モルディブ-住民の暮すフィシャマン・アイランドの旅ー

1983/12/04 - 1983/12/18

モルディブ マレー島
　モルディブへ行ったのは、スリランカのビザの延長が出来なかったからだ。
当時は一定額以上の両替をしないと、延長が出来なかった。
　なんせ友達のF氏の家に居候しているので、お金は使わない。１回目の延長は文句をいいながらくれたが、３ヶ月目は「もうビザやれない！一週間だけだからどこかに行け」ということになりモルディブへ〜
　そして、それからスリランカに戻り一ヶ月滞在。そしてインドへ旅立つ。
　マレー島の船着き場、こんな所でもこんなに綺麗なのだから、他の島に行ったら凄いぞ〜と大喜び！

エリア その他の都市(モルディブ)

モルディブ マレー島

　高いツーリスト・アイランドなど行く気はなかったので、住民の住んでいるフィシャマン・アイランド行きの方法を探す。
　ところが、「そこには３日間行かれない！」理由を聞いても「政府が決めた！」だけ。どこへ行っても同じ答え。
　「これは騙しだ！高いツーリスト・アイランドへ行かせたいからだ」と、人を甘く見るな！と悪態をついて去ることに。
　やっと見つけたゲストハウスで理由が分かった。コレラの潜伏期間が終わるまで
フィシャマン・アイスランドには入れない。しかも許可書がいるということを〜
以前にコレラ菌を持ち込まれ、全滅した島があったそうだ。
　それで、この何もない所に３日間滞在することに〜

モルディブ マレー島

　ここは世界一人口密度の高い島なはずのに、人影がほとんど見られない。みんなどこに居るのだろう？？

　

モルディブ マレー島

船着き場や市場を近辺を除くと人影がない。
この辺にも人影がない！どこに隠れ住んでいるのだろう？？
好奇心が湧いてくる〜

モルディブ マレー島

　この高い塀の中一体どうなってるのだろう？？

モルディブ マレー島

　珊瑚礁しかない島。でもキング・ココナッツはなっている。

モルディブ マレー島

　珊瑚礁をセメントで固めた塀。塀ばかりではない家も何もかの珊瑚礁だ。

モルディブ マレー島

　あ〜つ！子供たちが居たあ！
　塀の上に座り遊んでいるぞ〜

モルディブ マレー島

　恐る恐る中に入ると、気持ちよく迎え入れてくれた。すると、居るは居るは小さな幼児、子供、大人の男女、おじいちゃんやおばあちゃんから〜
　塀の外は暑いので子供は塀の中で遊び、大人も滅多に塀の外から出ないそうだ。
それから、あとの２日間はいろんな家に入り込み遊んでいた。

　

モルディブ マレー島

　ここの住民は、男も女もタバコが大好きだ。中にはあのアラビアと同じような水タバコも〜
　特にここの家が居こごち良く、半日も居ることに〜

モルディブ マレー島

　彼女は水タバコを美味そうに吸うが、これがなかなか難しい。強い肺活量がないと吸えない。
　ゴホンゴホンむせる私を見て面白がり、もっと吸えとけしかける。

モルディブ マレー島

　おばあちゃんと子供たち。
　

モルディブ マレー島

おばあちゃんはタバコを口から離さない。

モルディブ マレー島

延々とタバコを吸っている。

モルディブ マレー島

この見事な煙のはき方。
蒸気機関車であるまいし〜

モルディブ マレー島

　この派手な服装のおばさんは水タバコ派。

モルディブ マレー島

　子供は、男も女も目の回りを青く塗っている。
　お化粧かな〜。それとも宗教的とかあるのかなあ〜

モルディブ マレー島

　マレー島最後の日。
　許可書を取りに行くと言うと、今日は祝日で役所は休みだと言い出す。な〜に！
一日も早く行きたいとごねると、「許可書なしで行くか！」と言うので即座に行くと返事した。なにが有っても知らないよと言われたが〜
　ようやく小さな漁船で出発。まるで密航気分。さすがに外海に出ると波が荒い。

　

モルディブ・グーリー島

　２時間あまりで小さな小さなグーリー島に着く。さっそくゲストハウスに。
　ここで一悶着。許可書はないと言うと、「お前一人でマレーに戻り許可書を取ってこい！」と言い出したのだ。
　　誰が帰るものかと大喧嘩になる。「3日間もマレーで待っていたんだ。君さえ黙っていれば分からないよ。この島に警察が居る訳でなし！」
　　それでも、頑固なおやじはウンと言わない。よ〜し最後の賭けだと、リックを担ぐ振りをして「二人で帰る！」と言うと「よし分かった行かなくても良い」と一件落着。
　喧嘩した後は、まあ気さくなおやじさんだった。

モルディブ・グーリー島

　島の端から向こうの海が見えるほどの小さな小さな島だった。
　さすがに、ここの海は綺麗だった。浅瀬の珊瑚礁で泳いでいると、熱帯魚が足を突ついてくる。黙って足を入れていると魚が取り巻き、痛かゆいほど魚に咬まれる。

モルディブ・グーリー島

　ゲストハウスの前を通る住民。
　ここから眺めていると面白い。

　
　

モルディブ・グーリー島

ゲストハウスの前を通る住民。

モルディブ・グーリー島

　ここは鰹の島だけ有って、食べるのは鰹ばかり。

モルディブ・グーリー島

今日も鰹〜今日も鰹〜

モルディブ・グーリー島

　鰹節作りの島民。

モルディブ・グーリー島

　鰹作りの島民。

モルディブ・グーリー島

　鰹の薫製作り。やあ〜この薫製は美味かった！帰りに沢山お土産をもらう。これで一杯飲みたい気分だが残念なが酒はなし〜。
　スリランカの友達からお土産に頼まれた「リハークル」も作っていた。鰹をトロトロに煮込んだもので、カリーに入れると最高のカリーになると。
　昔はモルディブからスリランカに売りに来ていたと言う。

モルディブ・グーリー島

　島の少女。

モルディブ・グーリー島

　島の少女。
　大事な宝物のように持っているかのようだ。

モルディブ・グーリー島

　鰹節作りを手伝う少年。

モルディブの名前の知らない島

　グーリー島にも飽きた頃ツーリスト・アイランドが近くに有ることが分かったので、さっそく漁民に頼み送り迎えしてもらうことにした。
　さすがに一泊1万円以上するだけに優雅な島だ。我々の突然の出現にホテルスタッフはキョトン！〜
　我々は一泊400円の宿。天と地ほどの違いがある。でも私は地を這って歩くような旅が好きだ。民衆の生活が分かるからね〜。
　でもよく考えると、これらの島は個人所有なので、無断で入ると家宅侵入罪になるかもね〜。

　

モルディブの名前の知らない島

　海もまた素晴らしい。
3日間漁船で通い、贅沢なツーリスト・アイランドの海を楽しんだ。

モルディブの名前の知らない島

　蒼い海は急に深瀬になり、覗き込むとサメが悠々と泳ぎ廻っている。
　これは凄い光景。

モルディブの名前の知らない島

　モルディブに２週間いたが、そのうち奇妙な衝動に駆られた。
　この何にもない所から逃げ出したい！と言う切羽詰まった心境に〜
　そいてスリランカに帰ると、なぜ帰って来たのだろう〜？、もっと居れば良かったと〜。
　あんな所に２週間も居たらバカになるよ〜と、スリランカの友達に言われる〜
　一体なんだったのだろう？？？