聖堂巡礼：フランス 5-1 パリ サン・ドニ大聖堂 外観

2011/10/08 - 2011/10/15

「ゴシック美術はサン・ドニ大聖堂(修道院）で誕生した」
ゴシック好きとしては見に行かなくては!(^^)!

サン・ドニとは250年頃モンマルトルの丘で殉教したパリの初代司教・聖ドニのこと。打ち切られた首を自ら持ってここまで歩いたとされるこの地に聖ジュヌヴィエーヴが教会を建てたのが始まりとされる。
ダゴベール一世から王家歴代の墓所となる（630年頃〜）。
すたれてきた修道院をシュジェールが復興させる。フランス革命時には王家とのつながりからかなり損傷を受ける。
外観ではバラ窓を創設し人像円柱を写実的に作った。
1144年に内陣が完成し献堂式を行う：ゴシック建築発祥の目安のひとつとされる。
1966年に修道院から大聖堂に格上げされた。

参考文献　馬杉宗夫著『ゴシック美術ーサン・ドニからの旅立ち』八坂書房

エリア サン=ドニ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

西正面ファザード

今日も曇りで寒いです。
メトロを降りて5分ぐらいなので
助かります

西正面は1771年に破壊され1840年に修復されているそうです。

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》

聖三位一体を象徴する3つのアーチ

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》
タンパン
天使を伴って上空からキリストが
牢の中にいる聖ドニ（中央右）と
左右の弟子2人にパンを与える。
右端の長官フェスセンニウスが有罪を言い渡す。
左端に聖女ラルキア
その右に死刑執行人2人

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》
弧帯上部
神が覗いています。

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》
右側：人像はなし
側壁：下から1月から6月までの仕事

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》

十字とぐるぐるの模様

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》

鳥さん

西正面　右側扉口
《聖ドニの最後の聖体拝受》
左側：人像はなし
側壁：上から7月から12月までの仕事

西正面　右側扉口《聖ドニの最後の聖体拝受》

鳥さんと真ん中は・・？

西正面　中央扉口
《最後の審判》
扉口：キリストの現世
タンパン：最後の審判
弧帯：聖三位一体　天上界へ
キリストを中心として下から上に位階が
垂直的に表現されている。

西正面　中央扉口
《最後の審判》
右側：人像はなし（破壊前はあったようですが）
側壁：賢き乙女と愚かな乙女
　

西正面　中央扉口
《最後の審判》
左側：人像はなし
側壁：賢き乙女と愚かな乙女

西正面　中央扉口
《最後の審判》19世紀
キリストの地上での物語と受難・復活・昇天を
表したブロンズの扉口

西正面　中央扉口
《最後の審判》
ユダの裏切りかなぁ

西正面　中央扉口
《最後の審判》
何の場面でしょ？
輪っかのつなぎ目が顔ですね

西正面　中央扉口
《最後の審判》
十字架を運ぶキリスト

西正面　中央扉口
《最後の審判》
磔刑図

西正面　中央扉口
《最後の審判》
十字架から降ろされるキリスト

西正面　中央扉口
《最後の審判》
復活

西正面　中央扉口
《最後の審判》
エマオの巡礼者

西正面　中央扉口
《最後の審判》
昇天の日

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン　弧帯

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン
中央に両手を広げ審判を下すキリスト
十字架の上方に受難の道具を持つ天使が左右に二人ずつ
キリストの右足元にひざまずき合掌する
修道院長シュジェール

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン　右側
十二使徒
審判のラッパを吹く天使
墓から復活する人々

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン　右側

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン　左側
聖母マリア（キリストの右側）
十二使徒
審判のラッパを吹く天使
墓から復活する人々

西正面　中央扉口
《最後の審判》
タンパン　左側
右端に修道院長シュジェールさんがいます。

西正面　中央扉口
《最後の審判》
弧帯上部

西正面　中央扉口
《最後の審判》
弧帯中央部
聖霊のハト
子羊を胸に抱く神

西正面　中央扉口
《最後の審判》
弧帯　右側
内側：地獄
上部三層：黙示録の24人の長老達

西正面　中央扉口
《最後の審判》
弧帯　左側
内側：天国
上部三層：黙示録の24人の長老達

バラ窓
バラ窓はここが最初らしいです。
預言者エゼキエルが見た救世主のヴィジョンがベース
中央：キリスト
12使徒が世界に広がって行く
4つのマルは4福音書記者

右下のマル　アップ
後のは損傷が激しく
わかりにくいです。

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口　右側
側壁：黄道十二宮（カニ座としし座がないので十星座）
上から
ふたご座
てんびん座
さそり座
いて座
山羊座

西正面　左側扉口
柱頭彫刻
ロマネスク風です。

西正面　左側扉口
柱頭彫刻

西正面　左側扉口
扉
うずまき模様

西正面　左側扉口　左側
側壁：黄道十二宮（カニ座としし座がないので十星座）
下から
水がめ座
うお座
牡羊座
おうし座
おとめ座

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口
柱頭彫刻

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口
聖ドニと弟子が殉教に向かう場面
19世紀に制作された
12世紀とは関係がない

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西正面　左側扉口

西北角

北側
ガーゴイル

北側
ガーゴイルの下の人が怖い

北側

北側
飛び出すガーゴイル

北側

北袖廊扉口
前は公園みたいになっています。

北袖廊扉口

北袖廊扉口（ヴァロワ家の扉口）
弧帯：ルイ?世までの30体の現実の王達
タンパン：フランス王家守護聖人聖ドニの殉教
側壁：フランス王家の精神的祖先と考えられた
　　　旧訳聖書の王達
を表現する。

北袖廊扉口

北袖廊扉口
右側　人像円柱
旧約聖書の王達

北袖廊扉口
左側　人像円柱
一番左
ダヴィテ：竪琴を持ったライオンの上に立つ
その他は旧約聖書の王達

北袖廊扉口
左側　人像円柱
ダヴィテの足元のライオンさん
頭はなし
ライオンと楽器はダヴィテの「持ち物」らしいです。

北袖廊扉口
左側　人像円柱
ライオンの下
左右の鳥の頭を食う!

北袖廊扉口
人像円柱の足元

噛み合ってる。。

北袖廊扉口
人像円柱の足元

鳥さん
目の前で見れるので嬉しくて
いっぱい撮りました。

北袖廊扉口
中央柱

北袖廊扉口
中央柱
聖母子像

北袖廊扉口
中央柱　下部

へばりついてる。。

北袖廊扉口
タンパン　聖ドニの殉教

まぐさ部
左側：聖ドニと二人の弟子が首にロープを巻かれ
パリ総督（左端）の前に導かれている。
夫がこの三人にだまされたとひざまずき訴える女性

北袖廊扉口
タンパン　聖ドニの殉教
ひざまずきながら切り落とされた
自分の首を持つ聖ドニ
後ろに死刑執行人が二人
ひざまずく二人の弟子（左右）と
死刑執行人

北袖廊扉口
まぐさ部
中央：聖ドニの鞭打ちの刑
　　　（柱につながれている）
右側：最後の聖体拝受
　　　キリストが牢の中のドニに授ける
　　　二人の天使が飛ぶ
右端に盾を持った二人の兵士

北袖廊扉口
弧帯　中央

北東側

北東側
東側は柵が閉まっていて行けませんでした。

西南側

西南側
こちらも柵がありますが
開いています。

南側

南側

南側

南側

南袖廊扉側

南袖廊扉側
人像円柱はありません。
損傷も激しいです。

南袖廊扉側
タンパンも木です。

南袖廊扉側

南側
ここで周歩廊・クリプト見学のチケットを買います。