2011年 香港・マカオ旅行記 ２

2011/07/14 - 2011/07/15

2011年7月、香港・マカオ旅行記のマカオ及び帰国編です。表紙の写真は世界遺産の聖ポール天主堂跡。夜の自由時間にも再度行ってきました。

エリア マカオ(マカオ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 船 徒歩
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

7/14

5:00起床、BBSを書き込んだあと　7:45ホテル出発。九龍へ渡り粥朝食。その後ラテックスの店に立寄ったあと再び香港島へ戻り、写真の香港コンベンションセンターで時間調整。ここは1997年7月1日に中国への香港返還式を行った場所。ちなみに主な主席者は江沢民中華人民共和国国家主席、チャールズ皇太子、董建華（ドン・ギンワー、とうけんか）香港特別行政区長官。

10:00　中環フェリーターミナル到着。マカオは香港とは別の国なので2回目の出入国カードを記入、スーツケースが規定より大きかった（600×200×350mm）ので20H$の罰金？を払ってからイミグレを通過、11:00発のターボジェット船に乗船、15分遅れて出港。写真はターボジェット船の勇姿。

船内はこんな感じ。冷房がガンガン効いているので長袖か、なにか羽織る物が必要。なお、停船中は少し揺れていたが、走行中は安定した走りで快適。

1時間ほどでマカオのフェリーターミナル到着。イミグレに進むとこの長蛇の列！　結局1時間近く並ぶはめになり13:30にやっとマカオ上陸。ちなみに並んでいるのは、ほとんど中国人。マカオは去年の観光客が3000万人を超えたが、そのほとんどは中国人とのこと。目的はカジノ。まあ、もともと中国人はバクチが好きな人が多い。

迎えのバスに乗り込み、ただちに昼食会場へ。今日の昼食はバイキング、今回のツアーの食事の内容では、ここが一番良かった。

昼食後再びバスに乗り込みマカオの世界遺産巡り。マカオは香港よりも歴史は古く16世紀にポルトガル人が居住して以来、東西貿易の中心地として栄えた。しかし香港に経済活動拠点が移ってから発展が止まり、それが逆に幸いして古い物が残ったため、2005年ユネスコの世界遺産に登録される。写真はバスの窓から見たマカオ旧市街区の様子。バイクが多い。

適当な場所でバスを降りて少し歩くと写真等で見覚えのある建物が。

マカオ世界遺産地区のシンボル、聖ポール天主堂跡。1602年、イエズス会によって建てられた協会だが、1835年に火災で焼失し建物のファサード（前壁）だけが残った。

階段の上から広場を望む。観光客が絶えない。街の向こう側にあるへんな形をした建物はグランド・リスボアホテル。もちろん有名なカジノ。

IHSとはイエズス会のシンボル。

裏側はこんな感じ。よくこの１枚の壁が170年以上持ちこたえたものだ。

聖ポール天主堂跡の隣にある目立たない廟、これも世界遺産のナーチャ廟。そして左側の古い壁も世界遺産（ポルトガル人の造った旧城壁）

ちょっとベタですが。良い感じです。

名物のエッグタルト。7H$。　マカオの通貨はパタカだが、ホンコンドルが普通に使われている。

この方（温家宝首相）もエッグタルト食べたのかな。

門前街は大賑わい。

お土産屋には観光客が殺到。

聖ドミニコ教会。もちろん世界遺産。

祭壇に飾られたマリア像。ここではキリスト様よりマリア様の方が人気があるみたい。

セナド広場。民政総署（レアル・セナド）前にある広場で以前はここにポルトガル人総督の銅像が建っていた。世界遺産。

反対側はこんな感じ。まさにポルトガルの広場。

仁慈堂。アジアで最初の慈善福祉活動拠点。世界遺産

民政総署。ポルトガル人が市政を行っていた建物。世界遺産

中央郵便局。これは世界遺産では無い。なお、噴水の真ん中にある地球儀は大航海時代のシンボル。

足下に敷き詰められたタイルをカルサーダスと言う。ちなみに壁飾りはアズレージョ。

セナド広場を離れて5分ほど行くと見えてきたのが新ヤオハンデパート。

新ヤオハンデパートの手前にあるのがジョルジュ・アルヴァレスの像。1513年に初めて中国に上陸したポルトガル人。

あっという間に世界遺産巡りは終了し、次にバスで向かったのはマカオタワー。マカオタワーは2001年に完成した338mのマカオのランドマーク。

有名なのがこれ、商業的バンジージャンプとしては世界最高度としてギネスブックにも登録済み。１回飛ぶのに入場料も合わせ料金は20,000円近くかかる。

展望台から眺めたマカオの街。マカオは埋め立て地が多いのでこのような池がたくさんある。

右がMGMグランドマカオ、中央がラルク・ニューワールド・ホテル・マカオ、左側がウィン・マカオ。全てのホテルにカジノあり。

足下はこんな感じ。下を見て歩くのはちょっと勇気がいるかも。

ここも観光客が一杯。あれ、皆さん上の方を見上げている。

すぐ下の方では赤いＴシャツのお兄さんが、なにやらロープの操作中。

飛んだ！　そして、思い切りブレた。

17:00　マカオタワーを後に長い橋を渡ってコタイ地区にあるギャラクシーマカオに入館する。ここは2011年5月に完成した大型リゾートで、55万平方メートルの敷地に、3つの5つ星ホテル、世界最大級のスカイトップ・ウェーブ・プール、大型カジノ、リテールショップ、ダイニング、スパ、エンタテインメント施設などの要素が詰まった注目のリゾート施設。写真はメインエントランスの様子。

迷子になりそうな長い通路を歩く。通路の両側にはブランドショップやレストランなどが続く。

こんな、ど派手な噴水もある。

10分位歩いてやっと到着したのが今夜の宿であるホテル・オークラ・マカオ。チェックインを済ませて部屋に入るとこんな感じ。

反対側から撮影。なお、画像中央部に黒い影のようなものがあるが、カメラの内蔵ストロボとレンズフードが干渉したもの。

バスタブ、なんとTV付き。

トイレはウォシュレット。

シャワーブースは総ガラス張り。

洗面シンクはダブル。

メインのTVはパナソニックの42インチ。なお、写真の右下に青いスーツケースがあるが、今回新調したサンコーMG70。マグネシウムフレームを持ち、７０Lの大容量でありながら４.５ｋｇという軽さ！以前のABS製は8kg近くあったので、これでチェックインカウンターの重量制限も余裕でクリア。

17:30　カジノには、はなから興味が無いので、昼間1時間30分しか見れなかった世界遺産を見るため、少し痛む足ではあったが外出を決意する。写真はホテル・オークラの玄関。

最初、近くのバス停で26Aのバスを待ったが待てど暮らせどやってこない。18:00を過ぎたのでバスはあきらめてタクシーに乗ろうとギャラクシーのメインエントランスに行くが、そこで見たのはシャトルバスの群れ。そこで頭の隅にかすかに残っていた記憶をたよりに15番のメトロポールホテル行きのシャトルバスに乗り込む。

シャトルバスは思惑通り橋を渡り、新ヤオハンデパートの向かいにあるメトロポールホテルに到着。ホテルには入らず一路セナド広場を目指す。そして夕暮れのセナド広場到着。

仁慈堂。

三街会館。関帝廟なのだがこれも世界遺産。

聖ポール天主堂跡を目指したのだが途中で道に迷う。左折すべきＹ字路を右へ行ってしまったので、適当な場所で左折、かなりの急坂を登るはめに。

吹き出す汗をぬぐいながら到着したのはモンテの砦。マカオをたびたび脅かしたオランダの船を撃退したという大砲が何門も置かれている。世界遺産であり中には博物館もあるのだが、残念ながら夜間には入ることは出来ない。

大砲が一門、砦の外に置かれていた。

砦のすぐ下には聖ポール天主堂跡。ライトアップは20:00で終了していたが、街灯の灯りだけでも綺麗だ。

再びセナド広場に戻る。夜の広場もいいもんだ。

民政総署側から見たセナド広場。足にダメージも結構きているし、夜はどの世界遺産も閉まってしまうので、今回はこれで終了とした。もし機会があれば直接マカオに来て全部見てみたい。　

20:30新ヤオハンデパートで食料品を中心に買い物。　22:00再びシャトルバスでホテルに戻り、フードコートで遅い夕食。何を頼んだか忘れてしまったが、久々にまずいメシだった。　22:30部屋に戻り、シャワーを浴びた後無料のNETを繋いで、書き込みを開始する。　0:00眠くなったので一旦作業を中止し就寝する。

7/15

始まりがあれば終わりがある。今日は帰る日。写真は部屋からの眺め。運河（昔は海だった）の向こうは中国・広東省・珠海市。泳いで渡れそうな位近い。なお、2重ガラスのため像が2重になっている。

こんな感じ。まるで3D映画。

朝食。普通のバイキング。ちなみに今朝は洋食。お味の方はそこそこ。勘ぐった見方だが、美味い物を食べたければカジノへ行けということかも知れない。

部屋に備え付けの体重計。これで荷物を計ったのだが実際より重めにでたみたい。

TVを点けると台風のニュースをやっていた。なに、日本に向かっているって！

9:15　ホテルチェックアウト。迎えのバスでフェリー乗り場へ。　10:30ターボジェットフェリー出航。21時間のマカオ滞在はこれで終了。　11:30香港島中環にあるフェリーターミナル到着。今回の香港入国のイミグレはすんなりだった。写真は中環のフェリーターミナル渡り廊下。

12:10　バスでチムサアチョイ地区にあるマンゴープリンが有名な「糖朝」で昼食。ワンタン麺とマンゴープリンを食べるが、店側とちょとしたトラブルがありガイドさんブチ切れる。

「糖朝」の内部。ほぼ満席。

ガイドさんが切れた理由は、同じ時間帯に我々より3人少ないツアー客があり、注文を受けた店員が勘違いして料理が3人分出てこないというもの。

これがマンゴープリンとワンタン麺。ちなみに海老ワンタンは麺の中に隠れている。

ガイドさんが切れた一番の原因とは、日本だったら、店員がすぐに謝って「すぐお作りします」で終わるのだが、ここではどの店員に言っても謝るどころか「それは私では無い！クレームはマネージャーに言え」の一点張りだったこと。

14:30　1時間ほどで九龍からランカウ島にある香港国際空港到着。キャセイ航空のカウンターにチェックイン。預けたスーツケースの重量は16.8kg！　今回スーツケースを軽いものに買い換えた効果バツグン。もっと買えた・・・

イミグレ通過後オクトパスカードの残金消化のため味平ラーメンをすする。ギョウザも付き、チャシューがどっさり乗っており、うまかった。72H$

駐機名のキャリアは我々を名古屋まで運んでくれるCX532便。16:55　40分遅れで香港国際空港をテイクオフ。

帰りの便で出た夕食。ハーゲンダーツを初めて機内で食べた。今から考えると、総じてキャセイの機内食はおいしかった。

これで「2011年 香港・マカオ旅行記 ２」は終了です。本日も古い旅行記を最後までご覧居ただき、ありがとうございます。

エピローグ

2020年5月28日、中国全人代は、香港に対して「国家安全法」を導入する方針を圧倒的賛成多数（賛成2878票、反対1票、棄権6票）で可決し、制定方針を採択して閉幕した。この「国家安全法」が適用された場合、集会の自由、言論の自由などが強く制限される可能性があり、民主派議員やデモ参加者はこれは「香港の終わり」であり「一国二制度の崩壊」であると発言している。

同日、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの4か国は共同声明を発表し、中国が香港に「国家安全法」を導入する方針を決定したことについて「深い懸念」を示し、中国の行動は「国際的な義務に直接抵触する」と指摘した。（Wikipedia参照）

今年はあの六四天安門事件から31年目となる。あの悲劇を繰り返さないために、我々も、この問題に強く関心を持ち続けていきたいと考えています。

2020年6月26日　　一部加筆・修正済み

この旅行記へのコメント （5）

• なおさん 2011/07/25 20:01:21

  はじめまして＾＾

  マカオの旅行記拝見させていただきました。
  とても素敵な写真ばかりでマカオを見る目が変わりました☆
  是非行ってみたいな〜と思います。

  chiaki-kさん からの返信 2011/07/26 12:02:00

  RE: はじめまして＾＾

  > マカオの旅行記拝見させていただきました。
  > とても素敵な写真ばかりでマカオを見る目が変わりました☆
  > 是非行ってみたいな〜と思います。
  
  なおさん、こちらこそはじめまして。
  清き一票をありがとうございます。
  
  なおさんのドイツ旅行記拝見しましたが
  ドイツ料理って期待できないイメージがありますが
  イメージと違っておいしそうですね。
  私もいつかは行ってみたい国の一つです。
  
  マカオはどうしてもカジノのイメージが強いのですが
  想像以上に綺麗な街でした。
  滞在時間が、わずか21時間というスケジュールだったので
  今度行くことがあれば個人手配でマカオ航空の直行便を利用し
  マカオ地区のホテルに3泊、世界遺産を全部見てやりたいと思ってます。
  

  なおさん からの返信 2011/07/26 19:38:01

  RE: はじめまして＾＾

  沢山の世界遺産の写真があって驚いていたくらいなのですが、今アップされている写真のほかにも世界遺産があるんですね！
  マカオは見所いっぱいのところなんですね。
  実は旅行記を拝見させていただいたあと友人と話してマカオへ訪れることに決めました☆
  日記に書かれているところには是非行ってこようと思います。
  ただ個人旅行なので言葉の不安がありますが。。
  
  ドイツはご飯もビールもおいしく、人もとても親切でいいところでした♪
  是非機会があれば行かれてください＾＾

  chiaki-kさん からの返信 2011/07/27 11:28:30

  RE: RE: マカオの世界遺産

  マカオの世界遺産は地域指定なので、その内側にある史跡等３０カ所が世界文化遺産として登録されています。詳細は下記サイトをご覧ください。
  
  http://macau.navi.com/special/5029059
  
  言葉の問題ですが、片言の英語が出来ればホテルやレストラン等では
  困ることは無いはずです。
  
  タクシーを利用される場合は、現地で入手したMAPや、ホテルで
  貰ったパンフ等を持参し、指さしでOKかと思います。
  
  では、楽しいマカオ旅行になりますように(^^)/~

  なおさん からの返信 2011/07/28 00:33:14

  RE: はじめまして＾＾

  ご丁寧に教えていただきありがとうございます！
  参考にさせていただきます☆