2011/08/25 - 2011/08/28
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nichebkkさん
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18世紀から対外開放されていた広州市内には、多くの欧州建築が残っており、そのうち何箇所かはホテルとして今でも宿泊ができるようになっています。
クラシカルホテルの残る中国の都市といえば上海で、多くが高級ホテルとしてランクされてますが、私の予約したところは宿泊料がわずか190元。
おおよそ察しがつきそうな安宿ですが、不思議な味わいがありました。
- 交通手段
- 徒歩
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今回私の予約したホテルは「南方大厦酒店」
珠江の見えるリバービューを指定。はて如何なものでしょうか。
地下鉄2号線「海珠広場」で降りて、沿江西路をだらだらと歩いていきます。このあたりは観光客も多く、欧米人もちらほら。
川沿いの遊歩道を散策がてら、快適な移動です。 -
20分ほど歩いたでしょうか。さすがにバテはじめた頃、ようやく目当ての南方大厦に到達しました。
正面のバス停名も「南方大厦」が使われており、このあたりではそれなりに知られた建築のようです。
このビル、1918年建築で今年93歳!ホテルとしても1954年創業だそうですので実に67年の歴史があり、老舗中の老舗といえます。
その割には、下層階はまったく似合わないことに電脳街となっており、パソコン関係の店がひしめいております。
正面の沿江西路側の入り口は改装なのか閉鎖されており、仕方なく建物裏手の広州文化公園側の高架下の入り口に回りこみました。 -
裏手と思った側が実はきちんとした入り口で、小さなホテルロビーがありました。
私は予約のプリントを忘れてしまっていたのですが、パスポートを見せると問題なくすぐにチェックインをしてくれました。
従業員はほとんど英語を解しませんが、それなりに外国人の対応にも慣れているようです。 -
この古いビルの7階と8階がホテル客室になっています。私の用意された部屋は7階でした。
中国のホテルでよくみられるのですが、このホテルでもエレベーターホールに職員がいて、外部からの侵入者を監視しているようでした。
廊下はあまり特長のないいかにも平凡な中堅ホテル風。エアコンが滅茶苦茶に効いていて快適です。 -
カードキーを使って部屋に入りました。
かなり広々としており、エアコンもよくきいています
一見快適なのですが… -
壁紙がぼろぼろ、思いっきりめくれあがってます。個人宅でもここまで放っておきませんよねえ…
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テーブルの下の絨毯を見るとはっきりと黒い影が。わざわざなぜホテルでアイロンを使うんでしょうか。
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手入れの行き届かない安ホテルであることは間違いないのですが、随所にこだわりも感じさせます。これはちょっと珍しいホテル銘入りの灰皿。
灰皿を特注するお金があるのなら、壁紙くらい変えればいいとも思いますが… -
予約はきちんと通っていて、ちゃんとリバービューの部屋でした。
珠江を眺めながらビールでも飲みたいのですが、残念ながら窓は少ししか開きません。
ホテルの正面が珠江リバークルーズ船乗り場。夜乗ってみることにしました。 -
御歳93歳のご長寿ビルだけに窓は小さく、もちろんバルコニーなぞもありません。採光も最小限で、若干薄暗いです。
でもまあ、90年超の長い長い時間の中でどれだけの人がここに宿泊したかと想像すると、このボロ具合も味わいに思えてきます。 -
真正面から見るとこういう形のようです。
位置的に珠江対岸から望遠で撮らないと意外と全景がつかめません。 -
陽も落ちて川沿いのライトアップが始まりましたので、外に出てみました。
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平日にもかかわらず、このホテルもかなり派手に電飾をつけてます。
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リバークルーズ船からのホテル概観。
電力制限など無縁の広州のライトアップの中でも、南方大厦が明らかに周辺のビルで一番目立っています。 -
翌朝、早茶を食べに近所の別のホテルに行ってみました。
目指すは南方大厦から徒歩5分、ここも老舗の愛群酒店。
1937年創業。当時は中国南方で一番の高層建築だったとか。 -
ニューヨーク摩天楼を彷彿させる、かなり格好いいビルです。
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愛群酒店のロビー。
南方大厦にくらべてだいぶ高級ホテルらしく構えており、ワンランク上の雰囲気を漂わせています。
でも値段は200元程度から泊まれるので、ほとんど変わりません。
次に広州にきたらこっちに泊まって見ましょう。 -
愛群酒店12階の展望レストランで早茶としました。
かなりの大店ですが、7時の時点で既に近所のお年寄りが集まり始め、8時には満席になっておりました。
オーダー式飲茶ですから皆さん1時間以上は平気で長居するんで、混雑は当然でしょうか。 -
3品頼んで42元。普通のお値段。私も7時から8時半まで思うままだらだらしてしまいました。
早茶は究極のスローフード朝飯かもしれません。日本には定着しないだろうなあ。 -
愛群酒店から帰る途中にあったいかにも古そうな大型ホテル「新華大酒店」
帰国してネットで調べてみるとここも1932年創業。愛群よりも古いかなりのものです。 -
そして新華大酒店の裏にはもっと古そうなホテルが…
「新亜大酒店」。新華よりも上の1927年創業。
築80年超の建築が並ぶ様は欧州の古都のようです(行った事ないですが)。 -
広州沿江西路にはすばらしいクラシックホテルが並んでいますね。
どこも外資が少し手を入れれば80ドルくらい取れそうな趣がありますが、敢えて手付かずなのが面白いですね。
とはいえ成長著しい広州のこと、この状態も長くは続かないでしょう。
また折を見て、再訪したいエリアでした。
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