2012/04/08 - 2012/04/11
32位(同エリア142件中)
エンガワさん
「これを見て帰ろうて!」、そう決めていた姉妹節が昨日施洞鎮で幕を閉じました。
本日より帰国に向け動き始めます。
昨年12月初旬に日本を旅立って、既に4ヶ月が経っていました。
「見たいものを出来るだけ見てやろう!」と、気の向くまま随分いろいろな土地を巡ってきましたが、旅の後半は切上げどきに苦しんだ悪足掻きの旅でもありました。
実は、2月の後半に雲南の徳欽で梅里雪山を目にした時、満足度としてはピークに達し、一度帰国を考えました。
が、終わりを意識すると、その後に控える現実が急に大きく姿を現し、厭だな〜、億劫だな〜と・・・
元々失業後の不安から、開き直りと逃避とで始まった旅なのに、気分が晴れたと思ったら、さらに輪を掛けて逃避感が強まるという真にヨロシクナイ状態に陥り、その後は惰性で旅を続けてしまいました。
今振り返ると往生際の悪さと、グダグダぶりが自分らしくて笑えるのですが、当時は結構深刻で、“終わりに相応しい何か”を探して内心かなり焦っていました。
しかし、旅なんてある程度月日が経ち流れに乗ってしまえば、抜け出し難いぬるま湯で、“終わりに相応しい何か”なんて向こうから現われてくれませんでした。
あるとすれば、終わらざるを得ないトラブル(身体的、金銭的)しかありません。
「どうやら無理矢理終わりを決めて、断ち切るしかないな」、ようやくそんな想いに至り、貴州へ入りました。
そうして旅を続ける内に、憧れていた姉妹節というお祭りが近々行われることを知りました。
まさかこの旅で見られるとは思ってもいなかったので、「よし、これだ、これを見て家に帰ろう!」、強引にそう決めてやりました。
決めてしまうとなんだかスッと楽になり、よい出会いにも恵まれて、姉妹節まで新鮮な気持ちで旅を続けられたと思います。
“旅の終わりを決める”これは期日をはっきりと定めていない旅では避けては通れない関門で、最後に訪れる思わぬ試練だってことを知りました。
「旅をするのは帰る家があるからだ、さすらいの旅ほど淋しいものはない」(ガンジスby長渕剛)。
旅の舞台はベナレスじゃなかったけど、このフレーズがいつも頭に流れ、救われたのかも知れません。
と、なんだか独り善がりで青い回想をダラダラと述べ、最終回っぽさを醸してしまいましたが、帰国へベクトルを向けたというだけで、残念ながら旅はまだ続くのでやんす。 二話ほど・・・
ここで飛行機で一っ飛び出来れば話は簡単なんですが、何しろこの旅唯一のオキテは“お空は飛ばないこと”だったんで、これに従えば、先ずは新鑑真号の乗船地、上海を陸路で目指さなければなりませんでした。
さらに帰りをダラダラ延ばしてきたお陰で、厄介事が一つ増えていました。
週一往復の新鑑真号の次の上海出航日は、六日後の4月14日、万が一乗り損なうと、さらに一週間後の4月21日。
しかし、ビザの期限は、なななんとまさかの4月12日!
何度指折り数えてもやっぱり4月12日、ふ、二日足りない・・・
そんなワケで〜、貴州の山の中から上海までの陸路大移動と〜、4月14日乃至21日までの中国滞在許可の確保という二つの仕事がまだ残っており〜、そう簡単にグランドフィナーレ〜♪とはいかないのでありました♪
上海までの移動に関しては今まで同様バスか列車を乗り継げばよいのですが、滞在許可の確保に関してはビザ延長を行うか、他国へ一度出国し再び入国(ノービザ)するかという二つの手段がありました。
ビザ延長は遥か昔に敦煌で一度経験があり、その時は案外すんなりいって印象はよかったのですが、僅か二日間のために手数料を払うのは勿体無いし、「貧窮人不能延長!」って言われる恐れもあったので、今回は却下としました。
残るは他国への出国、場所はこういった場合何かと都合のよい香港かマカオが真っ先に思い浮かびました。
ヴェトナムもチラッと頭を過りましたが、タイトルからも分かるように行きませんでした。
好きな国なんで、新たな逃避が始まって、中国→ラオス→中国→ヴェトナム→?→?・・・?となるのが怖くって。。。
で、ようやくこの旅行記の内容に話を移します♪
上記の理由から、4月8日午前、施洞鎮から移動を開始しました。
とりあえず広州まで行って情報を集め、それから香港なりマカオへ出ようと考えていたのですが、動き始めると、台江→広州→珠海とバスの乗り継ぎがトントン拍子に進み、気付けば施洞鎮を発って約24時間後の9日午前、マカオとの国境、珠海拱北口岸の前に降り立っていました。
出国先がマカオになったのは、偶々到着した広州のバスターミナルからの乗り継ぎがよかったからと、まだ訪れたことのない土地だったからです。
その後、急ぐ必要はなかったのですが、妙な推進力に後押しされマカオ往復を決行、見事4月23日までの中国ノービザ滞在をゲットしました♪
そしてヘロヘロで珠海拱北の安宿に落ち着いて、電池切れ〜閉店ガラガラ!!
翌10日、4月12日の広州→上海の鉄道切符を購入し、ほぼミッション完了!
後は出発までの2日間、なんだか妖しげな拱北連花路界隈を当てもなく徘徊し時間を潰しました。
前口上はバカみたいに長いですが、内容は大したことないよ〜! では。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
【貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州台江県施洞鎮】
4/8
朝、宿のおばちゃんに「昼ご飯を食べていかないかい?」とお誘いを受けた。
姉妹節の終わりをみんなでお祝いするようだ。
しかし、先を急ぎたかったので、丁重にお断りし、バス乗り場へと向かった。
今思うと、ちょっと勿体なかったかな。
おばちゃんは朗らかでイイ人であった!(いまさらフォロー)
街に出ると、市場や商店街は荷物を抱えた買い物客で賑わっていた。
やはり他の家庭でも今日は宴会なのかも。
写真はお買い物後の様子。
5、6羽いるだろうか、中々豪快ですな〜♪
9:30頃、街中のCDショップ前でバスに乗り、先ずは台江県城を目指して移動開始(運賃18元)。 -
【貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州台江県台拱鎮】
11:30頃、台江バスターミナルに到着。
台江県城と施洞鎮を往復するバスは、県城出発時は街中の乗り場から出発したが、到着時は街中の乗り場で一旦停まった後、台江バスターミナルまで回ってくれた(毎回そうなのかは不明)。
台江から広州へは寝台バスが運行されていた。
チケット(写真)を300元で購入し、昼食と買い物を済ませ、出発時間の14時を待った。
300元!? 冷静に考えると物凄く高い!
観光地の入場料ばかり値上がりが気になったが、バスの運賃も随分上がったように思う。
因みに貴陽→広州で航空券を検索すると、最安値55%オフで390元なんて数字がしれっと現れる。
これが旅先で簡単に入手できるか否かは別にしても、所要時間や疲労度を比較するとウ〜ムと唸ってしまう・・・
初めて中国を旅した時、「中国では年に6機落ちる?!」と言う噂を耳にして、この国ならあり得る話だと、選択肢から外してきた飛行機だったが、バスだって事故は多いワケだし、料金に明らかな差がないのなら、使うのもアリかも知れない。
かと言って、旅に出た時くらいは苦しみたいという倒錯思考の持ち主にとって、お空を飛ぶなんて快適すぎる! とも思う・・・
まあ、今後短期の旅に出た時は、試しに一度飛んでみようかな〜
≪一言≫
交通や宿、食事等、気が向いた時にしか撮影せず、普段からこれらの画像の少ないワタクシですが、姉妹節が終わってからは、気がさらに向かなかったとみえて、輪をかけて画像量が減っておりました。
本旅行記以降、移動の多い旅となり、特に交通に関する画が欲しいところでありましたので、急遽当時のチケット等を引っ張りだして苦し紛れに掲載致しました。
しわくちゃでお見苦しい限りですが、ご勘弁をば!m( _ _ )m -
【台江県→広州市】
14:20頃、20分遅れで出発したバスは、直ぐに高速に乗り、東へ向け走り始めた。
乗客の顔触れは、観光帰りっぽい家族連れが二組いる外は、あか抜けない質素な人達が多かった。
民族衣装姿のミャオのおばちゃん、髪型はアンシンメトリーにバッチリきめているが田舎っぽい着こなしの若者グループ、乳児連れの若夫婦、そんな人々を見ていると、
「姉妹節に里帰りして、また出稼ぎ先の大都会へ戻って行くんだろうな〜
おお、労働者諸君! 今は辛抱して働いて何時か立派なお家をおっ建てておくれ〜!」
等々、暇なので勝手な妄想だけが膨らんだ・・・
一方、運転手の二人組はと言うと、やんちゃ?
オッサンなんでやんちゃは変だな〜
やんちゃなオッサンはイヤだ・・・
質が悪い? ちょっと語弊があるかな〜・・・
でもまあ、そんな感じで客に対する態度は頗る悪かった。
長めの休憩や夕飯の時など、乗客を全員バスから降ろし、扉をロックしてしまう。
盗難防止の為なんだろうが、態度や口調が上からでむかついた。
しかし、このバスには行き先表示が一切出ておらず、広州が終点なのか、それとも通過点にすぎないのかがはっきり分からず、乗り越しが心配だった。
なので、運ちゃんに「我想在広州下車!」とアピールし、タバコを勧めて愛想を振っておかなければならなかった・・・
写真は偶々目撃した事故の様子(16:50頃)。
見た限り単独事故のようだった。
まだ起きて間もないようで、中央分離帯の植え込みには、うずくまる人影も確認できた。
が、車を停めて介抱している人はいなかった。
当然バスも素通り・・・
21:00頃、夕飯。
ずっと高速を走り続け、立派なサービスエリアもたくさんあったのに、よく分からない町で高速を降り、小汚い食堂で遅い夕飯となった。
契約に胡坐をかいているからなのか、酷い店だった。
メニューは一杯20元もするぶっかけ飯とカップ麺のみ・・・
たんやら吸殻やらゴミやらが散乱した薄暗い店内で、配給メシを掻き込んでいると、なんだか涙がキラリ☆。。。
さらにトイレは・・・ もう止〜めた!
夕飯後、車内の明かりは消されてしまい、寝るしかなかったが、中々寝つけず、うつらうつらしながら広州到着を心待ちにしていた・・・ -
【広東省広州市天河区】
4/9
4:30頃、愛想を振っておいたお陰か、「到達了広州!」と、運ちゃんに声を掛けられ、慌てて一人バスを降りた。
その後、直ぐにバスは走り去った。
やはり広州は通過しただけだったのだろうか、それとも市内の別の場所が終点だったのだろうか、未だに分からない。
広州に着いたはよいが、まだ辺りは暗く何処なのかさっぱり分からなかった。
しかし、よ〜く見ると道路を挟んだ反対側に大きな建物があり、人影が行き来していた。
道路を渡り近づくと、その建物は“天河バスターミナル”と言う大きなバスターミナルであり、傍らに地下鉄駅も確認出来た。
広州にはこの旅の初期に半日だけ滞在したことがあったが、ガイドブック等は持っておらず情報はほぼゼロであった。
ただ、ユースホステルの住所だけは控えてあったので、地下鉄が動き始めたら、とりあえずユースまで行って、今後の動きを考えようとこの時は考えていた。
しかし、まだ早過ぎて地下鉄の入口は封鎖されていたので、開いていたバスターミナルを念のため覗いてみた。
何気に時刻表を眺めていると、“珠海拱北”の文字が目に留まった。
“珠海拱北”がマカオに接した場所だってことは辛うじて記憶の片隅にあった。
確認のため一つだけ開いていた窓口で、
「清問、我想去澳門。イフ我ゲットオン開住珠海拱北的公共汽車、能去澳門マ?」と、中英混合変テコ言語で尋ねてみた。
すると、「Yes, of course you can go.」と、流暢な英語での返答!
ゲッ! 恥こいた・・・
しかし、これでさらに進めることとなった!
6:40発珠海拱北行きバスチケット(写真)を63元でお買い上げ〜♪ -
【広州市→珠海市】
6:40、バスは定刻通り珠海拱北へ向け出発した。
途中、番寓というバスターミナルに立ち寄ったが、後はひたすら高速を南下した。
車内は清潔で乗客も少なく静かだった。
昨日までいた貴州省とのギャップに少々戸惑う。
咥えタバコ、窓を開けてのクァ〜ッペッ!が当たり前だった昨日までの運ちゃんに比べると、それをしないだけなのに、広州の運ちゃんが聖人君子のように見えてしまった!
そうすると日本の運ちゃんは、神!? -
8:30頃、「歡迎光臨珠海経済特区」の文字が!
いよいよ珠海。
この後ガソリンスタンドに立ち寄り、15分ほど待たされたので、聖人君子は残念ながらお取り消し〜♪
またのアタックチャンスを! -
【広東省珠海市香洲区拱北】
9:30頃、拱北バスターミナルに到着。
昨日のこの時間は施洞鎮を発った頃だった。
24時間で約1,100kmを一気に来てしまった!
バスを降り、人波に流され、ふらつきながら拱北口岸(イミグレ)前のだっだ広い広場(写真)に辿り着いた。
因みにこの広場の下には巨大な地下街が広がっており、かなりぶらつき甲斐のある場所だった。
その後、さらに流され、行列に並ぶこと約30分、思わず中国出国!
恐らく“長距離移動ハイ”に陥っていたと思われ、先のことは何も考えていなかった・・・
これで60日のダブルビザの効力が完全に失われた。
思えば昨年11月、大須の謀旅行社で手配してもらって以来の長い付き合いだったが、トータル111日間、大きなトラブルもなくも中国を旅させてもらい、感謝しなければ。 -
【マカオ特別行政区】
10:45頃、中国出国同様、行列に並ぶこと約30分、マカオ初入国!
捺されたスタンプを確認してノービザ滞在90日を初めて知った。
日本の信頼度の高さを改めて実感!
流石、ニッポン♪
写真はイミグレを出て直ぐにあった門。
何だかよく分からないが、古い感じだったので記念に一枚♪
まさかこの一枚がマカオ唯一の写真になろうとは、この時知る由もない・・・
マカオについてはカジノと世界遺産があること以外は何も知らず、地図さえ持っていなかった。
しかし、せっかく重い荷物を背負ってここまで来たのだから、一泊くらいしてみようと宿を探して街を歩き始めた。
排気口からの風に香港と同じ匂いを感じ、ゾクッとした。
未知の街になんだかワクワクし、疲れを忘れていた。
マカオなんてアモイのコロンス島くらいの大きさで、ちょっと歩けばカジノや世界遺産がゴロゴロしているものと勝手に思いこんでいた。
愚かな思い込みであった。
歩けども歩けども(実際は、イミグレから1?も離れていない辺りを行ったり来たりしていただけだが)宿すら見つからない・・・
それでもなんとか小奇麗なホテルを見つけ、場違いなのは重々承知の上、勇気を出して部屋代を尋ねてみた。
「シクッスハンドレット、ナンチャラカンチャラ」
ナンチャラカンチャラの部分はよく聞き取れなかったが、パタカにしろ中国元にしろ、頭の中で換算してみると、支払い不能な数字が弾き出された・・・
「聞いただけ〜、では御免!」、笑顔で退散・・・
その後、しばらくうろついたが、宿は一軒も見つからなかった。
しかたがないのでイミグレ前まで引き返し、客引きでもいないものかと、ウロウロキョロキョロ、さらにはグルグルまでしてみたが、相手にしてくれる者は誰一人現れなかった・・・
こうして初マカオは終わりを告げた。
僅か1時間強の全く内容のない滞在であった・・・ -
【広東省珠海市香洲区拱北】
12:20頃、四つのスタンプ(写真)と、去り際に見つけたマカオの観光マップを手土産に、見事本土(?)に返り咲く!(空元気)
往きは抜けるのに1時間ほど掛ったが、戻りはそれほど混んでおらず、20分ほどで抜けられた。
観光マップはイミグレの案内所の様な所に普通に置いてあった。
結構しっかりした作りのモノで、情報のない者にとっては有り難いのかもしれない。
この時はリベンジを期すために貰ってきたのだが、後でじっくり眺めてみてもイマイチ魅力を感じず、結局は行かず仕舞いに終わってしまったが・・・
しかし何はともあれ、これでノービザ滞在15日間をゲ〜ット!
鑑真さんで帰れまっせ〜♪
「そうだ、マカオへはこの為に行ったんだ! 遊びじゃないんだ! なんてったって今の俺は帰国したくってしょうがないんだから!」
完全試合後の言い訳に忙しいワタクシでした・・・。
その後、連花路の食堂で昼飯を摂り一心地。
店を出しな、「付近、有没有便宜的住宿?」と老板に尋ねてみると、広東語でサッパリ解らなかったが、「宿? アッチの方にあんじゃね〜か?」と言ったと思われる言葉を発し、通りの先を指差してくれた・・・
実に分かり易いお答を頂いたので、アッチの方へ向け連花路を進んでみた。
連花路はとても賑やかな歩行街でレストランや衣料品店等が所狭しと軒を連ねていた。
暫く進むと、若い兄ちゃんに声を掛けられた。
どうやら「按摩、按摩」と言っていた。
「オイオイ、このパンパンに膨らんだバックパックが目に入らぬか〜! 何処の世界にパンパンのバックパック持ち込みで按摩受けて、『アー気持ち好かった♪ じゃ、バックパック背負ってと、ヨイショ! 宿決まったらまた来るかんね〜♪』って言う奴がいるんじゃいボケっ! 順序が逆じゃ! 一昨日来やがれっ!!」と、言ってないが表情で示してやった。
しかし、兄ちゃんは一向に解した様子がない・・・
「我不要按摩! 現在我要便宜的住宿!!」
これは言ってやった。
どうだ、やれば出来るんだ! 参ったか?
が、兄ちゃんは笑顔で、「ホテル? OK! フォローミー!」と、全く参らなかった。 -
連れてこられた先は木綿花酒店と言うホテルであった。
実は僕が気付いてなかっただけで、先ほどの会話はこのホテルのほぼ目の前で取り交わされもので、正確には敷地内に入り20mほど進んだと言った方が正しい。
よって兄ちゃんはここの従業員で、表通りに出てマッサージと宿の勧誘をしていたのだった。
ホテルは改装中で外も中もえらいことになっていたが、フロント回りの様子から、中級ホテルといった印象を受けた。
一番安い部屋を尋ねると138元と言うことだったので、見せてもらうことに。
一旦フロントのある本館を出て、敷地内の木綿花健康中心という建物(写真)へ連れて行かれた。
この建物はその名の通り一階にマッサージ店があったが、二階へ上がると狭い廊下を挟んで客室がズラリと連なっていた。
部屋(写真ナシ)は四畳半ほどで、スペースの殆どをベッドが占めており「狭っ!」と思ったが、トイレ・シャワー、エアコン、テレビと設備は一通り整っていた。
結局他を探すのも面倒になりここに泊ることにした。
13:30頃、木綿花酒店にチェックイン。
シングル 138元。
直ぐにシャワーで汗を流し、暫くはベッドで横になりマカオの観光マップを眺めていたが、何時の間にか寝入ってしまった。
目覚めると夜の8時を回っていた。
空腹だったので、外へ出て近場の食堂に入ったが、身体がだるくまだ寝足りなかったので、食べ終わると直ぐに宿へ戻り再びベッドへ潜り込んだ。
本日終了! オヤスミナサイ。
因みに保健中心の直ぐお隣(写真の左側)はクラブかキャバクラになっていて、夜になるとゴージャスに着飾ったお姉さん達が暗い店内にチラホラ窺えた。
同じ敷地内にこんな甘い誘惑があるとは! 中々悩ましいホテルであった♪ -
ここでちょっとブレイク!?
どうでもいいエピソードを盛り過ぎて、なんだか取り返しのつかない旅行記になってしまったので、どうせこうなったからにはと、拱北口岸周辺の地図も無理矢理作成し、さらに拍車をかけてみました~♪
まあ、謀有名マップを地道になぞって色塗ってスポットを書き込んだだけの稚拙なティーツゥーですが、オリジナル作成を志したことだけはご考慮下さいませ~m( _ _ )m
滞在中はほぼこのエリアを出ることなく棲息しておりました。
≪解説≫
赤色の所・・・主に徘徊した繁華街。
青色の所・・・ちょっと妖しげな界隈。
バスターミナル①・・・広州から到着した拱北汽車客運站。
バスターミナル②・・・鉄道のチケット売り場があり、広州へ出発した拱北信禾站(正式名は定かではないが、珠海→広州のバスチケットにはそう印字されていた)。
m・・・マックのつもり。
①は無料Wi-Fi可能な店舗(店舗の外でも十分繋がった)。
②無理だった店舗(CCMCのページで暗証番号を求められた。中国での契約が必要か?)。
この他、地下街にもマックはあったが、利用してないので詳細は不明。
中・・・中国銀行のつもり。
清・・・清真(イスラム系)食堂のつもり。
物スト・・・物乞い多発ストリートの略。
流石は経済特区、口岸前から迎賓南路にかけて物乞いが多かった。
一瞬通り掛かっただけの旅人には、彼らの置かれている境遇なんて判りはしないが、缶を前に唯静かに佇んで、その日の仕事を黙々とこなしているような人が多かった。
妖マ・・・妖しいマッサージ店の略。
青色のちょっと妖しげな界隈へ迷い込んだ際に遭遇。
一度目に通り掛かった時は、「マッサージ、ヒャクゲンダケヨ」と、4、5人の熟女達に冷やかされ、二度目には、その内の一人に腕をがっちりロックされ、危うく引きずり込まれそうになった想い出の地・・・ -
4/10
8:00頃、昨日は疲れて寝てしまい、上海までの移動手段をまだ確保していなかったので、当てはなかったが朝一で街へ出てみた。
先ずは昨日到着したバスターミナル①へ。
上海行きの寝台バスは運行されていたが、400元以上と高額だったため、とりあえずキープとして他を探した。
適当にウロウロしていると、迎賓南路の西側にバスターミナル②を発見。
念のため入ってみると、幸運にも鉄道のチケット売り場が併設されていた。
服務員のお姉さんに広州→上海で検索してもらうと、空席のある一番早いもので
硬座、本日(4/10)のT100次(18:11広州東発上海南行き、208元)
硬臥、明後日(4/12)のT170次(13:58広州発上海南行き、中鋪357元)
と言う結果が出た。
硬座は今年の1月初め桂林→成都間で24時間十分堪能(?)していたので、正直もう懲り懲りだった(向う10年長距離は乗りたくない!)。
なので、上海滞在が短くなってしまうものの、やはり最後は硬臥で優雅(?)にフィニッシュすることに決めた。
チケット(写真)購入、357元プラス手数料5元。
これで脱線して埋められなければ、13日の午前中には上海だ♪ -
9:30頃、マック①で久々のファストフードとネット接続を楽しみながら、広州で列車に乗るまでの二日間をどうするか考えてみた。
結論としては、連花路周辺は中々魅力に溢れており、食事、買い物と楽しめそうなので、無理に広州へ移動するのは止めにして、乗車日当日までこの辺りで過ごすことにした。
言い忘れたが、マカオへの興味はすでに亡くなっていた(笑)。
そうなると、138元の今の宿が高いように感じられ、徘徊も兼ね安宿探しへ。
連花路沿いはレストランやショップばかりで中々宿は見つからなかったが、マック②の東側辺りは市場っぽいゴチャゴチャした場所で、奥に手頃な安宿が何軒かあった。
中でも博義招待所(写真)は日本人でも問題ないということだったので午後からこちらへ移ることに決めた。 -
12:30頃、お引っ越し完了!
ダブルルーム(トイレ・シャワー、エアコン付き) 68元。
言い値は88元だったが、口癖の「便宜一点儿巴!」を試しに投げ掛けてみると、同じタイプの部屋でも六階ならば68元でよいとのことで、迷わず六階に部屋を取ることにした。
もちろんエレベーターがないのでこの値段なワケで、毎度毎度の上り下りは地味に疲れたが、珠海に来て以来、カロリー過多の身体には丁度よい運動となった♪ -
その後、昼食がてら街へ出たが、まだ4月初旬だと言うのに蒸し暑く、日差しも強かったので、口岸前の地下街へ逃げ込んだ。
ここの地下街は名古屋の栄より遥かに広いと思われ、衣料品店や飲食店を中心に様々な店舗が出店していた。
今回は元々荷物の多い旅で、これ以上嵩張るのは嫌だったので、積極的には買わなかったが、面白いモノや安いモノがたくさんあり、買い物目的で訪れても十分楽しめる場所だと思った。
アラレ購入!(非食用、ガッちゃん付♪) 48元。
フィギュアショップと百円ショップが合わさったような店で、甥っ子用のお土産を物色している時に発見。
思わず懐かしくなって自分用に購入♪
小学生の時、水曜夜7時を毎週楽しみにしていたアラレちゃん世代の現オッサンとしては、中国を旅していてズ〜ッと気になっていたことが一つあった。
それは、日本では「キーン」と言って走り回っている子供も、「つんつくつん」している子供ももう見掛けないのに、中国では羽根の生えたアラレ帽を普通に被った若い女性を各地で見かけた。
初めはウケ狙いかと思ったが、そうでもないらしい・・・
アレってどう言うことなんでしょうか?
アラレちゃんの中国でのポジションをスッゴク知りたい!! -
15:30頃、地上へ。
写真は拱北口岸付近から見たマカオ。
やっぱ大きな街なのね、御見それしました・・・ -
海岸へ。
汚い海だったが、アモイ以来の潮風は気持ちよかった。
思えば、四川、雲南、ラオス、貴州と、悉く海のない土地ばかりを旅してきた。
どんだけ山奥好きやねん!・・・ -
国境警戒区。
一国二制度は分かるが、なんだか変な感じ・・・
貧しい中国人を入れさせない為だけの壁に見えてしまった。
まあ、外国人旅行者にとっては都合のよい場所なんだけどね。 -
水湾路を北へ。
味のある建物。 -
粤華路へ。
まる性が多かった。
まる蒸は美味しそうだった。
こっち→は、ちょっと妖しげな界隈へ♪ -
成人用品店前のドラ。
なんか似すぎ〜
中国なんだから、もっと笑いをチョーダイ! -
「成人のゾーン」と「閻曼徳迦」。
閻曼徳迦(えんまんとくか、ヤマーンタカ)
ロケーションと字面からバイアグラ的なモノの商品名かと思いきや、調べてみると、密教五大明王の一尊で“大威徳明王”であることが判明!
よく見ると店舗も分かれていた。
それにしても・・・
店並べんなやっ! -
粤華路から連花路を南へ。
この辺り、一番賑やかなエリアでレストランや屋台が多かった。
たこ焼き屋があり、思わず買ってしまったが、味はまあまあだった。
このへん↓は、オープンバー。
小さなバーが何軒か並んでいて、何処もカウンター越しにケバイねーちゃんの気だるそうな表情が窺えた。
立ち止まって覗き込もうものならば、「カモ〜ン♪」的な熱視線が飛んで来て、危うく吸い寄せられそうになったので、いつも目を背けて素通りしていたが、昼も夜も大して流行っていなかった。
偶にお客がいても「商売何やねん?」って問いたくなるような人相の頗る悪い面々しかいなかった・・・
お好きな方は一度お試しあれ!
この後、妖しげな界隈を探検♪
恐怖体験をする! -
21:00頃、マカオの夜景。
いきなりですが、もう夜です。
では、オヤスミナサイ! -
4/11
本日は写真ナシ!
何してたかと言うと〜、昨日とほぼ同じ、ハイカイ♪
よって内容は省略!
写真は珠海滞在中に食べたもので撮影していたもの。
貴州に比べると美味しいものばかりで、一日4食くらい食べていた!
しかし、写真を見返すと、あまりの炭水化物率の高さに悲しくなった・・・
もっとイイもん食べようぜ!
やられたのが写真左下のチャーハン。
メニューに『蟹』の文字を見つけ、「イッチョやったるか!」と、ご機嫌で注文したのだが、出てきたものは、なんと、カニカマチャーハン!?
中国にもアラスカあるのかよ〜
どおりで安いと思ったんだよな〜・・・
以上、珠海拱北グルメリポートでした♪
珠海(?)はいよいよ最終回!
それでは、ごきげんよ〜
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この旅行記へのコメント (4)
-
- kayoさん 2013/11/02 00:41:06
- 先日はありがとうございます!
- エンガワさん、今晩は!
先日は中国の硬臥とバスの質問に答えて頂いて
ありがとうございます。
エンガワさんのご忠告を裏切り、結局桂林まで往復列車で移動しました。
一昨日無事に帰ってきました。
私も珠海からマカオへ入りました。
私は高速列車で広州南駅から移動しましたが、中国の発展には驚きました。
タワーマンションの林立には恐ろしささえ感じました。
中国の物価も意外と高いですね。結局予算オーバーでした。
でも今回の旅は自分なりに楽しめ、次回の中国旅行に繋げそうです。
初めて中国へ行った時は大阪から鑑真号で2泊3日かけて上海に着きました。
今は「新」が付いているんですね。
終わりの無い旅を、またいつかしてみたいです。
今はリーマン・バックパッカーの為、
弾丸で終わってしまい消化不良の状態です。
kayo
- エンガワさん からの返信 2013/11/02 08:20:12
- RE: 先日はありがとうございます!
- kayoさん おはようございます。
そして、お帰りなさい!
香港、シンセン編を拝見しましたが、楽しい旅になったようですね!
以降の旅も順調に進んで行くことが想像できる内容に、ちょっと驚き
また、自分の参考にもなるなあと、興味深く読ませていただきました。
> エンガワさんのご忠告を裏切り、結局桂林まで往復列車で移動しました。
いえいえ、裏切ったなんて、とんでもない!
すごくよい選択だったと思いますよ。
時間が限られている場合、リスクが少ないに越したことありません。
バスなんて何時でも乗れますから!
それに、硬臥にすっかり馴染まれたようで、トランプの写真など笑わせていただきました。
> 初めて中国へ行った時は大阪から鑑真号で2泊3日かけて上海に着きました。
> 今は「新」が付いているんですね。
そうなんですか〜
やっぱり「新」の無い時代があったんですね。
初めてこの船の存在を知ったのは、20年くらい前ですが
当時も「新」が付いていたような気がします。
貴重な体験されているんですね。
あ、それと兌換券!
あれも初めて中国行ったとき、ちょうど廃止になって
見たことはあっても、使ったことは無いんですよね〜
なんだか羨ましいな〜
今後のkayoさんの動きも興味津々ですので、また寄らせていただきますね。
エンガワ
-
- Halonさん 2013/10/30 23:11:09
- 行ってきました珠海拱北
- エンガワさん
いつも当方の旅行記にご訪問ありがとうございます。
さて先日の旅の最後に珠海拱北とマカオを訪れ、
旅行記アップははうんと先になりそうですが、
エンガワさんからの情報をお借りしたこともあり先にご報告致します。
?珠海の繁華街にはオープンバーが並んでいる。
?いざとなったら「博義招待所」に泊まろう
以上の2点は自作の旅行計画書にもメモ書きし、現地でも見つかりました。
情報ありがとうございました。
しか〜し他人様の旅行記、読んでいるようで覚えてない部分もありました。
肝心な「青色の所」に行くのをすっかり忘れてましたあ!
(何が肝心なんだか)
「博義招待所」のほうは表に75元とか書いてあったので、
もっと安いところを探そうと他をあたり40元(バストイレ共同)に落ち着きました。
でも68元でトイレ・シャワー、エアコン付きとなると割安ですねえ。
6階っていうのがネックだが、選択肢の一つになるなあと改めて思いました。
次回の参考に。。。う〜ん、次回の珠海は無いか〜(笑)
ところでエンガワさんの旅の最終回(上海帰国編?)はまだアップしないでとってあるのでしょうか?
- エンガワさん からの返信 2013/10/31 20:11:55
- RE: 行ってきました珠海拱北
- Halonさん こんばんは
こちらこそ、こんな子っ恥ずかしい旅行記にコメントしていただき、ありがとうございます。
さらに、多少なりとも参考にしていただけたなんて光栄であります。
しか〜し、肝心の「青色の所」を通られなかった?
そいつは、惜しい事をしましたねぇ
あのベテランの凄み(チカラ技)、そこいらのアトラクションより衝撃ありましたよ〜
もし次回がありましたら、お楽しみくださ〜い(笑)
しばらくHalonさんのご活動が見られなく、また何処か旅されてるんだろうな〜
と思っていたところの「華南ベトナム陸路旅2」のご投稿!
こ、これは!
美味しそうな匂いがプンプンするぅ〜
のこのこ吸寄せられてしまいました(笑)
今後見せ場が幾度もあるんでしょうね〜
いや〜、楽しみっす!
> ところでエンガワさんの旅の最終回(上海帰国編?)はまだアップしないでとってあるのでしょうか?
なかなか鋭いご指摘、答えに窮します・・・
一応、少し書いてはみたのですが、写真とエピソードが極端に少なく、継続を断念。
それではと、全体のルートや費用などをまとめてみたんですが、なんだか気に入らない・・・
総括的な事はこの珠海編の冒頭で長々と書いてしまったし、尻切れトンボも自分らしいかな?と、そのままにしてきました。
やっぱりしめるべきですかね〜?
珠海(?)はいよいよ最終回!と、ふざけた終わり方をしてしまったことだし・・・
考えておきます!
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