2011/05/19 - 2011/05/22
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okuyanさん
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二日目は日露戦争の激戦地・旅順を観光します。
旅順という地名は知らずとも「203高地」という地名は一度は耳にしたことがあるかと思います。
旅順はその地形から天然の良港だったので、両国ともなんとしても奪取したかったのだとか。
現在も中国海軍の軍港であるため、2009年までは軍事機密地域として外国人の立ち入りを厳しく制限していた場所でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
皆様、おはようございま〜す♪
(^0^)/ -
さあ、ホテルの朝食ビュッフェに参りましょう。
元気の源は朝ごはんから! -
中国だもん。朝ごはんはおかゆだよね〜♪
がっつり持ってきちゃったよん!
(*^人^*)
あ、もちろんごはんやパンもありました。 -
食後、ホテルのおみやげ物売り場に寄ってみました。
金銀財宝がどっちゃり♪
つか、こんなもん買う人いるんかね?
まぁ、旅行中のアゲアゲ気分でつい手を出しちゃう人もいるんだろうなぁ。 -
さて、本日の観光に出発しましょう。
私どもを乗せたバスは朝の混雑した街を横切り・・・ -
やって来たのはこちらのビル。
いやぁ、これまた歴史の重みを感じますなぁ。
( ̄0 ̄) -
私ども一行はエレベーターで屋上へと案内されました。
建物はレトロですが、エレベーターは新しいものでした。 -
実は私どもがやって来たのは『大連港』。今も昔も国際貿易港でございます。
日本から大陸を目指した人々はこの港から満州へと足を踏み入れたのでございます。
私どもが案内された、このビルは当時の満鉄大連港支所だったものでした。 -
各方面行きの大型フェリーなどが停泊しております。
-
洋上には多くの入港待ちと思われる船舶の姿。
右奥に見える近未来的ドームは『大連国際会議センター』でございます。
発展著しい大連の街を象徴するような建物ですね。 -
大連の歴史を解説したパネル。
ふむふむ。(−ω−) -
海側から見た高層ビル群。
スッゲー!こりゃ一端の“ウォーターフロント”だわ〜。
(・o・) -
街の景色に見とれて私めが油断していると、突然現れたのは“ピースじじい”。
「うおっ!ジジイッびっくりさせんじゃねーっ!」
Σ(`◇´;
「ひっひっひ・・・ピース!」(≧∀≦)v -
え〜、実は港のビルの屋上には真珠のアクセサリーの即売所がありまして、
そこで買い物タイムへなだれ込むというパターンでございました。
奥様方は真珠好きなんだねぇ・・・。
ε=(´ε`)y-・°
お買い物タイムも終了したところでバスは旅順へと向かいます。 -
私め、旅順と大連ってぜんぜん別だと思っていたんですが、実は現在「旅順口区」といって「大連市」の一部だったんですねぇ。
バスは海辺の道を走ってゆきました。
湾に無数に浮かぶ漁船がのどかでした。 -
旅順口の街に到着して、私ども一行がまず訪れたのは『白玉山塔』でございます。
(⌒▽⌒)つ -
さて、早速白玉山塔へ・・・と思いきや、私ども一行は脇にあるみやげ物店兼ホールに引き入れられました。
何が始まるのかと思ったら、こちらの老人が旅順包囲戦についての体験談を流暢な日本語で語り始めました。
日本語は日本統治時代に習得したんだそうです。
「ふむふむ。貴重な歴史の証言だなぁ・・・。」と、私めも興味深く拝聴しておりましたら、最後に「この戦争についてまとめたとても貴重な本を一冊●●円にて販売いたしております。買って頂いた本には私がサインいたします。」
・・・やっぱりそういうことか。(−_−) -
まぁ、興味のある方はぜひお買い求めください。
私めは買いませんでしたが・・・。
というわけで、改めて塔へと向かいましょう。 -
こちらの「白玉山塔」、日露戦争で戦没した日本兵たちを祈念するために海軍大将・東郷平八郎と陸軍大将・乃木希典の発案で建設されたもの。
元々の名前は「表忠塔」でしたが、1985年に改名されたんだそうです。
入場料10元を払えば塔に登ることができるそうです。
海抜130メートルの山頂に建つ66.8メートルの塔の内部は螺旋階段になっており、展望台からは旅順の街が一望できます。 -
が!私めは疲れるのは真っ平御免なので、下の土台から景色を楽しむことにいたしましょう。
(= ̄ω ̄=)
ほら、軍港がまる見え。やっぱ、外国人立入制限区域だったのかな?
右手の半島からニョロッっと洲が延びてるでしょ。『老虎尾』といいます。
まさに「トラのしっぽ」って感じですね〜。
あのしっぽが天然の防波堤となっていたのでこの旅順港は天然の良港だったんですな。
しかしその分、湾への入り口は狭く300メートル程度の幅しかないのです。
日露戦争開戦当初、この港にはロシア海軍の旅順艦隊が配備されていました。さらに増強のためにバルチック艦隊が入港するはずでした。
日本海軍は旅順艦隊の出撃とパルチック艦隊の入港を阻むために、三度にわたり「旅順港閉塞作戦」を決行し、計21隻の閉塞船(湾口で自沈して敵の戦艦が出入りできなくするための船)を投入しましたが、結局この作戦は失敗したんだそうです。 -
さて。
次の観光ポイントへ移動のため山を降りてゆくと、屋台の店頭でこんなものを発見!
いやはや・・・物騒なおもちゃじゃのぉ・・・。
むぅ、中国の子供たちはこんなもので遊ぶのか?
(−ω−A” -
次に私ども一行はおしゃれなロシア風木造建築の『旅順駅』を車窓より見学しました。
うーん、よく見えないなぁ・・・。
(´・ω・`;
実はこの駅は外国人立入制限の対象ではないものの、軍港と隣接しており、周囲に軍関係の施設も多いためにあまりウロウロ出歩いてはいけないらしいのです。 -
私どもがバスを降りたのは『旅順博物館』。
明治35年より三度にわたりシルクロードを探検した「大谷探検隊」の収集した遺物を展示しております。
しかし、こちらも規制緩和までは長らく外国人に公開されておりませんでした。 -
すいません、実は写真がありません。
特に撮影禁止の表示もないので私めが写真を撮ろうとしたら、母上が「こういう場所は撮ったらいかんっ!」と言うので・・・。
後で調べたら、一部の展示を除いて撮影可(フラッシュ禁止)だったらしい。
がっくり・・・orz...
ああ、ガイドさんに確認すればよかったなぁ・・・。
しくしく・・・(TへT)
館内には古代の銅銭や銅鏡、書と絵画、彫像(木彫、玉彫)などなど。
一番の目玉は砂漠地帯で発掘された王族のミイラ数体でした。(ミイラ室は撮影禁止)
しかし私めには、この博物館の建物自体も興味深いものでしたので、あっちこっちキョロキョロしちゃいました。 -
あっという間に博物館見学は終わってしまった。。。
というのも、博物館の館員に引き連れられての見学だったのでどんどん先に行ってしまうから。
やっぱりまだ自由には見学させてもらえないのかな?
まだ公開されて間もないためか、展示物の説明書も中国語のみでしたし。
博物館を出ると正面にあったのはこの塔。
「中ロ友好塔」というらしい。 -
で、その先にあったのは『旧関東軍司令部』。
内部も見学できるらしいのですが、私ども一行は表のみの見学。
ちぇっ。(−ε−)
料金的な問題なのか時間的な問題なのか、それとも政治的な問題なのか・・・。 -
そろそろお昼時ということでバスはレストランへと向かいます。
車窓から見える街は大連に比べるとずっとのんびりしてる感じです。
おっ?あれは市場かな?
ちょっと覘いてみたいのぉ・・・。 -
私ども一行が案内されたレストランはこちら。
「安道餐館」という地元の料理のお店だそうです。 -
店の玄関をくぐるといろいろな料理の写真とともにいろんな食材が並んでいました。
ふむふむふ・・・ウゲッ!こ、こりゃなんじゃ〜い!
Σ(◎Д◎;
ま・・・まさかこの野太いミミズみたいのは出てこないだろうな・・・。 -
とんでもない“ブツ”がやってくるのではなかろうかとビクビクしておりましたが、まぁまぁフツーのお料理ばかりでした。
たぶんあまり奇怪な料理が出されるとクレームになるので旅行会社が無難なメニューを選んでいるんだと思います。 -
「う〜い・・・食った食った。」
( ̄┬ ̄)
腹を満たしたら早速観光でございます。
実はこのレストラン、次の見学地『水師営会見所』の敷地内にあるんです。
食後そのままゾロゾロと見学に向かいます。 -
こちらがその会見所。
「うわっ!ボロッ!」とか、そーゆーことは言わないの♪
(⌒ー⌒;
激しい旅順攻防戦の末、日本軍が勝利し停戦条約締結のために乃木希典大将とロシア軍の旅順要塞司令官ステッセル中将が会見した農家なのでございます。
残念ながらこちらも内部の撮影はNG。
理由はいつもの通りの“お宝特別販売”のため。
琥珀がメイン商品でした。
「相変わらずウソっぽいなぁ〜。」と私めが鼻で笑ってたところ、ふと見るとウチの母上ってば、いつのまにか5000円の“●メガ”の時計をぶら下げておりました・・・。
オ●ガの時計が5000円で買えるかーっ! -
まぁ、本人が納得してるんなら、「何をか言わんや」でございます。
「なっ。ねこちん♪」
私めが話しかけるとプイッとどこかへ行ってしまいました。
せいぜい食材にならぬことを祈っております。
(ー人ー) -
さて。
いよいよ旅順でのメインイベント、『203高地』へとやってまいりました。 -
健脚な皆様は遊歩道を歩いて頂上をめざしますが、足に自信のない母上とずぼらな私めは専用のワゴン車でラクチン登頂♪
往復100元でした。
ひょえ〜高いのぉ〜。(`д´; -
ふむ。
“省級”文物ですか。
日本人にとっては相当重要な歴史的要所である203高地ですが、中国においてはそれほどのものではないようですな。
旅順港閉塞作戦に失敗した日本軍は、旅順港を見下ろせるこの203高地を攻略し、ここからロシア艦隊を砲撃して殲滅する方針に切り替えました。
この高地を奪取するためだけに5千余名の戦死者と一万人を越す負傷者を出したのでございます。 -
この戦いで散った多数の将兵を祈念した『忠魂碑』。
203高地の攻防戦で使われた無数の弾薬の薬莢を集めて鋳直して作られたといいます。
「爾霊山」の文字は203をもじった当て字です。
ここで自身の次男を亡くした乃木大将が付けたそうで、意味は「あなたの魂が眠る山」だとか。
中段に丸い穴が開いていますが、日の丸を象徴したものだそうです。
元々は「爾霊山」の文字の脇に「陸軍大将乃木希典書」とありましたが、それはすでに剥ぎ取られていました。 -
203高地から望む旅順港。
ちなみに203高地の名は高さが海抜203メートルだったから。
一説には206メートルだったこの山があまりの凄まじい砲撃で203メートルになってしまったのだとも・・・。
うむむ・・・。(−へ−;
ちょっと眉唾ものですなぁ。 -
オオッ!デカッ!(◎▽◎)
忠魂碑の間近にあったロシア軍の150mmカノン砲。
もちろんレプリカでございます。 -
要塞を守るロシア軍はこのカノン砲2門の他に速射砲2門を備えており、
それらで攻め入る日本軍を迎え撃ったそうでございます。
当時、この山は木々のほとんどないハゲ山だったそうで、身を隠すものすら無い中へ日本兵は突入して行ったのだとか。
(ー人ー) -
こちらはロシア軍が築いた塹壕。
最初、水路かと思っちゃいました。
(*^ω^*; -
ジャジャーン!!
どうよ、コレ! (◎0◎;
こいつが日本軍が203高地奪取後に設置した『28サンチ榴弾砲』でございます。
号砲一発、旅順港のロシア艦隊に攻撃を加え、艦隊を壊滅に追い込みました。 -
やはり日本男児たるものロシアに長さで負けても太さと硬さでは負けませんっ!
└(=`へ´=)┘
って、なんのこっちゃ。 -
203高地の見学を終えた私ども一行。
言葉も少なく山を降りました。
登頂の疲れからか、あるいはあまりに多い犠牲者への思いからか・・・。 -
さて、203高地の帰り道で『旧旅順ヤマトホテル』を見物。
とはいっても、保存状態は最悪で、現在は人民解放軍の宿泊施設になっているので外国人が立ち入ることはできません。 -
この旧旅順ヤマトホテルに滞在した著名人には夏目漱石、与謝野晶子・鉄幹夫妻、愛新覚羅溥儀などがいます。そして「男装の麗人」川島芳子はこのホテルで蒙古族の男性との政略結婚で結婚式を挙げています。
その後、私どもはその川島芳子こと愛新覚羅顯?(けんし)の生家、『粛親王府跡』を車窓から見物して旅順の街を離れました。 -
というわけで大連に戻ると即座にお土産屋さんへ収容されました。
まず私めの目を奪ったのはコレ。
「うぉおっ!なに?う●こタワー?」(◎o◎;
ちがいます。茶餅でございます。 -
やっぱり私めの物欲を刺激するようなものは何もなく・・・。
あー時間のムダじゃのぅ。
(´へ`)
店内をブラブラしてたら母上が私めの袖をツンツンしてきました。
振り返ると母上の手にはシルクのパジャマ・・・それもどピンクのヤツ。
・・・orz...
お願い、頼むからヤメテ〜・・・。
よくよく聞いてみると職場の友人に頼まれたんだと。
あー、ホッとしたわぁ。(´o`A” -
本日の“お約束”も無事に終了して夕食タイム。
本日は「東北料理」なんだそうですが・・・うーん、なんつーか、“違い”がわからんよぉ。
まぁ、美味けりゃなんでもいいっす。
パクパク・・・(* ̄〜 ̄*)
と、ここでひとつの事件が。
料理も終盤に入り、チャーハンが大皿で出てきました。
それぞれの小碗によそい分けてくれたのですが、同じテーブルのあるジジイが「わしゃあ、こんなに食えんわ。」と、自分の碗のチャーハンを大皿に残っていたチャーハンの上に戻してしまいました。
結果、誰一人おかわりする者はいませんでしたとさ。チャンチャン! -
ちゅーわけでごちそうさま!
ハオツィージーラ、シェーシェ♪
(=⌒ω⌒=) -
その後、ガイドさんから雑技鑑賞のオプションのお誘いもありましたが、明日の出発が早いこともあり、皆さん今晩はゆっくりされるようです。
それじゃ私めも荷造りして、体を休めましょう。
ダージャー、ワンアン♪
《③~瀋陽へ続く》
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