2011/12/09 - 2011/12/09
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おっちゃんさん
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「『欲望』という名の電車」に乗り、
「墓場」という名の電車へ乗り換え、
ブランチが降り立ったのは、
ニューオリンズの下町「極楽」駅――。
世田谷パブリックシアター(12月15日〜25日)で
上演される「欲望という名の電車」。
その先行上演を観に、「キラリ☆ふじみ」へ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄
-
高畑淳子演じるブランチは
幸福だった過去の時間に居場所を求める女。
宅間孝行が演じる義弟スタンレーは
没落地主階級の気取った義姉のそんな態度が鼻もちならない。
かさぶたでも剥ぐように
ブランチの嘘を暴き立てるスタンレー。
それは血が滲み、痛みを伴う。
ブランチ/高畑が「やめて!」と叫ぶたびに、
小曽根真がつま弾く気だるいブルースが
不意に不協和音に変わり、ブランチ/高畑の狂気が
深くなってゆく。
終幕近くで語られる、ブランチ/高畑の台詞
「どなたかは存じませんが――
私はいつも見ず知らずのかたの
ご親切にすがって生きてきましたの」
が何ともいえず哀切である。 -
この舞台のもう一つの魅力が小曽根真の弾くピアノ。
ラグタイム、ブルースからフリーキーなジャズまで、
自在に演奏しながら、
舞台音楽にとどまらない、ひとりの役者、語り部として
ブランチの心理を描写していた。
マイルス・ディビスが「死刑台のエレベーター」で
実験してみせたように。
それにしても、高畑淳子という女優、
ただ者ではない。
このお芝居を観終わった後、
我々はいま、どんな名前の電車に乗って、
どこへ向かおうとしているのか。
ふと、そんなことを考えてしまった。
ちなみに、テネシー・ウィリアムズが
この戯曲を執筆していた当時、
ニューオリンズのフレンチ・クォーター内では
「欲望線」(Desire Line)、「墓場線」(Cemetery Line)
という名の電車が実際に走っていたという。
戯曲のタイトルは二度の改題を経て、
この「欲望――」に落ち着いた。
この電車はすでに廃線になり、
今はその痕跡すらないという。
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