2012/08/12 - 2012/08/13
1位(同エリア2件中)
kumさん
東部ブータンの先住民は「ツァンラ」(天国に住む人)と呼ばれる。天国での暮らしはどんなものか偵察に行った東部ブータンへの旅。
ブータンの玄関口であるパロはブータンの西部に位置する。そこから陸路で東部ブータンまで移動しようと思うと最短でも往路だけで丸2日は移動に費やさざるを得ない。ヒマラヤ山脈に抱かれたブータンでは、東西に横断する幹線道路と言っても細い山道でしかないのだから。
そこで今回の東部ブータンの旅ではインドのアッサム州からブータンへ陸路で出入国するルートをとることにした。
【旅程】
□8月10日 成田出国 デリー泊
□8月11日 デリーからグワハティまでインド国内線で移動。そこからブータンの国境の町サムドゥプジョンカまで手配したドライバーさんによる送迎。サムドゥプジョンカ泊
■8月12日 タシガンに移動
■8月13日 タシ・ヤンツェ観光、モンガル泊
□8月14日 ルンツェ観光、モンガル泊
□8月15日 ラディ観光、タシガン泊
□8月16日 サムドゥプジョンカ泊
□8月17日 ブータン出国、グワハティ観光、デリーまでインド国内線で移動。デリーからバンコク移動。バンコク泊
□8月18日 バンコク泊
□8月19日 バンコク泊
□8月20日 バンコクから成田。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 1.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
二度目のブータン。
一度目は今年の春。田植え前の棚田を見て、青々としている時期に再訪したいと思っていた。
そんな話を友人にしたら、是非一緒に行こう!ということになり間を置かずに再訪することになった。 -
サムドゥプジョンカはヒマラヤ山脈の麓にある。インドからブータンに向かって北上していくと、やがて山脈が見えてくる。山に入るとそこはブータン王国。
国境付近は高度が低いのでとても暑い。熱帯性気候で、トロピカルな野鳥を発見。 -
サムドゥプジョンカで一泊し、翌日はタシガンに移動。
距離的にはそこまで離れていなさそうだけど、山道で、かつ、道路の状態も悪いので、この日の移動は6-7時間。
早速、仏教王国のブータンらしい景色を発見! -
その後、暫くはひたすら上り道で高度を上げていく。
途中、休憩をはさんだ小さな町。 -
特に何かがあるわけではないけど、一応幹線道路沿いと言うことで、バス休憩のお客さんなど相手に商売しているみたい。
私たちの到着と前後して公共バスが到着して10分ほど休憩を挟んでいた。 -
バスはサムドゥプジョンカからティンプーまで行く。途中、モンガルやジャカルで宿泊をはさみながら。宿泊はバス代には含まれないので、乗客が各自でその晩の泊まる場所を見つける必要があるのだそう。
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こんな小さなバスなので、長時間の移動は疲れるだろうな。
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イチオシ
ブータン人は少しハニカミながら、結構写真を撮らせてくれる。
モデルみたいなキメポーズ☆ -
スーパーなどないこんな小さな町では、八百屋さんで雑貨なんかも売っている。
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再び車を走らせると、ヒンドゥー教の祠があり、おじいさんが赤い染料で眉間にビンディをつけてくれる。(チップは払います)
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外国人のブータン旅行は必ずドライバーとガイドをつけなければいけない。宿や食堂は外国人向けの店を普通は使うが、東部は外国人旅行者が少ないので、外国人向けの施設があまりない。
と言うわけで、食事は基本的にピクニック!前の晩の宿で食事を用意してもらいます。 -
途中、カリンという村の織物カリンキラの学校兼お店に立ち寄るも、日曜につきお休み・・・
ヾ( ̄o ̄;)オイオイ ガイドさん、アレンジ頼むよ。 -
むなしく窓から覗いてみるけど、見えないよ・・・
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さて陽が傾いてきたのでこの陽の宿のあるタシガンまで急ぎます。
ブータンではあちこちで道路工事をしているけど、土木工事はたいていインド人の出稼ぎ労働者が請け負っている。
バラック小屋の小さな村を形成して、そこに家族で暮らしているのだそう。 -
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ブータンはパロやティンプー周辺は道路のコンディションは良いが、東に行けば行くほど道路状況は悪くなる。サムドゥプ・ジョンカからタシガンの間は幹線道路の中では特に悪く、ダートに加えて、8月は雨期のため水たまりだらけ。
時速30キロでるかでないかくらいで走るので180キロしか離れていないのに、6,7時間かかるのです。 -
高低差のあるブータンの国土では多様な動植物が見られる。
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毎日のように見た猿
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山に囲まれているため天気予報も当てにならない。
雨だったかと思うと山を越えた途端に晴れているのだから。
そして虹がでていた。 -
雨期は道路状況が悪く旅行をするには大変だけど、この青々とした棚田が見れるのであれば満足♪
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イチオシ
このような景色を見慣れているガイドやドライバーにとっては、なんてことのない普通の景色なのだという。
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イチオシ
トウモロコシの茎を運んでいる女性たち。これを何に使うんだろう??
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道路脇に立つダルシン。白い旗は死者を弔うもの。
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風にはためき、見下ろす谷間に経文を伝える。
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イチオシ
雨期で湿度が高いため霞がかり、水墨画のような世界。
神々しい景色でいつまでも見ていたかった。 -
ようやく見えてきたタシガン。
遠くに見える建物はタシガン・ゾン。
突き出た岩盤の上に建ち、とてもフォトジェニック。
※ゾンというのは、ブータン固有の地方行政庁兼要塞兼寺院の建物。現在は要塞としての役目は終えて、寺院と役所が入っている。 -
ようやくタシガンに着いた〜と思ったら町の入り口で渋滞。
みんな車から出て道路が開通するのを待っている。
なんで停まっているのか一番前に行って見に行きましょう。
道路脇の階段で男の子たちが高みの見物中♪ -
渋滞の一番前まで行ってみるとどうやらトラックが建設中の建物の足場にひっかかっていた。
狭い道路を大きなトラックが通るので、こんなことで道路がふさがるのはブータンではよくある光景。 -
暇に任せて近くをプラプラ。
農家の多いブータンでは野菜や果物の種類が豊富。
しかも標高差があるので、寒冷地のものも熱帯性のものも採れる。 -
タシガンで泊まったのはドゥク・デジュン・リゾート。
タシガンで一番まともなホテルなのだけど、部屋はこんな感じ。洗面所の窓が割れていて、夜ものすごく虫が部屋の中に入ってきていた・・・
ちなみに東部ブータンでは洗面所は基本的にトイレとシャワーが分かれていない。だからシャワーを浴びると洗面所は一面びしょ濡れになる。唯一モンガルのホテルでシャワーカーテンがついていたくらい。 -
子猫ってたいがいかわいいんだけど、この子はなんだか残念な顔・・・今までで見た子猫の中で一番ぶさいくかも・・・いや、それがこの子の魅力とも言えるけど・・・汗
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翌日。
この日はタシ・ヤンツェに向かいます。 -
イチオシ
タシ・ヤンツェはタシガンから車で2時間(60キロ)ほど北上した場所にある漆器で知られる町。
パロからタシガンに向かう東西横断道路から外れた場所にあるため、山奥のイメージがあったが、パロと同程度の規模の町らしく、意外と栄えていた。 -
人口も多いみたいで、タシ・ヤンツェに向かう途中も棚田が広がる。
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タシ・ヤンツェに向かう途中に旧ゾンに立ち寄る。
ゾンに向かう途中に川を渡るが古い伝統様式の橋と車が通れる近代式の橋が並ぶ。
私はもちろん歩いて伝統様式の橋を渡る♪ -
旧ゾンは現在では役所としての機能はなく、寺院として使われている。
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現在は寺院として使われているとはいえ、もともとゾンだっただけあり、造りは他のゾンと同じ。建物の内部にはいると、中庭があり、中庭に中央塔が位置する。
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そんなところにいると危ないよ!
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華やかなオレンジの僧衣。
3月にブータンに来たときにも同じ格好をしていた。
1年中この格好なのだとすると、冬は寒そう。 -
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タシ・ヤンツェの入り口にあるチョルテン・コラ。
ブータンで最大規模のネパール式チョルテン(仏塔)。年に1回の春の祭りでは一晩中チョルテンのまわりを練り歩くらしく、ここの祭りと後に訪れるゴム・コラの祭りは若い男女の出会いの場にもなっているらしい。笑 -
東部ブータンで随一の聖地で多くの地元の人たちがマニ車を回しに来ていた。
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年寄り達はチョルテンや寺院に集まり、一日中マニ車を回している。
一種の社交場にもなっているのかも。 -
タシ・ヤンツェのゾンはブータンのゾンの中では新しい方。他のゾンに見られるような要塞としての機能は持ち合わせていないためか、1階部分に窓が多くあったりと、割と普通な建物。ロケーションも丘の上にはあるものの、険しい崖に囲まれているわけでもなく、他のゾンとはだいぶ印象が異なる。
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ゾンに向かう道沿いにある弓道場でブータン式の弓道(ダツェ)の試合をしていた。
的を外すたびに、相手方チームは冷やかすようなかけ声をして、逆に的を射ると射った方のチームで踊りだしたりしてとても陽気^^ -
すこし時間があったのでタシ・ヤンツェの町をプラプラした。
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イチオシ
日本だったら、すぐに母親に危ないよって注意されそうだけど、こっちでは呑気。お母さんたちは、特に気にする様子もない。
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PINK, pink☆
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この町の人たちはちょっとシャイなのかな。
あまり写真を撮られるのは好きじゃないようで、「撮っていい?」って聞いても何人かに断られた。。 -
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タシ・ヤンツェからタシガンに帰る途中、道路脇を歩いているお坊さん二人がヒッチハイクしようとしていた。
ちょっと暗くなってきていたし、今から次の町まで歩くなんてあり得なくない?と思って乗せてあげたらとても喜んでくれた。
お坊さんの一人はずっとお経を読んでいてドライバーさんの運転が怖いのかと思ったけど、そうではなくて一日にお経を何回唱えなきゃいけないというノルマがあるので、それをこなしているだけだったらしい。笑 -
インドみたいな野良牛ではないけど、ブータンも放牧されている牛たちがよく道路を横切っている。
もちろん、そのたびに車はストップ。 -
ゴム・コラという寺院
ここはパドマサンババが土着神と勝負した土地として崇められている。
※パドマサンババ(グル・リンポチュ)というのはブータンで最も崇められている聖人。8世紀にインドからチベットに入り、この地域一帯に仏教を広めたインド密教の隠者。ブータンの各地にパドマサンババが土着神と勝負して打ち負かしたとされる縁の地がある。 -
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トドみたいな岩。つってもブータンにトドはいないから地元の人たちはこれを何に見立てているんだろう??
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タシガンからモンガルに向かう途中の道で一番高い峠、コリ・ラ(2400m)。
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夕陽は見えないけど、ドラマチックな空の夕暮れの時刻。
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暗くなってから到着したモンガルの宿。ワンチュク・ホテル・モンガル。
2007年にオープンしたばかりらしく、ブムタンより東では一番まともなホテル。それまでが微妙だっただけにとても快適でした・・・
ただ東部は停電が多いので懐中電灯はmust itemかも。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- サウスピーチさん 2012/12/17 00:59:55
- ブータン再び!
- kumさん、お久しぶりです!
kumさんの旅行記は時間のある時にゆっくりと見たかったので、少し遅くなってしまいました。
おじいさんが赤い染料で眉間にビンディをつけてくれる写真。
私には写真じゃなくて、ゴッホの絵画に見えてしまうのですが、私だけかな・・・? (笑)
見事な棚田ですね・・・。 現地の人達にとってはいつも見ているごく普通の風景なんでしょうけど。
白い旗の写真、どれも素敵です。 旗が風にはためいてる写真って(タルチョとかも)、なぜか心惹かれます。 (*^^*)
kumさんの旅って、結構ガイドとドライバーをつける旅って多くないですか?
(ブータンはつけなければならない、と書かれてはいましたが。)
そういう(ガイド探し)情報って、どうやって見つけてるのかなぁ〜、といつも疑問に思っています。
それでは、また!
サウスピーチ :)
- kumさん からの返信 2012/12/21 01:19:38
- RE: ブータン再び!
- サウスピーチさん、こんばんは〜!
少しご無沙汰してました。
> おじいさんが赤い染料で眉間にビンディをつけてくれる写真。
> 私には写真じゃなくて、ゴッホの絵画に見えてしまうのですが、私だけかな・・・? (笑)
あはは。このおじいさん、リアルでも超インパクト強かったですよ。笑
バリバリの仏教国であるブータンにヒンドゥー教のものを見るのはちょっと意外でした。前回旅行した西部から中央ブータンではそういうものは一切なかったので。インド文化圏に近い南部ならではですね。
棚田とかタルチョとか素朴なものがとても美しい国です。
近いうちに再々訪はないと思いますが^^;
いつかまた行きたいな。
でもブータンにも近代化の波は押し寄せているので
10年後とかに行って様相が変わっていたら悲しいな。。
> kumさんの旅って、結構ガイドとドライバーをつける旅って多くないですか?
> (ブータンはつけなければならない、と書かれてはいましたが。)
> そういう(ガイド探し)情報って、どうやって見つけてるのかなぁ〜、といつも疑問に思っています。
公共交通機関が発達していない国に行くときは個別手配でドライバーとかつけることが多いかなぁ。1日1,2本しかないバスとか面倒臭いんで。笑
手配は旅行会社にコンタクトしてルートを含めて一緒に決めていって、手配してもらってますよ。
kum
-
- るなさん 2012/11/30 01:03:30
- 見事な棚田(゚o゚;
- こんばんは、kumさん。
お久しぶり〜
ブータン、宣言通りリピしてきたんですね?
でも、
外国人のブータン旅行は必ずドライバーとガイドをつけなければいけ ない。
ってのは知りませんでした。
それにしても見事な棚田ですね。
青々としたその風景はお見事♪こんな棚田見てみたい!
前回行かれた時の旅行記でも、かなり感動でしたが、今回も最高でした〜続き、また楽しみにしてますね。
るな
- kumさん からの返信 2012/12/04 19:37:17
- RE: 見事な棚田(゚o゚;
- るなさん、こんばんはー!
いつも有難うございます!
> ブータン、宣言通りリピしてきたんですね?
そうなの〜。間髪入れずにリピってきましたよ。
>外国人のブータン旅行は必ずドライバーとガイドをつけなければいけ ない。ってのは知りませんでした。
70年代までは鎖国してた国ですからね。
どこまで外国人に開放するかはブータンの中でも議論になってるみたい。より観光客を増やそうという方針を政府は出しているんだけど、
そうするとブータンの最大の良さである素朴さが失われてしまうのでは、
って懸念もあるのよね。
> 青々としたその風景はお見事♪こんな棚田見てみたい!
そうでしょ?!
後半ではもっとすごい棚田エリアに行ってきたので、乞うご期待です!
くむ
-
- Gizumoさん 2012/11/28 01:26:37
- ここの棚田見たい!
- kumさん こんばんは
お久しぶりです♪
久しぶりに覗いて見たら、すごくクールな写真ばかりで!
ブータン2度も行ってるんですね。
私、ウブドに行って以来、棚田が大好きになりまして、サパの棚田とここの棚田風景は私もいつか見てみたいです。ブータンは本当魅力的ですね。
それにしてもkumさんの写真(センス)は大好きです。
私もいつかこんな旅行記を作成してみたいものです。毎度刺激を受けます。
ブータンの続きも楽しみにしてます♪
Gizumo
- kumさん からの返信 2012/12/04 19:26:19
- RE: ここの棚田見たい!
- gizumoさん、こんにちは!
メッセージをありがとうございます♪
そしてお返事が遅くなってすみません。。
> 私、ウブドに行って以来、棚田が大好きになりまして、サパの棚田とここの棚田風景は私もいつか見てみたいです。ブータンは本当魅力的ですね。
ウブドにも棚田があるんですね。行ったことあるけど知らなかった。
棚田は維持が大変だし、機械化には適さないので、だんだんこの風景は減ってきているのでしょうね。
毎日棚田は見ましたが、後半に見た棚田は圧巻だったので乞うご期待!
> それにしてもkumさんの写真(センス)は大好きです。
嬉しいお言葉をありがとうございます(^-^)/
ま、被写体がいいからと言うのが大きいですけどね。。
ちょっと写真の整理が面倒だったり、パソコンの調子が悪かったりで旅行記のアップは遅いですが、年末年始までには東ブータン編を終えたいと思います。
くむ
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