チーター保護施設　～インバードーン・ゲーム・リザーブ

2011/08/26 - 2011/08/26

ボツワナのチョベ国立公園でのサファリがあまりに楽しすぎたのと、ビッグファイブで唯一見れなかったサイが見たくて、ケープタウン3日目も日帰り現地ツアーに参加してインバードーン・ゲーム・リザーブ（Inverdoorn Game Reserve）に行きました。
ここは私営のゲームリザーブで、チーター保護施設も兼ねている。

今回の南部アフリカ旅行の最後。果たしてサイを見ることができるのか・・・？


【旅程】

□8月20日　羽田発香港とヨハネスブルグ経由、リヴィングストン（ザンビア）
□8月21日　リヴィングストン泊（ヴィクトリアの滝のザンビア側）
□8月22日　ヴィクトリアの滝のジンバブエ側、ボツワナのチョベ泊
□8月23日　チョベ泊
□8月24日　ケープタウン泊
□8月25日　ケープタウン泊
■8月26日　ケープタウン泊
□8月27日　ヨハネスブルグ、香港経由羽田（8月28日羽田着）

●旅は個別手配。飛行機とザンビア、ジンバブエ、ボツワナのドライバーと宿を日本から旅行会社を介して手配。

●ケープタウンではVilla Zest Boutique Hotelという宿をネット予約（booking.com）。とてもオシャレなブティックホテル。グリーンポイントにある。

【フライト情報】

8月20日　ANA1171便
羽田08:55発　香港12:35着

8月20日　南アフリカ航空287便
香港23:50発　ヨハネスブルグ（翌日）07:00着

8月21日　南アフリカ航空48便
ヨハネスブルグ10:40発　リヴィングストン　12:30着

8月24日　南アフリカ航空41便
ヴィクトリアフォールズ13:25発　ヨハネスブルグ15:05着

8月24日　南アフリカ航空357便
ヨハネスブルグ17:00発　ケープタウン19:10着

8月27日　南アフリカ航空334便
ケープタウン12:55発　ヨハネスブルグ14:55着

8月27日　南アフリカ航空286便
ヨハネスブルグ16:45発　香港（翌日）12:25着

8月28日　ANA1172便
香港14:30発　羽田19:40着

エリア カルー国立公園周辺(南アフリカ共和国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回利用した現地ツアーはAfrican Eagleのもの。
http://www.daytours.co.za/safari-tours/inverdoorn-one-day-safari.html

ホテルで紹介されたツアー会社です。
前日にこの会社の半島ツアーにも参加した。

Inverdoornへのツアーは一日がかりで1990ランド（2011年8月現在1ランド＝約11円）。ホテルからの送迎、3時間のゲームドライブ1本、ランチ、ウェルカムドリンクと焼き菓子が含まれている。

ゲームリザーブはクライン・カルー（Klein Kaloo）にあり、ケープタウンからここまでの景色も絶景。残念ながら車の中からあまりいい写真が撮れなかった・・・orz

入り口には池があって、乾燥したこの地域では貴重な水場だ。ということで、多くに水鳥が集まっている。

ここのゲームドライブは柵で囲まれているので動物たちは出入りができないけど、鳥たちは自由に出入りができる。

スプリングボック

中央は変種のブラックスプリングボック。

キリンも10数頭いる。高い木が少ないので結構目立つ。

雄のダチョウ。結構、臆病なようですぐに逃げてしまう。

この地域は年間降水量が少ないらしく、保護区内の草木だけでは動物たちを養っていくことができないので、干し草を与えている。

柵があったり、餌をあげたりする点で動物たちの生活に干渉しない国立公園とはだいぶ異なる。

とはいっても、ここでも人間による干渉は最小限に留めようとしていて、私たちの車が少し近づくと臆病なダチョウが逃げ始めた。

逃げるダチョウを見て、シマウマも警戒！

そして逃げ遅れまいと、一斉に逃げ始める。苦笑

あの馬鹿ダチョウめ・・・！
みんな逃げてしまったではないか！

超離れたところからこちらをガン見しているシマウマたち。笑

ほんと不思議な模様だよなぁ。目の錯覚を利用して、目標としてとらえにくくするための模様なんだって。

シマウマは馬やロバに体格は似ているけど家畜化に成功した例はないらしい。

人に懐かないという性格的なものや、背中に重いものを乗せられないという身体的な理由らしい。

この真ん中の子だけがカメラ目線なのがウケタ。笑

チョベではちらっとしか会えなかったシマウマをいっぱい見れて満足♪

さて、次にライオン保護エリアに入る。

インバードーン・ゲーム・リザーブではライオンは他の動物とは隔離されているのだが、茂みの向こうに隠れていたようでこの日は見つけることができなかった。

ガイドがライオンが見つけられなかったことを申し訳なく思ってか、植物とか一生懸命説明してくれるんだけど、やっぱりライオンが見たかった！

ここにいるライオンも保護されているライオンで、別の私営ゲームリザーブで狩猟用に大きくするためにホルモン剤などを注射されていたのだという。体格だけでなく、気性にも影響しているようで、他の動物と一緒にしておくと無用な殺傷をしてしまうということで隔離されてるのです。

ライオンの敷地内を呑気に歩いているカメ。

ガイドに手づかみされて、慌てて首と足をひっこめる。笑

もう大丈夫かな？って顔をだしてきたけど、まだつかまったままだよぉ^^;

さて、ライオンの保護エリアを出て、ゲームリザーブに戻ります。

遠くにいるのはオリックス。
角が素敵です。

この日帰りツアーの宣伝として、パンフレットには、「キリンと一緒に歩く」って書いてあった。

フタをあけてみると、車を降りてキリンに近づくことができるってだけで、一緒に並んで歩く、ってことができるわけではなかった。。

やはり人間に対しては、警戒心が強いのであまり近づくと逃げてしまう。なので、そーっとにじり寄って行きます。

逃げられてしまったら他の人に迷惑なので、これくらいが限界かなぁ。

+++

このあといつもサイが目撃されるエリアをウロウロしてみましたが、結局見つけることができなかった・・・

次回の旅へのお預けです。

次にチーター保護区の敷地へ。ここも敷地が他の動物がいるエリアと区切られている。

四肢動物の中では最も足の速いチーターだが、大型の猫科の中で最も絶滅が危惧されている。

成獣になる確率は5％ときわめて低い。これはライオンやハイエナなどによる捕食の対象になることも一因になっているが、猫科の動物たちは縄張り意識が強いので、別のチーターに殺されることもあるから。

子育てはメスだけで行うので、母親が狩りに行っている間にハイエナなどに子供を殺されたりすることもあるのだという。

しかもオスチーターは兄弟3，4頭で群れて、将来のライバルを減らすために、雌チーターの育てている子供チーター（自分の子は別）を見つけると殺すらしい。

まったく、自分たちはいい大人になっても群れて、自分よりも弱いものを殺していくってどんだけサイテーなんですか、オス達よ・・・せめて、お父さんチーターは子育てを手伝えよ。

インバードーンではチーターの遺伝子の多様性を保つために、近縁でないチーター同士の掛け合わせに協力するなどの取り組みをしているらしい。

また、様々な理由で保護されたチーターを自然に帰せるように狩猟の訓練をしている。

やはりメスは単独行動をしているけど、オスは群れている。

鼻をなめなめ(#^.^#)

こうやってみるとほんと超スタイルがいいチーターさん。

でも早さが取り柄なだけあり、ちょっとした足の怪我が命にかかわることになり得る。自然の中で生きていくということは、それだけ厳しいことなのだ。

チーターは体はかっこいいのですが、顔はよく見ると変顔です。笑

多分、目の横の線がちょっとまぬけに見えるからなのかなぁ。

ガオー、じゃなくて欠伸です。^^;

大欠伸〜

チーターのあごは小さいのでライオンみたいに獲物の首を折ったり、窒息させたりはできずに、一発で仕留めることはできないんだって。

だから捉まえたと思っても、逃げられたり、最悪な場合には後からきたライオンやハイエナなどに獲物を横取りされることもあるのだそう・・・

とりあえず、チーターたちはこれだけ頭数が減ってるんだから、絶滅しないようにもっと連携して、同じチーター同士で争うのをやめたり、オスが子育てを手伝ったり、ライオンみたいに複数で狩りをしたりすればいいのに〜

この旅行記へのコメント （12）

• Yattokame!さん 2012/02/25 05:07:14

  チーター

  kumさん
  
  おはようございます。
  
  チーターって、体がスリムであの顔立ちなんで、ライオンやトラよりも愛嬌があって憎めない感じがしますね。せっかくがんばって走って得た獲物を他のライオンやハイエナに取られちゃうというのも、残念な子やね〜と同情をひきます。ああ、そういえばチーターは、全力疾走は長いこと持たず、狩りが成功する確率はかなり低いんですよね。他のオスの子を殺してしまうというところも含めて、チーター、種としてもうちょっとがんばってもらいたい（笑）
  
  Yattokame!

  kumさん からの返信 2012/02/26 01:58:57

  RE: チーター

  Yattokame!さん、こんばんはー
  
  チーターはほんとスタイル抜群ですよね。
  足が一番速いとはいっても、そこまで速さに大きな違いがあるわけでもないので、おっしゃるとおり狩りを失敗することも多いようですね。
  
  南部アフリカに行ってからアニマルプラネットを結構見てます。
  長い地球の歴史の中で、消えていってしまった種は山ほどいますが、チーターも同じ運命を辿ってしまうのは切ないです。だから、もうちょっと変化に対応して生き方を変えていってもらいたいですね。
  
  先日もアフリカで数百頭という象が象牙目当てで殺されていたというニュースを見ました。しかも、象牙を売って武器を買うのだと。なんだか悲しいです。。。
  
  くむ

• crossさん 2012/02/19 20:08:22

  何を見つめているのやら...

  kumさん、こんばんは♪
  
  本物のサファリ...
  日本のサファリパークなら必ずライオンと触れ合えますが、
  本場のサファリでは残念でした。
  
  それにしてもチータはかっこいい♪
  テレビでは狩りの様子も見れますが、
  流石に狩りをする様子に遭遇ってことはないですよね。
  でも、この遠くを見つめるチータの勇姿はここだけしか見れませんね。
  
  kumさん的には、どの動物との出会いが一番思い出に残ってますか？
  
  cross

  kumさん からの返信 2012/02/20 01:42:03

  RE: 何を見つめているのやら...

  crossさん、こんばんは！
  いつもありがとうございますっ
  
  いやぁ、チーターはほんと美しい生き物ですね。
  柄もですが、体格もしなやかで逆三でかっこいいんですよねぇ。
  チーターほどではなくても、どの動物も美しかったです。
  だからハンティングや角や象牙目当てで殺されてる現実は悲しいです・・・
  
  > kumさん的には、どの動物との出会いが一番思い出に残ってますか？
  
  いい質問ですねぇ。
  一番あがったのは、豹ですねぇ。
  チーターと模様が似てますがちょっと違うんですよ。
  で、かつ、チーターが細マッチョな感じなんですが
  豹はもっと細身なんですよね。
  豹は大型猫科の中では多い方で、実はアフリカに４０万頭くらいいるといわれているんです（チーターやライオンよりも全然多い）。でも隠れるのがうまくて見つけるのが一番大変らしいです。
  そんなこともあって、見つけられたのはホントうれしかったし、超感動でした♪
  
  くむ

• サウスピーチさん 2012/02/15 09:46:52

  哀愁が・・・

  kumさん、こんにちは♪
  
  トップの写真、すごく素敵です！　何となく哀愁が漂っているというか、野生感がハンパないです！
  
  キリンって、結構近づいても大丈夫なんですねぇ。　以前、「世界の果てまでイッテＱ」で、
  イモトさんがキリンを遠くから見ていると、いきなりダッシュで追いかけたきた（それもかなりの速さで）のを見たんで、
  キリンも結構怖いんだなぁ〜、というイメージを持ったのですが・・・。
  
  では、また！
  
  サウスピーチ　：）

  kumさん からの返信 2012/02/19 05:23:39

  RE: 哀愁が・・・

  サウスピーチさん、こんばんは！
  いつも有難うございます！
  
  そうそう、動物の顔写真も好きなのですが、私もこのチーターさんの哀愁漂う感じがスキでトップに持ってくることにしました♪
  背中から哀愁を感じさせるなんて、男前なかんじですけど、この子は女の子でした。苦笑
  
  > キリンって、結構近づいても大丈夫なんですねぇ。　以前、「世界の果てまでイッテＱ」で、
  > イモトさんがキリンを遠くから見ていると、いきなりダッシュで追いかけたきた（それもかなりの速さで）のを見たんで、
  > キリンも結構怖いんだなぁ〜、というイメージを持ったのですが・・・。
  
  えー！そうなんですか。
  ここやチョベのサファリで見たキリンたちは自分達から人間に近づいてくる感じでは全くなかったですねぇ。いきなりキリンがダッシュで追いかけてきたら結構怖いけど、それ以上にうらやましい・・・・キリンに蹴られて殺されるなら本望・・・（って、なんだか変態みたいですね。笑）
  
  くむ

• はな♪さん 2012/02/13 17:17:27

  遅ればせながら…

  くむさん☆
  
  こんにちは♪
  
  遅ればせながら、おめでとうございます。
  新たな一年が、素晴らしい年になる事をお祈り致します。
  
  チーター保護施設におじゃましてます(^^;;
  どの動物も、毛並みが艶々してますし、活き活きとしてますね。
  自然界の厳しさも、改めて考えさせられますが、
  人間界も含め、イクメン チーター増えればよいのに〜。
  
  くむさん、確かキリン好きでしたよね？
  歩く… 残念な気持ちが文章から伝わりましたね(^^;;
  
  しかし、チーター、シマウマは、実際間近で見られて
  目がチカチカしませんでしたか？
  食い入るように見てしまった私、お写真からでも
  やられてしまうま！(◎_◎;)
  
  トップのお写真、かっこいぃ〜ですね(^-^)/
  
  では、はな♪

  kumさん からの返信 2012/02/14 02:54:42

  イクメン☆チーター

  はな♪さん、こんばんは！
  メッセージ有難うございます♪
  こちらこそよろしくお願いします。
  
  変化への対応の早さが種の生存力を左右するとはいえ、ここ百年ほどの間の人為的な環境の変化はあまりにめまぐるしく、いままで変化に対応できてきた動物たちにとっても対応困難なものになってきているのかもしれません。
  
  現在、絶滅の危機に晒されている動植物達の状況は、人間の活動の影響が無関係ではなく、私達の活動のせいでこんな美しい生き物が永遠に失われてしまうのは、ほんとに嫌だなぁって思います。
  
  北海道のキタキツネが母親と娘が一緒に子育てをするケースが増えてきているという話を聞いて、チーターも子育ての仕方を変えられたら、もう少し成獣できる確立があがるんじゃないか、って思いました。
  
  というわけで、イクメン・チーターを普及させたいですね！
  
  > くむさん、確かキリン好きでしたよね？
  > 歩く… 残念な気持ちが文章から伝わりましたね(^^;;
  
  あはは。そうなんです。憧れのキリンと並んで歩くところを想像してよだれをたらしそうになっていましたが、甘すぎました・・・残念！
  
  くむ

• fujickeyさん 2012/02/13 09:49:09

  しましま

  kumさん。
  
  しまうま関連の写真に月曜日の憂鬱な気分が一気に晴れました(^0^)
  ダチョウに触発されて焦っているのとガン見している3頭の正面写真がお気に入りです♪細長い顔の生き物の正面写真ってツボなんですよ。馬系にあと魚の正面も好きです(笑)
  ライオンが見られなかったのは残念ですね。。でも｢また来よう!｣って次の目標になりますよね。
  
  fujickey...☆
  
  

  kumさん からの返信 2012/02/14 02:41:47

  正面顔Love

  fujickeyさん、こんばんは！
  いつも有難うございます♪
  
  動物写真ってテンションあがりますよね〜！
  もっといっぱい動物写真が撮りたい！！
  ・・・というわけで、またサファリに行きたいなと夢を募らせています*^^*
  
  > ダチョウに触発されて焦っているのとガン見している3頭の正面写真がお気に入りです♪細長い顔の生き物の正面写真ってツボなんですよ。馬系にあと魚の正面も好きです(笑)
  
  あはは！私も魚の正面顔スキー！
  横から見るようのボディデザインだから
  正面から見ると超間抜けなんですよねぇ〜。
  インコの正面顔も目がデメでかわいいですよぉ。
  
  kum

• procidaさん 2012/02/13 08:56:12

  おはようございます。

  kumさんへ
  
  またまた興味深い旅行記ですね。
  じっくりと読みました。
  
  それにしてもkumさんは地球上あらゆるところに行ってますね。
  スゴイっ！
  
  チーターの話し、おもしろいですね〜。
  ホント、顔もよく見るとおもしろい。
  あの独特の模様もじっくり見てみるとおもしろい。
  
  シマウマの模様も、
  じっくり見ているとホントに目が錯覚を起こしたような。
  見れば見るほど不思議な模様です。
  
  プロチダ

  kumさん からの返信 2012/02/14 02:30:03

  RE: おはようございます。

  プロチダさん、こんばんは〜
  ご訪問有難うございます♪
  
  チーターは顔は変ですが、ほんと美しい生き物でした。
  こんな美しい生き物が絶滅してしまったらいやだなぁと思い
  とてもその生き方の不器用さがもどかしいです。。。
  
  シマウマの模様は見ているとくらくらしてきますよね。^^;
  でもバッグやクッションの柄に使われるだけあって
  ちょっとオシャレですよね。笑
  
  もうちょっと近寄れたらよかったんだけどなぁ。
  すごく臆病なんです。泣
  
  くむ