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投入堂の存在を知ったのは、昔のJRのポスターです。<br />絶壁の中腹に張り付いたお堂の姿を見て、一瞬にして心を奪われました。<br /><br />投入堂という名は、三徳山三佛寺〔ミトクサンサンブツジ〕の奥院の通称で、修験道の開祖「役行者」が、お堂を法力で断崖絶壁の岩窟に投入れた、という伝承からきています。 <br /><br />投入堂の姿を見るには、修験者となって険しい山道を踏破しなければなりませんが、登りの所要時間は約1時間と短く、ゆっくり登ることもできそうなので、家族全員で投入堂参拝の修行にチャレンジしました。<br /><br />詳しくはHPにて<br />http://heartland.geocities.jp/ywkkt705/2011nageiredou/2011nageiredou.html

家族で山岳修行 「投入堂」参拝登山

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2011/07/26 - 2011/07/26

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うえのん

うえのんさん

投入堂の存在を知ったのは、昔のJRのポスターです。
絶壁の中腹に張り付いたお堂の姿を見て、一瞬にして心を奪われました。

投入堂という名は、三徳山三佛寺〔ミトクサンサンブツジ〕の奥院の通称で、修験道の開祖「役行者」が、お堂を法力で断崖絶壁の岩窟に投入れた、という伝承からきています。

投入堂の姿を見るには、修験者となって険しい山道を踏破しなければなりませんが、登りの所要時間は約1時間と短く、ゆっくり登ることもできそうなので、家族全員で投入堂参拝の修行にチャレンジしました。

詳しくはHPにて
http://heartland.geocities.jp/ywkkt705/2011nageiredou/2011nageiredou.html

同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • まず、長い石段を登り、参詣者受付案内所で志納金(大人1人400円)を納めます。 <br /><br />案内所を過ぎて、「皆成院」「正善院」「輪光院」という宿坊の前を通り、 またまた長い石段をいくつか登って本堂(写真)に着きます。

    まず、長い石段を登り、参詣者受付案内所で志納金(大人1人400円)を納めます。

    案内所を過ぎて、「皆成院」「正善院」「輪光院」という宿坊の前を通り、 またまた長い石段をいくつか登って本堂(写真)に着きます。

  • 本堂裏手の三徳山入峰修行受付所に行くと、まず靴のチェックを受けます。<br /><br />サンダルやヒールのある靴は不可と聞いていたので、全員運動靴を履いて来たのですが、妻の靴だけが、裏面に凹凸が無いということで、ワラジ(500円)を履くよう指示されました。<br /><br />名簿に住所や氏名を書き込み、志納金(大人1人200円)を納めると、これを肩にかけて登って下さいと、六根清浄〔ロッコンショウジョウ〕と書かれた輪袈裟〔ワゲサ〕を渡されます。<br /><br />六根とは、人間の認識の根幹である眼・耳・鼻・舌・身・意のことで、つまりは入山して世俗との接触を断つことで、魂を清らかにするという意味のようです。<br /><br />写真は投入堂参拝登山入口

    本堂裏手の三徳山入峰修行受付所に行くと、まず靴のチェックを受けます。

    サンダルやヒールのある靴は不可と聞いていたので、全員運動靴を履いて来たのですが、妻の靴だけが、裏面に凹凸が無いということで、ワラジ(500円)を履くよう指示されました。

    名簿に住所や氏名を書き込み、志納金(大人1人200円)を納めると、これを肩にかけて登って下さいと、六根清浄〔ロッコンショウジョウ〕と書かれた輪袈裟〔ワゲサ〕を渡されます。

    六根とは、人間の認識の根幹である眼・耳・鼻・舌・身・意のことで、つまりは入山して世俗との接触を断つことで、魂を清らかにするという意味のようです。

    写真は投入堂参拝登山入口

  • いきなり急斜面、さすが修行道です。

    いきなり急斜面、さすが修行道です。

  • 参道は左なのですが、<br />子供はあえて足場の悪い悪路に挑戦しようとします。

    参道は左なのですが、
    子供はあえて足場の悪い悪路に挑戦しようとします。

  • 登ります。

    登ります。

  • よじ登ります。

    よじ登ります。

  • こんな風に景色も開けない急斜面の険路を、<br />標高にして100m以上一気に登ります。

    こんな風に景色も開けない急斜面の険路を、
    標高にして100m以上一気に登ります。

  • 木の根をつかみ、木の根に足を掛け、<br />まるでアスレチックです。

    木の根をつかみ、木の根に足を掛け、
    まるでアスレチックです。

  • 岩肌が多くなり、1人ずつ鎖を使って登る所もあります。

    岩肌が多くなり、1人ずつ鎖を使って登る所もあります。

  • そして文殊堂〔モンジュドウ〕に到着。<br /><br />文殊堂は、懸造〔カケヅクリ〕という崖からはり出して建てる建築技法で大きな岩の上に立っています。<br />堂内で1567年の墨書きが発見されたことから、室町時代後期に建てられたと推定されています。<br /><br />それにしても、この柵の無い回り縁、雨を流すため微妙に外に傾斜しているので怖さ倍増です。<br />風が涼しくて気持ちいいのですが、下は岩場で高さは10m位あるので、落ちたら死にます。

    そして文殊堂〔モンジュドウ〕に到着。

    文殊堂は、懸造〔カケヅクリ〕という崖からはり出して建てる建築技法で大きな岩の上に立っています。
    堂内で1567年の墨書きが発見されたことから、室町時代後期に建てられたと推定されています。

    それにしても、この柵の無い回り縁、雨を流すため微妙に外に傾斜しているので怖さ倍増です。
    風が涼しくて気持ちいいのですが、下は岩場で高さは10m位あるので、落ちたら死にます。

  • また少し登って鐘楼堂〔ショウロウドウ〕に到着。<br /><br />3トンもある鐘をどうやってここまで運んだのか?<br />費やした労力を想像すると途方に暮れます。<br /><br />写真は岩の窪みのお賽銭に目がくらむ我が子、<br />まだまだ修行が足らないようです。

    また少し登って鐘楼堂〔ショウロウドウ〕に到着。

    3トンもある鐘をどうやってここまで運んだのか?
    費やした労力を想像すると途方に暮れます。

    写真は岩の窪みのお賽銭に目がくらむ我が子、
    まだまだ修行が足らないようです。

  • また少し登って観音堂〔カンノンドウ〕に到着。<br /><br />見事に岩窟のサイズに収まっています。<br /><br />お堂の裏側の暗闇を通って先に進みます。

    また少し登って観音堂〔カンノンドウ〕に到着。

    見事に岩窟のサイズに収まっています。

    お堂の裏側の暗闇を通って先に進みます。

  • 観音堂を過ぎて、山肌に沿ってコーナーを曲がると、いきなり投入堂が目に飛び込んできました。<br />ここまでチラリとも姿を見せず、最後の最後で急に姿を現すのも、意図的な演出なのでしょうか?<br /><br />今まで写真で何度も見たことがある姿のに、やはり本物には感動しました。<br /><br />写真右下の黒い柵から先は危険なため立入禁止、投入堂は人が登れるギリギリに所に建っています。<br /><br />近年、年輪年代測定法によって、平安時代後期(約1300年前)に建立されたことが立証されたそうです。<br /><br />建物は2つあり、右側は蔵王殿〔ザオウデン〕、左側は愛染堂〔アイゼンドウ〕、いづれも床下から入るそうです。

    イチオシ

    観音堂を過ぎて、山肌に沿ってコーナーを曲がると、いきなり投入堂が目に飛び込んできました。
    ここまでチラリとも姿を見せず、最後の最後で急に姿を現すのも、意図的な演出なのでしょうか?

    今まで写真で何度も見たことがある姿のに、やはり本物には感動しました。

    写真右下の黒い柵から先は危険なため立入禁止、投入堂は人が登れるギリギリに所に建っています。

    近年、年輪年代測定法によって、平安時代後期(約1300年前)に建立されたことが立証されたそうです。

    建物は2つあり、右側は蔵王殿〔ザオウデン〕、左側は愛染堂〔アイゼンドウ〕、いづれも床下から入るそうです。

  • この写真は、1人で岩肌を限界までよじ登って撮りました。<br /><br />下りは楽でしたが、運動不足な私は足がガクガクになりました。<br /><br />輪袈裟を返して修行は終了、ワラジは買い取りなので持って帰りました。<br /><br />家族で体験した山岳修行、怪我も無く、良い思い出になりました。

    この写真は、1人で岩肌を限界までよじ登って撮りました。

    下りは楽でしたが、運動不足な私は足がガクガクになりました。

    輪袈裟を返して修行は終了、ワラジは買い取りなので持って帰りました。

    家族で体験した山岳修行、怪我も無く、良い思い出になりました。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • 阿蘇美忍さん 2011/12/22 12:00:37
    はじめまして、遊び人です。
    しかし、体力が要りそうな修行道ですね。
    それと、崖に建つ建物の凄い事!
    是非!見たい気がしますが行くと決めるまで覚悟が必要な気がします。
    とにかく、今後も宜しく御願いします。

    うえのん

    うえのんさん からの返信 2011/12/22 22:20:10
    RE: はじめまして、遊び人です。
    遊び人さん

    書き込みありがとうございます。

    投入堂のような、何かを求めて行く旅は、
    想いを込めているだけに、とても心に残ります。

    遊び人さんの旅行記では、天草や阿蘇の旅行記に魅かれました。
    他の旅行記もこれから拝見させて頂きますね!

    今後も宜しくお願い致します。

    うえのん
  • TSUNEさん 2011/09/10 18:08:11
    凄いですね!
    まさに修行ですね。筋肉痛にはなりませんでしたか?
    怖いもの見たさでいってみたくなりますね(笑)

    うえのん

    うえのんさん からの返信 2011/09/10 19:05:06
    RE: 凄いですね!
    表題の通り、家族で山岳修行体験ができる楽しい所でした。
    投入堂はもっと有名になってもいいと思います。

    私はアジアとヨーロッパしか行ったことがないのですが、
    最近メキシコがどうも気になって、
    アメリカ経由で行こうかと思案しているところです。

    ツネさんのNY旅行記、参考材料にさせて頂きます。

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