中国ぶらぶら歩き　葫蘆島（ころとう）編

2012/04/03 - 2012/04/03

遼寧省と河北省の境にある葫蘆島「ころとう」（簡体字は葫芦島「フールーダオ」）に行きました。観光地としてはなじみがなく、ツアーなどで訪れる機会はほとんどありませんが、実は日本と深い結びつきがある場所なんです。
戦争が終わった後、満州から引き揚げた人の多くはこの葫蘆島を出発しました。うちの妻の祖母もその一人です。その数は１００万人以上と言われています。現在は東北３省合わせても１万人前後の日本人数とおもいますからその数は莫大です。今は当時の中心の長春（新京）や瀋陽（奉天）から鉄道で数時間で着きますが、当時は食べ物も着るものもなく数か月かかってたどり着いた場所のようです。そんなことを考えると胸が痛くなる場所です。
今はその名残もほとんどなく、海上油田や造船業で栄える工業都市となりました。
ちなみに、葫蘆島関係の最大の見どころは、「興城古城」です。
その紹介は別の旅行紀でご紹介します！！

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 2.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

今日は日帰りで葫蘆島へ行きます。出発はいつもの瀋陽駅臨時待合所、特別な日ではありませんがいつも大混雑です。

大連-瀋陽-ハルビン間の高速鉄道が今年の７月１０日に運転開始！！という噂がだんだん現実的になってきました。瀋陽駅の大改装も終わりが近づいています。ホームをまたぐ形で待合室が配置される上海虹橋駅スタイルになるようです。

今回は、Ｄ１２次の動車組です。葫蘆島北駅まで、２６６ｋｍ、１時間３４分の旅です。（ちなみに北京までは４時間４５分です）

東北地区はみんなＣＲＨ５タイプなのでちょっと残念。上海方面がうらやましいです。

今日は良い天気に恵まれました。瀋陽駅周辺の車両基地が続きます。

葫蘆島北駅に到着しました。新幹線専用駅は大体こんな感じで、街はずれに作られています。（日本の東北新幹線の小さい駅にも似てますね）

駅を正面から見るとこんな感じです。
地方都市の割には意外と綺麗なタクシーが待機していました。
（遼寧省の長距離高速バスでおなじみ“虎バス”のタクシーも発見、ちなみに虎バスの路線バスもありました。）

葫蘆島北駅から市内に向かって、こんな路線バスに乗りました。２１番と２２番がありました。この町のバスは、一部を除きオンボロです。

私たちは港に行きたかったので、２２番　龍港区政府行きに乗りました。　

２２番の終点から３番のバスに乗り換え、１時間後にようやく海につきました。「海浜公園」という場所です。綺麗なビーチがありました。

ビーチの右側の山裾にはお寺がありました。海望寺というそうです。その奥はなんだかわかりませんが、軍事基地かもしれません。
このはげた山と青空をみたら、なんだかカリフォルニアみたいな気がしてきました。

山の反対側は、港と造船所です。この港から日本人１００万人が帰りました。どこかに記念碑があるそうですが、話によると立ち入りに許可がいるそうです。ということで、記念碑のことは断念。。。

同じ３番のバスに乗り、市街地に戻ってきました。公園ではおじさんたちが楽器を弾いて楽しんでました。人民服姿も見えます。

吉野家かと思ったら「吉食客」でした。
（ちなみに営業停止中。。。）

今度は肯徳基（ケンタッキー）のパクリの美香基（メイシャンキー）です。まがい店を地方都市ではよく見かけます。

ここは葫蘆島市街地の中心地、中央路と新華大街の交差点。本物のケンタッキーがありました。意外と都会です。

でも路線バスは中国でも最低レベルではないでしょうか。。。。
この後乗る「興城」行きのバスもかなりしんどかったです。
・・・・この続きは「興城古城」編で・・・・

この旅行記へのコメント （2）

• kazuさん 2018/10/06 21:57:23

  素晴らしいです。

  高鉄の予約をしようと検索してたらたまたまこのブログに遭遇しました。
  スゴいですね。葫盧島は妻の故郷なので、毎年一緒に帰省してますが、単独でここまでの旅行ができるとは脱帽です。
  写真はすべて見覚えのある場所ばかりで、春節に帰るのが待ち遠しいです。
  葫盧島から南下して興城や九門口や山海関など見所が多いです。機会があればまた訪ねてみてください。

  ぼーやんさん からの返信 2018/10/07 11:09:49

  RE: 素晴らしいです。

  KAZUさん
  
  旅行記ご覧いただき嬉しいです。
  今は日本に戻りましたので、なかなか葫蘆島にいくのは難しいのですが、チャンスがあればいきたいです。日本人にとって忘れてはいけないところですよね。一方で、興城や山海関は、中国の歴史を感じられる良いところだと思います。また、色々アドバイス頂ければ嬉しいです。