2007/10/18 - 2007/10/29
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空飛ぶドクターさん
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【まずはローマへ】
今回は10月18日からのんびりと12日間、南イタリアを堪能してきました。マイレージがまた貯まって、年内が期限の日本航空の無料航空券があったからです。今回の目的は、ミラノにAFSで留学中の娘の荷物を国内に持ち込んで郵送することと、イスキア島の温泉をもう少し詳しく調査することです。それと、少しずつ勉強しているイタリア語を試すことです。最近はイタリアが気に入ってしょっちゅう行っていますが、どうも南部の方がトマトやオリーブが豊富でよりおいしい気がしているのと、円錐形の屋根で有名なアルベロベッロには行ってみようと思っていました。
食べ物には100%の信頼のあるイタリアですが、郵便等は誰に聞いても全く信頼がないようです。しかも、日本のように宅急便の会社もないようです。実は、荷物は約1ヶ月前に福岡から船便で送ったのですが、3日後に神戸から返送されて中身を一つ一つ全て記載するように指示されたのでした。それが面倒なのと、数ヶ月もかかったり、紛失も多いというので、どうせイタリアに行く予定だったので、国内便として郵送した方が早いだろうと考えたからです。万が一に備えてガムテープや紐まで準備して、翌朝一番ローマ中央郵便局へ行きました。何せ、以前にナポリの郵便局で切手一つ売ってもらえなかった苦い経験があります。でも、幸い意外と手続きは簡単でした。聞いていたように、専用の箱に移し替える必要もなく受け取ってもらえました。拍子抜けしました。大雑把で、重さも量らずに国内なので値段も9ユーロ程度でした。最近は円安のユーロ高で、3年前は1ユーロ125円程度だったのに、今は165円程度します。
時間もあるので、郵便局の近くのスペイン広場、トレビの泉、コロッセオの定番の観光地を見物し汽車でナポリへ移動しました。今回は原点に返り、ホテルは前もって予約していません。この数年で3〜4回ナポリの中央駅近辺をうろちょろしているので、簡単にホテルは見つかりました。ナポリは治安が悪いと一般的には言われているそうですが、私の基準ではどうもありません。4〜5回来ていますが、一度も恐い思いはしていません。車の運転は乱暴そのものだし、世界遺産の旧市街はゴミゴミしてはいますが。
何回も通り過ぎていたはずなのに、駅の近くで映画館を新たに見つけました。それも成人映画館です。暇つぶしに入りました。中は空いていて、もちろん客は男だけでした。しばらく、のんびり見ていましたが空いているのに左前の席に若い男が座りました。こんなにガラガラなのだから、もっと離れて座ればいいのにうっとうしいなと思っていました。うとうとしてきたので、盗難防止のためハンドバッグを肩からかけ抱きかかえていました。しばらくすると、突然股間に手が伸びて触られました。ビックリして声を出し、慌てて退散しました。意外な場所が危険でした。夜はもちろん、例のピザのおいしいダンテ広場のポルタルバへ行き、水牛のモッツァレラチーズ入りのピザ・マルゲリータを食べました。イタリア在住の知人から聞いて前回も頼みましたが、今回メニューをよく見るとメニューには書いてないようです。値段も通常のより少し高いようです。
【イスキア島】
去年、イスキア島の西部フォリオのポセイドン庭園温泉公園が気に入りましたが、調べるとどうも他にもこの島には多くの同様の大規模な温泉公園があるらしいのです。今回は詳しく調べに来ました。初日は島の北西部ラッコアメノのネゴンボ温泉公園へ行きましたが、昨年と同時期ですが寒くて温泉プールには浸からずに、写真だけ撮って回りました。ここもポセイドンと同じでビーチと一体になっていて、素晴らしい景色です。入り江になっています。次に、やや東にあるカサミチョラのカスティリオーネ温泉公園へ行きました。ここは、ビーチよりはやや山の上でビーチでは泳げませんが、眺めとしてはむしろ上かもしれません。入り口からいきなり、小さなケーブルカーに乗って降りるおもしろいつくりです。ここでは、ゆっくり多種類の温泉プールへ浸かりました。ただ、ポセイドンと同様にここでは帽子が義務でややうっとうしいです。最後は夕暮れで少し寒くなってきたので、室内のジャクージー等のあるプールへ移動しました。
二日目は困ったことに朝から雨です。3年前には、英語の umbrella のローマ字読みの「ウンブレラ!」の一言で、ちゃっかりバールで傘を借りた私ですが、今は少しイタリア語を勉強しているので ombrello の単語はもちろん「どこで傘を買えますか?」くらいは言えます。ところが、安ホテルのおばあちゃんの答えがよく聞き取れません。結局、おばあちゃんが傘を貸してくれました。
この日は雨でうっとうしいので、安くバスで回るのをあきらめ、タクシーで一気に島南部の3つの温泉公園を回ることにしました。しかも雨で寒いので、風呂には入らず見て回ってできれば写真だけ撮ろうと決めました。最初に、東側のバラノのオリンプス温泉公園へ行きましたが、客は誰もいず、景色はいい所でしたが、プールが3つしかなくやや小規模でした。次に行くサンタンジェロ湾の温泉は近くに見えるのですが、道路の関係でずっと回り道して行かないといけません。次に行ったアポロン・アフロディーテ温泉公園は雨の中を駐車場から延々歩かされ嫌になるくらいでしたが、着いたら素晴らしい眺めのところでした。もう今シーズンの営業は終了していましたが、お湯ははってあり、10以上のプールがあり、天然のサウナもあります。しかもすぐ横にホテルがあります。そして最後に割りと近くのトロピカル温泉公園へも行きました。ここはまだ営業しており、写真を撮っていたらお客さんのおばちゃんらが喜んでくれました。ここも、同様で自然をうまく利用していて、眺めを楽しみながら入浴できます。
ここ数年、ハンガリー、イタリア、スイスとドイツの温泉をいくつか見て回りましたが、結論としてはやはりこのイタリアのイスキア島の温泉公園が規模といい眺めといい最高です。しかも、近くにいくつも同様の立派な温泉があり、別府の八湯巡りのように複数楽しめます。
【世界遺産のアマルフィ海岸】
昨年と同様に、イスキア島から直接カプリ島へ渡ります。但し、今回は通過するだけで目の前のソレントへ船を乗り継ぎます。船の中では私としては珍しくイギリス人のおばちゃんらと話をしました。まずはバス(陸路)でアマルフィ海岸(ソレントからサレルノまで)を移動します。予想通り、狭いくねくね道をバスは飛ばして行きます。いつの間にか、ポジターノを通過したようで、一気にアマルフィの街へ向かっているようです。手前のエメラルドの洞窟でバスを降りようとしたのですが、いつの間にか通り過ぎてしまいました。仕方なく、アマルフィからタクシーに乗り洞窟まで戻りました。たった10分なのに、32ユーロもボラレました。どうも、メーターを操作しているようで、おかしいとは思うけど確かにメーターは32ユーロになっています。有名なナポリ以上に悪質です。
エメラルドの洞窟はカプリ島の青の洞窟ほどは有名ではないので、待つ必要はありません。すぐに、小船に乗り洞窟内に入ると確かに青色とは違うエメラルド色に光る水面がきれいに見えます。そして、反対側には海の中にキリスト像があります。一緒に小船に乗ったドイツ人老夫婦は私がドイツ語を少し喋れるので非常に喜んでくれました。
どこで泊まろうか少し迷いましたが、アマルフィからバスに乗り継いで終点のサレルノまで行き、そこで泊まることにしました。但し、崖淵に家々が並ぶアマルフィと違いサレルノは広々とした平地でした。
翌日は、船に乗りアマルフィ経由でポジターノの方へ戻りました。期待通り、船からだと陸路とは違う景色が楽しめます。ポジターノの街はアマルフィと同じく崖淵に家々が並んだ高級別荘地です。階段を上がっていくと沢山の美術商やお土産屋が並んでいます。
【ナポリ近郊の温泉】
ポジターノからはバスでソレントへ戻りレストランで食事をしましたが、どうも今回は行きも帰りもソレントでは観光客相手のレストランらしく、イタリアにしては今一でした。ずっと前に、家族でソレントの海辺のレストランで食べた時は、マカロニってこんなにおいしいものかと感動した記憶がありますが。
ポンペイの近くのカステラマーレ・ディ・スタービア温泉へも行ってみました。でも、ここはイスキア島と違い全て室内の治療用施設で、観光用には全然ダメでした。それでも、せっかくだから20分17ユーロの個室のジェット風呂に入りました。いかにも治療と言う感じでした。もう一つの近くの温泉ヴィーコ・エクエンセにも行こうとしましたが、どうも閉まっているようでした。
そして、ナポリへ戻りました。ここでは、新たにピザ専門店らしい所を開拓しました。メニューはピザ・マルゲリータとマリナーラのみ。サイズは小、中、大のみの専門店で、たぶん十分大きいだろうと小のマルゲリータを頼みました。正解でした。日本の宅配のMからLくらいの大きさで、もちろん非常においしいです。値段はたったの3.5ユーロです。有名な伝統のある店らしく、ちょうどテレビの取材が来ていました。
ピザの本場のイタリアでは、タバスコなんかはありません。意外と気がついてない人が多いと思うのですが、タバスコはアメリカ製です。ステーキも自分で塩、コショウするのはアメリカ式で、イタリアではちゃんと料理して完成してでてくるので、テーブルには塩、コショウを置いてもいません。スパゲッティを食べる時に左手のスプーンを利用して、右手でフォークを回して食べると食べ易いので日本でも普及しています。私もやります。でも、本家のイタリアではそんなことはしないようです。ずっと観察していますが、一度もイタリアでは見たことありません。第一、スプーンを持って来ません。みんなフォークだけで上手に食べています。私自身、多くの外国料理をアメリカで最初に覚えました。でも、アメリカで変化していることも多いようです。
翌日の東海岸のバーリは少し遠いので、少しでも距離を稼ごうと、西海岸のナポリには泊まらずに内陸のべネヴェントまで行くことにしました。駅で切符を買おうとすると1時間半もかかるのに、たったの4ユーロでした。ユーロ高で肝心の食べ物の値段はおいしいけど余り安くないと感じますが、電車代は安いようです。夜しか着かないので、念のために地球の歩き方に載っているホテルへ電話で予約しました。英語に頼らずにイタリア語でホテルの予約程度はできるようになりました。
【いよいよアルベロベッロへ】
ベネヴェントにも、円形劇場や凱旋門があり、魔女伝説のアルコールやチョコレートで有名なストレーガ社の直営店のバールがあり、そこで有名らしいアーモンド入りのヌガーのトロンチーノを買いました。この店は特別で日本の喫茶店くらい立派な広い店でした。
イタリアには、bar(バーと言うよりバール)が沢山あります。コーヒー好きの私は一日に4〜5回は立ち寄ります。幸い、イタリア中あちこちにあります。「Un caffe, per favore!」(コーヒーを一杯下さい。)と注文するとあのちっちゃいエスプレッソが出てきます。日本のコーヒーではブラックで飲む私ですが、エスプレッソには、イタリア式にたっぷりの砂糖を入れて飲みます。苦味の中にも味があり、イタリアのエスプレッソは最高においしいのです。最近覚えたのが、カッフェ・マキアートでエスプレッソに数滴泡状のミルクが混ざります。大抵の場合は立ち飲みです。たったの100円程度です。でも、普通は狭いバールですが、よく見ると所狭しとリキュール類やチョコやトイレットペーパーや色々な物が積んであります。店によっては、軽食が置いてあり、私はあまり好きではありませんが、日本でも有名になったパニーニ(サンドイッチ)も食べれます。スロットマシーンがあったり、トトカルチョがあったりもします。
イタリアにはコンビニがないそうですが、このどこにでもあるバールがまさにコンビニの役割を果たしているようです。ちょうど、昔の日本の駄菓子屋のような感じです。無機質なマニュアル漬けのスターバックスのようなチェーンではなく、二度も通えば顔を覚えてもらえます。ですから、この国にはほとんど大手のコーヒーチェーンの進出は厳しいようです。喫茶店も個性を競い合っているようです。この国らしくて好きです。
エスプレッソやカプチーノはおいしいのですが、時々、特に朝食時はたっぷりと普通のブレンドコーヒーが飲みたくなります。そういう時は、カッフェ・ルンゴ(lungo とは英語の long の意味)と注文すれば、ホテルの朝食ではピッチにたっぷり入ったコーヒーを持って来てくれます。エ・ラッテ(英語でアンド・ミルク)と付け加えれば、暖かいミルクがピッチで来ます。両方同時に注げばフランス風のカフェ・オーレにもなります。カッフェ・アメリカーノと呼ばれることもあります。でも、心配しなくても「アメリカン」コーヒーにはほど遠く、エスプレッソをお湯で薄めた程度で、かなり日本のブレンドコーヒーよりは濃い味です。
昼には、ベネヴェントを出てバーリの中央駅に着きます。途中から東海岸のアドリア海が見えてきます。その前には南イタリアらしく、車窓からはオリーブやぶどうの木が沢山見えました。よく例えられるイタリアの足で言えば、ここバーリはかかとにあたります。そこで、私鉄に乗り換えて一気に目的地の一つ、アルベロベッロへ行きました。駅前にホテルを見つけチェックインして、暗くなる前に早速とんがり屋根のトゥルッリ(単数形はトゥルッロ)を見に行きました。少し斜面の丘に沢山の家が並んでいます。トゥルッリは近くで見ると、確かに平たい石灰岩を積んで円錐形にしています。下の壁は白色です。アメリカのニューメキシコ州のアドビと同様に夏は涼しく、冬は暖かいそうです。でも、アドビと違って家自体の背が低いです。普通の民家もありますが、多くはお土産屋だったり、お店だったり、レストランになっています。丘の上には、トゥルッリの教会もあります。
お土産屋の一軒で、元気のいいおばちゃんがいました。日本のマスコミに取り上げられたようで、日本人に盛んに声をかけていましたが、団体客は売りつけられるのを恐れているのか見るからに引いていました。私は恐くないので、近寄ると NHK,TBS 等の日本のテレビや、多くの雑誌に取り上げられた証拠を沢山見せてくれました。みんな、南イタリアのマンマとして紹介していました。私にはよくわかりませんが、特殊な織物のお店のようでした。このおばちゃんによると、世界遺産同士の白川郷の白川村とアルベロベッロは姉妹都市になったそうで、このおばちゃんは日本に招待されて、着物をもらったそうです。
夜は、郷土料理店を見つけました。前菜がすごいです。私の好きなオリーブの酢漬け、なす・パプリカ・ズッキーニ等のオリーブ炒め、新鮮で真っ白なモッツァレラチーズ等が相当なボリュームです。今回の旅行中の発見で、モッツァレラチーズは日本の豆腐のように、水に入れられて流通し、新鮮さが大事なようです。しかも鮮やかな真っ白です。私が今まで日本で食べていたモッツァレラチーズは何だったのでしょう?味も色も全く違います。こんなにおいしいものだと初めて知りました。小蛸の煮たのも出ました。そして、パスタはここプーリア州の名産のオレキエッテ(耳たぶのような形のパスタ)です。スパゲッティより特別おいしいとは思いませんが、少し違った食感を楽しめますし、もちろん見た目が面白いです。それから、メインの肉料理です。もちろん、デザートまでついています。これで25ユーロ(約4千円)は安い!
この夜は電話が一仕事です。AFSの知人で娘さんがこのアルベロベッロの近くのターラントに今年の7月まで留学していたので、そのお宅に泊めてもらおうと思っているからです。その知人から一応連絡はしてもらっています。前もって、必要な単語を電子辞書で調べ、電話をしました。お母さんが出ました。明日か明後日行くので泊めて欲しいと言いました。大体は通じているようですが、少し不安でした。すると、同じく昨年AFSでアメリカに留学していて帰って来た娘さんに代わってくれました。英語で安心して確認できました。明日の方が都合はいいということで、しかも着くのは午前中がいいということでした。
翌朝は、もう一度トゥルッリを見に行きました。写真も昨日の夕方と朝とでは、太陽の関係で違った感じになります。昨日のマンマにも会い、「ボン・ジョルノ」と挨拶すると、朝のコーヒーでも一緒に飲まないかと誘われました。本当にきさくな明るいおばちゃんです。でも、朝食をホテルで摂ったばかりだったので断わってしまいました。
【ターラントの港町】
幸い、アルベロベッロからターラントまでは、バーリからと同じ私鉄で1時間ちょっとです。ここターラントはイタリアの足で言えば、土踏まずの地中海岸にあります。10時半頃着くと、早速お父さんに電話して駅まで迎えに来てもらいました。私と同年代です。いきなり、教会や港にある城や旧市街と新市街を結ぶ橋を観光案内してくれました。軍港のある港町のようです。12時半頃には高校の授業が終わった(早い!)実の娘、ノルマとアメリカからの今年の留学生の男の子、マックスとを迎えに行き、一緒に家に帰りました。
しばらくすると、午前中は仕事だったらしいお母さんも帰って来て、2時くらいから家族全員そろってのお昼ご飯です。メニューは昨夜初体験のパスタのオレキエッテでした。トマトソース味にチーズが少しかかっています。デザートは焼き栗です。コーヒーは家庭用のエスプレッソ・マシーンで入れてくれます。でも、やはりバールのエスプレッソほどはおいしくないです。
そして、日本人には羨ましい限りの、聞いていた通りの長い家族団らんの時間が2時間くらいありました。観察していると、娘のノルマはお父さんにべったりとくっついています。いかにも、お父さん大好きです。我が家では、日本の多くの家庭のように、父親の私ににじり寄ってくるのはペットの犬だけです。信じられない光景ですが、これが家族の絆の強い南イタリアなのでしょう。
ところで、お父さんは家庭医の開業医だそうで、この日木曜日と火曜日は、午後4時半から8時半までの仕事だそうで、4時過ぎにようやく仕事に出かけました。でも、9時には帰って来ました。月、水、金は朝8時半から12時半までの仕事だそうです。ですから、結局毎日2時から4時までは家族団らんで食事をゆっくり楽しめるのです。もちろん、土・日は休みだそうです。つまり、1週間の労働時間は4X5=20時間だけです。羨ましい!私が若かったら、本気でイタリアで医者をすることを考えたでしょう。
5時頃、今度はお母さんがマックスと私を連れて、繁華街を案内してくれました。マックスのアメリカの家には今年日本人のAFSの留学生が来ているそうで、私が彼の名前を聞いた時に、カタカナでマックスと書いてくれました。彼が Taranto へ留学すると言うと、みんな何でカナダに留学するのだと言ったそうです。何故なら、Toronto のことと勘違いされたからのようです。ここはAFS関係者が多く、AFSファミリーです。私が今回の貴重な経験をできているのもそのおかげです。我が娘と同じでまだ2ヶ月にもならないはずなのに、イタリア語もかなり理解できているようで、私に通訳してくれました。かなり賢そうな子です。今、ミラノにいる我が娘はまだまだイタリア語がほとんど理解できずに苦労しているはずなのに。
お母さんはマックスと私にも聞き取れるように、ゆっくり、はっきりと喋ってくれます。但し、私は音としては大分聞き取れるようになったものの、語彙が少ないので余り理解はできませんが。留学生には理想的なお母さんのようです。私は、35年も前のアメリカに留学中の自分を思い出して、非常に懐かしい気分でした。
夜は、8時過ぎに家に戻ったのですが、しばらくは静かな時間でした。9時半過ぎて私が夕食はあるのだろうかと心配していると、ようやくピザを食べに外食するということでした。ここでも、前菜がすごいのです。きっと南イタリアの特徴なのでしょう。三段重ねの三皿セットの前菜が8セットくらい出て来ました。もうこれだけでかなり腹一杯です。ようやく、ピザが来ました。真っ白なモッツァレラチーズに真っ赤なミニトマトです。見ただけでおいしそうですが、さすがに2切れでギブアップしました。
翌朝は、次に世界遺産のマテーラに行く私のために、お母さんがバス停まで送ってくれて、ちゃんとバスが出るまで見送ってくれました。たった24時間の滞在でしたが、お陰で普通の旅行では絶対に経験できない、貴重な体験ができました。しかも、実はこれは偶然で、出発間際にアルベロベッロだけには行きたいと地図を見ていたら、知人から聞いていた名前のターラントがすぐ近いと気が付いて、慌ててグレコ家を紹介してもらったのです。
北イタリアは背の高い「白人」が多いですが、南イタリアは歴史的にギリシャやトルコに侵略され、アラブの影響も大きく、背の低い人も結構います。今回、興味を持って人の顔を眺めていたら、やはり南イタリアは「混血」が多いようで、微妙な顔立ちの人が多いです。グレコ家は全員小柄で私より背が低く、背の低い私にとっては外国で背の低い人に囲まれると言う珍しい体験でした。
【南イタリアの主要都市、バーリへ】
覚悟していた通り、交通の便の悪い南イタリアの田舎で、バスの乗り換えにジノーザで数時間かかり、ようやく目的地のマテーラ(ここも世界遺産)に着きました。ここは、サッシ(洞窟住宅)で有名な所です。眺めのいいパスコリ広場に行くと、日本人のグループが絵を描いていました。旅行業界の用語で SIT(special interest tour)ツアーのようです。絵を描くのが目的のツアーです。私が目指している医師添乗ツアーも一種の SIT ツアーだと思っています。幸い、ここマテーラからバーリまでは私鉄があるので、少しは便利です。夕方には、最終目的地のバーリへ着きました。一度通過したこの町は南イタリアの中心地のようで、椰子の木が沢山あり、南国だと感じさせます。ここでは、最後なので少しはましなホテル、それも旧市街や海岸に近い所を選びました。
地球の歩き方に載っていた高級レストランに行くと、ここでも前菜がほとんど食べ放題です。それから、オレキエッテのパスタと鯛に近い魚のオリーブでの丸焼きのような料理を頼みました。大分、南イタリア料理がわかってきました。非常に満足です。海に近いところでは、魚介類も新鮮でおいしいです。
翌朝は、ジョギングです。海(アドリア海)を見ながらのジョギングは最高です。もちろん、腹を減らしておいしいものを沢山食べるためです。今回は、私の貧乏旅行の原点に帰って、ホテルは現地で安そうなのを選び、時々ジョギングをしておいしいものを腹一杯食べられるように準備していたのです。
ここでは、たいした目的もないのでのんびりウィンドウショッピングし、赤ちゃんが生まれた姪のために、イタリアらしいベビー服を買いました。店を探すのに少し苦労しましたが。昼食の店も、本でお薦めの地元で評判の店で大正解でした。またもや、前菜食べ放題です。珍しく、アメリカで大好きだった真っ赤なビート(赤カブ?)もありました。ロールした牛肉のトマト煮が有名らしく、なかなかおいしかったです。
夜は、ジョギング中に見つけていたペスカトーレ(もうほとんど日本語になっていますが、漁師という意味)という名前のレストランです。港の近くですし、いかにも新鮮な魚がありそうです。隣のカップルの前菜を見ていたら生うに、生はまぐりまで含めて10皿くらいあります。圧倒されて、写真を撮らせてもらいました。私は、ムール貝を味わいました。季節はずれで残念だった春のブリュッセルと違い、今回はあちこちでムール貝を味わいました。シーフードのリゾットを注文してみましたが、米のアルデンテという感じで初めてこんなにおいしいリゾットを食べました。日本で食べたリゾットは、所詮焼き飯や雑炊程度だと思っていましたが、全然別の食べ物でした。
【ローマから日本へ】
最後の日は、朝早くローマまで5時間半の特急で一気に直行です。料金はたったの38ユーロです。2等ですが、十分です。ヨーロッパの列車の1、2等の差はほとんどないので、2等をお薦めします。1等だと値段は1.5倍します。ローマ駅では1時半を過ぎていましたが、最後の食事は大事なので、地元の人でにぎわっているという店を本で選んで探しましたが、見つかりません。道に迷っていると、狭い通りに一軒レストランがあり、雰囲気からこれだと思い入りました。大正解で、観光客でなく地元の客でにぎわっていました。えびのリンギーニ(スパゲッティの太麺)もおいしく、トマトソース味のステーキも最高でした。ここでも、若いお嬢さんが食べ放題状態の前菜を食べていました。
隣の一人で食べていたおじさんに声を掛けられましたが、ここはローマでも一番おいしいから今度ローマに来る時も是非来いと大絶賛でした。旅の実質最後の食事をおいしく終えたので大満足で得した気分になりました。腹ごなしに、テーベ川沿いをずっと歩きました。バチカン帝国にも行ってみましたが、広場がものすごく広く、こんな所で演説すれば一万人くらい集まれるのではと思いました。丁度、ナポリで立ち寄ったプレビシート広場に2日後にローマ法王が訪れ、演説するのをテレビで放送しているのを偶然見たのを思い出しました。
帰りの飛行機は、新婚旅行の帰りでエアーフランスのストのおかげで、かろうじてこの日航便に振り替えられたカップルが隣でした。20年前の私のように、気ままに24日間くらいイタリアを回ったそうです。私の場合は、ヨーロッパ7ヶ国でしたが。同じような旅好きなので、ずっとイタリアを中心に旅行の話しで盛り上がりました。おかげで、あっという間に成田まで着きました。滑走路に誤進入機がいるらしくて、着陸をやり直すと言うハプニングはありましたが。
空飛ぶドクター(登録商標)
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ローマ、トレビの泉
-
ローマ、コロッセオ
-
イチオシ
これが本物のナポリ・ピッツァ
赤、白、緑(イタリアのトリコロール)
基本のマルゲリータ -
ネゴンボ温泉(ラッコアメノ)
-
カスティリオーネ温泉(カサミチョラ)
ケーブル -
カスティリオーネ温泉(カサミチョラ)
-
カスティリオーネ温泉(カサミチョラ)
-
カスティリオーネ温泉(カサミチョラ)
-
オリンプス温泉(バラノ)
-
アポロン・アフロディーテ温泉
ホテル -
アポロン・アフロディーテ温泉
-
アポロン・アフロディーテ温泉
-
イチオシ
トロピカル温泉
-
トロピカル温泉
敷地内地図 -
トロピカル温泉
室内温泉 -
エメラルドの洞窟
(青の洞窟ではない!) -
アマルフィ海岸
-
アマルフィ海岸
-
アマルフィ海岸
ジェラートリア(アイスクリーム屋) -
アマルフィ海岸
-
ストレーガ社直営バール
-
べネヴェント凱旋門
-
イチオシ
アルベロベッロ(世界遺産)
-
アルベロベッロ
-
アルベロベッロ
-
ターラントの城塞
-
ターラントの家族
-
マテーラ(世界遺産)
-
バーリ(イタリア南部主要都市)
-
バーリの夜景
-
バーリの若者
-
バティカン(ローマ)
-
ローマ、テヴェレ川の橋
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