2011/12/03 - 2011/12/04
114位(同エリア398件中)
ハンクさん
ヘルシンキ、サンクトペテルブルク、フランクフルトの魅力的なクリスマス飾りを楽しんできた後バンガロールに到着、先週は所要でムンバイに滞在し週末の1日を観光をして過ごした。なおムンバイについては昨年6月に訪問した時の旅行記に主要なスポットを紹介しているので、興味をお持ちの方はご参照いただきたい。
http://4travel.jp/traveler/hank4881/album/10539031/
ムンバイ滞在は3回目、この町はクリスマスとは無縁で、雑踏と喧騒はいつも変わりがない。今回は町中で4時間で10ヶ所ほどの名所を回って2200ルピーだと言うタクシーをチャーターした。値切り交渉の結果1700ルピーで、先回見逃したガンディー博物館、セント・トーマス教会、ドービー・ガート、ジャイナ教寺院など巡った。
ムンバイ(かつてのボンベイ)は1,400万人とも一説1,800万人とも言われる世界最大の人口を持つ都市である。しかし、恐らくはスラムや路上で生活をしている人々のすべてを含んでいない可能性が高い。前回は極力肯定的にこの町を捉えようとした。しかし改めてこの町を歩いてみて、日本人にとってこの町について否定的なことに触れずにおくことは難しい。
インドの都市に共通していることではあるが、まずこの町のもつ一種異様な臭気、垂れ流しの汚水と街角に放置された生ごみの山、から発せられる臭気に気が滅入ってしまう。そして観光地で遭遇する貧しい物乞い、多くは痩せこけた子供や、乳飲み子を抱いた幼い母親など、一旦施しをするところを見られると取り囲まれてしまって逃げ場を失ってしまう。しかし、これしきのことでめげていてはこの町を探訪することはできないのである。
今回はマニ・バヴァン・ガンディー博物館、インド独立の父マハトマ・ガンディー(1869−1948)が1917年から1934年までインドの独立運動の拠点として過ごした建物を訪れることができたのは収穫であった。ガンディーは紛れもなくインドの誇る英雄、建国の父であり、インドの紙幣はすべてガンディーが描かれている。しかし彼の伝記を読むと興味深い人物像が浮かび上がってくる。ムンバイの北部、グジャラート州の生まれ、小学校時代は成績は悪く、素行も問題が多く悪友にそそのかされて禁を犯して肉食を繰り返し、タバコにも手を出し召し使いの金を盗み取ったこともあったという。
その後18歳でロンドンに渡り、法廷弁護士となるために勉強、卒業後1893年にはイギリス領南アフリカ連邦で弁護士として開業した。しかし、1913年に原住民土地法が制定されるなど人種差別政策の体制化が進んだ南アフリカにおいて、インド系移民の差別に対する権利回復運動を行った。この時の経験は1915年にインドに帰国してからの民族運動にも生かされている。帰国後、ガンディは心理と非暴力という不滅の理想に基いて大衆闘争を繰り返し、英国支配の基盤を揺さぶった。ここマニ・バヴァンに滞在中、国家の命運を左右する多くの意思決定がなされたという。今は国立博物館となったこの建物にはガンディの著書、蔵書を集めた図書室、また彼が英国製品を拒否する象徴となった糸つむぎを始めた部屋もそのまま保存されている。
セント・トーマス教会は中央駅前の路地に入って少し歩いた下町にあり、1983年にはマリア・テレサも訪れている。この町にも少なからぬキリスト教徒が存在するようで、この日曜日の朝もミサが開催されていた。インドにはゴア、コーチンなどスペイン、ポルトガルの影響下でカトリックの荘厳な教会が建設された。この教会はイギリス、東インド会社の影響下で、1718年に建設されており、若干趣が異なる。白亜の尖塔が印象的な教会である。
ジャイナ教寺院を訪れたのは、バンガロール近郊のシュラバナ・ベラゴラを訪れて以来である。仏陀と同時代のマハーヴィーラ(前6世紀-前5世紀)を祖師と仰ぐ宗教で、特に不殺生の誓戒、苦行・禁欲主義を厳守する厳格な宗教である。富裕な信者が多く、ジャイナ教独特の像、金銀を多く使用した豪華な装飾がヒンドゥー教寺院と異なっている。
ドービー・ガートとは巨大な屋外共同洗濯場である。ガイドブックを見て想像はしていたが、異様な臭気と、汚染水の宝庫で、早々に退散した。インド特有の光景であり、観光スポットに取り上げられているが、覚悟を持って訪れたほうがよい。
チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤと舌をかみそうな名の博物館、1905年インド皇太子訪問に合わせて建設されたインド・サラセン風建築の傑作である。展示品はエレファンタ島や各地で出土した仏像、神像が多く展示されている。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ジェットエアウェイズ (運航停止)
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インド建国の父、マハトマ・ガンディーの像は至るところに見られる
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マニ・バヴァン・ガンディー博物館のファサード
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マニ・バヴァン・ガンディー博物館の入り口のパネル
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マハトマ・ガンディーの胸像
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ガンディーの書庫
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ガンディーの書庫
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ガンディーが英国製品に対抗して糸つむぎを始めた部屋
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ガンディーの生涯を描いたミニチュアが並んでいる
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セント・トーマス教会の尖塔
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セント・トーマス教会の祭壇、イタリアの大理石を使用している
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ジャイナ教寺院のファサード
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ジャイナ教寺院の象の像
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ジャイナ教寺院の祭壇、銀製の本尊ティールタンカラ像を祀る
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銀を多用した別の祭壇
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ドービー・ガートとは巨大な共同洗濯場である
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ドービー・ガートは異様な臭気と石鹸水にあふれている
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チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤと舌をかみそうな名の博物館、1905年インド皇太子訪問に合わせて建設されたインド・サラセン風建築
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美術館の内部
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ペルシャ出土のレリーフ
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小学生の団体と遭遇、先生も含めて写真を取られるのが大好きだ
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駅前通りを一歩入れば裏通りはゴミだらけ
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街角で散髪をしているのどかな風景
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