2012/07/18 - 2012/07/23
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アルピニスとしさん
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それにしてもノルウェー。
僕はすでに十数年前にフィヨルドクルーズを終えてしまっている。
こういうのは自分的には「デラックス・リアス式海岸」以外の何物でもなくて、「世界遺産印」がつこうがつくまいが、感動指数は三陸とさほど変わらない。
が、今回の「Trolltunga」
この山行はすごく良い思い出となった。標高がたった1200mちょっとだということを考えると驚きですらある。本来、自分的に2000m以下の山は丘みたいにしか思っていなかった。が、唯一無二の感動的な情景。9時間の登山時間と30時間の連続行動。僕にとっては究極にハードルの高い目標でもあった。
一番綺麗な画像はこっちにアップしました。
http://portal.visitscandinavia.org/photo/index.php?view=detail&id=1131&option=com_joomgallery&Itemid=56
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- レンタカー
-
まず、天候
夏のノルウェーは意外と天候が安定しない。しかも、今年は南欧以外の欧州の天気は最低と言っていいくらい悪天続きだ。山に登った時に景色が悪いというのは何ともいただけないもので、そういう意味でならノルウェー行くベストシーズンは5、6月だと思う。 -
で、個人行動で1日潰すことにダメ出しを受けた自分は「デラックス・リアス式海岸」に興味はないし、ツアー客以外の人にとってのハイライトである「プレーケストーレン」や「トロールトンガ」を素通りするくらいならノルウェーに来る意味などほとんどないに等しい。あり得ないほど物価の高い国にきて、大名旅行だけで帰るというのは馬鹿げていると僕は思う。譲れないところは譲れないので、交渉を重ね、半日だけの自由時間をもらった。つまりは普通に過ごし、家族皆が寝静まった後、BCであるVossの街からOddaへ移動するというやり方で登るのだ。Oddaへ行くには真夜中の最終フェリーに乗って対岸へわたらねばならない。ただでさえ人口の少ないノルウェーで、しかも夜中に峠道をひたすら走ってまで「トロールトンガ」に向かう男は僕だけだろう。
午前零時。 -
港では唖然とする事態が待ち受けていた。最終便はもう出向していた・・・
そういや、今日は土曜日の早朝にあたる。通常ダイヤではないのだ・・・
寝不足で重い頭にこれは効いた。
「今までの苦労は何だったのだろう!」呟きながら、地図を開くともう一つの港が目に入った。
港内の時刻表に目を走らせるとこっちは2時まで運行している。
ナビに固執すると全体を俯瞰してみなかったり、局所的にフォーカス誘導されてしまうことが多い。
たまたま、ロードマップをみたことで今回は問題を回避できたのは幸運!
とはいえ、急ぐ必要がある。ひたひたと気合いを入れつつも、安全性を確保するような走り方で、フィヨルドをなぞる様にして進んだ。
それにしとても、真夜中にフィヨルド内をフェリー移動とは希有な体験だ。そう思いながら、デッキへ出ると、早くも外が白み始めているのか、薄ぼんやりとしている。それでも対岸の岩肌が白いせいか、川はコバルトブルーに輝いている。
星降る天空の下、コバルトブルーのフィヨルドを進むフェリー。
素晴らしい情景をみさせてもらった。 -
感動は疲れをいやす。
が、僕の試練はこれだけではすまなかった。
真夜中の峠道は更に続く。そして、峠道を越えても、アプローチのパーキングが見つからないなど、漆黒の「ノルウェーの森」に苦しめられた。自分が疲労している理由は睡眠不足だけではなかった。多忙さにかまけて全然トレーニングをしていないのでそもそもの基礎体力が著しく低下しているのだ。
PNDで表示出来ない山道では標識を見失うし、パーキングの位置もよくわからない。多分、日中でこういう無駄をすることはないだろう。 -
だが、ここまで苦労したからこそ、
「絶対に頂上を拝むぞ」という執念のようなものが芽生えてきた。
さあ、登山開始だ。
日中登る人はアプト式の電車で1時間分、つまりは一時的に500mほどの高度を稼げる。特に降雨の後、この樹林帯はぬかるみとなるので、スリップして危険でもあるので利用しないてはない。ただし、自分にはその選択肢はなかった。
僕は往復9時間のこのコースをきちんと頭に描ききれていなかったので、まず高度さえ稼げば後は遠足みたいな物だろうという楽観的な考えで始めの高度獲得に凄まじいエネルギーを使った。そう、駆け上がらんばかりの勢いで進んだのだ。
が、ここで唖然とする。そこには荒涼とした平原が続いていた。
フィヨルドが眺められそうな場所は視界に一切入ってこない(涙) -
高度を稼いでは失うというのを何度か繰り返した後、山稜を超え、高台へ差し掛かるとここからは雪原が拡がっていた。焦る気持ちは増加しつつあり、ルートを示す『T』マークを意識するのを忘れ、ケルンだけを追うと視界にフィヨルドが飛び込んできた。
仮に日本人初登でなくとも、残雪期初登だな(笑) -
ケルンは続いている。
「これだー」と思い、積極的に進み続けるとさらに視界には感動的な景色が拡がる。
が、道がおかしい。こんなに険しくクライムダウンする道であるはずがない。
そういうや、「T」マークに出会わない…
焦りながら、自分は羊道に入っているのだ気づく(泣)
これがほんとの羊道(陽動)作戦か!
一瞬だが
「フィヨルドで遭難した日本人。3日後に保護」という見出しタイトル&ヨレヨレで保護されている疲れきったおっさんの画像が頭をよぎり、冷や汗をかいた(爆)
いやー、油断禁物。 -
自分は『走れメロス』なのだ。
日没までにー、
いやホワイトナイトだが…
ともかく急げ!
今度は氷雨。
視界は遮られる。
いやあ、少なくとも「日本人降雪期初登だ」(爆)
夏に1000mちょっとで雪かよ。
こういうの初体験です…
幸いにして、雪は視界をなくすほどはない。
それにしても、なんと長い道のり。
更に40分ほど歩いて、
また、高台を越えた頃、突然にしてトロールトンガが視界に入った。 -
雪が多少弱まり、遙か向こうまで続いていく岩壁群。
人工的なまでに青い川、湖。
空中へせり出す一枚岩。
僕はその切っ先へと進む。
そこには確かに望んだ景色があった。
ただし、実際のパノラマ風景は想像を遙かに超えて感動的だった。
これこそ、遙かなる「北の道」のフィヨルド真骨頂だ。
ここには高山でみた風景と同じ価値があった。
「降雪中だが、眼前に広がるフィヨルド」
有難いものを見させてもらった。
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