2011/08/29 - 2011/08/29
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春風ねこ丸さん
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4日目はいよいよこの旅のメインの目的地である鍾乳洞。
スロベニアのツアーは各社から出ているものの、どれもクロアチアの添え物扱い。
しかも、ポストイナ鍾乳洞に行くツアーはいくつかあるけれど、世界遺産のシュコツィアン鍾乳洞に行くコースはほとんどない。
えー、洞窟だよ。地底探検だよ。みんな行きたくないんですか?
天井をびっしりと覆う鍾乳石。地底を流れる川と深く澄んだ地底湖。巨大な地下世界。わくわくしないですか?
川口浩の探検隊とか見てなかった?(歳がばれそう)
(ちなみに川口浩も今から30年前の水曜スペシャルでポストイナ鍾乳洞を探検しております。その名も「湖が消えた!謎の巨大異常現象をユーゴスラビアに見た!!15年目の怪 300平方キロの大湖水の行方?空前世界最大洞窟ポストイナの謎」)
秋芳洞、あぶくま洞、龍泉洞など日本のあちこちの観光洞を制覇してきた私としては、世界クラスの鍾乳洞にぜひとも入ってみたい!
そこで唯一両方の洞窟をめぐるモデルコースをサイトに載せていた某社で、個人旅行を手配してもらったのでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旅行会社が用意してくれた車とドライバーで、リュブリャナから1時間ほど。ポストイナ鍾乳洞に到着。
鍾乳洞の前には土産物屋やレストランが建ち並び、朝からたくさんの観光客が集まっている。けっこうな観光地だ。 -
これがポストイナ鍾乳洞の入り口。
ではなくて出口。
入り口は右側のアーチの処。
スロベニアは鍾乳洞の多い国。山口県の秋吉台など、石灰岩の多い地形をカルスト地形というけれど、もともとカルストというのはスロベニアの地方名が語源なのだ。つまり、このあたりが元祖カルストというわけ。
洞窟の中は年間を通して10度以下。夏の恰好ではけっこう寒いので、3ユーロでマントも貸し出してます。この商売上手っ。 -
ツアーが始まるのは毎正時ごと。
ツアー客はこのトロッコに乗って鍾乳洞の深部へ。
なんでも、鍾乳洞内部に残された最古のサインは13世紀のもの。1872年には線路が敷かれ、1914年にはすでに蒸気機関車が走って観光客を乗せていたのだとか。ずいぶん昔から洞窟探検を楽しんでいたんですね。
でも、そうやって自然に手を加えまくったおかげで、ヨーロッパ最大級の鍾乳洞であるにもかかわらず世界遺産にはなれなかったのだけど。 -
トロッコはまるでジェットコースターみたいに洞窟の中を高速で走る!
これはもうほとんどディズニーランドのアトラクション。
日本に帰ってきてから、どうも洞窟内は撮影禁止らしいということを知ったのだけれど、このときはガイドさんからも注意されなかったし、みんなバシバシ写真撮りまくってましたよ。 -
トロッコはビュンビュンと飛ばしていきます。
立ち上がったり手を出したりしたらほんとに危険なレベル。 -
約10分でトロッコは洞窟の奥に到着。
ここからは英語、ドイツ語など各言語ごとにわかれてガイドさんの指示通りに進みます。
トロッコが着いた広場はもう大混雑状態。 -
ぞろぞろと進みます。
ホールの広さといい規模といいすべてが巨大で、日本の洞窟とはスケール感がまるで違う。 -
イチオシ
最後にたどり着いた大ホール。
コンサートホールと名づけられていて、実際ここでオーケストラのコンサートが開かれることもあるとか。
また、この近くには水槽があり、ここでしか見られないという類人魚Proteus anguinusちゃんを見物できます。
類人魚、といっても別に人に似てるわけでもなく、さらには魚ですらなく、ウーパールーパーを細身にしたような感じの白い肌の両生類。和名はホライモリ。漢字で書くと洞井守。どこかの映画監督みたいな名前ですね。 -
そこからはまたトロッコに乗って入り口近くまで帰ります。
洞窟を出るまでだいたい1時間半くらい。歩く距離はそれほどでもないし、道はきちんと整備されているし、それほどは疲れません。 -
そこからはドライバーのアンドレさんの運転で、9kmほど離れた洞窟城へ。
ちなみにアンドレさんは結婚を翌週に控えているのだそうな。新婚旅行はどこに行くの?と訪ねたら「知らない。たぶんギリシャだと思う」という驚愕の返答。なんでも友だちが旅行をプレゼントしてくれているのだけれど、行き先を教えてくれないんだとか。なんかいいですねそういうの。 -
これと上の写真は、洞窟城の近くの民家。
屋根の尖った角をカットするのがこのへんの家のスタイルなんでしょうか。 -
イチオシ
そしてやってきました洞窟城。
なんか崖っぷちのものすごいところに建っております。
というより崖と一体化している。
この城は12世紀ごろに建てられ、16世紀頃には今の姿になったとのこと。 -
城の下の方には、その名の通り洞窟が口を開けている。
この洞窟に入るツアーもあるのだけれど、時間が合わなくて今回は断念。城の中だけを見ることに。 -
城の中には領主様と臣下が。
-
拷問部屋もあって、囚人がぶらさがっております。
ただ、外見のインパクトに比べると、城の中はあんまりたいしたことはありません。 -
城から外を見ると、おどろおどろしい城の外見とはうってかわってのどかな農村風景。
そろそろお昼を過ぎた頃なので、城を出て、この風景を見ながら近くのレストランで昼食。養蜂が盛んなスロベニアなので、食事をしているとやっぱり蜂がよってくる。 -
さて続いて訪れたのはスロベニアで唯一の世界遺産に指定されているシュコツィアン鍾乳洞。
ここも夏のシーズン中は毎正時ごとにツアーが行われてます。
ポストイナみたいなトロッコはなく、ツアーはすべて徒歩。
まずはチケット売り場から、ガイドに従って森の中をちょっとしたハイキング。
こちらのツアー客は20人くらいで、ポストイナよりはだいぶ少ない。
でも、ガイドさんによれば、午前中には100人くらいいた回もあったらしいけれど。 -
森を下っていくと、地味な洞窟入り口にたどりつきます。
これは人工的に掘られた入り口で、本来の洞窟の入り口はツアーの出口にあたります。 -
これが出口(本来の洞窟入り口)。
なぜいきなり出口にワープしてしまったかというと、シュコツィアン鍾乳洞内では一切撮影が禁止されているから。
だから中に何があるか知るには、そこに行くしかないのです!
ただ、ポストイナとはまた別の魅力があって、ここに来てよかったとだけは言っておきます。
特に、地底を流れるレカ川の形作る、高さ40mに及ぶ地下峡谷の迫力は圧巻。
崖にはかつてここを探検した人々の残した足場やロープが今もそのまま残されていて、照明も通路もなかった当時の洞窟探検の苦労を偲ばせます。
すっかりアトラクション化していたポストイナとは違い、鍾乳洞本来の姿をとどめていて、ほんとうに素晴らしい洞窟だと思います。
それから、シュコツィアンではマントの貸出はないのだけれど、ポストイナよりは少し温度が高いのと、ずっと歩いているので、しばらくすると身体がほてってきます。寒さに強い人なら半袖でも充分OK。 -
シュコツィアンの出口には世界遺産の銘板が。
さてここからもとの集合場所に戻るには、ふたつの方法から選択できます。ひとつは少し歩いてエレベータで上まで登る10分ほどの道のり。もうひとつは滝や森など自然を満喫しながらウォーキングトレイルを歩いて戻る30分ほどの道のり。
鍾乳洞を制覇して気が大きくなっていた私たちが選んだのは当然後者! -
でもこれがけっこう疲れるんですよ。道は整備されてるとはいえ、日差しは強いし。
-
でも、滝はきれいだったし(ここから山肌にあけられた穴を通って、滝のすぐ近くまで行けます)。
-
石灰岩の山は美しいし、すっかりスロベニアの自然を満喫できました。
このあたりはハイキングコースがきちんと整備されているので、スロベニアでハイキングをするのも楽しいんじゃないかと思いました。
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