ユーラシア　西へ６７：　アクタウ　「さよなら、カスピ海」

2012/07/28 - 2012/07/28

アゼルバイジャンのバクー行きを拒否したﾜﾚﾜﾚは、アゼルを跳び越してグルジアの首都＝トビリシに飛ぶことにしました。

カザフスタンのＬＣＣのような航空会社＝ＳＣＡＴ　Ａｉｒに乗ります。
明日の午前０１：００発です。

今日はアクタウ最後の日ですので、紺碧に光るカスピ海を存分に楽しもう、となった。

＊満足度5.0＝ワクワク・ドキドキ度で満点の意味で5.0としています。

エリア その他の都市(カザフスタン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

カザフスタン・アクタウとグルジア・トビリシとの位置関係図です。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/AktauTobilisiMap.jpg

カスピ海を挟んで、アゼルバイジャンがあるのですが、ビザ入手がちょっと厄介になっていたので、パスします。
どうしても見てみたいと言う訳ではないお国ですので、パスしちゃいました。

カスピ海航路の船ではなく飛行機で一足飛びにグルジアまで進みます。

トビリシへの飛行機、ＳＣＡＴ　ＤＶ８４１は今日の真夜中＝明日の朝１時発なのです。
今日一日たっぷり時間があるので、ゆっくりとカスピ海にさようならを言おう。

拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/AktauTobilisi.jpg

今朝は朝６時から起きだしてチェックアウト準備です。
タコ部屋のようなスイートルームから早く抜け出したい気持ちで一杯です。
キルギスタンのビシケクで入手したお米で、最後のご飯を炊いておにぎり作成。

ゆっくり朝食を食べて、荷物整理をして、欲深オバサンにさよならしました。
彼女は風呂のシャワーヘッドが壊れてたので交換を頼んだのに、とうとう換えてくれなかった。
キッチンの流しの水が漏れるのも修理してくれなかった。
一銭も割引してくれなかった。
欲深オバサンでした。

市内バス＃３で旅行代理店のＴＡＧＵへ行き、将来の社長さんのイェボル君に頼んで荷物を預かってもらいました。

ＴＡＧＵから海へは歩いて１０分くらいのところです。
ＴＡＧＵからはちょうど、第二次世界大戦の戦死者記念碑が見えます。

大戦記念碑からまっすぐの道を海のほうに進んでいくと、ミグ戦闘機の記念碑が見えます。

ミグ戦闘機記念碑のそばに５つ星ホテル・ルネッサンスがあります。

今日はここのロビーで一休みです。

ビジネス客が多いように見えました。

一泊２００ドル以上の最高級ホテルです。

そこからすぐのところにカスピ海があります。

空と見分けの付かないスカイ・ブルーのカスピ海。

すぐ近くまで行って水質検査。

想像以上に透明度が高い。

以前、アクタウは石油産業で沸いたことがあったので、沿海部はかなり汚染されているだろう、と想像していました。

ところが、こんなに透明なんです。

今は、もう夏真っ盛り。

当然、泳げます。

ﾜﾀｸｼたち、若ければすぐにでも海に飛び込んで泳ぐのですが、もうそんな元気はアリマセン。
海辺で水遊びをしている家族連れを眺めたり、海岸を散歩するだけで十分楽しめます。

＊ﾜﾀｸｼは約３５年前にテヘラン滞在中に、友人とカスピ海までドライブして、イランのカスピ海沿岸で泳いだ経験があります。
チョウザメが下から食いつかないか？が心配だったし気持ちが悪かったのを今も鮮明に覚えています。

水辺に接近して、その透明度をパチリ。

透明すぎて、どこからが水か？分かりにくい。

ちょうど野外レストランがあったので、そこでビールでも頼んで、おにぎりランチです。

天気もいいし、気分も良いので、つい調子に乗って一枚パチリ。

ランチ後、少し散歩。

釣りをする人々の横にビキニ美女。

海水浴客が集まっている海辺。

海岸沿いの瀟洒なレストラン。

バリ島のリゾート地のようです。

またミグ戦闘機記念碑まで戻ってきました。

第二次世界大戦戦死者慰霊記念塔もじっくり見学しておきます。

ロシアの各地にも、コレと似たような慰霊塔or記念碑がありました。
スターリンの命令で、旧ソビエト連邦の各地から出征したのでしょう。
そしてナチ・ドイツ軍と死闘を繰り広げた「スターリングラードの戦い」では多くのカザフ兵も命を落としたことでしょう。

＊スターリングラード＝現ボルゴグラードについては；http://4travel.jp/traveler/ariyan-eurasia/album/10066477/　に詳しい。

カスピ海にさよならをして、ﾜﾀｸｼたちはちょっと早いけれど、空港に向かった。
ＴＡＧＵが世話してくれたタクシー（１８００テンゲ[約1000円]）で約１０キロ離れたアクタウ国際空港に向かいます。

途中、土漠然とした広大な荒野を走ります。

カザフスタンは古代の昔から汗血馬の産地として有名です。

こうした荒野に馬はよく似合います。

野生ラクダも見かけました。
残念ながらその姿を捉えることが出来なかった。

このような、な～んにもナイ荒野の一本道をドンドン走って４０分。

ポツンと大きな空港。

空港の中はガランとしていて、ゆったりくつろげました。

時たま、遠足帰りの中学生の団体が外をにぎわせていました。

それ以外は、本当に閑散とした空港です。

７月２５日に、ヌクスからカザフスタンのベイナウに入国して、今日が２８日ですから、４日アクタウに滞在したことになります。

カスピ海航路には乗ることが出来ませんでしたが、まあ珍しい地方都市を見せて頂いた、と思えば、後日良い思い出になるでしょう。

滞在許可証は８月１５日までありますが、そんな長くは要りません。

もし、カスピ海航路の貨客船に乗るならば、それくらいまでの滞在許可は必要だっただろう。

しかし、カスピ海にもアゼルバイジャンにも、もう魅力が感じられません。

それより、中央アジア諸国でアルメニアと並んでのキリスト教国家のグルジアに心はもう飛んでいます。

スーツケースをナイロンテープでぐるぐる巻きにする機械とその係員。
ロシアではどの空港にもこれがあって、結構なヒトが利用しています。

はじめてコレを見たとき、ロシアでは全員サランラップしなければいけないのか？と思ったほどでした。

「さよなら、カスピ海」

本日のルート・マップ。

拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/AktauMapBig.jpg