はじめての海外一人旅6　コシツェ、スピシュケーポドフラディエ（スロバキア）

2010/06/07 - 2010/06/07

いよいよハンガリーを出て、お隣の国スロバキアへ。
ここでの大きな目的は、世界遺産スピシュ城に行くこと！
確かに計画は完璧かつ綿密だったんだけど…

旅行の日程(12日間)

2010/6/4 成田
2010/6/5 ハンガリー(ブダペスト)
2010/6/6 ハンガリー(ブダペスト)
2010/6/7 スロバキア(コシツェ、スピシュケーポドフラディエ)
2010/6/8 チェコ(ターボル、チェスキー・クルムロフ)
2010/6/9 チェコ(チェスキー・クルムロフ)
2010/6/10 チェコ(プラハ、クトナー・ホラ)
2010/6/11 チェコ(プラハ)
2010/6/12 チェコ(プラハ)
2010/6/13 チェコ(プラハ)
2010/6/14 チェコ(プラハ)
2010/6/15 成田

エリア コシツェ(スロバキア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝５時起床。暗いドミトリーの中で荷物を整理すること３０分。荷物が多すぎる!重すぎる！こんなに暖かくなるなんて想像していなかったので(まだ６月なのに、夏みたいな暑さ)着ないままの厚手の服…。さらにヒマになることを想定して持ってきたけど読まないままの本…。そんなかんじで私のパックパックはぱんぱんなのだ。

５時４３分、宿からブラハルイザテール駅まで歩き、地下鉄に乗ってブダペスト東駅へと向かう。

ブダペスト東駅に到着。
何かあったら大変と３０分以上前に到着。
初めての列車移動、びびりまくりです。

６時３３分発のコシツェ行きの列車を探す。
駅の掲示板を確認するが、コシツェの表示が全く見つからない!!
構内中をぐるぐる歩き回るが、やっぱりない。
まだ出発ホームが確定してないのだろうかとも思ったりするが、他の列車は表示されてるし･･･。
刻一刻と時間は過ぎ、どうしよう…と半べそ状態になる。

頭の中、総動員して考えてたら、ふと気が付いた。
もしかしたら、行き先じゃなくて、列車の名前が表示されてるのかも…。新幹線の『ひかり』みたいに。
もう一度、日本から調べてきた紙を確認する。
そしたら、目の前の一番ホームに『Rakoczi』って列車名が表示されたコシツェ行きがあった…。
てっきり、終点の『kosice』って表示されてるのかと勘違いして、そればっかり探していました。

そういえばこの列車、ずっと停まってましたわ。
とりあえず、『２』と表示されている車両に乗り込む。
うわーん、見つかってよかった〜

ヨーロッパの列車はこういうコンパートメントタイプの車両が主流。
どこも誰かしら座ってる…
私は迷った挙句、一人のおじさんが座ってる所に決める。
ちょっと声をかけて、目で挨拶しながら、緊張して席に座る！
初めての長距離列車。でも終点まで乗ってればいいので、とりあえず乗れたことにほっとする。…そうこの時点までは。

係員のおじさんが切符チェックに回って来た。
紙を見せられ、何か言われるがよくわからない。
うーん…何だ？ちょっとイヤな予感がする。

列車が動き出した。
朝日がまぶしい。

平原…のはずのところが水没している。私がここに来る２、３日前までずっと大雨が続いていたらしい。

駅に停まる度に、だんだん乗客が減っていき、ここのコンパートメントも私だけになった。

ある駅で列車が停まった。するとどんどん残りの乗客が降りていく。ほとんど降りちゃうんじゃないかと見ていたら、係員のおじさんが来て『Autobus(バス)!』って私に叫んだ。慌ててリュックを背負う。私の慌てっぷりを見てそのおじさんが手伝ってくれる。急いで外に出ると、他の乗客がぞろぞろと線路の上を歩いて駅に向かっていた。

駅の前には一台のバスがとまっていた。代替バスらしい。バスに乗り、ひたすら続く平原を進んでいく。実はこんなシチュエーションの夢を、日本で見ていたことを思い出す。夢で旅の練習していたのか？

数日前の大雨のせいで所々線路が水没してダメになってしまったらしい。
キップチェックの時の説明はよくわからなかったが、おそらく係員は、この代替バスの説明をしてくれていたんだろう。朝から私の頭はフル回転続きです。

バスを降ろされ、再び、よくわからない駅から別の列車に乗り込む。

大雨でできたのであろう沼の向こうに、菜の花畑が広がる。

結局、遅れること約一時間半。11時半にコシツェ駅に到着。

コシツェ駅。

ここからローカルバスに乗ってスピシュ城のあるスピシュケーポドフラディエという町に行くのだが、その前にここの駅で、今晩の夜行列車の切符を買わなくてはいけない。21時05分発、コシツェ駅からチェコのプラハ駅までの寝台だ。

ブダペストでの成功で安心していた私は、窓口で、自信満々に日本からプリントアウトしてきた紙を見せる。しかし、その紙を見たおばさんはちょっと固まる。おばさんが色々言ってくるがスロバキア語がよくわからない。しまいには、私の後ろに並んでいる人達に、この子、時間かかるから他の列へ移って的なことを言って、窓口は私だけに。そして、英語のできる人はいませんかーっておばさんがお客に叫んだら、一人のおじさんが間に入ってくれて何とか購入できた。夜行列車には席の種類が色々あるのに、私は何の指定もしていなかったのだ。そして何とか購入。

駅前には、市内の近距離バス乗場と、市外への長距離バス乗場の２種類がある。

スピシュ城方面へは長距離バスとなり、駅正面の市内バスターミナルではなく、駅を出て左側に歩いて行った方のターミナルになります。

長距離バスの１〜１７番乗場は右側のすぐ見える所にあり、１８番以降の乗場は更に前方進んでいった所に続いてあります。

スピシュケーポドフラディエ方面のバスは１８番乗場なので、１７番乗場までしかない〜！と焦らないで、奥まで進んで見つけてください。

12時10分、いよいよバスが出発。
スピシュ城までの乗車時間は1時間40分の予定。
だけど、今度の目的地は終点じゃない。一応、全停留所をプリントアウトしたものを日本から準備していたので、そられしきバス停に停まる度に時間を記入する念の入れよう。しかし、あまりの眠気にうとうといてたら、もう今どこにいるのか、わからなくなる。しまった…。っていうか、バスって全部の停留所に停まるとは限らないから、このやり方は限りなく穴が大き過ぎるのですが…。

そんな私の心配は杞憂に終わる。だって目の前に巨大なスピシュ城が見えてきたのだから。