オーストラリア大陸一周の旅２４

2008/12/04 - 2008/12/06

６０日目
昨夜は寒くてあまり眠れなかった。やはりまだ南部のほうは春ぐらいの陽気で、キャンプ場の屋外で寝るのはきつい。曇り空の中、クリスタルブルックの街からアデレードに向けて出発。途中にあるワインの生産地クレアバレーを通る。このあたりはワイン作りに適した気候のせいかブドウ畑（ワイナリー）が多い。町並みも古いヨーロッパ風に出来ていて、どこか落ち着いている。ゆっくりしたかったがとうとう雨が降り出す。雷雨ではない雨は、２ヶ月ぶりくらい。この旅で初めて持ってきたレインコートを着ることに。アデレードに近づくにつれ車の数が多くなり、道路沿いには住宅地や店舗が、そして信号機の赤で停止する回数が増える。無人の荒野ばかり走っていたので、都市を走るのは疲れる。アデレードは１００万都市だけあって、こんなに人を見るのは久しぶりだ。そしてようやく中心部にあるYHAに到着。YHAは大きな建物の中にあり、部屋数も多い。ただバイクを敷地内に停めるスペースがないのでしかたなく裏の路地に停める。近くに中華街があるせいか周辺は中国人ばかり歩いている。そう言う訳で同室の台湾人と一緒に中華街にあるレストランで久しぶりに焼飯を食べる。中華街にはレストランの他にもスーパーがありアジア系の食品を買うことができる。日本食に飢えていた俺はもちろんいくつか購入。しかし、中国系の食品やお菓子に意味不明な日本語が明記されているのが笑える。中華街の隣にはアデレード最大のマーケットがあり、ここでは安価でいろんな野菜や果物が買える。とにかく今まで滞在していたアウトバックの田舎町と比べてびっくりするくらいに安い。この日の走行距離は約２５０キロ。
６１日目
朝起きるとまた曇り。今日は市内を歩いて回ることに。向かった先は、博物館と美術館、大学、教会など。町並みは碁盤の目上に区画整理されて建物もレンガ作りの古いヨーロッパ風の物が多い。巨大な都市の割には大きな公園があって自然豊かで住みやすいかもしれない。昼食と夕食は安いフードコートで食べる。昨晩宿泊していたYHAはバイクの盗難の心配からチェックアウトして、中心部から外れた敷地内に停められるBPに移動することに。アデレードのBPはなぜか朝食が無料なところが多い。昔はさらにアップルパイやアイスクリームまで食べられるところもあった。夜の街はいたるところに飾り付けされていてクリスマスムード一色になっている。この日の走行距離は約３キロ。
６２日目
今朝もまた曇りで寒い。今日はまずBPの近くにある日本庭園に行く。アデレードは姫路市の姉妹都市なのでそれを記念して立派な庭園が公園の一角にあった。こっちに来てはや２ヶ月、日本が懐かしい。その後バイクで小雨のぱらつく中郊外にあるグレネルグのビーチにいく。このくそ寒い中、水着で泳いでいる人がいるのには驚き。夕方の４時頃に宿を出発して、郊外にあるアデレードが一望できる山の頂上に行く。天気は回復していたので町はもちろん遠くの海岸線まできれいに見渡せた。たぶん夜にはもっときれいな夜景が見れると思う。そこから今度は１時間ほど走ってトイファクトリーにある世界一大きな木馬を見に行く。そして今夜の宿泊地のマレーブリッジに着いたときには時計はすでに２０時を回っていた。町外れのCPでチェックインをしようとしたら受付には誰もいない。あまりにも遅いので管理人はもう帰ったようだった。といっても陽はまだ沈んでいないので外は明るかったが。しかたないので敷地内にテントを張って寝ることに。金を払ってないのでトイレとシャワーがある建物には、鍵がかかっていて使えない。今夜は寒いので持ってきた服を重ね着して就寝。この日の走行距離は約１７０キロ。
６３日目
やはり寒くて昨晩はあまり眠れず。早朝にCPを出るとき一人の自転車で旅をしている人と出入り口で会う。彼はこれから北上してダーウィンに向かうとのこと。ただ気をつけて頑張ってとしか言えない。今日は海岸線を南に走って３００キロ離れた海沿いの町ローブのYHAに行く。海岸沿いは南極からの冷たい風が常に吹き、体感温度はかなり低く感じる。寒いので持っている服を全てを重ね着して、その上にカッパを着て走るがそれでも寒い。一週間前にアウトバックに居たときに感じた４０度の暑さが遠い昔のように感じる。途中でオーストラリア最長の川マレー川を渡る。主要なハイウェイを避けて走っているので向こう岸に渡るのに橋はなく代わりに無料の渡し舟代わりのフェリーに乗ることに。川幅はたった１００ｍしかないのになぜ橋をかけないのかよくわからないが、このフェリーはワイヤーで固定されていて５分で渡ることができる。車が来る限り２４時間運航されている。フェリーを操作するのはたった１人。この人はいったい１日何十往復してるのか。途中、ガソリンスタンドで昼食をとっていると、今度は自転車で旅をしているカナダ人のカップルと出会う。この二人は以前に日本に英語を教えながら住んでいたことがあるという。さらにハイウェイの途中でまたまた、自転車で南に向かっている人を追い越す。一日で３人も出会うのは初めてだ。そしてバイクは順調にローブの町に到着。ただ早く着いたので、チェックインの時間までレセプションには人が誰もいないので中に入れず、しばらく外で待つことに。ここの町は田舎だが、ビーチや湖もあって古い大きな別荘や邸宅でゆっくり過ごすことができるリゾート地っぽい。YHAもそんな邸宅を利用しているので中は大きくてきれい。宿泊者の数も３人だけでまるでB＆Bに泊まっているような感じがした。多分、今まで泊まったYHAで一番設備が充実していると思う。この日の走行距離は約２９０キロ。

エリア アデレード(オーストラリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

赤線・・・バイク
黄線・・・鉄道
橙色・・・車/バス
青色・・・飛行機

クリスタルブルック郊外の丘陵地は牧草地帯となっていて、毛刈りを終えた羊たちがたくさんいた。

オーストラリアワインの有名な産地でもあるクレアバレー。

都会のアデレードで久しぶりに見た車の渋滞。

アデレードのチャイナタウン。

アデレードの駅舎内にあるスカイシティにはカジノがある。

南オーストラリア州の美術館

南オーストラリア州の博物館

アデレードの中心部のビクトリアスクウェア。

ビクトリアスクウェアの噴水と巨大なクリスマスツリー。

ビクトリアスクウェアの向かいにあるフランシスコザビエル聖堂。

セントピーターズ大聖堂。

アデレード姫路ガーデンズの日本庭園。

グレネルグのビーチ。

グレネルグの街並み。

中心部を流れるトレンス川とフェスティバルセンター。

ライト展望台から見たアデレードの中心街。

アデレード郊外の東側を登っていったところにあるMtロフティサミット。

Mtロフティサミット展望台からのアデレードの眺望。

アデレード郊外のガモラカにある世界最大の木馬。高さは18.3m

マレーブリッジ郊外も広大な牧草地が広がっている。

この渡し舟でマレー川を渡る。

海岸沿いのプリンセスハイウェイを南に走る。海風が冷たい。

キングストンS.E.にある巨大なロブスター。このあたりでよく漁れるので名物らしい。

ローブのきれいな海岸。街は静かで落ち着いていて保養地のような感じ。

元邸宅を改造したローブのYHAのドミトリー。オーストラリアの全YHAの中でもっとも高評価らしく、部屋はもちろん、キッチンやシャワー等の設備が整っていて素晴らしく綺麗な宿だった。