【知られざる天神祭：鉾流し神事】

2012/07/24 - 2012/07/24

天神祭は、テレビでお馴染の船渡御だけではなく、多くの神事が数日間に渡って繰り広げられます。
なかでも早朝ということで、見物人の少ない【鉾流し神事】をご紹介します。
この【鉾流神事】、見物人も少ないうえに、かなり間近で神事を見ることが出来るのでおすすめです。
「鉾流行列」の到着する8：50には橋の上は一杯になってしまいますので、15分くらい前にスタンバイするといいと思います。＾＾

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7/24の朝8：50から、その名も「鉾流橋」横・天満警察前の旧若松の浜斎場にて行われます。
実はここ、中之島の中央公会堂の向かい。非常にわかりやすい立地です。
8:15ごろに到着すると、見物人は数人。
しかも、頭上には阪神高速が走っているため、日光を遮ってくれて涼しい！
川には既にお囃子を演奏する「人形船講」の船が浮かんでいました。

この白装束の方は、鉾流神事の船をこぐ船頭さん。
神事の開始までずっと待機です。

じばらくすると、青い法被の男衆を乗せた船が、威勢のいい太鼓の音とともに下ってきました。
この船は「御鳥船」。「どんどこ船」とも呼ばれています。＾＾
あとで重要な役目があります。

8：30に大阪天満宮を出発した鉾流行列が到着。
神職の方々、天神祭実行委員長。氏子総代などなどと、神事の主役の神童が勢ぞろいしました。
神童は毎年、西天満小学校の児童から選ばれます。
選ばれた神童は、祭りまで家族とともに精進潔斎して過ごすそうで、忌みごとである葬式には参列禁止だそうです。

朱色のつづらの中から、お供え物を二人の神職がリレーして取り出し、赤い衣の神職に渡して神棚？に並べます。

それから、祝詞「大祓詞（おおはらえのことば）」をあげます。

続いて前もって列席者に配られていた人形（ひとがた）で左右左と肩をさすり、息を吹きかけることによって自らの罪穢れをこの人形に託します。
（橋の上に居る我々観光客にも配っていただけました。＾＾）
その人形は大祓の終了後、故実に従い祓っていただけるそうです。
そして、巫女により神楽の奉納。

いよいよ神童、神職、龍笛演奏担当者の四人が船に乗り込みます。
かなりぎゅうぎゅうです。
すでに一時間超待っていたと思われる船頭さんの出番です！

堂島川の中ほどに漕ぎ出し、神鉾を流します。

すばらしい技術でくるりと弧を描いて戻ってきました。

すかさず「御鳥船」が神鉾を回収。
この後15：30から、大阪天満宮で神鉾返納の儀式もあるそうです。

以上で神事は終了。
皆さんぞろぞろ天満宮に戻って行かれました。

船も演奏しながら上流に帰って行きました。
終わると9：50くらいでした。

お祭りのタイムテーブルはこちら「大阪人」の「天神祭の歩き方地図」や、
「天神祭総合情報サイト」（http://www.tenjinmatsuri.com/）
をご参照ください。