暖かい雰囲気に包まれて、自分も幸せな気分に浸る。
犬を見ると飼い主の人となりが分かると言われるが、この犬がこの国の国民性を代弁しているかのようだ。 -
暑いながらも爽やかな印象を醸し出すティンプーの町を後にし、車で一路ブナカに向かう。
「ブナカは暑いですよ。」
ガイド曰く、ブナカは標高が1500m程と低いためかなり暑いそうだ。
ブナカはティンプーから標高3200mのドチュ・ラ(峠)越えた先にある冬の首都。
現在はオールシーズンともティンプーに首都機能があるが、以前は標高の高いティンプーは夏、標高の低いブナカは冬といった具合に、首都機能を季節に
よって移転していたようだ。
現在に於いてもお坊さんはその習慣を守っているとも言う。
ブナカへの県境チェックでリンゴを買い、ドチュ・ラに近づくにつれ雲が車にまとわりつき始めた。 -
県境
ブータンでは県境のことをドチュ・ラと呼ぶ。
ドチュ・ラでは写真のように旗がロープに渡された特徴のある光景が広がる。 -
ダルシン
車で走っていると写真のような旗がたくさん立っているのに気ずく。
この旗はダルシンと呼ばれており、日本でいう墓石に相当する。
人が死ぬとこの経文をびっしりと書いたダルシンを一本立てる。
そして、ダルシンが朽ち果てると供養の終わりを意味していたと教えられた。 -
峠を越えて逆に標高が低くなると、まとわりついていた雲が空に帰ってゆく。
車窓からの景色も、スイスを思わせるかの情景に一変する。
底まで500mはありそうな谷と切り立った山、そして少しづつだけど必ず点在しているブータン様式の家々。 -
プナカハイスクール
ブナカの町を越えて、ブナカゾンに着くと車が止まった。
車外に出ると、ブナカゾンの反対側にブナカハイスクールがあった。
入り口に近づくと、2人の女子高生が出て来たので、写真を撮って握手に成功。
ブータンの女性はチベット系7割、ネパール系3割と言われているが、チベット系の女性は日本人と良く似ていて実に美しい。 -
プナカゾン
ゾンとは、行政施設とお坊さんの勉強場所が同居した施設である。
中に入ると、一番奥に仏教のボスが居るとガイドが言う。
奥の寺院のような建物に入ると、確かに大きな3人の銅像があった。 -
観光を終えてホテルに戻ろうと車を走らすと、中学校の下校シーンに出くわした。
ブータンの制服はとても可愛い。 -
プナカ近くのワンデュ・ボタンのホテル
ブナカでは良いホテルが無いとのことで、隣町のワンデュ・ボタンにしたとのこと。 -
8月12日(火) プナカからティンプーへ
昨日来た渓谷道を引き返す。
ドチュ・ラで土産屋に寄りつつ、県境を越えてティンプーへ着く。
何度見ても美しい町だ。
チェリとタンゴの寺院観光の途中の民家に、射精している大きな男性のペニスの絵が玄関に描いてあった。
この国では、男性の精力は悪霊を退散させる力があると今でも信じられている。
いわゆる魔よけらしい。
写真を撮ろうとすると、そこの家の娘が恥ずかしがって中に引っ込んでしまった。 -
サッカー場
ティンプーに戻り市街散策。
写真は世界最弱サッカー国を決めるために実際にFIFAの国際マッチが行われたサッカー場。
2500mmのこの地の理を活かしブータンが圧勝したそうだ。 -
ここティンプーには、一件だけ映画館がある。
5時半になったので映画館に行きチケットを買おうと試みる。
しかし、どこで売ってるのか分からない。
売店とかあちこちで聞いたがさっぱりわからん。
映画館の外の露天になにやら切符を売っていたので、近づいてみたが、どうも様子がおかしい。
後でわかったのだが、スピードくじだったらしい。買わなくて良かった..
じっと辺りの様子を伺うと、鉄柵の中を人が通って、切符を買っているのに気づいた。
真似して買ってみる。
「ふぃふてぃーん おぁ つぅえんてぃ?」
あぁ、15ニュータムと20ニュータムがあるんだ。
20ニュータム(約150円)の二階席でリッチに観ることにしよう。
2階に上がり、館内に入ろうとすると真っ暗で入れない。
テラスでブータンの人と共にぼーっとするが、6時を回っても照明が点かない。
6時半近くにもなっただろうか、ようやく照明が点いたので館内2階席一番前中央の特等席をぶんどる。
ちらほらと客が集まって来たと思ったら、上映が始まった。
インド映画なので言葉は分からないが、絵だけでもなんとかストーリーはつかめる。
上映中、周りからは拍手、笑い声、怒り声が響きわたる。
ふと、音声が切れた。途端にわき出すブーイングの嵐。
ブーイングに応えるかのように復活する音声。
そんなやりとりが面白い。 -
8月13日(水) ティンプーからハーを経てパロへ
ハーは、ティンプーとパロの間を少し南に回り道した位置に存在する町。
昨年やっと観光オープンしたばかりの初々しい町だ。
ハーへの道は500mぐらいの高さがあり素晴らしい景観が広がる。
深い緑の山と遙か彼方に流れる大きなチェとの美しいコントラストがどこまでもどこまでも続いている。
そんな景色を見ながら一時間を走ると、チェからの高さがどんどん高くなり、さらに美しい景観に変わってゆく。
さらに30分も走ると、チェまで1000m以上あるのだろうかと思わせる特出した景観か広がってきた。
この景色は一見の価値がある。
ハーへの道を走っていると、村々で現地の人とすれ違うが、皆一様にもの珍しそうな目で見つめてきた。
観光客の少なさ所以なのだろう。
写真は途中で車がパンクしてタイヤ交換している場面。 -
もの珍しそうな目は、ハーに着いてからも同じ。
一本のメインストリートにシリアルに連なりながらも、歩いて10分で通り抜けられるコンパクトにまとまった新市街と旧市街は、人を世界的スターになったかのような錯覚を起させてくれた。 -
パンクを修理する場面。
ハーの街にも修理できる場所があった。 -
民家ランチ
そんなこんなしていると、近所のおばさんが僕達を昼食に招待すると言う。
案内されるがままに、特徴的なデコレーションを施した客間に通された。
これが本当のブータン様式の部屋なのだろう。
ブータン代表料理であるエマ・ダツィが出され、さぁランチタイム。
ブータンは世界で一番辛い食生活を送っている国。
普通の国は、唐辛子をスパイス(調味料)として扱うが、この国では「野菜」として扱っている。
エマ・ダツィは、青唐辛子をチーズで煮た料理のことなのである。
おかずを少々ごはんたっぷり、この印象的なランチを堪能した。 -
ハーを出ると車はどんどんどんどん登っていく。
1時間ほどやっと登りきったとこにあるのが、チェレ・ラ。
標高3800m、国道最高峰の峠だ。
「あの近くにある山が4000mです。登ってみますか?」
涼しい顔でガイドが言って来るが、そんな手には乗らない。 -
8月14日(木) パロからカトマンズ、ナガルコットへ
カトマンズへの離陸アナウンスに素早く反応して、機に搭乗して右のWINDOWシートに陣取った。
ブータンからネパールへ行くこのフライトは、右側にヒマラヤを展望する別名「ヒマラヤ展望フライト」とも呼ばれており、いつもはAISELシートをリクエストするが、今度ばかりは右のWINDOWシートをリクエストした。
パロの山々をすれすれに離陸した機は、しばらく上昇を続け、平行になったぐらいだろうか、右側に万年雪をかぶったヒマラヤの山々が視界に入ってきた。
後ろの乗客が本格一眼レフのシャッターを何度も切る。 -
僕も負けじと写るんですのシャッターを2枚だけ切る。
-
左方向に急ターンしてヒマラヤが見えなくなると、今度は急降下。
カトマンズは近い。
それにしてもいやに急な角度で降りている。
25度.. いや30度ぐらいはあるのか。こんな急降下は初めてだ。
いったいいつ機首を上げるのだろうか?
カトマンズの町が直視できるようになっても、機首を上げない。
地面が十分に直視できるようになった時だろうか、やっと機首が上がった!
そのまま空港に突っ込むように着陸。
いったいどうゆう空港だ。生きた心地がしない。 -
空港からカトマンズ市内に入ると、ラッシュアワーの喧噪が出迎えてきた。
ブータンとはほど遠い環境にしばし戸惑う。
午前中に世界遺産である、目玉地蔵、旧王宮を観て回る。 -
郊外の丘に位置した目玉地蔵で、視界に入りきらないぐらい大きなカトマンズの町を一望した。
-
旧王宮では市内を歩いて観光。
絶え間ない自動車のクラクションと、うんざりする程の人、また人の波。
頭が痛くなりながらも歯を食いしばって遅れずに進む。 -
ガイドが3時に迎えに来て、ようやくカトマンズの町をナガルコットへ脱出だ。
「ナガルコットまでは約35Km、ホテルまで2時間ぐらいです。」
景色から助々にカトマンズの喧噪が消えてゆく。
1時間もして山道を登り始めると、ブータンで見た懐かしい景色に様変わりしてきた。
そんな景色をしばらく見ているとナガルコットに到着だ。 -
8月15日(金) ナガルコットからサクーを経てカトマンズへ
ガイドと共にサクーに向けてショートトレックに出発。
なだらかな道を下るとさまざまな生活を垣間見ることができる。
カトマンズにお出かけするのだろうか?
母親に連れられて一張羅を纏った2人の子供とすれ違う。
途中に点在する村に近づくにつれ、とうもろこしなどを植えながら酪農する民家を垣間見る。
村の小さいお店屋さん、村長と見受けられる少し立派な家。
村を通過すると、大小様々な見た事も無い綺麗なチョウチョが周りを舞う。
水を飲みに来たみたいだ。
谷川を挟んだ対岸には、急な斜面を器用に造った実に見事な段々畑。
すれ違う人々は怪訝そうに見つめてくる。
「ナマステー」
その魔法の言葉を発するだけで、穏やかな表情で挨拶を返してくる。
学校へ登下校するきれいな女学生達。
野良仕事のおじさんとおばさんに、自転車を自慢げに見せびらかす少年。
授業中の教室から恥ずかしそうに手を振る少女達と、それを制する教師。
時がゆっくりと流れていく。
サクーの町が遠目に見えてきた。
大きな川を越えた。
なんでもないことが、とても新鮮で楽しい。 -
サクーの町への入り口の門をくぐると、車が通れない特徴的な路地を登る。
-
サクーからカトマンズまではローカルバスに乗り込む。
カトマンズまで2時間で10ルピー。日本円にして約20円と安い。
しかし、中はほこりっぽく蒸し暑く、1時間も走ると都会の風景に逆戻り。
なんだか、仕事場に舞い戻ってしまったかのような嫌な錯覚を覚える。 -
8月16日(土) カトマンズからバンコクを経て成田へ
出国前に大枚はたいて手配したマウンテンフライトを体験する。
このフライトは1時間程度でヒマラヤを展望する遊覧飛行。 -
空港を離陸すると進路をヒマラヤの方角である左に取り、山がどんどん近くなる。
スチュワーディスが山の地図を配り、乗客にあの山はこれだと説明に来る。
きれいなお姉さんが目の前の窓を指差して説明してくれるものだから、窓外の景色など見てる暇が無くお姉さんの顔ばかり見てた。
お姉さんも呆れ顔で、それでも色々説明してくれてよかったー。
もう少しでほっぺにちゅーしちゃうとこだった。あぶないあぶない。 -
マウンテンフライトと呼ばれるだけあり、本当に山の頂上スレスレを飛ぶ。
登山者がいたら見えたかもしれない。
本来はここで写真をたくさん撮らなければいけないのだが、残念なことに写るんですにはあと2枚しか残りがない。
いつも写るんですを2個買って行くが、次は3個買って行こうと心に堅く決めた。
さ、日本に帰って仕事しなきゃ..
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