2011大阪の春-2（一心寺）

2011/04/17 - 2011/04/17

　四天王寺を後にして谷町筋を渡って一心寺へ。ここは骨仏のお寺として有名で宗派を問わない納骨や法要が行われています。境内には鳥羽伏見の戦い東軍戦死者の墓、戊辰戦争会津藩士の墓などおおよそ官軍軍政下では引き取り手はおろか祀ることすら許されない様な仏様も祀っています。
　古いお寺というのに新しい建物が目立ちます。特に山門は他のお寺には無い斬新さがあります。これは大阪大空襲の時に全てを焼失し戦後、伽藍の再建と10年毎の骨仏作りから始め、山門は建築家でもある住職が作り１９９７年に完成したそうです。戦前の骨仏も焼けた残骸をかき集めて新たな骨仏を作ったようです。
　古い伝統のあるお寺ですがこうしてあらゆる人々を分け隔てなく祀っている本当のお寺だと思います。大阪冬の陣、夏の陣では激戦地となり、太平洋戦争では空襲で焼失、そこからまた新しい歴史を刻み始め、多くの人を祀り、頼られている立派なお寺だと思います。

エリア ミナミ（難波・天王寺）(大阪)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

四天王寺を後にして谷町筋を渡ると一心寺が見えてきます。こちらも桜は満開です。

山門です。建築家でもある現長老の作った鉄とコンクリートの斬新な山門こういう山門は他には無いでしょうね。

山門の傍らにある桜。

このお寺の山門入り口にいつも托鉢している人がいます。いつも違う人のようですが。仏を冒涜するものは許せませんね。

山門から境内に入ると綺麗な桜が咲いていました。

山門の仁王像を背面から撮影しました。

おばけ灯ろうと念佛堂です。青い空に桜の花が映えていました。

同じ所を横にしてみました。

納骨堂。ここに骨仏が祀られています。

一心寺境内。子供が鳩と戯れていました。

境内の桜は満開で綺麗でした。大阪城公園など有名な桜の名所もいいですけどこうした場所の花見もいいですね。

この旅行記へのコメント （8）

• おかかさん 2011/04/18 20:32:36

  ゆったりと愛でる桜

  ぶうちゃんさん、こんばんは。
  
  桜きれいですね〜
  五重塔や瓦や和の建築物とのコラボはやっぱりいいですね〜、沁みました。
  本当に、こういう所でしみじみと愛でるのもいいですね。
  特に今年はそんな心情になります。
  
  四天王寺の鳥居も不思議ですね。
  そういえば清水寺の中にも神社がありますよね。
  四天王寺や一心寺の「宗派を問わない」というのがいいですね。
  
  宗教だけでなく、そういった派閥的なものに拘らなくていいのは
  いろいろ広がる感じがしていいですね。

  ぶうちゃんさん からの返信 2011/04/19 02:21:03

  RE: ゆったりと愛でる桜

  こんばんは。
  桜は本当にいいですよね。
  日本の春ですね。（少し大げさですね･･･）
  
  四天王寺の鳥居は今まで余り疑問に感じていませんでしたがこうして改めてみると本当に気になります。
  宗派を問わないといえば親鸞に弘法大師の像が同じ境内にあるのもすごい話ですよね。
  こういうお寺さんの姿勢が大阪人気質になったのかも知れませんね。
  このあたりも大乗仏教の教えなんでしょうね。
  
  また今週末にでもどこか春を感じに出掛けたいです。

• TAYAさん 2011/04/18 18:22:56

  見知らぬ名所♪

  ぶうちゃんさん、先日は投票のみ失礼しました(^_^;)
  
  大阪にこんなに立派な桜の名所があったんですね！！
  山門も中々変わっていて面白いですね(#^.^#)
  
  仁王像も躍動感がある感じですね☆
  青空に映える桜がなんとも誇らしげで綺麗です(o^^o)
  
  TAYA

  ぶうちゃんさん からの返信 2011/04/19 02:10:24

  RE: 見知らぬ名所♪

  こんばんは。
  
  > ぶうちゃんさん、先日は投票のみ失礼しました(^_^;)
  
  いえいえとんでもないです。
  
  
  > 大阪にこんなに立派な桜の名所があったんですね！！
  > 山門も中々変わっていて面白いですね(#^.^#)
  
  四天王寺や一心寺は特に桜の名所という訳でもないですが綺麗に咲いていました。人ごみも無くのんびりと撮影できてよかったです。
  一心寺の山門ですね。
  最初は儲け主義に走っている不届きな寺かと思ってしまいました。
  不届きは私のほうだったのですが････
  歴史が有りこんなに地元に根付いているお寺さんのすばらしさを改めて今回知りました。
  
  > 仁王像も躍動感がある感じですね☆
  > 青空に映える桜がなんとも誇らしげで綺麗です(o^^o)
  
  やはり青い空はいいですね。
  これからもよろしくお願いします。

• たらよろさん 2011/04/18 11:21:06

  咲き誇る桜に感じる春

  こんにちは〜ぶうちゃん様。
  
  大阪にも素晴らしい春が来ましたね〜
  
  一心寺に眠る蒼々たる武士たちのお墓。。。
  こんなに立派なお墓が大阪の町の中のお寺さんに隠れていたんですね。
  知らないことがいっぱいだから、
  旅行記って楽しいわ♪
  
  それにしてもお寺さんの前で托鉢をしている関係ない方がいらっしゃるというのは
  ちょっぴり悲しい現実だなぁ〜〜
  またそういった看板が掲げてあるのも寂しいな。
  なんとかならないのかな？？
  
  でも、そんな気分はどこへやら。。。
  青空に溶け込むように伸びる美しい桜の花に釘付けになりました。
  
  春、やっぱりいいですね〜〜
  
  　　たらよろ

  ぶうちゃんさん からの返信 2011/04/19 02:01:19

  RE: 咲き誇る桜に感じる春

  こんばんは。
  ご無沙汰しています。
  
  > 大阪にも素晴らしい春が来ましたね〜
  
  気がつけば春でした。昨年の夏から秋に掛けての暑さと冬の寒さ。焼きが入ったと思えば冷やされたりと「あたしゃ、鉄じゃないよ！」と。
  春なんていつの事やらと思っていたら4月も半ば過ぎですね。
  
  
  > 一心寺に眠る蒼々たる武士たちのお墓。。。
  > こんなに立派なお墓が大阪の町の中のお寺さんに隠れていたんですね。
  > 知らないことがいっぱいだから、
  > 旅行記って楽しいわ♪
  
  そうですね。京都のお寺との違いなんでしょうね。どうしても中央政府に近しい存在のお寺と街場のお寺の違いが出るのでしょうね。
  一心寺さんに初めて来た時に東軍兵士の墓や会津藩士の墓にに気がつきました。関西でこういう風に祀られているのだと非常に驚きました。さすがに賊軍と言うこともあってずいぶんと亡骸が粗末にされていたようですね。それを一心寺さんで祀ったようですね。
  
  
  > それにしてもお寺さんの前で托鉢をしている関係ない方がいらっしゃるというのは
  > ちょっぴり悲しい現実だなぁ〜〜
  > またそういった看板が掲げてあるのも寂しいな。
  > なんとかならないのかな？？
  
  数年前ですが、妻もその関係ない托鉢は一心寺の人と思ってお金を渡したらしいです。本人はあまり本当の事を話したがりませんが････。義母もその時一緒にいたようです。
  話は長くなりますが、以前に私が南海難波の駅前で募金をしていたので妻の制止を振り切りお金を入れたことが有りました。次の日のニュースで南海灘波前で募金詐欺捕まるを報じていました。私がお金を入れた連中だったのですがその時相当に責められた経緯も有り口が重くなっているようです。
  夫婦そろって何をしているのやら････。
  
  > でも、そんな気分はどこへやら。。。
  > 青空に溶け込むように伸びる美しい桜の花に釘付けになりました。
  > 春、やっぱりいいですね〜〜
  
  そうですね。今年は本当に春の悦びを感じました。
  明日と言うか今日、岩手県の大船渡に出張です。いきなり地震でもあったらどうしよう････なんて。
  では、失礼します。

• スーポンドイツさん 2011/04/18 07:36:15

  一心寺

  ぶうちゃんさん、こんにちは
  どんなことがあっても間違いなく季節は移りゆく・・、ぶうちゃんさんと同じように春の眩しさを感じました。明るい希望が待っていることを祈ります。
  
  まず一心寺の山門にびっくりです。
  知り合いが生前から一心寺にお世話になると言っていました。
  さまざまな立場の方を分け隔てなく祀られている有難いお寺なのですねぇ、納得しました。
  すーぽん

  ぶうちゃんさん からの返信 2011/04/19 01:42:04

  RE: 一心寺

  こんばんは。
  時間は止まらないんだなあって、いまさらながらに思いました。
  ですけど時間が進むから楽しいことにもめぐり合えるんですよね。
  どうも感傷的になってしまいます。
  
  >
  > まず一心寺の山門にびっくりです。
  > 知り合いが生前から一心寺にお世話になると言っていました。
  > さまざまな立場の方を分け隔てなく祀られている有難いお寺なのですねぇ、納得しました。
  
  そうですか！
  あのお寺の骨仏になるんだと言っている人は私の周りにもいます。
  子孫にぐうたらなのが出て墓が荒れて無縁仏になるくらいなら最初から一心寺さんで大事にされたいというのが皆さんの意見でした。
  ちなみに妻の母方は祖母も祖父も骨仏、妻の父つまり義理の父も現在製作中の骨仏に祀られる事になっています。
  最近は私も東京に帰れなかったらここで成仏させていただこうかと本気で考えています。
  まだ先のことでしょうけど････