慶州1日めぐり

2011/05/23 - 2011/05/23

いつもはソウルでぷらぷらして終わりだけれど、
今回はなぜか気が向いて慶州まで足を伸ばした。
慶州は、日本にとっての京都みたいなもんだけれど、
なるほど古都だし、美しい都だった。

エリア 慶州(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: ジャルパック

今年から慶州の新しい起点にKTXの新慶州駅が加わった。おそらく中心的な役割を果たすことになるのだろうけれど、山間にあって市街からはかなり遠い。KTXでソウルからも日帰りができるほどになったけれど、ちょっと使いにくい。

慶州は1000年王国・新羅の都だったところで、金城と呼ばれていたそうだ。日本の平安京よりも古いわけだから、開発が厳しく制限されているという。高い建物は御法度だし、瓦屋根を使うことも条件らしい。だから、コンビニみたいな簡素な建物でも、ご立派な瓦屋根を頭に載せている。

こんなビルにも、かなり無理して瓦屋根を載せている。バス停とかガソリンスタンドとか、そんなものにも瓦屋根は載っている。そこまでする？とか思うのだけれど、こういうのは例外をつくると面倒なのだろう。

町にはあっちこっちに古墳がある。でも、古墳はただのボタ山みたいなものだから、観光ポイントかどうかというと、ちょっと疑問でもある。正直、時間を使って見るところでもないような気がして、ツアーバスでよくある「車窓から見学」で良いような気がした。

観光地は「車窓から見学」で済ませていいものもあるのだろうけれど、食い物はそうはいかない。実際に食ってみなきゃ分からない。で、慶州パンだ。慶州には「慶州パン」てな看板を掲げた店がごろごろしているが、そのなかでも元祖の店のものは特別に「皇南パン」と呼ばれるそうだ。で、写真のやつは皇南パンである。パンといっても、パンじゃなくて、まんじゅう。味は…ふつうのまんじゅうだ。

メシといえば、サンパッと呼ばれる慶州名物を食うことになったのだけれど、これは、、、かなり厳しかった。あの辛みと生臭さは、いままでのぼくの生活にないもので、うまいまずい以前に食えないものが多かった。郷土料理と呼ばれるもののなかには、こういう味はけっこうある。食べられる人にとっては、すごい美味なんだろう。

ふと車窓に瞻星台が見える。東洋最古の天文台なのだそうだ。最初はなんかの砦かと思ったのだけれど、戦いのためではなく、平和的な研究のためのものだった…。でもまぁ、どっちにしろ高い建物ってことで…。

さて、慶州といえば石窟庵。古都の名所だけに、韓国の方々は学生時代に修学旅行？で必ず行くところなのだそうだ。だから、ちょっと時間の選択を間違えると、こんな団体とかち合うことになる。学生の団体は万国共通でやかましいし、こうなったらしばらく時間待ちをするしかないなぁ〜。

で、石窟庵には韓国を代表する仏教遺跡だという。が、ここは長い間にわたり放棄されていて、再発見後も修復に失敗しており、石窟のなかには入れない。ちょっと期待を外したかなぁ〜と思ってしまったのだけれど、目を引いたのはカラフルな燃灯。お釈迦様の誕生日はけっこうなイベントデーらしく、旧暦4月8日の前後には信者がお寺にお布施をして、家族の息災などを祈るという。そして燃灯を掲げる。燃灯という明かりを掲げるのは、煩悩ばかりの暗い世界を明るく照らすという意味合いがあるようだ。

石窟庵とセットで世界遺産に登録されているが、ここも戦乱などで荒廃し、再建されたものだが、国宝が6つも含まれているそうだ。正面の階段はいずれも俗世間と仏様の世界とを結ぶ「橋」なのだという。奥側の青雲橋・白雲橋のほうはあわせて33段だが、仏教で33は「未だ悟りに達せず」みたいな意味で、階段を上り終えると、その向こうに彼岸世界があるということだ。いまは階段は通行禁止になってしまっているけれど…。

で、壮大な仏教絵図が展開する仏国寺なんだけれど、ここんところ話題になったのが、この豚。韓国では夢に豚が現れると金運が良くなるという話があるそうだ。で、ここの豚さんは黄金だから、さらにご利益がありそう。。。そして2007年が豚年で、しかも600年に一度しか回ってこない黄金の豚年だったそうで…。ここまで縁起が重なれば話題にもなる。

で、登場したのが、この黄金の豚だという。なんとも世界遺産とかに似合わない紛いもの感がアリアリの豚さんだ。こいつをなでなですると、なぜか宝くじがよく当たるのだそうだ。で、豚さんをなでなでして、帰国後にドリームジャンボを20枚買ってみたけれど、3,000円が当たっていた。果たして豚さんのご利益だったのだろうか…？