2012/04/25 - 2012/05/06
41位(同エリア340件中)
itotakさん
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- 旅行記71冊
- クチコミ0件
- Q&A回答7件
- 43,199アクセス
- フォロワー4人
2012年のGWを利用して、チベット自治区を観光してきました。
北京、西寧を観光。
ラサの旅行社にパーミットと西蔵鉄道のチケット、ネパール行きのグループツアーをアレンジしてもらいました。
ネパール国境直前で道路閉鎖のアクシデントに見舞われましたが、無事帰国することができました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- 中国国際航空 ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
4月25日。
夜行バスで新宿到着。
浜松町からモノレールで羽田空港へ。
ゴールデンウィークだが出発日が若干はやく、また朝も早いのでそれほど空港は混雑していない。
カードで利用できる空港ラウンジに初めて入ってみる。
飲み物がタダ!
嬉しい。 -
8時30分発の中国国際航空184便は定刻通り北京へ。
機体はエプロンに着かずに、バスで入国ゲートへ移動。 -
北京空港。
さすがに中国首都の空港。
立派だ。 -
日本円を両替した後、地下鉄空港線で市内へ。25元。
-
北京郊外の光景が目に広がる。
いかにも最近の建築ラッシュで建ちました、という感じのビル群。
地下鉄はすぐに地下に入ってしまう。
東直門駅までは30分もかからない。 -
地下鉄2号線と1号線を乗り継いで天安門東駅へ向かう。
なかなかの混みようだが、意外!
皆さんワリとマナーが良い。
一応降りる人が先のルールができてるし。
そして地下鉄の車両内には、ちゃんと到着駅の表示もあって初乗りの外国人にも分かりやすい。
車内販売と物乞いには遭遇しましたが。 -
駅から出る。
北京中心部の光景。
走る車もマナーが良い。
ちゃんと信号を守ってる(あたりまえ)。
柳の綿が舞っている。
目や口に入って不快との事前情報だったが、そんなことは無かった。 -
故宮外城壁の裏は遊歩道になっている。
菖蒲河公園だ。 -
北京滞在中の宿。
北京鴻瑞閣賓館。hotels.comで予約した。
安くて故宮に近いのが取り柄。 -
ラブホテル風の部屋。窓なし。
ものすごいセンスだ。
が、寝るには何の問題も無い。
荷物を置いてまずは故宮観光だ。 -
天安門へ向かう途中の小路。
こぎれいに整備されている。
まだまだ小汚い路地も多かったが。 -
天安門が見えてきた。
観光客が押し寄せている。 -
門の正面。
横長で見切れる。 -
反対側は道を挟んで天安門広場。
-
門をくぐるとチケット売り場が。
皆さんちゃんと列に並んでいる。 -
いよいよ城内へ。
-
来訪者を出迎える狛犬だか獅子だか。
背中が熨斗っぽくおめでたい。 -
ラスト・エンペラーに良く出てきた場所。
皇帝の前で百官がひれ伏していたところだ。 -
日時計。
-
故宮北側の景山公園が見える。
-
テラスには龍の彫刻が。
-
いくつもの宮殿を抜けて進む。
どの建屋にも、玉座がある。
違いが良くわからない。 -
建物によって修復の度合いが異なる。
かつての塗装がきれいに復元されている建物もあれば、このように朽ちかけたような建物もある。 -
故宮の北側は庭園になっている。
岩を大胆に積み重ねた中国風庭園だ。 -
宝物もたくさん展示されている。
多くは外からくもりガラスの向こうの暗い建屋内を覗いてみる、という感じで、建屋が敷地内に散らばっており、解説も無く、実に見学しずらい。
中には特別展示で、観賞しやすい状態になっている個所もあるが。 -
象がいた。
清代の北京に象はいたのだろうか。
南方からはるばる運ばれてきていたかもしれない。 -
北門から故宮を出る。
大きな濠。 -
景山公園の小山に登る。
樹間に故宮が見渡せる。
花壇には色とりどりの花が咲き、鳥がさえずっている。 -
小山の頂上に至ると、故宮の全体が見渡せる。
-
空気によどみが無い。
黄砂の季節にしてはめずらしいのではなかろうか。 -
故宮の向こう側に卵型の建造物が目立つ。
国家大劇院だ。 -
山を下りて西へ。
故宮の西側。北海公園だ。 -
湖面が波立っているが、風が強いという感じはしない。
-
先ほどの仏塔に到着。
登るのは別料金。 -
絵馬に相当する何か。
願いを書いて木につるす。 -
竹林に差し込む日が傾いている。
間も無く夕方だ。 -
北海公園を後にする。
故宮の北東角楼を過ぎる。
夕刻の日差しを正面から浴びて、美しく輝いている。 -
トロリーバスが走っていた。
-
宿に帰って併設の食堂で夕食。
生ビールがうまい。 -
4月26日。
早朝5時。
地下鉄駅に向かうと始発がまだ来ない。
駅が開くまで天安門を見ていく。 -
広場には人だかりが。
旗振りにくっついた団体観光客もいる。
何か催しがあるらしい。
衛兵交代とか国旗掲揚とか、そんなのか?
駅が開いたので最後まで見ずにその場を離れる。 -
駅構内に大人気日本人スタアの広告が。
-
東直門駅に到着。
構内の案内表示を頼りにバスターミナルに向かう。 -
乗車するのは916路快。12元。
北京北方の懐柔まで一時間と少し。 -
明珠广で降りるとそこにタクシーが止まっている。
慕田峪長城まで60元。
郊外のきれいな道を一路長城へ。 -
ついに長城に到着。
開場直後。切符を買ってロープウェイ乗り場へ。
ロープウェイはまだ稼働していない。
乗車して待つ。先客は家族連れが一組。
一番乗りは逃したが、二番手だ。
やがてロープウェイが動き出し、山頂駅へ。
ちなみにロープウェイは日本製でした。 -
こんな感じで左右に見学できる。
帰りが楽な右手に行くことにしました。 -
山の向こうまで城が伸びている。
-
反対側も同じく伸びている。
-
火砲も備えられている。
-
意外と城壁は高い。
5,6mはある。 -
山の稜線に沿って作られているだけあり、見晴らしはしごく良い。
-
北側の稜線には整備されていない遺構があるのがわかる。
-
長城を堪能した後は、スライダーでゲートまで戻る。
行きのタクシーにそのまま乗って60元。
916快で北京市内に戻る。
次はい和園だ。
地下鉄の2号線と4号線を乗り継いで、それほど時間はかからない。
西直門駅近くの食堂で鴨肉のご飯を食べる。
燕京ビールと合わせて17元。 -
い和園入口の石碑。
-
北側から入っていくと、すぐに蘇州街だ。
橋下に蘇州を模した街並みが広がっている。
テーマパークの元祖みたいな存在だ。 -
洒落た感じのお店が立ち並んでいる。
-
中国の色遣いはカラフルだが、自然の色の中でくっきりと映えている。
-
どの建物にも雰囲気がある。
-
イチオシ
小舟で遊覧もできるようだ。
-
書店の中。
箪笥が良い感じ。 -
蘇州街を出て、東へ向かう。
湖に沿って南下すると、石舫が見えてくる。 -
さらに進むと頤和園のメインストラクチャーである仏香閣が見えてきた。
姿の良い建物だ。 -
長廊がずっと、伸びている。
-
仏香閣の上から昆明湖を望む。
-
西の方には香山公園の香炉峰が間近い。
-
昆明湖を見下ろす小さな祠があった。
どこからか胡弓の音が聞こえてくる。 -
カラスの仲間?
-
イチオシ
さらに南下すると仏香閣を一望できる。
-
ここには多くの絵描きがいた。
-
ドラゴンの遊覧船。
-
銅牛。
湖の守り神。 -
橋を渡って、南湖島へ。
-
渡ってきた十七孔橋。
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凧をあげているおじさんがいました。
-
時間が余ったので地下鉄で天壇公園へ。
祈念殿。 -
皇穹宇。
-
そして圜丘壇。
とにかく北京はだだっ広い。 -
宿に帰る道すがら。
法輪功取り締まりの広告を発見。
邪教って言い方、現実にするんですね。 -
北京名物ヨーグルトを試飲。
-
ところで中国のトイレには必ずと言ってよいほどこの標語がある。
「ここでの小さな一歩が文明の大きな一歩だ」
マナー改善に国を挙げて取り組んでいる感じ。
歩道橋に「交通ルールを守るのが文明国家への道」なんて横断幕が張っていたり。 -
4月27日。
早朝。
地下鉄空港線は6時からなので7時20分の飛行機には間に合わない。
やむなくタクシーで空港へ。
西蔵鉄路起点である西寧行きの便に搭乗。
ちなみに今回の飛行機はANAマイルの特典航空券だが、ネットでは西寧行きの便は選べない。
電話で照会してチケットをとった。
機内食はおかゆ。
中国ではおかゆはポピュラーな朝食なのだろうか。
味のあるものにしてほしいが。 -
砂漠の上空を飛んでいく。
-
西寧空港に到着。
この町は西域の入口でもある。 -
さすがに空港はこじんまりとしている。
-
空港はこじんまりとしているが青海省の省都だあって、西寧もかなりの都会だ。
ここは空港からのリムジンバス(21元)の降車地点。町の真ん中だ。 -
とりあえずタクシーで西寧西駅へ。
西寧駅は改装中のため、この西駅から西蔵鉄路の汽車は出るらしい。
今回、ラサからネパールまでは現地の旅行会社主催のグループツアーに参加するが、一緒にパーミットと鉄道チケットの確保を頼んだ。
事前に先方のトラベルアドバイザーにメールでパスポートのコピーを送付し、指定の口座にデポジットを銀行送金してやる。
そうするとパーミット、鉄道のバウチャーが送られてくるので、後はそれをプリントアウトして持参するだけだ。
駅では当日券もあるが、硬臥や軟臥は数日後まで売り切れていたので、事前に確保を依頼しておいて結果的にはよかった。
窓口でバウチャーとパーミットのコピー、それにパスポートを提示して切符と交換。
19:30発の硬臥だ。 -
駅周りには商店が立ち並んでいる。
西寧名物牛肉麺をいただく。
11元。 -
駅から見える奇怪な建造物。
-
タクシーと市内観光の交渉をしてみたが、思わしくない。
すると、集まってきた人たちの中で地元の招待所の兄さんがガイドしてくれると名乗り出た。
お世話になることにする。 -
はじめは北禅寺。
寺と名がついているが、ここは道観だ。
日本で神社と寺が神仏習合したのと同じようなレベルで、中国では道観と仏寺が融合している。
仙仏習合とでも言うべきか。 -
北禅寺は西寧市街の断崖に位置する。
山麓の道観を抜けてこの長い階段を上ると、 -
絶壁に沿って堂宇が構築されている。
日本でいえば投入堂のようなロケーションだ。 -
ちょうど桜が満開だった。
-
山上からは西寧市街が一望できる。
上海のそれと同じテレビ塔がある。系列も同じで高原明珠と言うとか。 -
続いて東関清真寺へ向かう。
西寧もメインストリートはきれいだが、そこから離れるとまだまだ古い中国都市の情景だ。 -
湟水を渡る。黄河の源流の一つだ。
すでに川色は黄土の色となっている。 -
東関清真寺は、イスラム寺院だ。
中国語で「清真」というのがイスラムをさす。
このあたりから西域にかけ回族が多くなる。
ちょうど礼拝が終わる時間。寺院の周辺は大混雑。 -
外観は正統なイスラム寺院だが、内陣は中国風だ。
-
続いてクンブム(タール寺)へ。
西寧市街を離れ西へ向かう。
青海湖へ進む道路だ。 -
クンブムの門前町。
仏具を作る店が立ち並んでいる。 -
クンブムの入口。
ここは正門ではなく脇参道にあたる。
チベット寺院らしくマニ車が参道に沿って据えられている。 -
寺域は広範囲に渡っている。
金色に塗られた大金瓦殿。 -
広大な寺だ。
そして日差しが強い。 -
寺域を一周して戻る。
-
七つの仏塔。
参道や広場は路面をブロックで舗装作業中だ。 -
門前には商店街もある。
-
西寧西駅に戻る。
汽車の時間まで飲んだくれてすごす。
スノービールと黄河青裸ビール。 -
屋台でソーセージ巻きをいただく。ひとつ5元。
超市(スーパーマーケット)で食品とを買い込む。
北京空港で歯磨き粉が没収されてしまったので、地元の歯磨き粉を購入。
後で使ってみたらこれが大人用なのにバナナ味つきだった。ショック。
買うものを買ったら駅構内へ。 -
西寧西駅の待合所。
入口は空港と同じくセキュリティチェックがある。
中はちょうど到着待ちの汽車の客分だけ座席がある感じ。
計算されている。 -
ラサ行きの汽車は遅延した。
2時間遅れだ。
ただ座って待つしかない。 -
やっと汽車が到着。
皆さん行儀よく並んでホームへ。 -
上海からはるばる来た列車だ。
しかし、北京や上海からラサに行く列車って、西寧まではほとんど乗客いないんじゃないのか? -
三段寝台の中段。
寝台は十分に清潔。
荷物は下段の下や三段目の手前側に置くスペースがある。
泥棒が心配ならベッド上に置いても何とか寝られる。 -
4月28日の日の出。
客車の窓は開かないので、ガラス越しの景色になる。
空調が効いており、車内は快適だ。
まわりの中国人観光客らもそれぞれが写真を撮っている。
一眼レフの所有率が異常に高い。 -
荒涼とした大地。
鉄道に並行して西蔵公路が続く。
辺境の道にも関わらず交通量が多い。
ほとんどは物資を輸送するトラックだ。 -
大河を渡る。
これだけの水量にも関わらず、周りの地面には草木の姿が見えない。 -
枯れ川も多い。
降雨の時だけ流れるのだろうか。 -
汽車は徐々に標高をあげる。
山が白く染まり、水面も凍りつく。 -
強い風にさらされるのだろうか。
シャーベットのようになった雪山。 -
動物の群れを発見。
ロバだろうか。
わずかに生える牧草を食んでいる。 -
峠を越えると一面の平原に至った。
-
今度はヤクの群れだ。
この後、ヤクには飽きるほど出会うことになる。 -
ただ一頭。彷徨するのは野犬か。オオカミか。
-
標高は上るにつれ、車内も静かになっていく。
呼吸が苦しいのだ。
寝てしまうと高山病の症状はひどくなるというが、眠る以外にすることが無くなってしまう。
しかし徐々に標高は下がり、右手に大きな湖が姿を現した。
空はうす曇りとなったが、それでも高原の湖は青々とした水をたたえている。 -
今度は羊の群れだ。
人家の見えないようなところでも、放牧の群れが多くみられる。 -
てらりと山頂が輝く山。
-
街が近付く。
中国軍か警察か。輸送車両が列をなしてラサ方面に進んで行く。 -
街の名は羊八井だ。
-
出発は遅れた汽車だったが、ラサへは定刻通り到着。
およそまる一日の鉄道の旅がやっと終わった。
途中の峠に比べるとラサの標高は低い。
動いても息切れはしない。 -
ラサ駅正面。
ここは入り口側に当たるので、この時間はフレーム内に人の姿が無い。 -
今回の鉄道の切符とラサからネパール国境までのツアーは現地旅行社のTibetTravel.comに依頼した。費用は送金手数料込で9万円弱といったところだ。
ラサ駅は市街地から離れた場所にある。
迎えの車に乗って本日の宿泊先へ。
「ヤクホテル」だ。 -
ホテルはラサを東西に横切るメインストリート沿い。
南北に大昭寺と小昭寺を結ぶ交差点近くにある。
要するに利便性は良い。 -
近くの食堂で晩御飯。
チャーハンだ。 -
ホテルの部屋はこんな感じ。
今回はシングルチャージ無しで同じツアーに参加する初老のアメリカ人と相部屋となった。 -
ホテルの屋上からの眺め。
大昭寺方面だ。
今のところラサには高い建物があまりないが、ここからポタラ宮殿方面はビルが建築中であった。
完成すればこのホテルからポタラ宮殿は見えなくなる。 -
翌朝。
4月29日。
いよいよツアー開始。ランクルのドライバー、ガイド(ともにチベタン)、同室のアメリカ人、スウェーデン人の男性、アメリカ人の女性というツアー構成だ。
まずはいきなりメインイベントともいうべきポタラ宮の見学から。 -
朝から観光客やチベット人が続々と押し寄せている。
チベット人の女性は外出時、写真のようなマスクをつけている人が多い。
紫外線対策だ。 -
ポタラ宮は実に大きな建造物だ。
今まで見た歴史的建造物の中ではエジプトのピラミッドに次ぐ質量感を持っている。 -
長い階段を昇っていく。
-
宮殿前の広場が一望できる。
-
薬王山も見渡せる。
上には電波塔が建っている。 -
ポタラ宮の外壁は赤色の部分と白色の部分とがある。
これがその構造。
木組の構造に藁束で壁を作って、赤く塗っている。
白い方は漆喰で固めているのか。
この構造でこれだけ大きな建物を造れるのか。 -
いよいよ宮殿の内部へ。
内部は基本的に撮影禁止である。 -
宮殿内部を見学して反対側へ。
裏手は庭園になっている。
緑が美しい。 -
山を下りてくると、ポタラ宮を取り巻く参道に行きあたる。
参道に沿ってマニ車が据えられている。 -
バター屋。
ヤクの乳から作るバターはチベタンの蛋白源の一つであるらしい。
灯明の油としても使われており、参拝者はバターを供物として灯明に継ぎ足す。
したがって寺院の内部は時折バター臭い。 -
続いてセラ寺へ移動。
ここは問答修行なる行事で有名だ。
なんでも本堂で多くの仏僧が問答しているとか。 -
ここが本堂。
内部は撮影禁止。
スウェーデン人とアメリカ人はお布施を払って撮影していた。
この僧院ではサンスクリットで版された経典も売っている。
旅のお土産にはよさそうだ。 -
寺院や民家でも、入口の扉にはこのような幕が下ろされている。
-
僧院のテラスに登る。
チベット寺院の堂の頂上には車輪を囲む臥牛の飾りがある。
どのような意味があるのだろうか。 -
ナーガのようだ。
六本頭というのは初めて見る。 -
ポタラ宮殿が遠望できる。
さすがに背後の山に比べると小さい。 -
そこかしこで犬が寝ている。
チベットの犬は気が荒く、狂犬病持ちだと言うが、少なくとも昼間のうちは脅威を感じない。 -
ヤカン沸かし用の反射板装置。
高地ならではのエコプロダクツ。 -
市街地に戻り、今度は大昭寺へ。
日差しが強くなってきたが、体感は良い。 -
メインストリートから大昭寺へ向けて南下すると土産店が立ち並ぶ通りだ。
チベットの特産品と言えば各種の貴石を材料にした装飾品や、ヤクを原料とする製品、冬虫夏草であるとか、仏具が多い。 -
大昭寺前の広場に行きあたるところにラサ・キッチンがある。
ここで昼食だ。
チベットの店は英語表記、中国語表記、チベット語表記の3表記が基本。 -
ヤク肉と野菜の炒め物。
ヤク肉は硬くて、味があまりない。 -
もうひとつ頼んだこれは失敗した。
モモの仲間だが、要するに油に浸したパンだ。 -
店内にはかつてのラサの写真が飾られていた。
ポタラ以外は何もないような光景だ。 -
食事後、大昭寺へ。広場には屋台の土産物がたくさん出ている。
右手側、南側が八角街(バルコル)となる。 -
広場の中心にはタルチョが巻かれた塔。
-
土産物屋は仏具中心の品ぞろえ。
店員は手持ちマニ車等を進めてくるが、率直に持って帰っても置き場に困る類の品である。
たいていの国でもそうであるように値段をふっかけてくるというが、ふっかけてくる値段は空港の値段と同じくらいだった。
天眼石のペンダントを150元で購入。これで提示値段の1/4だ。
天眼石は本物と偽物が混ざって売られているが、結構見分けはつけやすい。
偽物は明らかに模様を「描いている」のがわかる。
この他にチベタンボールと、杖を購入。 -
大昭寺(ジョカン)はラサで最大の寺院だ。
なかなか立派な伽藍。
ここも境内は撮影禁止。 -
テラスから広場を眺める。
もぐさの煙が漂っている。 -
ここにも車輪のオブジェが。
-
五体投地をする人。
-
大昭寺を見た後は自由行動。
八角街を散策する。
奥に行くとイスラム地区だ。
食料品店が多い。
これはハマム(沐浴場)だ。 -
買物をするチベット僧の姿も。
-
民族衣装店。蔵装と書かれている。
-
ホテル脇のバーでチベットスナックをつまむ。
ビールはラサビールだ。
ラサや西寧では裸麦(青裸)も採れるので、それで作ったアルコールもある。 -
食事の後、ポタラ宮のライトアップを見に行く。
-
イチオシ
正面の広場から。
たなびく中国国旗。
広場では軽快な音楽に合わせてチベタンが踊り明かしていた。 -
4月30日。
ラサを離れる。
チベットのタイムエリアは北京と同じなので、朝が遅い。
夏の季節は日は長いのだが。
ツアーカーは9時過ぎにホテルを進発した。
ラサの郊外は農地になっている。
鉄道の車窓から見た荒地や牧草地とは異なる。 -
ラサ川に沿って進む。
岩肌には謎の落書きが。 -
トイレ休憩。
峠や目立つ岩等のランドマークには必ずタルチョが展開される。 -
ツアーカーのダッシュボードには電池で自動回転するマニ車が。
これは割とヒット商品らしい。 -
やがて車はカムパ・ラ峠に差し掛かる。
枯れ川に沿って登っていく。川沿いは農地のような地形になっているが。 -
つづら折りの峠道。
-
峠を越えると目の前にヤムドク湖の光景が。
ターコイズブルーの美しい湖面。
峠の上は風が強い。 -
記念写真用のヤクをこっそり撮影。
-
車は湖岸を抜け、先に進む。
湖岸でも休憩。
澄んだ湖の景色を堪能する。 -
ここに至ってはじめてニイハオトイレに遭遇。
-
道路沿いにはたまにはるか以前に打ち捨てられたとみられる建造物が現れる。
見た目にはすでに遺跡、といっても過言ではない。 -
ギャンツェの手前にある小さな街で食事休憩。
-
バイキング形式の昼食。
-
カロー・ラ氷河。
-
イチオシ
滑らかな雪面を持った山。
-
ノジン・カンツァン山。
7000mの高峰だ。 -
氷河が近いとさすがに寒い。
何より風が強い。 -
ダム湖。
周辺の岩肌は変化があって面白い。 -
イチオシ
ダム湖を抜けた峠。
晴天に色とりどりのタルチョが生映える。 -
ギャンツェの街が見えてきた。
公安のチェックポイントもある。 -
そびえる岩山の上にギャンツェ・ゾン(城)がある。
至高宮という名を持つだけあって、美しい城塞だ。 -
隣には白居寺(パンコル・チョーデ)。
これもまた、姿が良い。 -
ギャンツェを通り過ぎ、車はシガツェに到着した。
本日のホテル。 -
ヤクホテルと同系列のホテルだそうだ。
グループツアーでの旅行だと安宿でもグレードが高い。
そういう点は、良い。 -
ホテルの中庭では国旗掲揚を行っていた。
-
ホテルのレストランで焼きそばを食べる。
-
周りはゲームに興じる中国人でいっぱい。
なんと貸しゲームがメニューに載っている。 -
ロビーには祭壇が鎮座していた。
-
歩いてシガツェ・ゾンを見に行く。
ポタラ宮を模して造られたというが、だいぶ小さく、雑な外観だ。 -
5月1日。
本日の観光はタシルンポ寺から。
ここはパンチェン・ラマの住寺だ。
例の中国政府公認の子供のパンチェン・ラマが住んでいるのだろうか。 -
境内の広場から。
なかなか大きな寺だ。 -
ひときわ目立つのがタンカ台。
祭礼の期間、ここには巨大なタンカ(仏画)が掲げられるらしい。 -
今までの寺では見なかったような飾りもある。
地域によっても多少特色というものはあるだろう。 -
りりしげな猫。
しかし人懐こい。 -
煙を噴き出すもぐさ香炉。
-
20mの大仏。
なかなか壮観だ。 -
民族衣装?に身を包んだ中国人観光客も。
-
扁額のあたりから下界を睥睨する猫さま。
-
よく整えられた伽藍。
-
中庭を二階建ての建物が囲んでいる。
その隅で僧と参拝者が談話していた。 -
曼荼羅の一種だろうか。
塗り分けられた壁面。 -
タンカ台。
ここがほぼいちばん奥手になる。 -
寺の後背は断崖となっている。
縦横にタルチョが張り巡らされている。 -
帰路。中庭を別角度から。
-
門前には露店が出ている。
これもバター屋だろうか。
スウェーデン人が別の屋台で干し棗を買っていた。 -
出発。
道路を羊が塞ぐ。 -
車は西に進む。
吉定鎮だ。 -
冬も去り、農閑期が始まろうとしている。
そこかしこで畑を耕している。 -
昼食のため休憩。
-
ヤギの子供たちだ。
-
この村は5000mの高地にある。
同時に318国道の5000km地点ともある。
キリの良い村だ。
ところで、高地に行くほど用足しが近くなったような気がする。
高山病対策には水分補給が有効というが、うかつに水分を採れない。 -
昼食の麺。
-
再び出発。
ラサあたりとは違い、道は完全に荒野となっている。
ひたすら直線の道路が続く。 -
シェーカル鎮が近付く。
トラクターの一団と遭遇する。
何かの催しのようだが。 -
シェーカルのゾンだろうか。
急峻な山上に建てられている。 -
本日のホテル。
日本の某旅行社のバスツアーが来ていた。
こちらと同じくラサからネパールに抜けるようだ。
あちらは翌朝6時出発予定らしい。
こちらに比べると断然はやい。 -
ホテルの一室。
この辺地でこういう小奇麗な部屋を維持するのも大変そうだ。 -
周辺を歩く。
といってもごく小さな村の外はひたすら荒野だ。 -
チベタン仕様のバイク。
写真を撮っていく横を馬に乗った青年が走り去って行った。
そこらの犬が興奮して吠え始める。
ちょっと焦った。 -
今日の晩御飯。
取り分ける列に並ぶ。
ツアーの日本人女性ふたりが高山病対策について話し合っている。
自分は、というと今のところ、水分もそれほど取ってないし酒も飲んでいるが、症状は出ていない。
ツアーの参加者のうち、年配の女性が高山病になったようだ。
ロビーのソファーに座りこみ、ぐったりとしている。
エベレストベースキャンプには行けずにこれからラサに戻るらしい。
かわいそう。 -
5月2日。
エベレストベースキャンプに向けて出発。
峠を越えるとヒマラヤの雄姿が。
5000m越えの峠の風はさすがに肌を刺す。 -
ベースキャンプの前のチェックポイント。
-
そしてエベレストベースキャンプへ。
登山者のベースキャンプから4km手前、観光客用のテント村に宿泊。
テントと言ってもイベント等で使われる小屋程度のサイズがある金属骨のテントだ。
しっかりと屋根や壁も作られ、快適に過ごすことができる。 -
どのテントに泊まるかはツアーガイドの一存で決まる。
お世話になったのはこのテント。 -
中はこんな感じ。
昼間は明りとりの穴から光が入ってくるが、夜の明かりは裸電球一つだ。
真中にある薪ストーブのおかげで、昼間はそれほど寒さを感じない。 -
子供の拳ほどもある大きな天眼石が飾られていた。
-
バター茶をいただく。
好き嫌いが別れるらしいが、個人的にはこれはおいしい。
逆にチベットで出てくる普通のお茶は薄すぎておいしくない。
とはいえ、他のツアーメイトは皆好みではなかったようだ。 -
お昼御飯。
-
テント村にはカラス系の鳥がいついている。
たくましいものだ。 -
テント村からでもエベレストの雄大な姿を見ることができる。
-
ベースキャンプ手前までは歩いて行くこともできる。
高いツアーだと車で行くこともできるようだ。
歩くとさすがにつらい。
息が切れる。 -
イチオシ
ベースキャンプまでの道に並走する小川。
凍りついている。 -
空には月も出ている。
空気が薄いのでくっきりとしている。 -
やがて日が傾く。
夕日に照らされるエベレストの北面。 -
晩御飯。
-
質素だが腹は満たされた。
その晩。
眠れない。
寝ると息苦しくて目を覚ます。
何度深呼吸しても酸素が足りない。
頭痛がする。
寒いのは何枚も毛布を被っているので平気だが。
結局朝までつらい夜を過ごした。
高度5200mではじめて高山病体験。 -
5月3日。
今日はネパールとの国境に向かう。
幸い起きると高山病の症状は出ない。
進んで行くと道が冠氷している。
慎重に進むドライバー。 -
8000m峰、シシャパンマが右手に見えてくる。
ネパールは近い。 -
昼食休憩だ。
-
肉野菜を摂取。
高山病はすっかり収まっている。 -
国境に近付くにつれ、雲行きが怪しくなっていく。
峰々が雲に隠れたと思っていたら。 -
雪が降り始めた。
ヤクの群れも寒そうだ。 -
ニャラムの街に到着。
ゲートで車が行列している。
トラブルだ。
何とネパールとの国境に至る道路が通行不能になったらしい。
大変だ。 -
今日は国境の町、ダムまで行く予定だったが、これ以上は進めない。
急遽、ダムまで30kmあまりのここ、ニャラムのホテルに宿泊となる。
道は少なくとも数日は不通になるらしい。
5日の飛行機を確保しているが、日本に帰れなくなってしまう。 -
日も暮れる。
ネパール行きの旅行者はみなこの街で足止めだ。
インターネットカフェはあるがATMは無い。
ATM自体、シガツェまで戻らないと無いらしい。
ガイドとラサに戻る交渉をする。
これがなかなか難航。
他の車も含めてラサに戻る選択をする者はいなかった。
グループツアーで来ている欧米人の中には、帰路の日程がそれほどシビアな人はいないのだ。 -
しかし翌朝、何とかラサに戻る算段が付いた。
飛行機もカトマンズ発をラサ発に変更し、何とか予定通りに帰国できそうだ。
天気も回復し、ラサへ戻る4WDに乗車する。 -
これが泊まったホテルだ。
ツアーメイトと別れて、一人ラサへ。
5月4日はシガツェで一泊した。 -
そして5月5日。
ラサゴンガ空港に到着。
小さな空港だ。 -
空港内のディコスで昼食。
味付けが濃い。
店員さんが中国語で話しかけてくるので日本人だ、といったらいきなりサービスが良くなった。
ファストフード店なのに席まで案内してくれた。 -
滑走路の向こうにチベットの山並みが広がっている。
間も無くチベットともお別れ。 -
機内食。
おかゆでなくてホッとする。
ちなみにこの中国国際航空便は、機体にパンダのイラストが描かれていた。
パンダジェットだ。
写真を撮り忘れたのが残念。 -
雲間から高地の山々が顔をのぞかせている。
-
成都に到着。
空港を出るといきなり交通事故が。
発展途上国はやはり交通事故が多いのだろうか。
ペルーでも、ボリビアでも、カンボジアでも事故現場に遭遇した。
かなりの頻度だ。 -
空港ほど近くの空港港都ビジネスホテルに宿泊。
140元。
翌朝の空港までの送迎付きだ。 -
清潔な部屋。
シャワーの出も良い。
成都は北京、西寧やチベットと違ってかなり湿度が高い。
日本に近い。 -
ホテル前の通り。
空港周辺はさすがにホテルが多い。 -
隣の超市に入ってみる。
張飛牛肉のパッケージが目につく。
デザインは京劇の面だ。 -
食品多いのに猫を飼っている。
一応、店内に出てこないように繋がれている。 -
お菓子のセット。
-
5月6日。
早朝の便で青島へ。
機内食はまたおかゆ。
げんなりだ。 -
青島空港。
日本語と韓国語の表示がある。
企業の進出が多いからか。
空港スタッフも日本語をしゃべる。
店員はさすがにダメだが。 -
カフェでラーメンと青島ビールを注文。
-
防爆桶。
漢字で書くとそこはかとなくカワイイ。 -
お土産店では日本語の案内も。
ところで、中国の商店はどこに入ってもやたらと店員がつきまとってくる。
セールスノルマでもあるのだろうか。 -
午後の便で日本へ。
成田空港到着は一時間近く遅れた。
天候が非常に悪かったようだ。
おまけに荷物が最後に出てきたので、帰りの新幹線終電を逃すところだった。
だが新幹線も一時間遅れていたので間に合った。
運が良かった…わけではないか。
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