2011/11/26 - 2011/11/26
427位(同エリア525件中)
ちゃおさん
ブログの知人に伊予・宇和島出身の竜司さんという方がいる。古里思いの先輩で、先日も現在住んでいる伊豆の伊東市から宇和島で行われた同窓会に遠路はるばる参席したそうな。彼のブログを見る限り盛会だったようだ。
この宇和島市、名前の通り宇和海に面した城下町であるが、嘗て宇和国という国名が存在していなかった以上、伊予の一角ではあるが、この土地の人々は、宇和海に面したこれ等の地方を南予と呼び慣わしている。僕も一度宇和島を訪問したこともあり、穴太の石工によって造営された宇和島城の石垣に沿って天守閣本丸まで登り、眼前に広がる波静かな海にポンポン船の行き交う宇和海を眺め、海上の音まで響いてくるその静けさに感動したものだったが、その穏やかな海の情景は今でも鮮明に覚えている。南予、宇和海。良い響きである。
その南予が自身の住んでいる小金井市にもあることは数年前から知ってはいたが、殊更着目はしていなかった。それは南予出身学生の学生寮で「南豫明倫館」というものであるが、以前、この建物を写真撮影し、件の竜司さんにトランスバックして送ったところ、ひどく喜ばれたものだったが、当方の手違いでその写真を消してしまい、いつか再撮影し、お送りしたいと思っていた。
それが今日、秋深まる11月の最後の土曜日、叶えることができた。錦秋とまでは言えないものの、周辺の木々は色づき、毎年晩秋の頃には訪れている「小金井浴恩館」、「滄浪泉園」を回り、この「明倫館」を訪れた。
小金井は市の半分、南側は大岡昇平の「武蔵野夫人」で有名な国分寺崖線上にあり、緑豊かな町である。昔から文化の香り高く、その「浴恩館」にしても、「次郎物語」で有名な下村湖人を館長として昭和の初期に建てられたもの(京都御所の移築)であり、この町に「南豫明倫館」が建設されたことは誠に理に適ったことである。
小金井市を南北に縦断している国分寺崖線、別名「ハケ」。崖線のあちこちから湧き出る清水、通称「ハケ水」の丁度その崖上に会館は建っていて、目の下に広がる野川の「ハケの道」は勉強に疲れた学生の気分転換にもなるであろうし、休日の散歩にも適していた。この会館から何千人、何万人もの南予出身者が巣立って行ったことだろう。
伊達の余徳。こうしたものが現代にも脈々と受け継がれている南予の人々は、何と幸せなことだろう。竜司さんの古里を思う気持ちは、この赤レンガ風の建物を見るに付け、ひしひしと伝わってきた。
-
小金井の秋を彩る「浴恩館」の紅葉。
-
楓も大きく燃えている。
-
樹齢が古いから、豪快だ。
-
右の建物が昭和天皇即位の際、京都御所で使用された建物をここに移築したもの。
-
滄浪泉園の入口。
-
広大な敷地の中に深い緑に覆われている。
-
泉の紅葉はまだ少し早かった。
-
湧き出る「ハケ」の泉水。
-
武蔵野の面影を残す庭園。
-
-
3階建ての立派な建物だ。
-
エントランスはこんな感じ。
-
奥行きもこんなに長い。
-
古里を思う気持ち。南予の人々。
-
「はけの道」の散策コース。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
15