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旅行中に、観光協会で勧められた温泉に入るのもいいのですが、走っていて偶然看板を見かけて、そこの温泉に向かうことも結構あります。<br /> <br />確かに手」作りログハウス風ドリフな温泉に出会うデンジャラスなこともあるけど、行き当たりばったりも面白い〜〜( ´艸`)。<br />で、GWに遠州へ行ったときも、牧の原を走っていて「そろそろ運転の疲れを温泉で取りたいね〜」なんて言っていて見つけたのが、<br /> 「さがら天然温泉・子生れ温泉 」の案内板。<br /> “天然温泉”という魅惑な響きにつられ、寄ってみることに。<br /> <br />ところが、入るうち案内板がなくなり・・・ナビにも出てこない。<br />知らない道を右往左往と適当に走る旦那・・・<br />道は温泉施設なんかありそうもないどんどん山奥へ。<br />なんかここ怖っっ!!と思っていたら、右側にぽつんと木の柱・・・<br /> <br />温泉ではなく、その由縁となったまったく違う所にある遠州七不思議のスポットに着いちゃったよ! <br />なんでも「さがら子生れ温泉」隣の大興寺は曹洞宗大本山総持寺の御直末寺院で、今から600年以上前に開山され、初代住職の大徹和尚は、鉱石に関して大変な学識を持つ名僧だったそう。<br /> <br />その住職が九十余歳の高齢で大往生の際に多くの門弟達にした予言が、<br />「わしの身代りに裏山より石が生れ出るであろう」という言葉。<br />その直後、予言通り裏山よりまゆ型の石が落下しその石を墓石にしたのだとか。<br /> <br />以降、代々の住職も石の落下を予言し、現在に至る29代続いているそうで、まるで子どもが生まれ出るかのように山から抜け落ちるため、『子生れ石』と名付けられ、長寿の石、子授けの石、安産の石とも言われ、縁起の良い石として信仰を集めているみたい。 <br />ほほー。パワースポットだったのかぁ<br /> <br />霊験あらたかなのはわかったんですけど、地図もなく導かれたかのように偶然ここへ着いてしまったことが怖い!<br />でもその地の温泉に入る前には、ご挨拶がてら縁のところへまずお参りをすべきだという話―――、あながち夢物語ではないのかも知れません。 <br /><br />さて、子生れ石から引き返し、というか山をどんどん下り、民家が見えてきた大きな通り沿いに目的地の温泉はありました!<br />看板の赤ちゃんのイラストも可愛い。<br />新しめの会館は純和風。上から見ると半月状の建物で、マップを見ると貸し切り家族風呂なんかもあります。<br /> ただ、渋滞を回避するため夜中に東京を出たもので、この時点で到着時間が朝の9時半。<br /> ・・・ まだ開いとりません☆<br /> <br />なので、入り口に並ぶ地元のおじいちゃんと世間話に花が咲きました(笑)<br />お話によると、ここは数年前に出来たばかり。<br />牧之原市公設の民営温泉で、料金は大人500円、小人300円と良心価格なので、おじいちゃん大絶賛です(笑)。<br />大型駐車場もあり、たぶん巡回バスもあるんじゃないかな?<br />町民の憩いの場という雰囲気です。<br /><br />道の駅で見つけたクーポン持参で、少しお安くしていただきました♪<br />露天風呂がいくつかあり、開放感あふれる和風な造り。<br />ガラス張りの内湯も大きく取られた窓により、まるで屋外にいるように陽が射して明るくくつろぐことができます。<br />板張りのサウナも清潔で広さも充分。<br />家族4人、思い思いのスタイルで温浴を楽しむことができました。<br /> <br />泉質は透度のある塩化物泉。やや熱めです。(私がそう感じたくらいだから43℃くらい?)<br />源泉のみを使い、加水を一切していないというから凄いなぁ!<br />浸かっていると下から温まっていくのがわかります。<br /> <br />泉質から神経痛、関節痛、冷え性、慢性婦人病、疲労回復などに効果があると唱われていて、そこからも子生れ石に通ずる子授けの湯、安産の湯、長寿の湯と呼ばれるにいたったのかもしれませんね。<br />命をはぐぐむ、遠州の湯。堪能いたしましたっ<br /> <br />余談だけど、個人的趣味で温泉分析表を私は温泉に入るたびに昔から撮っていたんですが、最近のお風呂はセキュリティから撮影禁止で記憶のシャッターにしかとどめて置けないのがつらいー。<br /><br />温泉のあとは体を横たえてクールダウンする畳の間は必須条件ですが、<br />ここもちゃーんと畳敷きの広い休憩スペースが用意されていて、そこも嬉しかったですね。<br />適度にほてりがおさまったら、朝、並んでいたおじいちゃんから「ここの飯は本当にうまいよ」と教わっていた、駿河湾の幸を気軽にいただけるという脇のレストランで昼食を取ることに。<br /><br />しぞーかだったらこれ!<br />ビバ! 茶蕎麦――――!!(写真は2人前)  <br />娘は冷やし天ぷら蕎麦。<br />そしてあれもこれも食べたい欲張リーノな母は何とか御膳。←ド忘れ。<br />茶蕎麦にぃー、<br />天ぷら盛りにぃー、<br />茶飯ですよ!(茶づくし!)<br /> <br />蕎麦はね、歯応え&喉越し申し分ない加減で、ほのかなお茶の香がもう上品で( ̄▽+ ̄*)!<br /> <br />ここ当たり! ここ当たりだねおじいちゃん!と朝のおじいちゃんにガッツポーズしたかったくらい。<br />温泉の中のレストランだとあなどってはいけない。凄く本格的なお蕎麦だった。<br />天ぷらも衣はサクサク、中の海老は大ぶりで、しかも身は半生!<br />絶妙な揚げ加減ですよ。そのままでもイケるし、蕎麦にからめて、茶飯に乗せてと私は大興奮でした♪<br /><br />ただ、残念なのが、この茶飯・・・<br />お茶で軽く炊いたんだろうと思っていたんですが、どうも茶葉の濃度が濃厚。<br />粉末を炊き上がりに混ぜたとしか思えない濃ゆさで、お茶の苦味が際立ってしまってたので、全部は食べられなかったです。残念・・・<br /> <br />最終的には天然温泉あり、地元のおじいちゃんとも触れ合いあり、土地のおいしいグルメあり、三重丸だったこの施設。<br />偶然の産物としか思えない温泉やグルメスポットにちょっとの道草で出逢えるから、旅はやっぱり面白い。<br /><br />地図にない道を行き、評価のない店へ入る。<br />アクシデントが酒の肴。残念な後味もまたオツです。<br />人生だってそんなもの。<br /><br />真っ直ぐがいいわけじゃない。近道が正しいわけじゃない。<br />人生の道草が実は花道じゃないかと、私は思ったりもするわけです。(ばあさんか・・・)<br />たまには無計画、無鉄砲なノープランを、ぜひとも皆さんにおすすめします(^^)!<br /> <br /><br />さがら天然温泉・子生れ温泉<br />静岡県牧之原市西荻間672-1<br />毎月第二火曜日が休館です。

遠州*静岡 さがら天然温泉"子生れ温泉"

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2011/07/16 - 2011/07/17

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苺子

苺子さん

旅行中に、観光協会で勧められた温泉に入るのもいいのですが、走っていて偶然看板を見かけて、そこの温泉に向かうことも結構あります。

確かに手」作りログハウス風ドリフな温泉に出会うデンジャラスなこともあるけど、行き当たりばったりも面白い〜〜( ´艸`)。
で、GWに遠州へ行ったときも、牧の原を走っていて「そろそろ運転の疲れを温泉で取りたいね〜」なんて言っていて見つけたのが、
「さがら天然温泉・子生れ温泉 」の案内板。
“天然温泉”という魅惑な響きにつられ、寄ってみることに。

ところが、入るうち案内板がなくなり・・・ナビにも出てこない。
知らない道を右往左往と適当に走る旦那・・・
道は温泉施設なんかありそうもないどんどん山奥へ。
なんかここ怖っっ!!と思っていたら、右側にぽつんと木の柱・・・

温泉ではなく、その由縁となったまったく違う所にある遠州七不思議のスポットに着いちゃったよ!
なんでも「さがら子生れ温泉」隣の大興寺は曹洞宗大本山総持寺の御直末寺院で、今から600年以上前に開山され、初代住職の大徹和尚は、鉱石に関して大変な学識を持つ名僧だったそう。

その住職が九十余歳の高齢で大往生の際に多くの門弟達にした予言が、
「わしの身代りに裏山より石が生れ出るであろう」という言葉。
その直後、予言通り裏山よりまゆ型の石が落下しその石を墓石にしたのだとか。

以降、代々の住職も石の落下を予言し、現在に至る29代続いているそうで、まるで子どもが生まれ出るかのように山から抜け落ちるため、『子生れ石』と名付けられ、長寿の石、子授けの石、安産の石とも言われ、縁起の良い石として信仰を集めているみたい。 
ほほー。パワースポットだったのかぁ

霊験あらたかなのはわかったんですけど、地図もなく導かれたかのように偶然ここへ着いてしまったことが怖い!
でもその地の温泉に入る前には、ご挨拶がてら縁のところへまずお参りをすべきだという話―――、あながち夢物語ではないのかも知れません。

さて、子生れ石から引き返し、というか山をどんどん下り、民家が見えてきた大きな通り沿いに目的地の温泉はありました!
看板の赤ちゃんのイラストも可愛い。
新しめの会館は純和風。上から見ると半月状の建物で、マップを見ると貸し切り家族風呂なんかもあります。
ただ、渋滞を回避するため夜中に東京を出たもので、この時点で到着時間が朝の9時半。
・・・ まだ開いとりません☆

なので、入り口に並ぶ地元のおじいちゃんと世間話に花が咲きました(笑)
お話によると、ここは数年前に出来たばかり。
牧之原市公設の民営温泉で、料金は大人500円、小人300円と良心価格なので、おじいちゃん大絶賛です(笑)。
大型駐車場もあり、たぶん巡回バスもあるんじゃないかな?
町民の憩いの場という雰囲気です。

道の駅で見つけたクーポン持参で、少しお安くしていただきました♪
露天風呂がいくつかあり、開放感あふれる和風な造り。
ガラス張りの内湯も大きく取られた窓により、まるで屋外にいるように陽が射して明るくくつろぐことができます。
板張りのサウナも清潔で広さも充分。
家族4人、思い思いのスタイルで温浴を楽しむことができました。

泉質は透度のある塩化物泉。やや熱めです。(私がそう感じたくらいだから43℃くらい?)
源泉のみを使い、加水を一切していないというから凄いなぁ!
浸かっていると下から温まっていくのがわかります。

泉質から神経痛、関節痛、冷え性、慢性婦人病、疲労回復などに効果があると唱われていて、そこからも子生れ石に通ずる子授けの湯、安産の湯、長寿の湯と呼ばれるにいたったのかもしれませんね。
命をはぐぐむ、遠州の湯。堪能いたしましたっ

余談だけど、個人的趣味で温泉分析表を私は温泉に入るたびに昔から撮っていたんですが、最近のお風呂はセキュリティから撮影禁止で記憶のシャッターにしかとどめて置けないのがつらいー。

温泉のあとは体を横たえてクールダウンする畳の間は必須条件ですが、
ここもちゃーんと畳敷きの広い休憩スペースが用意されていて、そこも嬉しかったですね。
適度にほてりがおさまったら、朝、並んでいたおじいちゃんから「ここの飯は本当にうまいよ」と教わっていた、駿河湾の幸を気軽にいただけるという脇のレストランで昼食を取ることに。

しぞーかだったらこれ!
ビバ! 茶蕎麦――――!!(写真は2人前)  
娘は冷やし天ぷら蕎麦。
そしてあれもこれも食べたい欲張リーノな母は何とか御膳。←ド忘れ。
茶蕎麦にぃー、
天ぷら盛りにぃー、
茶飯ですよ!(茶づくし!)

蕎麦はね、歯応え&喉越し申し分ない加減で、ほのかなお茶の香がもう上品で( ̄▽+ ̄*)!

ここ当たり! ここ当たりだねおじいちゃん!と朝のおじいちゃんにガッツポーズしたかったくらい。
温泉の中のレストランだとあなどってはいけない。凄く本格的なお蕎麦だった。
天ぷらも衣はサクサク、中の海老は大ぶりで、しかも身は半生!
絶妙な揚げ加減ですよ。そのままでもイケるし、蕎麦にからめて、茶飯に乗せてと私は大興奮でした♪

ただ、残念なのが、この茶飯・・・
お茶で軽く炊いたんだろうと思っていたんですが、どうも茶葉の濃度が濃厚。
粉末を炊き上がりに混ぜたとしか思えない濃ゆさで、お茶の苦味が際立ってしまってたので、全部は食べられなかったです。残念・・・

最終的には天然温泉あり、地元のおじいちゃんとも触れ合いあり、土地のおいしいグルメあり、三重丸だったこの施設。
偶然の産物としか思えない温泉やグルメスポットにちょっとの道草で出逢えるから、旅はやっぱり面白い。

地図にない道を行き、評価のない店へ入る。
アクシデントが酒の肴。残念な後味もまたオツです。
人生だってそんなもの。

真っ直ぐがいいわけじゃない。近道が正しいわけじゃない。
人生の道草が実は花道じゃないかと、私は思ったりもするわけです。(ばあさんか・・・)
たまには無計画、無鉄砲なノープランを、ぜひとも皆さんにおすすめします(^^)!


さがら天然温泉・子生れ温泉
静岡県牧之原市西荻間672-1
毎月第二火曜日が休館です。

同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車

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