2005/09/03 - 2005/09/06
29位(同エリア148件中)
ハンクさん
2005年9月の休暇に、駐在先のサンアントニオからコロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の国立、国定公園を巡った。残念ながらパソコンのクラッシュのため、旅行記に使えるような写真はほとんど残っていない。ここでは辛うじてスペアのカメラで撮影した少ない写真で、備忘録代わりに書き留めておきたい。
サンアントニオからテキサス州の西の端エルパソまで約8時間は単調なドライブだ。ここから北に進路を変え、ニューメキシコ州に入って約1時間の所にある、白い砂丘で知られるホワイトサンズである。ここは国立公園ではなく国定記念物に指定されている。南西およそ25 km、標高約1,200 m、山に囲まれた盆地にある石膏の結晶でできた約710 km2の広大な白い砂丘の景観は驚嘆に値する。石英の砂状結晶でできている通常の砂丘とは異なり、石膏は熱くならず素足でも歩くことができる。駐車場の近くで、子供たちはそり滑べりを楽しんだ。しかし一歩奥まで入り込むと全く方位の感覚を失ってしまう。一旦迷い込んだら元の場所に戻ることは容易ではないだろう。
この特殊な環境で生き続ける動物は身を守るために保護色となる。この砂丘で真っ白いトカゲを見つけた。動物好きな息子はこのトカゲを捕まえて手のひらで撮影をした後、自然に帰してやった。この純白の世界、有色の動物は簡単に見つかって生き延びることができない。また、ここで生きる動物の大部分は夜行性である。水分を節約し、熱を最大限避けるために、多くの動物は日中は地中で過ごし、食物を捜すために日暮れ後、巣穴から出てくるそうだ
続いてアリゾナ州に入りトゥーソン市を通過、巨大サボテンで知られるサワロ国立公園に到着した。東西2つの地区に分かれており、総面積は370 km2ある。西側はツーソン山脈、東側はリンコン山脈という大きな山脈に挟まれたソノラ砂漠にある、人の数倍もある巨大サボテンを見ることができる自然公園である。公園は、地域原産のサワロサボテン (ハシラサボテンの一種)からその名が付けられた。サワロサボテン以外にもその他の多くの種類のサボテン、タマサボテン、チョーヤカクタス、ウチワサボテンも、公園内でよく見られる。コウモリやフクロウなの絶滅が危惧されている動物がこの公園内に生息しているという。
ドライブ最後には、アリゾナ州の南東部、ニューメキシコ州に近いチリカワ国定公園を訪れた。ガイドブックではあまり目立たないが、風化した火山岩が織りなす奇観は他に例を見ない。もともと火山の噴火により形成された山であり、風化がかなり進んで脆くなった岩が黒褐色をしている。比較的湿気が多い地域であり、岩に緑色のコケが生えており、このコケに光が当たると輝いているように見え、黒褐色の岩とのコントラストが鮮やかである。
車で行ける最高地点はマサイポイントで標高は2094mあり、ここから公園内の岩々を眺めることができる。更にここから4kmほどのトレッキングで最大のバランスロックに到達するが、これは諦めて再びエルパソに戻り1泊、翌日サンアントニオに帰着した。雄大なアメリカの自然公園、何度でも足を運んでみたい所である。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この旅行記へのコメント (1)
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- tadさん 2015/05/08 00:12:56
- なつかしいサワロカクタスの公園
- 「アリゾナ州に入りトゥーソン市を通過、巨大サボテンで知られるサワロ国立公園に到着した。東西2つの地区に分かれており、総面積は370 km2ある。西側はツーソン山脈、東側はリンコン山脈という大きな山脈に挟まれたソノラ砂漠」
ここを読んで、思い出しました。サワロカクタスの公園行きました。ツーソンの友達の親がこの公園のボランティア・ガイドだったので、詳しく教わりました。オコティーヨなどという細い種類も覚えています。
1976年のことですが。。
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