2012/07/25 - 2012/07/25
55位(同エリア111件中)
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アリヤンさん
ローカル鉄道は、クングラッド発08:10amなのでヌクスを朝早く出発せねばならない。
乗り遅れは許されない。
距離は100キロ以上はありそうだ。
公共交通機関は無い。
入国出国日指定のビザに縛られ、交通機関の少なさ+ええ加減さ+言葉ワカランの不自由世界の中、もう後戻りは出来ません。
そんなプレッシャーの中、パートナーを連れて、ガランドウな砂漠国家=カザフスタンの乾燥ステップのど真ん中のローカル村、ベイナウに行くのです。
不安が無い、はずがナイ。。。
*島国日本のチマチマしたシーンと対照的な見晴らす限りのステップ砂漠が広がるカザフスタンのシーンを「ガランドウ」と表現して申し訳ありません。
*満足度5.0はハラハラ・ドキドキ度満点ということで5.0の意味です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今朝は3時起きです。
4時にコールしておいたタクシーに乗って、クングラッドに行きます。
珍しく時間通りにコール・タクシー(韓国車)がやってきて、ワレワレはまだ暗いうちにヌクスを後にしました。
運転手のオッチャンは米ドルでないとダメだと言います。
ウズベク・ソムで支払うというと、札束を破る真似をして「ソムなんかまったくの紙キレだ!」といわんばかりでした。
真っ暗な道をガンガン飛ばすのでパートナーは怖がって悲鳴をあげんばかりでした。
1時間半くらいでクングラッド駅に到着。
チケット拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/KongradBeinauTT1.jpg -
これからのアクタウまでの旅程です。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/AroundCapi.jpg -
イチオシ
クングラッドに着いたころは、まだ駅舎のドアが閉まっていました。
外はさすが涼しいので中に入りたい。
ドアを叩いていたら、駅員のオバチャンが起きてきて眠そうな顔をしてドアを開けてくれました。
すぐにチケットを見せて「ベイナウ行き列車は何時?」と聞くと、壁に貼ってある時刻表を指差した。 -
クングラッド駅の時刻表。
拡大版⇒http://www.geocities.jp/ariyan9912/SANY2929R.jpg
黄色印のところがクングラッド⇒ベイナウです。
確かに、08:10と書いてある。
持ってきた食材を開いて駅構内のベンチで朝食。
駅構内にはまだ人影はなかった。 -
待つこと約2時間。
列車がやってきました。
非常に長い。 -
列車としてはボロでもなく普通の列車でした。
-
車体には確かにクングラッド⇒ベイナウと書いてある。
一応、国際列車です。
(クングラッドはウズベキスタン、ベイナウはカザフスタン) -
中側からはどの窓も開かないので、窓越しに写真を撮るしかありません。
決してきれいでないガラス越しなので、思うように車窓の景色が撮れないのがモドカシイ。 -
景色はドンドン、カラカラ砂漠化していきます。
-
車内には物売りのおばさんたちが続々とやってきます。
このおばさんは両替屋さん。
(ワタクシたちはキルギスタンのビシケクで交換したカザフ・テンゲをまだ持っているので、両替は不要です。それにウズベク・ソムは殆どを使い果たしたので、これも両替不要です) -
-
シーツ袋にはウズベキスタン国鉄のマーク。
車掌がやってきてベッドを作ってくれました。 -
こんな具合になります。
大変空いていて、ガラガラ状態でした。 -
ウズベキスタンの出国イミグレは車内で済みました。
滞在登録なんかは全く興味がないのか、ノー・チェックでした。
荷物はやはりパートナーのものをちょっとだけチェック。
簡単にウズベキスタン出国。 -
カザフスタンのイミグレも車内で済み。
荷物チェックはパートナーのものだけで、一応開けさせられた。
あっさりチェックも終わって、簡単にスタンプを押してくれた。 -
入国スタンプが押されたカザフスタンビザ。
このビザは2回出入りのできる数次ビザ。
1回目はキルギスタンのビシュケクからカザフスタン入りしたときに使った。
今回のカザフスタン入国が2回目となります。 -
雄大なカザフ・ステップが続きます。
-
イチオシ
車内販売は国が代わっても途切れずやって来ます。
このオバチャンの炊き込みご飯は、意外と美味しかった。 -
温かい炊き込みご飯で、保温に気を使っていました。
競争が激しいので、それぞれなにかプラスαを考えているようです。
*自由競争のよさがでています。 -
食事風景。
-
席の窓ガラスの上部が少し開くので、そこからカメラを差し出して景色を撮ってみました。
沿線に電信柱がありますが、時々その上に大きな鳥の巣が見られた。
コウノトリかな? -
-
車窓に流れるステップ砂漠風景は、モノトーン。
-
これでも午後7時ころ。
まだまだ明るい夕方です。 -
夜の8時ころにベイナウ駅に到着。
まだまだ明るくお日さんが照っている。
クングラッド⇒ベイナウは、いたって楽チンな旅でした。
しかし、これから何が起こるのか?
全くの未体験ゾーンに突入です。
「タクシー?タクシー?」とクモスケ・サメがしきりに寄ってきます。
それらを追い払いながら、一服できるところを探します。
まず、アクタウ行きマルシュルートカ探しです。
手当たりしだいに聞いてみるのですが、どれも近郊行きばかりです。
随分と長い時間をかけてマルシュを探しました。
場所が違うかと、場所も移動して探しました。
どれもこれもアクタウまで行くものはありません。
餌食を探すサメのようにタクシーの雲助たちはずっと付いてきます。
仕方なく雲助の一人にアクタウまでの値段を聞くと、5万テンゲ(約15,000円)と言います。
明らかに当方の足元を見ています。
何台も聞いてみると、4万テンゲが下限。
みんなツルんでいて、値段を下げようとしません。
ネット情報では、誰もマルシュに乗ってアクタウまで行った人は居ませんでした。
しかし昨年ここを通った知り合いの青年の話では、「ベイナウ駅でマルシュをみて、アクタウ行きが鉄道と同じ位の値段である」と言っていたので、一生懸命に探してみたのです。
あとで地図を眺めて気が付いたのですが、ベイナウ⇒アクタウ間はかなり長距離で(約350km?)。
マルシュが無いのが理解できました。
もう回りは真っ暗になってしまってから、仕方なくウワサの「地獄の列車」に乗るためにチケット売り場のほうに移動しました。
やっぱり、アクタウ行きマルシュルートカの存在は、実際に乗った人の話でなければ信用は出来ない、ということでした。 -
イチオシ
随分遅れてアクタウ行き列車駅に行ったので、チケット売り場はすでに修羅場と化していました。マンギシュラック(アクタウ)行きチケットは残り少なさそうです。
ここベイナウには泊まる宿がないと聞いていたので、是が非でも列車に乗らねばなりません。
(それに今頃になって宿を探す元気もありませんでした)
小さな窓口に沢山の人が群がっています。
パートナーに荷物を預けて待ってもらって、窓口に突入です。
パスポートをかざして、前へ前へと割り込んでいきます。
外人であること、日本人であることを強調しながら割り込んでいきます。
意外とカザフスタンの庶民はおとなしく、ワタクシに順番を譲る人が多かった。
人ごみの中は人いきれも有って暑く、蒸しブロのようです。
みんな汗だくで自分のチケットを買おうともみ合っているのです。
列を作ることをしないのですから、当然、先を争って小さな1個の窓口に殺到する事態になっているのです。
ワタクシ、昔からアラビア世界でこんな状況に慣れています。
最近はこんな状態はどこでも少ないですが、20年くらい昔まではアラビアのどこでもここのような状態でした。空港でさえこんな状態だったのですから。
混乱の極みをみると、俄然ファイトが出てくるのは、若いころと変わっていない。
残り時間が少ないので、ちょっと焦ってアクタウ、アクタウと叫びながら窓口に到達。
やっと、チケット2枚をゲット。
チケット購入直後に撮った窓口付近の写真は、殺到する人々の発する汗と体温で湿度100%、気温は周囲より高くなっているのでご覧のとおりカメラのレンズも曇ってしまっています。
*カザフスタンの庶民の皆さん、その節はご迷惑をおかけしました。
ここでおわび申し上げます。 -
これが苦労の末ゲットしたチケットです。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/SANY2961-2R.jpg
寝台列車運賃800テンゲ(約420円)/1人。
ちゃんと指定席番号があります。
*指定席があるから大丈夫だ。たとえ誰かが座っていても、このチケットを見せてどかせば良い。
さあ、列車に乗り込もう! -
ここまでのルートマップです。
クングラッドからベイナウまで進みました。
*アー、シンドヽ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;)ノ -
*補てん記事2015年9月7日
You Tubeで発見。
ベイナウ⇒アクタウの距離は500kmあり、その道路事情は写真のごとく「道なき道を走る」ものでした。
500kmもの「道なき道」を走るミニ・バスなどあるはずもありません。
たとえベンツのような高級車のタクシーをハイヤーしても、そりゃあ大変な陸路移動となるだろう。
ベイナウ⇒アクタウの「阿鼻叫喚地獄列車」を避けたい、こんな「道なき道」陸路移動も避けたい、とおっしゃる旅人にお勧めは、
1・飛行機移動。
しかしこれは陸路移動中心のバックパッカーとしては面白くない。
どうしても陸路でアクタウまで行きたいBPむけにお勧めは、
2・アルマティ⇒アクタウ 4泊5日の列車移動。
です。
これは毎日1便あります。
最近この列車に乗った人を知っています。
「トテツモナク退屈」な5日間の列車生活とのこと。 -
「どうしてもアクタウまでの直通列車に乗りたい!」という人むけのお勧め寝台列車があります。
アルマティ⇒マンギシュラック(アクタウ)の時刻表です。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/Nukus-MangishlakTT.jpg -
アルマティ⇒マンギシュラック(アクタウ)の時刻表.
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/AlmatyAktauTCKT.jpg
2016年9月現在。最低1回は乗り換え必要です。以前は乗り換えなし便があったが。
この路線は本当にあります。
この情報によって実際にこの列車に乗って帰ってきた知り合いが居ます。
(2015年4月のことです。この時は乗り換えなしで行けた、とのこと)
この時刻表はプルダウンすると各停車駅とその発着時間の一覧も出てきます。 -
この図のようなルートを走るので「4泊5日かかる」ということも納得できます。
*2018年現在では随分と速くなっており2泊3日でアルマティ⇒マンギシュラック(アクタウ)の寝台列車が毎日出ているようです。(DBahn.com調べ)
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